町山智浩 Netflix『アテナ』を語る

町山智浩 Netflix『アテナ』を語る たまむすび

町山智浩さんが2022年9月27日放送のTBSラジオ『たまむすび』の中でNetflixで配信中の『アテナ』を紹介していました。

(町山智浩)今日はですね、今いろいろ日本各地でデモが行われていると思うんですね。で、今日はデモについての映画を紹介するんですけども。一昨日ぐらいにNetflixで配信が始まったやつで『アテナ』っていう映画がありまして。これ、僕ね、まったくチェックを入れてなくて。見て、びっくりしました。すさまじいんで。最初の11分、全くカットなしでものすごいアクションが続くんですよ。ノンストップで。で、ちょっとびっくりしたんでその『アテナ』っていう映画について紹介したいんですが。これ、『アテナ』ってなんかギリシャの地名みたいに思うんですけど、舞台はパリの郊外の団地の名前でした。

で、パリの郊外の団地の話って僕、前に『たまむすび』で1回、してるんですよ。『レ・ミゼラブル』っていう作品を紹介をしてまして。要するにパリの郊外は中東の人、マリとかアフリカの人たち、そういった難民や移民の人たちがたくさん住んでいて。もうアフリカみたいになっているというところで。そこで地元の子供たちが警察官に殺されてしまうという事件が起こって。そこから大暴動に発展したという、2015年に実際にそういう事件がありました。それを元にした映画が『レ・ミゼラブル』っていう映画で。それを警察官の側から描いてるんですね。

警察官はそれを何とか止めようとするんですけど、ちょっと子供に対して虐待をしてしまって。それをビデオに撮られてしまったので。ただ、それが止めきれなくて大暴動に発展するっていうのが『レ・ミゼラブル』っていう作品だったんですが。

町山智浩 フランス映画『レ・ミゼラブル』を語る
町山智浩さんが2020年2月25日放送のTBSラジオ『たまむすび』の中でパリ郊外に住む移民や警官たちを描いたフランス映画『レ・ミゼラブル』を紹介していました。 映画「レ・ミゼラブル」公式サイト 2020年2/28公開: #tama954 p...

(町山智浩)で、これはその暴動をした側の話なんですね。『アテナ』っていうのは。で、発端は同じで。団地の子供……おそらくは中東系の子供が警察官に殺されたという事件から、これね、映画の始めでもう既に住民が本当に怒って。警察署にみんな集まっているっていう状況から始まります。いきなり。

(赤江珠緒)それはみんな、怒り狂いますわね。

(町山智浩)はい。で、お母さんとかね、おじいさんとかまでみんな、もうバーッと警察署に入っているっていう状態から始まるんですけど。そこで1人の男がですね、火炎瓶を爆発させて警察署をパニックに陥れて。そこから警察署が保管している武器・弾薬を奪い取って。警察のパトカーを盗んで、その団地まで走っていくっていうシーンが始まるんですよ。それがものすごい……ワンカットで手持ちカメラで撮ってるんですが。

手持ちカメラでずっと……その警察署内で戦闘状態、乱戦状態になって。そのまま武器を持った団地の暴動を起こしてる側のリーダーが車、バンに乗り込むんですが。一緒にそのカメラも乗り込むんですね。で、そのままバンがずっと走っていって、高速道路に入ってるんですけども。その途中でそのカメラがですね、バンの窓から少しずつ出ていくんですよ。

(赤江珠緒)うん?

(町山智浩)少しずつ出ていって、とうとうその窓からそのバンの外側に出て……ものすごいスピードで疾走してるんですよ? そのままカメラはそのバンの周りを回りだすんですよ。グルグルと。要するに、見てるこっち側の視点がね。で、「ああ、なんかすげえことになったな」って思ったら、またカメラがバンに乗り込むんですよ。

(赤江珠緒)ええっ? どうやって撮っているんだ?

(町山智浩)これね、すごいんですけど。これ、監督のインタビューでちょっと語ってるんですけど。カメラをパスしてるんですね。で、カメラマンは俳優に見えるような扮装をしてるんですよ。だから、実はカメラマン自身が映っているんです。最初、その暴動を起こす側の人の服装してカメラマンが撮影をしていて。それでバンに乗って撮影をした後に、その横にバイクに乗った……暴動を起こす側の人たちがバイクに乗って走ってるんですね。そのバンの周りを。そのバイクに乗ってる人にカメラをパスしてるんですよ。おそらく、窓を通して。

(赤江珠緒)ええっ? カメラマンがそんな、アクションスターみたいな?

