藤本美貴さんが2022年9月13日放送の『猫舌SHOWROOM 豪の部屋』の中で芸能人女子フットサルについて話していました。
(藤本美貴)そうですね。うんうん。だからなんでも、とりあえず負けたくはない。フットサルの練習試合でも負けたくない。
(吉田豪)そうなんですよね。負けたくないハートがフットサルで完全に花開いたというか。
(藤本美貴)そう(笑)。絶対に、負けちゃいけない。
(吉田豪)それは、なんなんですか?
(藤本美貴)それはもう、今でも思います。何かやるからには、絶対負けちゃいけないっていう気持ちで一生懸命やるんですよ(笑)。
(吉田豪)本当にあの時のフットサルの話って、いい話しかないじゃないですか。
(藤本美貴)いや、もう青春ですよね。うん。すごい青春。
(吉田豪)アイドルの人たちが本気で負けたくなくて、本気でやるっていう。
(藤本美貴)そう。すごい暴言吐きながら(笑)。
(吉田豪)フハハハハハハハハッ!
(藤本美貴)あんなの、なかなかないですよ。
(吉田豪)負けた時の悔しがり方とか、大好きなんですよ。
(藤本美貴)もう本当に、わかります(笑)。
(吉田豪)ブチギレて、テレビのカメラが入っていても「テレビ、ちょっとカメラ、どかして」みたいな。
(藤本美貴)そうそう(笑)。「あっち行け!」みたいな感じですよね(笑)。
(吉田豪)「事務所に反抗した」って聞きましたよ?
(藤本美貴)なんだろう? なんのやつ?
(吉田豪)「私たちは本気でやりたい」って言ったっていう(笑)。
(藤本美貴)ああーっ! そう。なんかやっぱり事務所はもちろんアイドルのフットサルなので。チームに何人っているじゃないですか。レギュラーメンバーとか。なんか、そこに下手でも入れちゃったりとかして。それで負けるのが嫌なんですよ。「じゃあ、上手くなれよ!」みたいな(笑)。「勝つためにやってるんだよ! こっちはそんなプロモーションの一種でなんか、やってないからさ!」って(笑)。
(吉田豪)当然、ビジネスで考えたらサッカーでそんなに稼げるわけじゃないから。会社は本業でもっと頑張ってほしいわけじゃないですか。
(藤本美貴)全然、もうみんな擦り傷とか……。こんこんなんて骨折しましたから(笑)。本気ですよ。そうそう。
(吉田豪)「私たちはもっと本気でやりたい」っていう。
(藤本美貴)「本気で勝ちたいんです」って。
(吉田豪)「もっと本気で練習させてくれ」って。
(藤本美貴)そう。だから週1だったのが週2で、2時間とか練習、やってましたね。朝練みたいな。で、そこから本当にライブの練習に行くみたいな感じでしたね。
(吉田豪)ねえ。どこまで聞いていいのか、わかんないですけど。まあ、激しいプレーをしてたじゃないですか。
(藤本美貴)激しいプレーですよ。でも、「めちゃめちゃ体幹強いんだな」と思いましたね。どんなに相手がデカくても、私は絶対倒れないっていう(笑)。「倒れない!」みたいな。
(吉田豪)フフフ(笑)。なんなんですかね? 気迫で行けるんですかね?
(藤本美貴)気迫で行けるんですよ。結構、気持ちで勝てるんだなってすごい思いました。技術的に言えばもっと上手い人とかすごいいたけど。なんかこの暑い夏に……「暑いからって、負けない。暑い時こそ相手が弱ってるから……」って。
(吉田豪)チャンス(笑)。
(藤本美貴)チャンス。根性論ですよね。ここは。「負けるな!」みたいな(笑)。
(吉田豪)やっぱりね、本気の人が何人かいると、そこに引っ張られますよね。
(藤本美貴)そうそう。だから本当、周りのメンバーとかも、ハローじゃなかった子とかも後半とか入ってきてたけど。もう私とかよっすぃーとか入ってる時とかは「負けんな! 諦めんな! 追いかけろ!」みたいに。ずっと、もう気合ですよね。
(吉田豪)技術論じゃない(笑)。
(藤本美貴)技術論は、もうその人の方がうまかったりもするから。そうなんです。「絶対に取れるし、取るんだよ!」みたいな感じですよね。
技術ではなく、気合と根性
(吉田豪)やっぱり吉澤さん、藤本さんはガチだったような気がします。
