ピエール瀧さんがFM COCOLO『THE MUSIC OF NOTE「スチャダラパースペクティブ 〜ANIから貴方へ〜」』に出演。最近ハマっているカブでの一人旅で四国を回った際の模様を話していました。
(岡宗秀吾)これ、ちょっとさっきの話の続きですけど。僕、瀧さんのインスタ見てるとね、カブでめちゃめちゃいろいろなところ行ってますね。それ、番組ですか?
(ピエール瀧)ううん。趣味。完全に趣味。カメラも何にも回ってないです。
(岡宗秀吾)これはね、昔から瀧さん、おっしゃってましたよね。カブで全国を回ろうとか、お遍路に行こうとか。
(ピエール瀧)最近、実家に帰った時に地元の中学の同級生と会うようにしてるんですよ。久しぶりに。もう何十年も会ってなかったんですけど。まあ、仲良くやってるんですけど。「君たち、こんだけ長いこと静岡に住んでるんだから、誰かの家にもう乗っていない原付バイクがあったら、俺が引き取るから。それを修理して乗るぜ。誰か、ない?」って言ったら「うちに7年ぐらい乗ってないカブがあるから、あげるよ」って。それでもらったカブなんですよ。
(岡宗秀吾)ほうほう、まずね。
(ピエール瀧)で、そのもらったカブで静岡から東京まで、それを乗って帰ってこなくちゃいけないじゃないですか。
(岡宗秀吾)動くんですか?
(ピエール瀧)そいつが動くように手入れをしてくれて。「全部、走れるようにしといたよ」「わあ、ありがとう!」なんて言って。で、ナンバープレートを自分でつけて。で、静岡市から東京都まで下道で来たら7時間、8時間ぐらいで来れるんですよ。
(ANI)150キロぐらいだよね?
(ピエール瀧)もっとある。下道でワチャワチャ行っているから180か90ぐらい。寄り道もしてるから200キロ弱ぐらい走るんですけど、これがもう楽しくて。
(ANI)帰りが楽しかったの?
(ピエール瀧)っていうか、1人でカブに乗って街道をパタパタ旅するっていうのが楽しくて。で、しかもカブがヤバくて。使った燃料が3リッターなんですよ?
(ANI)フハハハハハハハハッ! 燃費、よすぎ(笑)。
静岡から東京まで走って使った燃料が3リットル
(ピエール瀧)「おい、マジかよ? これ、3リッターで来れちゃうわけ?」ってなって。「これはちょっと面白いな!」ってなって。でもそんなにね、まあ歳も歳だし。スピードをビュンビュン出すバイクだと怪我しても困るから。カブってやっぱり原付で30キロなんで。本当にゆっくり……速いチャリぐらいな感じで行けるんで。たまにチャリに抜かれたりするもんね。
(岡宗秀吾)ああ、ロードレーサーみたいな?(笑)。
(ピエール瀧)ロードレーサーみたいなのに抜かれたりするから。それで味をしめちゃって。「もっと1人でいろんな知らない街とか、知らないところを走りたい!」ってなって。まあ、千葉の房総半島をずっと行って、鴨川の方まで行ってみたり。小田原のあたりに行ってみたり。あと足利の方に行ってみたりっていうのを繰り返して。で、その最新版がこの間、有明からフェリーにカブを乗っけて、徳島までフェリーで行って。次の日のお昼に着くんですよ。で、そこでカブを下ろして「さーて、どこに行ったろうかな? そうだ。しまなみ海道っていうやつがあるな」って。瀬戸内から島伝いに渡っていける橋があって。
(岡宗秀吾)すごいサイクリングコースみたいなところですよね?
(ピエール瀧)そうそう。「あれ、カブで渡れるらしいぞ?」ってことになって。で、徳島から愛媛のあたりまでを下道でずっと……丸亀で1回、泊まって。丸亀から今度、今治まで行って。帰りはまた四国中央市で泊まって、みたいな。
(岡宗秀吾)これは目的は別にないんですよね?
(ピエール瀧)ない。
(岡宗秀吾)で、1人であることが決まり?
(ピエール瀧)まあ、決まりじゃないですけど。1人の方が気楽なんですよね。やっぱりさ、なんつーの? 四国のさ、高松とか、あと香川とかさ、その辺に行ったらさ、やっぱりうどんを食わなくちゃいけない感じする、じゃない?
(ANI)ああ、まあね。
(ピエール瀧)で、なんかそれこそみんなで山梨の方とかに行ったらさ、ほうとうとかさ。さっきの鴨川の方だったらやっぱり海鮮丼とか、食わないといないのかなと思うんですけど。1人だとそういう縛りがないんで、軽々バーミヤンっていう(笑)。
(ANI・岡宗)フハハハハハハハハッ!