(町山智浩)アクションスターとして演じてるんですね。それでバンの周りをバイクで走りながら撮影をして。それでまた、そのカメラをバンに乗っている、もう1人の俳優の扮装をしているカメラマンにパスしてるんだと思うんですね。すごい撮影をしててですね。もうとにかく11分間、全く切れ目がなくカメラが動き続けて。上に上がったり、下に下がったり、すごいんですけど。

これね、すごいのは映像がものすごくきれいなんですよ。これね、車が走ってる時にその近くの団地もみんな、その暴動に参加してて。窓から手を振ってる人もいれば、ビルの屋上の方でちっちゃい人影とかが動いてるのまで見えるんですけど。これ、すごく画質がきれいで、ものすごく細かいところまで見えるんですよ。で、近くの方にいるバンに乗ってる人たちの肌の質感まで、同時に見えるの。

これね、IMAXで撮ってるんですよ。IMAXというのは今、一番画質がきれいに撮れる、ものすごい画素数が多いカメラなんですけども。だから『トップガン マーヴェリック』とかもこのIMAXで撮っていますね。

(赤江珠緒)ねえ。話題になりましたもんね。

(町山智浩)あと、『NOPE/ノープ』とか。そういった大作で使われるんですけども。これ、ALEXA 65っていう特殊なカメラなんですが。これね、1日のレンタル料がフルセットで100万円なんですよ。

(赤江珠緒)えっ、1日で?

(町山智浩)1日で。これ、だから今、円安だから。たぶん今のレートだと140万円ぐらいです。1日で。フルセットで。

(赤江珠緒)1台のカメラの使用料だけで。ええっ?

(町山智浩)だからこれ、日本の映画界は使えないカメラなんですよ。高すぎて。でも、これで撮った映画は全く決定的に違う映画になるんですよ。すごい映像になるんです。めちゃくちゃ高いですよ。で、高いだけじゃなくて、重さが18キロもあるんですよ。

(赤江珠緒)ああ、がっつりしてますね。

(町山智浩)だからいろいろごちゃごちゃつけると20キロで。お米のでっかい袋2袋分ですね。

(赤江珠緒)それを疾走して車の中から手渡しで?

(町山智浩)そう。これ、手持ちで撮っているんですよ。これね、ものすごい体力がないと撮れないんですよ。体を鍛えないと。で、撮影前に徹底的にトレーニングをして。何度もリハーサルして。ほとんどスポーツのような訓練をした後に本番を撮ったみたいですね。これ、20キロのカメラを持って……しかもさっき言ったようにカット時間はものすごく長いから。さっき言ったけど、最初のシーンは10分なんですけども。

この後もね、10分ぐらいのシーンがずっと連続するんですよ。だから、カメラマンはこれを持って5分とか、走り回るんですよ。最低でも。で、一応デジタルで、コンピュータで複数のショットを繋いでいったりはするんですけども。ただ基本的には3分、4分、ぶっ続けで撮ってるんで。これ、ちょっと普通の人は撮れないですよ。

(赤江珠緒)そうですね。これ、ちょっと特殊な撮影方法ですね。

(町山智浩)これ、ものすごく体幹を鍛え上げて。筋肉モリモリにならないと撮れないと思うんですけど。まあ、そういう技術もすごいし、体力もすごいという。しかもその最初の11分間のシーンは人が100人ぐらい出てきます。ものすごいですよ。団地全部がひとつの城、要塞と化してるっていう状態まで行くんで。その100人ぐらいのエキストラを全部、演出してるんですよ。同時にみんな動いてるんで。そこのコントロールだけですごくて。撮影がほとんど戦争ですね。

(赤江珠緒)そうですか。へー!

(町山智浩)これはちょっとすごくて。Netflixの『アテナ』の最初の10分だけ、見るだけでもものすごい価値があると思います。

(赤江珠緒)これ、本当は大画面で見たら、もう相当?

(町山智浩)そう。これは本当は大スクリーンで見たい映画なんですけどもね。ものすごいスケールなんで。これ、フランス映画ですけど、すごいですね。

フランスの郊外に住む人々の貧困問題

(町山智浩)で、これが今、フランスの方ではすごく大問題になってることなんですね。1990年代ぐらいからどんどん移民の人が増えていって。それで貧困化して、犯罪が非常に増えてったんですね。郊外でね。低所得者の人たちが住む公営住宅なので。で、いろんな民族や、いろんな国から来た人たち、移民・難民がいてですね。もう2世、3世ぐらいまで出てきちゃってるんですね。ずいぶん前から住んでいるから。で、彼らはもう完全にフランス人としてのアイデンティティーを持ってるんですけれども、ものすごい格差で。こういった形でしょっちゅう暴動が起こってるんですよ。はい。

で、これ、物語自体は4人の兄弟が主人公になっていて。その末っ子が、警察に殺されてしまうんですよ。13歳の男の子が。で、それに怒ったのが3男のお兄ちゃんで。「絶対に許せない!」っていうことで、この団地の暴動を組織して指揮するっていう、なんていうか軍師みたいな男なんですね。それがカリムっていう人なんですけども。ものすごく機能的に武器を配置してですね、機動隊に対しても徹底的に、頭を使って……非常に高いとこから金属のロッカーを落としたりね。ものすごく戦略的な戦いをする男が3男のカリムなんですね。

で、それに対してアブドゥルというその上のお兄さん、次男が出てくるんですが。この次男は非常に愛国心が強くて、軍人になって、戦争にも行ってるという、フランスの英雄なんですよ。この問題に関しても、末の弟が殺されてしまったということで怒ってはいるんですけども、何とかこの暴動を止めたいと思ってるんですね。

(赤江珠緒)ああ、そっち側?