(藤本美貴)そうそう。でもこんこんも結構、キーパーでしたけど。やってたり。あとはもうカントリー娘。とかはすごいやってましたね。そうそう。楽しかったです。
(吉田豪)みうなさんをインタビューした時も言ってましたよ。「練習は明らかにこっちの方がいっぱいしてるはずなんだけど、全然そこまで練習が足りてないはずの藤本さんとかがいかにすごいのか」みたいな。
(藤本美貴)運動神経、いいんですよ(笑)。そこですね、うん。
(吉田豪)だからライブとかでなかなか練習時間が取れなくても、結果は出せちゃうっていう。
(藤本美貴)そこは気合ですね。「絶対負けない!」っていう気持ちです(笑)。
(吉田豪)あの時期って、僕周りのモーヲタの人たちが結構、フットサルに流れてたんですよ。
(藤本美貴)ああ、そうなんだ。嬉しい。
(吉田豪)だから、すごい本気で怒ったり、泣いたりしてたんすよね。
(藤本美貴)へー! いや、いい時代でしたよね。
(吉田豪)いい時代でしたよ。
(藤本美貴)ちょっと、またやりたいぐらいですよ。
(吉田豪)アイドル同士が本気でガチで戦って、感情を爆発させる場なんてそうないじゃないですか。
(藤本美貴)ない。なんかね、「かわいい」とかも関係なしにやってますからね。
(吉田豪)ちょっと前にアームレスリング大会とかでそれはちょっと見えたんですよ。アイドルがフィジカルで戦って、本気で泣いたり、本気で喜んだりするっていう。それも楽しかったんですけど。
(藤本美貴)うんうん。フットサル、楽しかったです。本当に。
(吉田豪)ただね、本当にあんな理想的な世界が結構ね、いろんな大人の思惑とかも絡んできて……。
(藤本美貴)そうです、そうです。どんどん下火になっていくっていう(笑)。
(吉田豪)なんかね、どうも助っ人ルールがなんだとか、いろいろと変わっていって。
(藤本美貴)ああ、そうですね。「それをやりだしたらさ……」みたいなのが最後、どんどん増えてきましたよね。
(吉田豪)「○○の事務所が△△をやって……」みたいなのがいろいろ入ってきて。
(藤本美貴)そうそう。「もうプロじゃん!」みたいな(笑)。そんな人が入ったりしていましたよね? 「それはもう、プロですよね?」みたいな。
(吉田豪)芸能活動をしたっていう実績がなきゃ、ダメですよね?
(藤本美貴)そう。なんか所属だけしているみたいな感じでしたよ。そうそう。ひどい。
(吉田豪)でもあの時期のガッタスの本気ぶりとか。野田社長の本気ぶりとか。
(藤本美貴)野田さんも、はい! 面白かった。野田さんも敵チームとはいえ、すごい優しくしてくれて。大好きです(笑)。そうそうそう。
(吉田豪)このへんの話もデリケートでしょうけども。僕はスキャンダル部分は全然関係ないですけど、BUBKAとかでずっと仕事をしていて。で、BUBKAでフットサルの連載とか……取材もできないのに毎回、フットサルの特集とかやり続けていて。フットサル座談会とか。
(藤本美貴)はい。ウケる(笑)。
(吉田豪)そしたら、それを読んだ野田社長がBUBKAに乗り込んできて。「ヤバい! なんかの抗議かな?」って思ったら「あのフットサルの記事、書いてるやつ、誰だ! 俺も混ぜろ!」みたいな感じで(笑)。
(藤本美貴)ええーっ? 嬉しかったんだ(笑)。でも、野田さんもすごい楽しんでいたと思う。あのフットサルは。
(吉田豪)楽しみすぎてて、会社から「ちょっと何とかしてください」って言われたりとか(笑)。
(藤本美貴)「落ち着かせてください、野田社長を」みたいな。
(吉田豪)「仕事も放ってあっちにばっかり力を入れていて……」っていう(笑)。
(藤本美貴)たしかに。よかったですね。
(吉田豪)それで、デリケートな話を聞きますけど……BUBKAのこと、どう思ってました?
(藤本美貴)BUBKAは本当にもう「なにそれ?」っていうこともあれば、「えっ、どこからそれを?」みたいなのとか。怖かったですよ。だから今で言うと文春みたいな。でも、文春よりももうちょっとえげつない感じもあったじゃないですか。
(吉田豪)えげつないですよ。時代もあって、えげつなかった。
(藤本美貴)そうですよね。
(吉田豪)今でこそ、きれいなアイドル誌のふりをしてますけど。
(藤本美貴)本当ですよね!
