星野源『Orange feat. MC. waka』を語る

星野源『灯台』『Mad Hope』『Orange feat. MC Waka』を語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんが2023年10月24日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でEP『LIGHTHOUSE』のオードリー若林さんと共作した楽曲『Orange feat. MC. waka』について話していました。

(星野源)そんなわけで、この曲のお話をね、していきましょう。ちょっとね、リリースしてから時間は経ちましたけれども。最新EP『LIGHTHOUSE』、Netflixの番組『LIGHTHOUSE』でエンディングでね、僕が毎回曲を作りました。そしてオープニング曲もね、入っております。そんなEP『LIGHTHOUSE』の中から、今日はですね、『Orange feat. MC. waka』をお送りしたいと思います。

この曲はですね。もう『LIGHTHOUSE』を見てくれた方はわかると思いますが。若林さんがラップを衝動的に作ったということで、その番組の中で「じゃあ僕、トラックを作りますよ」なんつって。それで共作という形になった曲ですね。で、そこにトラックと僕は新しいメロディーを作って。若林さんにレコーディングに来てもらって録ったという楽曲でございます。

熊本県の方。「『Orange』、若林さんの低音でのラップと、とても優しい声で重ねてある源さんの声のハーモニーが好きです。歌詞にも出てくるからかもしれませんが、仕事帰り、夕焼けを見ながら帰るんですが、気づくと口ずさんでいます。当時のお二人の思いも詰め込まれたような曲で、一気にギュンとその頃にタイムスリップしたような不思議な感覚になります。歌詞の中にある『高円寺』と『オレンジ』の響きが同じで、6歳の甥っ子は全て『オーレンジ』と歌ってきます。曲名を『Orange』としたのも若林さんなのでしょうか? 高円寺とはかけてあるんでしょうか? 差し支えなければ教えてください」。

そうですね。もちろんやっぱりオレンジと高円寺で韻は踏んでらっしゃると思うので。もちろんかけてあると思うんですけど。タイトルに関しては、リリックの中でやっぱりこの「オレンジ」っていう言葉がちょっと印象的だったので。僕、曲を作る時っていつも仮タイトルをね、パソコンの打ち込みをする……セッションっていうんですけど。そのソフトの打ち込みをするファイルっていうのがあるんですけど。そのセッションにタイトルをつけるんです。仮タイトルみたいな。で、そこに仮タイトルで「Orange」ってつけたんですね。で、曲ができた時に若林さんに「こんなの、できました。どうですか?」って送ってる時に、その仮タイトルのままで送って。それで「曲名、どうします?」って話なった時には若林さんが「ああ、『Orange』がいいです」っていう風に言ってくれて。それで『Orange』になりました。

で、元々はそういうタイトルじゃなかったと思うんですけど。たしか。タイトルなかったのかな? ありがとうございます。続いて。「先日、イエマガプラスで『LIGHTHOUSE』についてのインタビューを読んで、改めて何度も聞いてます」。ありがとうございます。そうそう。今ね、メンバーシップサイトのイエマガプラスで『LIGHTHOUSE』の全曲解説やってますから、ぜひ読んでいただきたい。

「中でも『Orange』、特に好きな曲です。少しノスタルジックな感じもあるし。でも音は今の音で。若林さんがラップしてるところが過去で、源さんが歌ってるところが現在というような、そういう意味では音とリリックがリンクしているなと感じました。フィールドレコーディングした阿佐ヶ谷パールセンターの音を逆再生して使って源さんが歌ってる時にその音がリバースして23年前に戻っているというところにしびれました」という。

阿佐谷パールセンターの音を逆再生

(星野源)そうなんですね。僕は阿佐ヶ谷でずっと一人暮らしをしてたんですよね。そのぐらい前。20歳ぐらいの時。で、その阿佐ヶ谷・高円寺あたりの僕が20歳ぐらいの時。で、若林さんは僕の2個上なんで。その頃に春日さんがね、阿佐ヶ谷に住んでたんで、阿佐ヶ谷でネタ合わせをしてたりとか。そのへんの、『LIGHTHOUSE』の中でその頃の売れてない頃の恨みつらみが街に染みついてるみたいな話を第1回でしたんですけど。その1回の収録の後に若林さんが衝動的に何となく、その頃を思い出して作ったラップらしくて。で、「阿佐ヶ谷、高円寺」っていう言葉がいっぱい出てくるっていう。

なんで僕が……その「若林さんがラップしているところが過去で」っていうのは、全部はそうじゃないんですよね。僕が全体的に見て、やっぱりその頃のことを思い出して書かれてる印象があったんで。で、僕の歌部分は、今から割と過去を思い出しつつ、「あの頃の自分っていうのはまだ自分の中にいるよな」っていう、なんかそういうことを僕の部分は歌っていて。で、若林さんはその後にラップをしだすっていうところがあるんですけど。

なので、阿佐ヶ谷パールセンターの録音してくれたんですよ。いつも、やってくれているスピードスターのディレクターのイソくんっていう人が中央線沿線に住んでるので。阿佐ヶ谷でフィールドレコーディングをして、音を録ってきてくれて。それを僕はリバースして、逆再生して使っているんですよ。そうすると、なんか過去に戻るみたいな。その逆再生が流れると過去に戻るみたいな形で若林さんラップで始まるみたいな曲構成にしました。そんな感じで、ぜひ若林さんラップも……なんかね、すごい前日に練習しすぎちゃったみたいで、声がガラガラだったみたいです。でも、それがすごいいい雰囲気なんですよね。落ち着いた低音のラップで。そんなMC. wakaがフィーチャリングしてくれました。聞いてください。『Orange』。

星野源『Orange feat. MC. waka』

<書き起こしおわり>

オードリー若林 星野源との『Orange』レコーディング当日の大ピンチを語る
オードリー若林さんが2023年9月2日放送のニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』の中でNetflixで配信中の『LIGHTHOUSE』についてトーク。若林さんが作ったラップに星野さんがトラックをつけた楽曲『Orange』のレコーディング当日、若林さんが大ピンチに陥ってしまった話をしていました。
タイトルとURLをコピーしました