(岡宗秀吾)そういうことありますもんね(笑)。
食事は軽々バーミヤン
(ピエール瀧)軽々バーミヤン。「バーミヤン最高! うめえ! すぐあるし。混んでないし、いつでも入れるし」っていうので。宿も決めてないんで。走っていて腰が痛いとか、寒いとか、雨が降ってきたとかっていうのでくじけたら宿を探して。
(岡宗秀吾)それ、どんな宿を探してるんですか?
(ピエール瀧)まあ、普通のビジネスホテルみたいなやつとかで全然いいから。なるべく安い宿で全然大丈夫っていうのなので、それを探して。でも、なんにもないものをよしとできるかどうかっていうので。途中、いろいろ走るんですけど、途中の名所とかもいろいろあるだろうけど、全く調べてないから(笑)。
(岡宗秀吾)ああ、名所は素通り?(笑)。
(ANI)気になったものが止まってみるけど。
(ピエール瀧)とか、なんか看板にちょっとあるってなったら、「ええっ、ここ、笠置シヅ子の生まれたところ!? だからあそこのあのでっかい絵で「笠置シヅ子 ブギウギ」とか書いてあるのか」っていうので。「じゃあ1回、それだけ写真を撮るか」みたいな。で、笠置シヅ子記念館はスルーとか。で、港があったら港でちょっと漁船が見たいっつって。そこでちょっとタバコを吸って、漁船をちょっと眺めて。「じゃあ、行くか」っていうので行ったりするようなものを。
(ANI)それで帰りはまた?
(ピエール瀧)だから帰りはまた、徳島までなんとか戻って。で、またフェリーに乗っけて、有明。
(ANI)有明からまたバイクに乗って帰るの?
(ピエール瀧)そう(笑)。
(ANI)そこからも結構、ない?
(ピエール瀧)そう。まず有明までもまあまああるっていう。で。今回、その四国を走ってみると、やっぱりお遍路さんの第何番札所みたいなのがあったりするわけですよ。お遍路さんをすごいやりたいかどうかっていうと、なかなかその辺は微妙なんでガチでお遍路さんをやってる方には失礼に聞こえるかもしれないですけども。まあ、スタンプラリーじゃないですか。要するにね。信心深さを1回、取り除くとスタンプラリーじゃないですか。で、身の回りでやるスタンプラリーといえば、ANIじゃないですか(笑)。
(岡宗秀吾)そうですね(笑)。
(ピエール瀧)私鉄のスタンプとかさ、集めてたりするじゃないですか。で、これ、さっき言った通り「1人」っていうのが基本ですけれども。これ、一緒にやってもいいやつって誰だろうな?って考えると、ANIなんですよ(笑)。
(岡宗秀吾)わかるー!(笑)。ANIくんはこれ、付き合えますからね。
一緒にお遍路を回るなら、ANI
(ピエール瀧)そうでしょう? 「ANI、もう海鮮丼、泣いていい? それ、行かなくてもいい?「全然いいよ」って。「町中華、あるからあそこ、行ってみる?」みたいなことを言ってくるじゃないですか。
(岡宗秀吾)たしかにたしかに。ここにこだわりがめちゃくちゃあったり、思いがありすぎるとやっぱりちょっと厄介ですもんね。
(ピエール瀧)「せっかく来たんだから」みたいな。っていうのがあって。だからその、ANIくんとよく遊んだりとか。公園で集合してダベったりとか、あとうちにゲームしに来たりとかしてやってるのも結局、ムダな時間じゃないですか。ムダな時間をムダに数時間、過ごしてもいいやつ。あと、それが好きなやつって貴重じゃないですか。
(岡宗秀吾)いや、これね、前回もこの話になったんですよ。ANIくんのその体勢というか。僕らも2人で一緒にいて、しゃべらないまま帰ることとかあるんですよ。ほぼほぼしゃべんないで。だから、それができる人っていいですよね。そういう友達っていうか。それでこそ友達っていう気もするし。
(ANI)ああ、そうっすか。
(ピエール瀧)無の時間を共有できる人っていう。
(岡宗秀吾)わかります(笑)。それがだから、僕にとってもANIくんそうだし。瀧さんにとってもたぶんANIくんってそうなんですね。だからスチャダラパーのメンバーにとってもそうなんですよ。だと思いますよ。
(ピエール瀧)かもしれないけれども。まあ、だからそれで四国に行ってる時に「お遍路さんを一緒にやるんだったら、ANIだな」って。
(ANI)ありがたい。俺、意外に信心深いからね。
(ピエール瀧)信心深い?
(岡宗秀吾)まあ、そういうところもゼロじゃないですよね。
(ANI)お寺とかも好きだし。
瀧さんが時々、Instagramに乗せている原付バイクで一人旅写真、大好きなんですよね。とても楽しんでらっしゃる感が伝わってきてとても素敵です。基本、一人旅がいいけど一緒に行くならANIさんがいいというお話も聞いていて超ほっこりしちゃいました。