(町山智浩)はい。で、そのカリムと対決していくという。この暴動をなんとか止めようと思ってるのがアブドゥルさんなんですね。で、もう1人いまして。一番その上の兄貴がいて、モクテルっていうんですよ。この兄貴は団地でコカインを売ってる男なんですね。

(赤江珠緒)ええっ?

(町山智浩)売人なんですけど、金儲けのことしか考えてないんですよ。で、弟が死のうが、何しようが、みんなが貧乏だろうが関係ないからっていうことで。その貧乏の人たちを搾取してですね、金儲けだけしてる麻薬ビジネスマンというのがモクテルなんですね。

(赤江珠緒)兄弟だけど、バラバラな兄弟ですね。

(町山智浩)バラバラなんですよ。これはフランスの今の状況を象徴してるんですね。だからもう末っ子は貧しくて、そういった警察とかの被害に遭ってしまう被害者なんですけど。カリムはそれに対して怒って、社会的な革命を求めてる人たちですね。で、それに対して何とか、そういったものを鎮めて。何とかみんなで協力していこうと考えてるのはアブドゥルで。「そんなの関係ねえよ。どうでもいい。世の中、どうなっても関係ねえから金儲けだけやろう」って思ってる人がそのモクテルで。フランスのその三つ、四つにわかれているいろんな人たちを兄弟に象徴させて描いてるんですよ。

(赤江珠緒)ああ、そういうことか。

(町山智浩)だからすごく象徴的な物語で。だんだん……画像はものすごくリアルなんですけど、話自体は非常に神話的ななものとして描いていますね。で、これ、監督はですね、ロマン・ガブラスという人なんですけど。この人はギリシャ出身の映画監督のコスタ=ガブラスという巨匠がいるんですよ。それの息子さんなんですね。で、コスタ=ガブラスっていう人は1969年にですね、ギリシャの……その頃のギリシャは軍政でですね。軍事独裁政権だったんですが。それに対してデモを起こしていた民主運動家が殺されるという事件があって。それを暴いていくという映画『Z』で世界的に有名になった人で。

で、ロマン・ガブラスというこの『アテナ』の監督はですね、やっぱりギリシャ人なんで。だから『アテナ』っていうタイトルをつけてるんですよ。アテナっていうのはギリシャの女神の名前ですね。で、彼がインタビューで言ってるのは「これはトロイア戦争なんだ」って言ってるんですよ。

(赤江珠緒)ほう。あの木馬の?

(町山智浩)木馬の。あれね、トロイア戦争ってトロイの木馬を使って戦争が終わった。ギリシャ軍が勝って終わったという風に思ってる人が多いんですけど、実はその後もすごく続くんですよ。

(赤江珠緒)あそこは長い長い戦争の一部のシーンだって言いますもんね。

(町山智浩)そうなんですよ。すごい長い戦争なんです。トロイア戦争っていうのは。歴史的事実なんですけども。それでひとつ、こういう悲劇が書かれていまして。実際にあった話を元にしてるんですが。『オレステイア』というタイトルの悲劇があるんですよ。アイスキュロスという古代ギリシャの劇作家が書いたんですけれども。それは、そのトロイア戦争の後にアガメムノーンという英雄がいるんですが。

その人が殺されてしまって。で、その息子のオレステースという息子がその父の復讐のために、復讐の鬼と化して……まあどうかしちゃって。自分の家族、母親とか。そういった血族にまで復讐の刃を向けていくという悲劇なんですね。で、「それを元にしてるんだ」って言ってるんで、この3人の兄弟は、大変なことになっていくんです。この『アテナ』では。

(赤江珠緒)立場がだって、三者三様ですもんね。

(町山智浩)三者三様で。3人で三つ巴の戦いをするしかなくなってくるんです。で、その『アテナ』っていうのは、さっき言ったオレステースが散々、復讐で人をたくさん殺した後に裁判にかけられて。その裁きの神としてこの悲劇ではアテナが出てくるんですよ。だからこの『アテナ』ってタイトルはこの悲劇を裁くという意味でついてるんですね。で、これを見ると、すごくそのデモをしてる側が非常に、なんというか、怒りで我を失ってるようにも見えるかもしれないんですけれども。

