サンドウィッチマン富澤 三遊亭円楽師匠へのお香典のお金を入れ忘れた話

サンドウィッチマン富澤 三遊亭円楽師匠へのお香典のお金を入れ忘れた話 ザ・ラジオショー

サンドウィッチマンのお二人が2022年10月8日放送のニッポン放送『サンドウィッチマン ザ・ラジオショー』の中で亡くなった円楽師匠のご自宅にお線香をあげに伺った際の模様を紹介。富澤さんがお香典のお金を入れ忘れていたことを告白していました。

(富澤たけし)この間、円楽師匠にね、お線香をあげに。

(伊達みきお)三遊亭円楽師匠。ご自宅に行かせていただきましたけども。もう、荼毘に付されて。午前中が火葬だったのかな? その日の夜、仕事が終わって。結構遅かったんですけど。ご自宅の方に行かせていただいてね。

(富澤たけし)ああいう時って……まあ、その前ぐらいに1回、行こうと思ったんだけど、行けなくて。でさ、ああいう時って喪服を着ていったらいいのか……。

(伊達みきお)これね、難しいのよ。すごい難しいんだよね。

(富澤たけし)難しいじゃん。で、「今日、行けるかも」ってなって。「じゃあ、喪服だ」って探したら、黒いスーツがないのよ。

(伊達みきお)ああ、そこ?

(富澤たけし)だって僕ら、スーツをいっぱい持ってますけど。基本的に漫才衣装なんで。なんか、線が入ってたりとか、銀色のスーツだったりとか。銀色のスーツ、着ていかないじゃないですか。

(伊達みきお)それだとステージになるからね。

(富澤たけし)それで、「ちょっと黒っぽいのを見つけた」と思ったら、クリーニングのビニールがかかってるんですけど。その下が汚れてるんだよ。なんかそこが。

(伊達みきお)ああ、ほったらかしにしてたから。

(富澤たけし)そう。あれ、なんで汚れるの?

(伊達みきお)ビニールを下まで、ちゃんといやらないと。

(富澤たけし)その下が汚れてるのが3着ぐらいあるのよ。クリーニングをして、クリーニングの札まであるのに。

(伊達みきお)だからビニールがかかってないところが汚れているんでしょう?

(富澤たけし)なんであれ、汚れるの?

(伊達みきお)お前の家の空気が汚えんだよ。

(富澤たけし)フハハハハハハハハッ! 「うわっ」って思って。探したけど、それしかないから。「まあ、拭いていけばいいか」ってなって。

(伊達みきお)だからお通夜とか葬儀っていう、そういう時はちゃんと着ていかなくちゃいけないけども。それ以外の時は……で、お通夜も、喪服で行く人はあんまりいないはずですよ。なんか、喪服で行くと「用意していた」みたいになるから。

(富澤たけし)だから、そういうのがよくわかんないじゃない?

(伊達みきお)それはわからない。実は難しいよね。

(富澤たけし)それで、香典。香典もさ、そんなにお葬式に出ることってないじゃん? 結婚式はある程度の年齢になれば、いっぱい呼ばれるから。なんとなくわかるんだけど。お葬式なんか、本当に何年かに1回とかしか、今まで出てないから。

(伊達みきお)でもね、伊集院さんもそういう話、してたよ。伊集院さんもわかんないって言っていて。「どうしたらいいのかな?」って。「だから基本、行かない」って言っていたよ。伊集院さん(笑)。

(富澤たけし)で、あれだよね。袋もさ、ちゃんと買ってきて。

(伊達みきお)コンビニで今、売ってるよね。ご祝儀袋とか、香典袋っていうのは売ってるけど。香典袋、何かあった時のために家に2、3枚置いてたのよ。でも、そしたらかみさんに「こういうのはその都度、買わなきゃダメだよ。そのために持ってるっていうのは、香典袋はダメなんだよ」って言われて。

(富澤たけし)まあ、その気持ちはわかるけどさ。緊急で、っていう。でも、なんか何枚か置いてあったりするじゃん? で、「香典袋はあった」って思って。それでわかんないからネットで調べたら「薄墨で書かなきゃダメ」って。

(伊達みきお)ああ、そうだよ。あれは薄墨だよ。

(富澤たけし)ねえ。で、「お金はピン札はダメ」って。

(伊達みきお)ダメダメ。あと、お金の向きも違うからね。お札のね。

(富澤たけし)そういうのがいろいろあるじゃん? で、俺、めちゃくちゃ調べながら。封筒のどっちを上にするとか。

(伊達みきお)ああ、折り重ねるところね。あそこもね、そう。あるんだよ。

(富澤たけし)で、金の額を書かなきゃいけないじゃな? それも簡単な字じゃなくて、難しい方の漢字で書かなきゃいけないでしょう?

