藤本美貴さんが2022年9月13日放送の『猫舌SHOWROOM 豪の部屋』の中でモーニング娘。をスキャンダルで脱退した後の半年間の謹慎期間と、その後の仕事について話していました。
(藤本美貴)そうです。フライデーされて、GAMのツアーを全部やって。その後、半年間ぐらいですかね。ガッタスだけあるんですよ。で、ガッタスだけは「行くな」とか、別に何も言われなかったので、行ってましたね。半年間ぐらい。
(吉田豪)本業フットサルの時期が(笑)。
(藤本美貴)そうそうそう(笑)。
(吉田豪)そういう時は、いつもよりも燃えたりするんですか?
(藤本美貴)フットサル、燃えますよ。「絶対に結果を出さなきゃ!」って。そこも結果を出さないといけないっていう。
(吉田豪)「私にはこれしかないんだから」って。
(藤本美貴)そうそう。っていう感じでしたね。
(吉田豪)「演歌、見に行ったよ」って。
(藤本美貴)ああー、その半年、なにもしていない後に「歌謡曲を歌え」って言われて。堀内さんと一緒に同じ曲でCD出させていただいて。本当になんか、みかん箱的なね、勢いで。「これはステージですか? この高さ、いります?」っていう感じのレコード売り場みたいなところで歌うんです。でも、そこはなんかいろんな演歌歌手の方が来ているようなところなんですけど。行きましたね。
(吉田豪)まあ、ドサ回りというか、なんというか。
歌謡曲のキャンペーン活動
(藤本美貴)そう。めっちゃ行った! 週2、3で千葉に行ってたんじゃないかな? 千葉、埼玉にすごい行った。
(吉田豪)どぶ板でひたすら。
(藤本美貴)そうそう。でも、あれもなんか今、思えばよかったなって思いますよ。なんかこう、あそこで頑張れてよかったなってすごい思う。
(吉田豪)当時のハロメンでそういうのをやってる人、そんなにいないですもんね。
(藤本美貴)いないですね。だし、なんかこれで落ちこぼれちゃいけないっていう。だからそれも「負けちゃいけない」精神ですよね。やるからには、ちゃんとやらなきゃいけないとか。自分が迷惑をかけて。「どうする、どうする? 別れるのか? やめるのか? どうする?」っていう、その半年後の演歌というか、歌謡曲だったんで。「なんかミキティも落ちたよね」みたいな感じに思われちゃ絶対いけないっていう気持ちはすごいありましたね。
(吉田豪)だってモーニング入った時に「早く辞めたい」と思ってた人なわけじゃないですか。それがよく、そういう風なモードになりましたよね。
(藤本美貴)そうですね。だから、なんか基本的には「やるからにはちゃんとやりたい」みたいなのが今でも、あるかな。0か100かっていうか。やるならもう100でちゃんとやりたいっていうのはありますね。
(吉田豪)「負けたくない」っていう。
(藤本美貴)そう。だから本当に謹慎じゃないけど。その半年間、何もない時も「久しぶりに出てきました」って時にたとえばすごい太っていたとか、そういうのは絶対に許されないと思ったから。今まで以上にめっちゃジムに行きました(笑)。
(吉田豪)「最高のコンディションで出てやろう」って(笑)。
(藤本美貴)そう! めっちゃ最高のコンディションで。なんか、悲壮感を出しちゃいけないみたいな。「何が?」っていう感じで出てこなきゃいけないと思ってるから。
(吉田豪)「私、恋愛で磨かれましたよ」みたいな。
(藤本美貴)そうそう。ぐらいな感じで、めっちゃジムに行って。絶対に太っちゃいけない。衰えちゃいけないみたいな。
(吉田豪)フットサルもバリバリやって鍛えて。
(藤本美貴)そう! 根性って大事なんですよ、だから(笑)。今ね、根性論はどうなんだ?っていう世の中ですけど。
(吉田豪)はいはい。誰かに追い込まれてやるんじゃなくて、自分で自分を追い込む分にはいいと思いますよ。
(藤本美貴)そうですよね。なんかね、追い込んだ時、それをある程度乗り越えられたりするんですよ。その時の達成感はもう、すごい最高ですよ。だからある程度、みんなも自分にミッションを与えて、頑張ったらいいと思う。うん。
(吉田豪)たしかに。だってその時ってぶっちゃけ、「別れろ」的なことを言われたりはしたんですか?
