高田文夫 安藤組・花形敬の千本ノックを受けてジャニーズとの野球の試合に臨んだ話

高田文夫 安藤組・花形敬の千本ノックを受けてジャニーズとの野球の試合に臨んだ話 ザ・ラジオショー

高田文夫さんが2023年11月18日放送のニッポン放送『サンドウィッチマン ザ・ラジオショー』の中で小学生の頃、ジャニー喜多川さんが創設した野球チーム・ジャニーズと何回か対戦した際の模様を紹介。当時、渋谷を仕切っていた安藤組の花形敬さんの千本ノック特訓を受けていたことなどを話していました。

(高田文夫)でも今日、俺は君らと話をしようと思ったのは、変な意味じゃなくてさ。いろんな意味で今回、芸能界が大変じゃない? 宝塚の問題があったりさ、歌舞伎もそうだし。ジャニーズもそうだろ? で、ジャニーズ、ああだこうだといろいろ問題、あるけどもさ。そもそもジャニーズって何か?っていう話だよ。それ、知らないだろう?

(伊達みきお)野球チームじゃないですか?

(高田文夫)そこなんだよ! 渋谷にさ、ワシントンハイツっていう、まだ戦後だからさ。網の中のアメリカがあったわけ。で、そこにジャニー喜多川っていう人が住んでたわけだよ。渋谷で。で、俺は渋谷の富ヶ谷で生まれたんだよ。それで俺、野球が好きで。で、ジャニー喜多川さんは自分の渋谷の町内の少年たちを集めてジャニーズっていう野球チームを作ったんだよ。まず。小学校6年生かな? みんな、集めたのは。で、俺が対抗するシャークスっていうのだったんだよ。俺が。それで常に戦ってたんだよ。

(伊達・富澤)ええっ?

(高田文夫)俺ら、5年生ばっかりなんだよ。で、向こうは6年生ばっかりでさ。で、俺らのチームは……ほら。渋谷ってなんて言ってもヤクザがいなくて。戦後、安藤組という愚連隊が守ったわけだ。

(伊達みきお)ああ、有名な。

(高田文夫)そこに花形敬っていう、ドラマや小説にもなっている、かっこいい人。一番強い人がいて。その人が俺たちのところに来ちゃあ、ノックしてくれるんだよ。で、俺たちはそれで稽古したんだよ。野球を練習してたんだよ。それで「明日、いよいよジャニーズと戦うからな。よし、行くぞ!」って行くんだよ。毎回、負けたんだよ(笑)。3戦3敗(笑)。

(伊達みきお)シャークスが?

安藤組・花形敬の千本ノック

(高田文夫)うちはね、3戦3敗なんだよ。で、「第4戦だ! もう負けない!」っていうことで。もう花形さんもさ、「たまには勝てよ、お前ら」って言われて。で、またノックをガンガン浴びてさ。「高田、行くぞ!」って。もうすごいノックを受けて。千本ノックだよ、お前。砂押だよ、砂押。で、花形敬のノックを受けて第4戦、行ったんだよ。ジャニーズと戦うために。向こうはジャニー喜多川だから。で、行ったんだよ。雨が降ってさ。で、「今日は中止」ってなったんだよ。それで「どうすっかな? なんだよ、中止かよ」って思って。そしたら、その時にはじめて日本に『ウエスト・サイド・ストーリー』っていう映画が封切られたんだよ。

で、渋谷でやってたんだよ。そしたらジャニーさんは「YOUたち、何人か行く?」なんつってピックアップして『ウエスト・サイド』をみんなで見に行ったの。それまでさ、ミュージカルなんて日本になかったから。歌って踊るなんて。男がね。で、それを見に行っちゃったのよ。で、俺はこんな性格だからさ、仲間と鼻をたらしてさ。「どうする?」「やっぱりさ、『社長漫遊記』行こうぜ」っつってさ。森繁久彌と三木のり平を俺、見に行っちゃったんだよ(笑)。

(伊達みきお)フハハハハハハハハッ! 違う映画を(笑)。

(高田文夫)右と左でえらい違いだよ。ジャニーズは『ウエスト・サイド・ストーリー』を見て。それで歌って踊れるようになって。それで俺は『社長漫遊記』だから。「のり平、かっこいいな!」なんつってさ。「やっぱりのり平だな!」なんて(笑)。

(伊達みきお)真逆ですよ(笑)。

『ウエスト・サイド・ストーリー』と『社長漫遊記』

(高田文夫)そこからスタートだから。そしたら、もう翌年になったらテレビをつけたら、その対戦相手がみんな、テレビの中で歌って踊っていたんだよ。『夢であいましょう』とかさ、永さんの番組で踊っているわけだよ。こうやって。

(伊達みきお)すげえ! その時から知っているんですか?

(高田文夫)戦っているんだから。素人時代に。対戦相手だから。で、だからジャニーズは紅白も1回、出てるよね。あおい輝彦さんがリーダーで。あおい輝彦さん、1年上でさ。日大の芸術に行ったら、いたんだよ。先輩で。あおいさんが、また。あおい輝彦な。助さん格さんでいただろう? あのいい男。あとは真家さんとかさ、飯野おさみとかもいてさ。それでNHKの紅白に出ているんだよ。で、その後はもうフォーリーブスになっちゃうからね。で、郷ひろみになって、たのきんだから。

(伊達みきお)じゃあ、高田先生が『ウエスト・サイド』を見に行っていたらどうなっていたんですか?

(高田文夫)行ってたらお前、第一号だよ。だからあおい輝彦と俺、どっちがいい男か?っていう話だな。

(富澤たけし)あおいさんでしょうね(笑)。

(高田文夫)そりゃ世間はみんな知っているよ! そこは愛嬌でなんとかしろよ! 俺の愛嬌でよ(笑)。

(東島衣里)愛嬌(笑)。

(伊達みきお)その物語は知らなかったですよ。

(高田文夫)野球やったっていうのはいないからね。実際に戦った連中っていうのは。渋谷の子でさ。俺、戦っているからね。3試合ね。

<書き起こしおわり>

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