ピエール瀧さんと高木完さんが2022年9月13日放送のJ-WAVE『TOKYO M.A.A.D SPIN』の中で静岡おでんについて話していました。
(高木完)瀧、俺、何回か見かけたよ。あのおでん屋で。「あれ? ここ、瀧の店なの?」って言って。ほら、中目をフラッと歩いていたら。
(ピエール瀧)中目黒でやっていた、ホームランっていう。
(高木完)もうないでしょう?
(ピエール瀧)なくなっちゃいましたけども。
(高木完)もうやってないもんね。おでん屋さん。
(ピエール瀧)おでん屋、やってないです。
(高木完)あれ、なんでおでん屋さんをやろうと思ったの?
静岡おでん屋をやっていた理由
(ピエール瀧)あれ、静岡おでんなんですよね。で、静岡おでんって、ちょっと特殊なんですよ。東京でも割と最近、知られるようになってきた感じはありますけども。おつゆがとにかく真っ黒で。濃い……醤油ベースというか。で、全部串に刺さってるんですよね。それで、黒はんぺんなんていう練り物があったりとかして。で、静岡って駄菓子屋さんの一角にそのおでんコーナーがあったんですよ。だから僕が子供の頃とかは、その駄菓子屋さんに行くと、お店の一角におでんコーナーがあって。ジュースとかも置いてあって。あとかき氷もあるっていう。
そこで夏だったら、かき氷を食べたりとかもするし。冬というか、ちょっと小腹がすいたなとなったら「おばちゃん、おでんちょうだい」って言っておでんを2つ、3つ食べて。もう本当、1本20円とかそんなもんだったんで。なんですかね? 子供が子供同士で初めてやる外食というか。っていうのが駄菓子屋の一角のおでんコーナーなんですよ。だから、たぶん東京で言うとするもんじゃなのかなっていう気はしますけど。
(高木完)ああ、僕は神奈川だから。普通に駄菓子屋って言ったらソースイカとか、酢イカとか、そういうぐらいだったよ。
(ピエール瀧)だから食事系はそんなになかったでしょうか? でも静岡ってその感じで、たとえばいろんなところに駄菓子屋もありましたし。どこでもその静岡おでんが食べられたんですけど、それがだんだんなくなってっちゃう。駄菓子屋もなくなっていっちゃうし。で、僕が気に入っていたような駄菓子屋のおでんコーナーもなくなっていったり、店ごとなくなっちゃうし。で、おでんを扱っているところが減ってきたんで。「これ、食えなくなっちゃうの、寂しいな」って思って。「それなら、自分でやればいつでも食えるじゃん!」っていうので始めたのがそのホームランってお店だったんです。
(高木完)メジャーフォースを一緒にやっていて、MELONもやっていたK.U.D.O.……今も一緒にやってますけど。彼は沼津なんですよね。それは、ちょっと違う?
(ピエール瀧)沼津に行くともうね、その静岡おでんが消えていくというか。本当、静岡市、清水……今は清水区になりましたけども。静岡、清水、焼津とか。静岡県でも中部のあたりが割と静岡おでんが盛んなところなので。割とそういうニッチなというか。
(高木完)じゃあ、文化遺産的な感じだね。
(ピエール瀧)というか、ニッチなジャンクフードですね(笑)。
(高木完)じゃあ子供の頃からそれをなんかの帰りに買って食べてたということだよね?
(ピエール瀧)そうそう。だから土曜日なんかのお昼は本当に菓子パンと、そのおでんを昼飯代わりにって感じだったんですけどね。
(高木完)それ、串で具はバラバラなんだよね? 「今日は○○で……」みたいな。
(ピエール瀧)だから行って、「おばあちゃん、今日持ち帰りね」って言うと、あの発泡スチロールの白いお皿、あるじゃないですか。「じゃあ、お肉と、卵と、こんにゃくと」って四つぐらいやるんですけど。その串をお尻のところに赤いマジックとかで印がついていて。赤いのは30円とか。だいたい、卵についているんですけども。っていうのをやるんですよね。で、子供の頃だからお小遣い、ないじゃないですか。で、子供だから食べた後にもう1個、食べたいけど、もうお金がないっていう時はその串を落とすんですよ。わざと。子供の悪知恵で。で、本当は5本食べたんだけど、上には4本しか乗ってなくて。「おばあちゃん、お勘定」って言うとおばあちゃんが出てきて。「1本、2本、3本……」って。
(高木完)ああ、最後に払うの?
(ピエール瀧)最後に払うんです。で、「1本、2本、3本、4本……」ってやった後に下を見て「はい、5本ね」って言って(笑)。
(高木完)ちゃんとおばちゃん、見ているんだ(笑)。
(ピエール瀧)おばちゃんの方が手練なんですよ。下に落ちてる赤い串も見つけて。「はい、これ卵だから30円ね」っつって(笑)。
(高木完)まあ、見ているよね。子供、小学生でしょう? だいたいおばちゃんは……(笑)。
(ピエール瀧)だからそのおばちゃんの手のひらの上で転がされていただけっていう。
おばちゃんの方が一枚上手
(高木完)静岡っていつまでいたの?
(ピエール瀧)生まれてから高校卒業で……。
(高木完)生まれたのも静岡?
(ピエール瀧)生まれたのも静岡県静岡市で。そこを小中高と過ごし。で、卓球くんと出会ったのは高校の時ですけども。それで高校を卒業して、東京に出てきた感じですかね。
(高木完)そこからはもうずっと東京?
(ピエール瀧)そうですね。うん。
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— KAN TAKAGI (@kantakagi) September 13, 2022
<書き起こしおわり>