(伊達みきお)ああ、なんかコンビニとかで買うと、それはビニールに書いてあるよね。

(富澤たけし)書いてあった? で、そういうのをずっと見ながらやってさ。それで行って。で、帰ってきて次の日に「あれ? 俺、金を入れてねえな?」って。

(伊達みきお)嘘でしょう!? マジで?

(富澤たけし)一生懸命、必死になって。向きとかやって、持っていって。「ああ、この向きで……これで大丈夫だ」と思って、安心してたの。それで「あれ? 俺、金を触って覚えがねえな……」って。

(伊達みきお)うーわ! それ、どうすんの? 誰に言うの、それ?

「あれ? 俺、金を触って覚えがねえな……」

(富澤たけし)で、ロケット団の三浦っちと行ったんだけど。「ちょっとお弟子さん、楽大さんに聞いてもらっていいかな? 俺、金入れるの、忘れたかもしれない」って。

(伊達みきお)最悪だな……。

(富澤たけし)で、連絡してもらって。「入ってませんでした」っていう(笑)。

(伊達みきお)いやいや、お前は……勘弁してくれよ。お前、円楽師匠、上で笑ってるぞ? 「なにやってんだよ!」って。あんな、「パンください」とか人にばっかりもらっておいて。円楽師匠、「なんだ。空っぽじゃねえか」って(笑)。

(富澤たけし)「いや、参った!」と思って。

(伊達みきお)それ、どうすんの?

(富澤たけし)まあまあ、連絡して。渡す段取りはつけましたけど(笑)。

(伊達みきお)今度は現ナマで渡すの?

(富澤たけし)それで聞いたら、もうおかみさんのところまで行ってるらしくて(笑)。バレたっつって(笑)。

(伊達みきお)バカですねー。金額、書いてるのに?

(富澤たけし)書いてる(笑)。参ったー!

(伊達みきお)師匠、笑ってるよ(笑)。ああ、そう? じゃあ、1円も入れずに?

(富澤たけし)そう。0円で、金額だけ書いてあるっていう(笑)。

(伊達みきお)それでお線香をあげに行って。

(富澤たけし)いや、焦ったね。

(伊達みきお)これ、ミスだね。でもなんか、たまにあるよね。お年玉、入れてないで封をして渡したことあるよ(笑)。

(富澤たけし)フハハハハハハハハッ! なんか、だからね、「間違っちゃいけない」っていうのに必死になりすぎて。すっかりお金を忘れちゃって。師匠じゃないですか。「間違えられない」っていう気持ちがものすごくあったから。

(伊達みきお)いやもうそんなの、ただの言い訳ですよ。

(富澤たけし)言い訳っていうか、もう必死になってたんでね。もうミスなんで、しょうがないですけど。「師匠にバレてなきゃいいな……」って思うけど。

(伊達みきお)いや、師匠にはバレてます(笑)。すぐ気づきますから。

(富澤たけし)すいません、師匠(笑)。

(伊達みきお)最初っから気づいてたかもね? 「おい、入ってねえぞ、この野郎? 入ってないよ、富澤くん。入ってないよ」って。

(富澤たけし)いやー、次の日、焦った、焦った。

(伊達みきお)でも、よく気付いたね。「お金、入れてないかもしれない」っていうのをね。

(富澤たけし)なんかわかんないけど、ふっと。「あれ? 俺、金、触ったっけ? あれ?」って。

(伊達みきお)作法のことで一生懸命になっちゃって。

(富澤たけし)そう。

(伊達みきお)一応、薄墨でも書いたの?

