でか美ちゃんさんが2023年11月7日放送のTBSラジオ『こねくと』の中で映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』について話していました。
(でか美ちゃん)1週、お休みさせていただいたんですけど。私も『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』、見てきました。先々週ご紹介の。あの、本当にこれ、嘘じゃないと思ってリスナーの方、聞いてほしいんですけど。3時間半、思ったより長くないです。
(石山蓮華)そうなんですよね。本当に。
(町山智浩)本当に?(笑)。
(でか美ちゃん)だから、騙されたと思って見てほしいなと思いました。で、映画は面白かったんですけども。先週、そういうのは蓮華ちゃんと町山さん、お話してくれてると思うんで。もし見に行く人、悩んでる種はやっぱり3時間半だと思うので。背中を押すとすれば……なるべく空いてる時間に両隣、絶対空いてる席にすると、姿勢とかをすごい直しやすくて。眠くはないけど、お尻はちょっと痛くなるんで。そこだけ対策していくと、皆さん見やすいんじゃないかなと思いました。映画もすごい面白かったです。
(町山智浩)ああ、そうですか。ずっとディカプリオが苦しみ続ける……ひたすら苦しみ続ける映画ですけども。
(石山蓮華)そうですね。本当に眉間のしわと、下がりまくる口角と。
(町山智浩)ずっとこうやって、への字でね。
意外と救いはある
(でか美ちゃん)でも町山さんからご紹介してもらった時の印象よりは救いがちょっとあるかなとは思いました。起こったことは本当によくないことですけども。
(町山智浩)そうなんですよ。ものすごい……あの映画で描かれてないことがひとつあって。ディカプリオは殺人罪で終身刑になるんですよ。で、30年以上、刑務所に入ってたんですけど。老人になった後、保釈されるんですね。
(でか美ちゃん)恩赦で。
(町山智浩)恩赦で。それでその後、どうしたか?っていうと、自分の息子に会いに行ってるんですよ。で、息子の方は自分のお母さんを殺そうとした父親なんで、すごく複雑な思いがあったらしいんですけれども。結局、自分の父親を自分の家に引き入れて、面倒を見たそうですね。だからね、彼は最終的には許されたんですよ。
(でか美ちゃん)そうか。でもな、やってることが最悪だし……っていうのはあるけど。でも、その追い込まれた末という物語でもあるから。
(町山智浩)あそこでね、最初、奥さんには当然、離婚されるんですけど。殺そうとしたからね。でもね、息子は「しょうがない」っていうことで許したんで。彼自身は最後、息子にも、孫娘にも会えていて。それはひとつ、救いかなと思いましたね。それは映画には出てきませんけれども。
(でか美ちゃん)やっぱり実話だとね、そういうことがありますよね。
(町山智浩)あるんですね。
<書き起こしおわり>