イエローベスト運動

(町山智浩)実際、本当にフランスはこの後もですね、2018年にやはりすごいデモが起こってるんですよ。これ、「イエローベスト運動」って言われてるもので。すごく物価が上がっちゃって。石油価格とか、燃料価格とかが上がっちゃって。それに対してですね、デモが始まったんですね。イエローベストっていうの着た人たちがデモをしたんですよ。あの黄色い、車の事故が起こった時、外で車を直したりする時に他の車にはねられるようにするために黄色いベストを着ることがフランスでは義務付けられているんで。車を持っている人は全部、黄色いベストを持ってるんで、それを着たんですね。

で、デモに参加したら、その当時、フランスはマクロン大統領なんで、リベラルだからっていうことで安心してたら、警察権力がものすごい勢いでそのデモを潰しにかかったんですよ。で、大変な暴力沙汰というか、死傷者が出るような事態になっちゃったんですよ。要するに警察が最初に潰しにかかったから、それに対してデモ側も警察に暴力を振るって、暴力がエスカレートしていったんですね。だからこの監督が『アテナ』で言ってるように、「暴力はエスカレートしていくんだ。きっかけとかからどんどん離れていくんだ」っていう。そういうことを言ってるんですけど。

実際、ちょうど今、日本の劇場で公開されている映画で『暴力をめぐる対話』っていうドキュメンタリーがあるんですね。それがね、そのフランスのイエローベスト運動がどんどん警察によって弾圧されてた状況を「こういう暴力は一体どうして起こってしまうのか?」っていうことで分析しているドキュメンタリーで。それもちょっと一緒に見ていただくとよくて。で、この『アテナ』だけだとなんで、こんなに彼らが怒ってるのかがわからないと思うんで。それは『レ・ミゼラブル』という映画がもう既にありますので。それを見てもらうと、何でこんなに彼らが怒っているのかがわかりますんで。

そちらは警察側の視点から描いてるんですけどね。だからちょっと、何本か見ないとわからないっていう映画ではあるんですけど。とにかくね、今現在、世界はすごいことになってますから。今、イランでもすごいでしょう? ヒジャブの付け方が悪いっていうので、22歳の女の子が殺されて。それに対して女性たちが今、立ち上がって。もう既に30人以上……その警察っていうか、イランには国家防衛隊みたいなのがあって。

イスラム独裁政権を防衛する、右翼の人たちがいて。それが出てきて、もう30人以上の死傷者が出ていて。それでも、デモが続いてるんですね。イランの方では。それで今、ロシアもすごいですよね? ロシアでは、プーチンがウクライナ戦争に負けそうだからっていうことで、軍隊経験のある人を徴兵するって言った途端に……。

(赤江珠緒)国外脱出する人がね。

(町山智浩)それで、国外脱出だけじゃなくて、徴兵事務所を襲ってる人もいますよ。今。徴兵事務所に火をつけて、徴兵係官を撃ったりしてますから。すごいですよ。ロシアでも。そうかと思うと、イタリアで「移民を追い出せ」って言ってる右翼政権が成立しちゃって。スウェーデンでもね。もう大変なことになっていますよ。

(赤江珠緒)世界中が本当にね。

(町山智浩)今、大変な事態になってますよ。本当に。もうこれからの世の中は世界的に大変なことになってくると思うんですよ。景気も悪いしね。

(赤江珠緒)そうなんですよね。なんかね、10年前に民主主義だった国は世界で大体6割ぐらいだったのに、今、独裁国家の方が7割ぐらいになってるって言われると、ちょっと愕然とするところがあるんですよね。

(町山智浩)そうなんですよ。いわゆる「独裁」っていうんじゃなくて、選挙によってその独裁的な人を選ぶという権威主義というものになりつつあって。「選挙が行われてるから独裁政権んじゃない」とかね、「選挙で選んだ」とか言いますけども、そんなことない。デモっていうのは選挙ではなかなか実現しない、少数者の人たちがその主張をするためのもの。その少数者である彼らの声を聞かせるためのものがデモなので。

(赤江珠緒)そうですね。

(町山智浩)選挙では拾えない声を拾うものなんですよ。

選挙では拾われない少数者の声を聞かせるデモ

(赤江珠緒)日本もだって「これは本当に日本の世論を反映しているんですか?」っていうことが起きてますからね。

(町山智浩)そうなんです。その声が拾われなくなると、デモが起こるし。それを潰そうとすると、どんどん悪化していくってことなんで。とにかくこのNetflixの『アテナ』は、もうどんな考えを持ってる人でも最初の10分だけで圧倒されますので。ぜひ、ご覧ください。

(赤江珠緒)はい。『アテナ』はNetflixで配信中。そして『暴力をめぐる対話』はユーロスペース他で現在公開中です。

<書き起こしおわり>

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