(富澤たけし)書いた。買ってきてもらって。そっちをだから……知らなかったら普通にマジックとかで買えちゃうから。

(伊達みきお)でもほら、ピン札じゃダメっていうのはあったんでしょう? だから用意はしてた? 用意もしてないのか。

(富澤たけし)してない。だからそれもなんか、葬式のたびに思うんだよね。「ああ、ピン札じゃダメなんだ」って。でも、すっかり忘れるから。また調べて。「ああ、そうだ。ピン札はダメだったんだ」って。

いろいろ難しい作法

(伊達みきお)ピン札はね、結婚式とか、お祝い事の時ですから。いや、難しいよ。あの作法はね。あの、黒い靴を履いていく……喪服に黒い革靴じゃない? 俺、なんかエナメルの靴しか持ってなかったから。黒でも、すごいステージ用の。

(富澤たけし)ピカピカのね。

(伊達みきお)お葬式の時、それしかないから。ピカピカの靴を履いていったら「あんた、その靴、ダメだよ」って言われて。

(富澤たけし)そこもダメなんだね。

(伊達みきお)「金髪はいいのかな?」って思いますよね。

(富澤たけし)考えるよね(笑)。

(伊達みきお)考えるよね。だから何度か……星野仙一さんのお別れ会とか、そういったところもね、僕らは行きましたけど。やっぱりみんな、喪服でもかっこいいんだよね。プロ野球選手とかさ。なんだろうね。あのスタイリッシュな感じね。喪服でも。

(富澤たけし)だから、事前に。何日前かにそういうのがわかってれば、スタイリストさんに言って。「こういうのに出るから、そういうのを用意して」って言えるんだけど。

(伊達みきお)俺なんかないからさ。今、1着はあるけど。他に黒いスーツってなると、やっぱり漫才衣装になる。で、ちょっとラメが入ったりするから。

(富澤たけし)違うよね(笑)。

(伊達みきお)違うじゃん? ネクタイもさ、黒はあるけど。それもラメが入ってたりするから。「こんなんじゃ、違うよな」と思って。

(富澤たけし)でもある程度の年齢になったら、そういうのも用意しておかないとね。急に……。

(伊達みきお)あとベルトのバックルとかもね、ピカピカするやつはダメとかね、あるんだよ。ちょっと……。

(富澤たけし)ドクロとかは?

(伊達みきお)ドクロはダメですね(笑)。絶対に。いや、難しいよ。でも、なんかそういう作法……祝い事もそうですけど。全部をわかってるのが大人な気がするね。

(富澤たけし)まあ、それはね。だから三浦っちも「なんか香典とか、持っていった方がいいんですかね?」とか最初、言ってたから。

(伊達みきお)わかんないもんかね? 普通、持っていくだろ? なんでサラで行こうとしてるんだよ?

(富澤たけし)そういうレベルの話ですから。

(伊達みきお)まあ、普通の会社員の方と比べると、そういったところに行く機会は少ないのかもしれないからね。

(富澤たけし)かもしれないね。お仕事だったりもあるから。

(伊達みきお)で、すごく今回はね、円楽師匠のは人数を制限されてましたしね。行ってまいりましたけどね。お花がいっぱいあって。で、楽大さんがずっとね、1人でついてて。僕らのね、お線香をあげるのもずっと見守っててくれたというか。で、師匠が寝ていたベッドがまだあってね。ベッドの前に祭壇が組まれているような感じでしたね。で、師匠がいつもパンをくれるじゃない? 円楽師匠が。『笑点』の時に。

(富澤たけし)焼きそばパンとかね。

(伊達みきお)そう。『笑点』の収録に惣菜パンを山ほど持ってきてさ。「ほら、食べろ」っつって。あれ、師匠の家の近くのパン屋さんだったんだね。

(富澤たけし)なんか、そんなことを言ってたよね。

(伊達みきお)今度、行ってみたいなと思ってさ。

(富澤たけし)あのへんにあるのかね?

(伊達みきお)で、必ず週1回、そこでパンを100個買って。それで『笑点』の収録に行ってたみたいですね。

(富澤たけし)そうですね。場所がわかればね、行ってみたいですね。

(伊達みきお)下町のね、いい雰囲気のところだったな。本当に改めまして、お悔やみ申し上げます。

(富澤たけし)師匠、すいません(笑)。

最後に師匠に「すいません」

(伊達みきお)お前は最後に師匠に「すいません」なんだね(笑)。「香典、入れるの忘れてすいませんでした」って。本当に気をつけないとね(笑)。

(富澤たけし)「落語みたいだな」って思いながら(笑)。

(伊達みきお)まあきっと、笑ってらっしゃると思いますけども(笑)。

(富澤たけし)失敗した(笑)。

<書き起こしおわり>

サンドウィッチマン 三遊亭円楽を追悼する
サンドウィッチマンのお二人が2022年10月1日放送のニッポン放送『サンドウィッチマン ザ・ラジオショー』で三遊亭円楽師匠を追悼していました。
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