高田文夫さんが2022年10月10日放送のニッポン放送『ラジオビバリー昼ズ』の中で『ナインティナインのオールナイトニッポン』などの構成作家を務める小西マサテルさんが『このミステリーがすごい!』大賞を受賞したことについて話していました。
(高田文夫)でも俺、本当にびっくりしたことがあったね。俺、だいたいさ、オールナイトニッポンとJUNK、両方聞いてるんだけどさ。全部聞いてる74歳、いないだろ?
(松本明子)すごい(笑)。
(高田文夫)74でJUNKをチェックしてさ、オールナイトニッポンもチェックしている人、いないよ? 全部、聞いてるんだよ。そしたらこの間の木曜日、ナイナイのやつを聞いてたらさ、岡村がさ、「いや、めでたいことがあります。ワーッ!」なんつってさ。すごいんだよ。で、「うちの作家の」って。だからずっとナイナイについているラジオの構成作家がいるんだよ。小西くんっていうのがいるんだよ。「小西くんがね、『このミステリーがすごい!』で大賞でーす!(ジャンジャジャーン!)」ってさ。すごいんだよ。
(松本明子)えっ、大賞を取ったんですね? すごい!
(高田文夫)わかる? 大賞だよ? 普段、コツコツラジオの台本と書いてる人がさ、いきなりさ、大賞を取ったんだよ。あの宝島のやつ。だってキングオブコント、頑張ってたろ? みんな、1年間頑張ってきて。2人とか3人でやっても賞金が1000万だろ? わかる? 言っている意味。あれ、ビスケットブラザーズが。それで、2人で1000万を分けるわけだろ? 3人のトリオコントだったら3人で分けるわけだろ? それで途中、事務所が絡むから。事務所もちょっとギるだろ? 事務所が「取り分、取り分」とか言って。
(松本明子)事務所によってはね(笑)。
(高田文夫)だろ? その点、作家はコツコツ台本を書いてるくせに陰で隠れてちゃんと努力してさ。小説を書いてさ。キングオブコントが2人で1000万だよ? このラジオの作家が取った『このミステリーがすごい!』大賞は1200万。1人でだよ? 夢があるだろ?
(松本明子)すごいですね!
(高田文夫)素晴らしいよ。うちの若手だって、夢がわいてくるわけだよ。2人でコントをやらなくてもさ、隅っこで物を書いていれば1200万。
(松本明子)夢がありますね!
『このミステリーがすごい!』大賞で1200万
(高田文夫)だから宝島が出してるんだよ。またあそこ、宣伝上手だから。これが来年の1月に書籍化されるのかな? これで1200万、取ったんだよ。すごくない? それを俺、木曜日の夜、聞いてて。小西ってよくラジオの中で出てくるからね。ナイナイがしゃべっているから。「ああ、この子が取ったんだ。よかったな!」って思ったの。そう思っていて、その次の日が金曜日で。『ビバリー』でここに来たじゃない? そしたら山口が「小西くんから預かってます」てドーンと原稿とさ、それから俺への手紙。「先生に読んでほしくて頑張りました。敬愛する高田先生、この度、取りました」って。その気持ちが嬉しいじゃない?
ちゃんと手紙、書いてあって。「本当に時間があったらでいいんで、読んでいただけますか? ゲラなんですけど」ってさ。ここに置いてあるんだよ。山口が持ってきて。「こんなの預かったよ」なんて(笑)。「お前、これ1200万だぞ?」って(笑)。「どうせ読まないと思うけど、こんなの預かったから。高田さん、はい、これ」って(笑)。ゴミみたいに、ティッシュペーパーを捨てるみたいにさ。「お前、待て。それ、1200万だからな?」って。「どうせ高田さん、読まないでしょう? こんなに厚いからさ。ゲラだし。本になってからでいいか……みたいな」って。だから来年1月にさ、本になるんだけど。
(松本明子)へー! 書籍化されるんですか。
(高田文夫)だから前にテッシーが取った賞だよ。
(松本明子)ああっ!
(高田文夫)覚えてる? 『スマホを落としただけなのに』って。あの男もニッポン放送に来ちゃ、ディレクターだったのに会社に来ちゃ隅っこでコソコソコソコソ打ってさ。それで賞を取っちゃったんだよ、あいつ。テッシーもさ。
(松本明子)そうですよ。びっくりですよ、テッシー!
(高田文夫)だからあの人の流れで。今度はもっとすごいんだよ。大賞だから。これがすごいんだよ。それで岡村の話を聞いたら、笑っちゃうんだけどさ。「俺、そんなさ、小西、取るなんて思わなかったやんけ」って言っているんだよ。「俺、もうだいぶ前にお前からゲラを見せられて……」って。ゲラっていうのは、本になる前の段階の、最終的な。まだ本になってないやつね。「3ヶ月ぐらい前、お前からゲラを見せられて。俺、バーッと読んで『おい、小西。ここ、違うな。これ、わかりづらいな。ここ、違うな』って。俺、ダメ出ししちゃったやんか」って(笑)。
(松本明子)アハハハハハハハハッ!
(高田文夫)「お前、俺そんなん知らんから。大賞にダメ出ししてたよ」って(笑)。大賞に、1200万に。何も知らないから(笑)。本当だよな(笑)。岡村が直しを入れたっつーんだよ(笑)。何ヶ所か直して。「これ、表現がよくわかんねえな。関係がわかんねえな」ってさ、全部直しちゃったっていうんだよ。岡村が。それが大賞を取ったっていうんだから、すごいよね。でも、そういうのって、キングオブコントもM-1もそうだけども。なんでもね、若い人が、夢があっていいね。
(松本明子)夢がありますね!
(高田文夫)答えがはっきりしてるしさ。お金が1000万とか、1200万とかさ。
(松本明子)いただけるんですからね(笑)。
(高田文夫)本当だよ。俺の時代なんか何もなかったから。俺なんかみうらじゅん賞だけだからね? 生涯で。俺、人生でもらった賞はみうらじゅん賞だよ。カエルの人形だけ。あいつが作ったカエルのお人形がこんななって、空を向いちゃってよ。みうらじゅん賞。一番大事なところに俺、飾ってあるんだよ(笑)。俺、「無冠の帝王」と言われてるから(笑)。
(松本明子)先生、名誉ありますから。なかなか取れませんから。みうらじゅん賞は。
無冠の帝王・高田文夫
(高田文夫)いや、笑っちゃったよ。いろいろなことがあって。だから若いスタッフも夢があってさ、いいじゃない?
<書き起こしおわり>