(藤本美貴)「別れろ」はね、1回も言われなかったんですよ。
(吉田豪)へー。いい事務所。
(藤本美貴)そう。なんかもう「別れろ」っていう言葉は言われないんですけど。「どうすんの? 仕事、辞めるの?」って。「どうするの?」ってずっと言われましたね。半年間(笑)。それを、「いや、別れません。仕事もしたいです」「えっ、仕事? 何すんの?」みたいなのをずっと言われて。毎回、会うたびに同じことをずっと。「で、どうすんの? そろそろ、どうすんの?」っていうのを言われるんですよ。で、「別れません」って。
(吉田豪)で、「婚約します」って言うしかない状態になるっていう?
(藤本美貴)で、最初に「結婚したい」って言ってたんですけど。それこそ、旦那さんはもう付き合った当初から……年齢もね、9歳上なんで。「結婚したい」って言ってたけど。「いやいや、無理だ。今は無理だ」みたいな話になってて。で、ずっと「どうすんの、どうすんの?」って言われてて。「どうすんの?」って聞かれたら、それは「結婚したい」って言うけど。だけど「結婚して、じゃあどうすんの?」とか。だから彼氏がいるとか、その結婚するっていう状況でアイドルなりを続けてるっていう例が当時、あんまりなかったんですよね。
(吉田豪)今でこそ、そういう例は出てるけど。
(藤本美貴)そうそう。ママタレとか、今はありますけど。そういうのがあんまりなくって。
(吉田豪)今は結婚してもできる時代になったけど。
(藤本美貴)そう。結婚したらちょっとお休みして。「家庭を守ります」みたいなのがやっぱりまだ主流だったので。ずっと「どうすんの?」って聞かれてましたね。で、そこで半年後に歌謡曲をって言われて。「2年ぐらいはさ、お前さ、歌謡曲をちょっと頑張れよ」みたいに言われて。「ああ、じゃあとりあえず2年は結婚できないんだな」と思って「わかりました」って言って。とりあえず、その言われた2年はしっかりやらなきゃいけないって思って。
(吉田豪)ミッションをちゃんとこなしつつ。
(藤本美貴)そう思っていて1年ぐらいしたら「お前ら、そろそろもう大人なんだからさ、どうすんだよ?」って言われて。「どうするって、どういうことですかね?」「いや、結婚すんのか、別れるのか? もう1年も経ったんだからはっきりと……どうするんだよ?」って言われて。「えっ、いいんですか? じゃあ、結婚します!」みたいな(笑)。
(吉田豪)フハハハハハハハハッ! 「事務所が許すなら、全然喜んで」みたいな?(笑)。
(藤本美貴)はい(笑)。事務所側がしびれを切らした感じですね(笑)。
(吉田豪)ちゃんと結果的に……バレたのは早かったけど、筋は通した結果。
(藤本美貴)そうそうそうそう。そうなんですよね。
(吉田豪)聞けば聞くほど本当にね、かっこいいんですよ。惚れ惚れしますよ(笑)。
筋を通した結果、事務所がしびれを切らす
(藤本美貴)本当ですか? 嬉しい(笑)。なんか、あれですよ。だってハロプロのメンバーが語ると、なんか私がただただわがまま言ってきたみたいな(笑)。みんなはね、ざわついてる側だったから。「やめてよ、ミキティ」って思いながらたぶん横に立ってたから。そうそう。
(吉田豪)リーダーがいきなりね、スキャンダル起こした時とかもたぶん、みんなハラハラしながら見てたんだろうけども。
(藤本美貴)そうです。そうですよ。でも本当に矢口さんの次だったので。「また?」ってたぶんみんな、思っただろうし(笑)。そうそうそう。うん。
(吉田豪)矢口さんとかもね、本当に……いまだにいろいろ大変だとは言われてますけど。なんかね、筋をちゃんと通しきったっていう感じはしますね。
(藤本美貴)そうですね。なんかちゃんとその半年間の謹慎みたいなのもあったし。1回、なんかね、歌謡曲に……矢口さんは結構すぐね、バラエティとか全然、普通にバンバン出てましたもんね。逆に。
<書き起こしおわり>