オードリー若林さんが2022年11月6日放送のニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』の中でジャガモンド斉藤さんに勧められた映画『フリー・ガイ』の感想を紹介。「あまりよくわからなかった」と話していました。
(若林正恭)あとね、ジャガモンド斉藤。教えてもらった映画『アバウト・タイム』がめちゃくちゃ面白かったからさ。「いや、斉藤、すげえな!」ってなって。で、『フリー・ガイ』も見てみたのよ。全然わかんなかったね。
(春日俊彰)ええっ? ああ、そう?(笑)。
(若林正恭)『アバウト・タイム』はあんなによかったのに、『フリー・ガイ』は全然わかんなかったね。
(春日俊彰)面白いかどうかもってこと?
(若林正恭)だからそれをマイルドに言うために「わかんなかった」って言っているんじゃん。もの作りする人にそんなこと言っちゃ絶対ダメだよ。
(春日俊彰)でもそんなの、面白かったかどうかだけでしか、わからない場合はあるじゃない? その、言いたいことがわからないみたいなさ。それは大いにあるけどね。
(若林正恭)はいはい。言いたいことは全部わかってる。
(春日俊彰)言いたいことはわかってるの?(笑)。ああ、そう? その上でね。
言いたいことは全部わかってる
(若林正恭)言いたいことは、始まって20分ぐらいでわかったよ。「これをずっと言うんだろうな」って。で、ずっと言ってたわ。
(春日俊彰)じゃあ、原因はそれじゃない?
(若林正恭)でも、俺にはわかんなかったわ。いや、やっぱりもの作りをしている人にはそんなこと、言えないわ。だって、好みだから。なので『フリー・ガイ』が面白かった人、ちょっとメールください。読みませんから(笑)。
(春日俊彰)なんで読まないんだよ! じゃあ募集しないでくれよ(笑)。かわいそうに。
(若林正恭)アバウト・タイム』が良かったから「斉藤、最高だな!」と思っていたけど、この『フリー・ガイ』で斉藤の株がガタ落ちだよ。でもまだ『スーパー!』っていうおすすめが残っているから。まだあるから。あと、春日へのおすすめの胸クソのやつも残っているから。
(春日俊彰)『哀愁しんでれら』ね。
(若林正恭)斉藤の方は全部見ようと思っているから。アリコンさんのおすすめの方はちょっと悩んでいるけどね(笑)。
(中略)
(若林正恭)ちょっと『フリー・ガイ』に関するメールは来ていて。「僕は『フリー・ガイ』を公開と同時期ぐらいに見たのですが、めちゃめちゃ面白かったです。ゲームのザコキャラのレールを敷かれた人生が変わっていく様子、めちゃめちゃ面白かったです」っていう。いや、まあそういう映画なんだよね。
(春日俊彰)ああ、たしかに言ってたね。
(若林正恭)続いて。「僕は去年、公開初日に『フリー・ガイ』を鑑賞し、『誰だって主人公になれる』という映画のメッセージいたく感動し、その勢いでユニクロで水色のTシャツを買って帰りました。今でもたまに着ています」。ああ、だいぶ好きなんだね。だから俺らで言うと『メジャーリーグ』とかみたいな。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のあのマーティのベストを着てみたいみたいなことなのかな? それぐらい好きな人もいるっていうことだよね。俺はわからなかったんだけどね。
(春日俊彰)まあ、それはそれぞれだからね。それはもう仕方ないよ。
(若林正恭)で、たぶんモブキャラ分云々が世代感的にちょっとうまく感じれなかったのかな? 俺が。うん。
(春日俊彰)なるへそ。共感というか。
ちょっと苦手なアメリカ映画あるある
(若林正恭)ずっと言いたいことはそういうことなんだけどね。俺、あとこれは別によくあるやつで……たぶん『フリー・ガイ』ってアメリカの映画だよね。なんか、これは絶対に伝わらないと思うんだけど。アメリカの映画あるあるでさ、『トイ・ストーリー』でウッディもやるし、『アバター』でもあるんだけど。『アルマゲドン』とかでもあるけど。リーダーがさ、「みんな、聞いてくれ! 俺たちはこうこうで、こうじゃないか。こうしていくぞ!」「オーッ!」みたいになるじゃん? あれが嫌いなんだよね!
(春日俊彰)ああ、まああるね。イメージとして。
(若林正恭)わかるでしょう? アメリカの映画の。あのシーンが嫌いなんだよね。なんだか知らないけど。あとね、歌で何人もの手拍子が入る歌が嫌いなんだよね。
(春日俊彰)何人もの手拍子が入る歌? どういうの?
(若林正恭)(手拍子をしながら)こう、何人もの手拍子が入る歌って、たまにない?
(春日俊彰)どんなの? 曲の途中にってことですか? それも入って1曲になってるっていうこと?
(若林正恭)えっ、わかるよね? なんかみんなの手拍子が入るやつ。なんか、嫌いなんだよな。いや、本当に申し訳ないけど。作ってる人に知り合いがいたら申し訳ないけど。なんか奥さんと映画を見に行った時に、行く前から乗り気じゃなくて。「途中でみんなで一体感を感じさせるようなくだりになって、主題歌で手拍子が入るような曲が流れるんだろ、どうせ?」とか言いながら映画館に入っていったの。奥さんに嫌がられながら。そしたら本当にそういうシーンがあって、奥さんコーラを吹きこぼしていたけどね(笑)。笑うのを我慢して(笑)。
(春日俊彰)フフフ(笑)。ああ、そういうのがすでに臭うんだね?
(若林正恭)ちょっとそのモブキャラみたいなところが、若い子にはグッと来るのかもね。おじさんの感覚とのズレかもね。
(春日俊彰)そうかもね。たしかにね。
(若林正恭)あと、これは非常に言いにくいことなんだけど。そういうモブとモブじゃないみたいなことってなる世界を作った人はどなたなの?っていうモヤモヤがちょっとあったかな?
(春日俊彰)なるほど。それでよくわからなかったと。
(若林正恭)まあ、映画自体がそれをトレースしているから。で、よくわからなかったっていう。
(春日俊彰)ああ、それはもう仕方がないね。
<書き起こしおわり>