ピエール瀧さんが2022年9月20日放送のJ-WAVE『TOKYO M.A.A.D SPIN』の中で趣味である夜中の散歩についてトーク。自身の新刊『ピエール瀧の23区23時 2020-2022』についても話していました。
(高木完)それで料理もするでしょう。あとは草野球もやって。
(ピエール瀧)草野球もね。
(高木完)あれもだって、相当時間とか、みんなのスケジュールとか、野球場の抑えとか。予約も含めて、すごい大変じゃない?
(ピエール瀧)平日の午前中、9時-11時とかでやってますからね。しかも平日の。
(高木完)でも、それも予約を抑えるのとかも。
(ピエール瀧)まあ、僕はうちのチームのマネージャーみたいなやつがやってくれるんで。
(高木完)でも、それを聞いて……。
(ピエール瀧)まあ、言っても平日の午前中の9時から11時に「野球をやるぞ!」っつって、ちゃんと試合で集まるんですから。もうろくな連中じゃないっすよ。本当に。「仕事はどうした?」っていう話のやつですから。
(高木完)でも、それはみんな都内にいる人たちでしょう?
(ピエール瀧)そうっすね。
(高木完)まあ、その時間帯はそれをやって。で、あと他にも何か、やってそうだもんな。今、はまっているものって何?っつったら、いっぱい出てきそうだもんな。だって。
(ピエール瀧)でもはまってるものというか、『ユアレコ』もそうっちゃそうなんですけど。
(高木完)あれも面白いもんね(笑)。
(ピエール瀧)とにかく僕、夜に知らないところをウロウロするのが好きなんですよ。割と、なんですかね? 食事に誘われて食事会に行ったとしても、そこで「解散」ってなると、そこから家までランダムに歩いて帰ってきたりするんですよね。しかも住宅街の方を行ったりとかして。
(高木完)歩くんだ?
(ピエール瀧)そう。なんか知らないところを歩くのが結構好きで。地方ロケとかに行っても、夜ちょっとウロウロしたりとかするようなのもあって。だから、趣味は徘徊かもしれないですけど。
(高木完)住宅街じゃお店、ないもんね。
夜、住宅街をウロウロする
(ピエール瀧)そう。だから「でっかい家だな」とか。「この家の松、立派だな」とか。「この家、もう朽ち果てそう」みたいなのとか。「ヤベえ、行き止まりだ」みたいなのとか。そういうのをウロウロするのが結構好きで。
(高木完)えっ、それ、酒飲んだ後に?
(ピエール瀧)酒を飲んだ後もしますね。
(高木完)酒飲んだ後、よく歩く気するね? 普通、もうへたったかな、みたいな。
(ピエール瀧)ああ、でも酔い醒ましがてらみたいなところもあるし。
(高木完)家に帰る前に。今日はそんなに飲んでないから、みたいな。
(ピエール瀧)まあ、すげえ飲んでたとしても、ちょっと酔い醒ましをしながら、みたいな。僕、歩けなくなるまで飲むことってないんで。というのもあって。で、最近だと『ピエール瀧の23区23時』っていう……。
(高木完)ああ、2012年に出た書籍『ピエール瀧の23区23時』のセカンドシーズンとして今、noteで連載しているやつですね。『ピエール瀧の23区23時 2020-2022』っていう。
(ピエール瀧)はい。これ、10年前にも1回、やって本を出しているんですけど。各区を「今日はこの区」って決めて、その区をウロウロ歩くんですよ。新宿区なら新宿区でウロウロ歩いて。で、それがどうだったかっていうのをまとめて1区、完了。じゃあ来週は杉並区だってなったら、杉並区に行ってウロウロするっていう。それでどうだった、こうだったっていうものを集めて。23区分集まったやつが『23区23時』っていう。「23時になったら写真を撮る」っていうのがルールなので『23区23時』っていうタイトルなんですけど。
そういう、10年前に出た書籍があるんですけども、それを10年ぶりにまた最近やりまして。2020年から2022年にかけて、また23区の各区を巡ったんですけども。それがようやく本になるので。10月13日に『ピエール瀧の23区23時 2020-2022』っていうタイトルで出ます。で、これは書籍化なんで。割とギュッとまとまってるんですけど。各区のフルバージョンがあるんですよ。それを僕、ピエール瀧のnoteっていうところでフルバージョンを公開していて。有料ですけども。
(高木完)それは10年前と同じ場所に行ってるの?
(ピエール瀧)いや、同じ場所ではないですけど。でも同じ場所を通ったところもありますね。
(高木完)ビフォア・アフターじゃないけど。10年経つと意外と変わるもんね。
(ピエール瀧)そうっすね。渋谷なんてもう、本当にえらいことですよ。知らない街っすもん。
(高木完)フリクションのレックさんがこの番組に来た時に「僕は過去から来た人間だ」ってずっと言ってたもん。渋谷を見て。「過去から来た人間だから。過去から来た男だから」って言っていて、名言だなと思ったけども。
(ピエール瀧)まあ、そうかもしれないですね。
(高木完)杉並の方から来るとね。高円寺とかから来ると、渋谷がもう何だかわかんないみたいな。
(ピエール瀧)うちの子供が今、高校2年生なんですけど。高校2年生ぐらいの女の子にしてみたらもう今の渋谷、軽々使いこなしてるんですよね。もうちょっと僕、渋谷に行くとトゥーマッチっていうか。目がぐるぐるしちゃうじゃないですか。それが全然、やっぱり今の子たちにしてみるとこれが最初から渋谷なんで。普通に全部使いこなしてる感じですけどね。
(高木完)うちの子も高1だから。じゃあ結構近いね。
(ピエール瀧)そうですね。渋谷、普通に使いこなしてるでしょう?
(高木完)なんかあんまりそんなに疲れないみたいだね。
(ピエール瀧)ああ、そうでしょう? 僕なんか「大丈夫かな?」って。着くだけでハラハラしちゃう感じ。渋谷はもう。
(高木完)なんかもうイメージして。「今日、渋谷に出なきゃダメか」とか思うけど。若い子、ティーンエイジャーとかは。
(ピエール瀧)全然平気っすもんね。すごいなって思って。
(高木完)じゃあ、これの中には渋谷区とかも?
(ピエール瀧)渋谷区編もありますし。
(高木完)書籍、すごいもんね。巻頭グラビアが100円自販機シリーズ。
(ピエール瀧)この『23区23時』のルールが夜中の23時になった時にそこの写真を撮る。それともう1個は100円自販機を見つけたら積極的に味見をするっていう。100円で買えるものってどうなんだろう?っていう。
100円自販機を見つけたら積極的に味見をする
(高木完)ビックルみたいなのがあるの?
(ピエール瀧)ビックルみたいなのもありますよ。あとは、全然聞いたこともないようなのもあるし。「ああ、こんなエナジードリンクも100円で売ってるんだ」みたいなところもあるし。その地域というか、マシーンによっても違ったりするんですよね。
(高木完)これ、銅像と遊具っていうのは23時じゃないですもんね?
(ピエール瀧)いろいろとウロウロしてる時に、カメラマンも同行してるんで。いろいろ撮ったやつの中から印象的なやつをまとめましたよと。
(高木完)じゃあユアレコとこれ、交互にチェックすれば。
(ピエール瀧)そうですね。でも結局、共通してるのはウロウロしてるだけっていう(笑)。
(高木完)いや、でも楽しいなと思いましたよ。それこそ、その子供の時の静岡おでんの話とか。ポトッて串を落として、おばちゃんにその串の数をごまかした話とつながっている感じがしますね。
<書き起こしおわり>