(吉田豪)あの時代はエグかったですからね。
(藤本美貴)「嘘つけ!」って言いたいですよね。今ね(笑)。
(吉田豪)載るとアイドルが喜ぶ雑誌になっていますからね。
(藤本美貴)アイドル、載っちゃいけない雑誌でしたもんね。「BUBKA!?」みたいな感じでしたよ。
藤本美貴のBUBKA伝説
(吉田豪)僕がある人に聞いた大好きな話が、藤本さんがある写真が出てBUBKAの表紙にされた時に「見て見てー? 美貴、表紙になっちゃったー!」って言って。普通にBUBKAを買って……。
(藤本美貴)フフフ(笑)。でも私、言いそうですね(笑)。ちょっと記憶にないけど、言ってそう。怖い(笑)。
(吉田豪)怒るとか泣くとかでもなく、普通に(笑)。
(藤本美貴)そう。でもなんかそのBUBKAでも何でも、「ああ、怒られるのかな」とか「勘違いされちゃうのかな」とか、いろいろ思うところはあるけど。もう出たものはしょうがないっていうか、もう戻せないから。しょうがないなっていう感じですね。
(吉田豪)だからその強さですよね。なんだろう? 誹謗中傷との戦い方みたいな。まあ、そういうので心が折れる人も多い中で……「載っちゃったー!」で行けるっていう(笑)。「表紙になっちゃったー!」って(笑)。
(藤本美貴)そうそう(笑)。「ありがとうございます」みたいな(笑)。
(吉田豪)でも、それは必要だと思いますよ。
(藤本美貴)そうですよね。だってもう、ジメジメしててもしょうがないじゃないですか。もう前に進むだけっていうか。
(吉田豪)解決できるものでもないし。
(藤本美貴)そうそうそう。ああだこうだ言ったところで……みたいなところもあるので。ですね。いや、メンタル強いんだなって思います。
(吉田豪)それはフットサル向きですよ。
(藤本美貴)そうですね。だからなんかちょっと感心しちゃうっていうか。なんか自分の若い時の話を聞くと「今だったらもうさすがに言わないかな」っていうのがいっぱいありますもんね。
(吉田豪)平気で言ってた。
(藤本美貴)平気で言っていた。うん(笑)。
(吉田豪)自分の中では筋が通ってることを。
(藤本美貴)そう。絶対に筋は通っている。間違ってはいないんだけど。言い方と、あとは「言わなくてもいいよね」っていうことも言ってた。「でも、言います」みたいな(笑)。
(吉田豪)これもちょっと、一応確認したいんですけど。フットサルで熱くなった藤本さんが、根本はるみさんのチームと対決した時に、根本さんの顔のあたりにボールがあった時に、その根本さんの顔のあたりを蹴りに行ったんじゃないか、みたいな……。
(藤本美貴)ちょっと待って? 顔は狙ってないですけど。でも本当にフットサル、ガッタスもそうだし、他のチームはちょっとわかんないですけど。「まあ、顔に当たってもしょうがないよね」っていう前提で。
(吉田豪)「だって、戦いだもんね」みたいな。
(藤本美貴)そうです。だからこっち側も別に顔に当てられたからといって「なんで顔に当てるんですか!」とかも全然思わないぐらい本気だったから。「まあ、しょうがないよね」みたいな。グッと行った時に倒れちゃって、なんか怪我しても「まあ、そういうスポーツですもんね」みたいな感覚で。
(吉田豪)「戦いだから、流れで何かあってもしょうがない。お互い、終わったらノーサイドで……」ぐらいの感じ?
(藤本美貴)そうそう(笑)。わざと顔を蹴るみたいなのはもちろん、ないですけどね。
(吉田豪)いや、さすがですよ。
(藤本美貴)さすがですか?
(吉田豪)本当、だからフットサルで……それこそ歌とかも楽しかっただろうけど。一番燃えられたのはそこだったんだろうなって気がしますよ。
(藤本美貴)ああ、たしかに。なんかもう本当に「青春」っていう感じです。ガッタスは。なんか、学校とか……高校とかも途中までしかみんな、行ってなかったり、中卒だったりとかするじゃないですか。モーニングメンバーとかだと。だから、なんか青春っていう青春はガッタスをやってた人はそこで結構、青春できたんじゃないかなと思いますね。
フットサルは「青春」
(吉田豪)前になんかのインタビューで言ってたのが、「アイドルは勝敗がなかなか簡単につくものではないけど、フットサルははっきり出るから、負けたくない人間としてはスイッチが入る」っていう。
(藤本美貴)そう。絶対に負けたくない。トロフィーがあるなら、絶対にもらいたい!(笑)。そう。違う人が持つなんて、許せないみたいな感じですね。
(吉田豪)北沢さんとかの関係も良かった?
(藤本美貴)ああ、良かったですね。すごい優しくしてくれて。なんか本当に一緒に戦ってくれるっていう感じで。コーチたちも本当に優しくて。そのへんも良かったですね。うんうん。
(吉田豪)なんかね、本当にあの時の盛り上がりがもっとうまい方向に行ってたらな……とはちょっと思いますね。
(藤本美貴)そうですね。たしかに。でもやっぱり盛り上がれば盛り上がるほど、大人が入ってくるので。いろんな方向に行きがちです。
(吉田豪)当時はカチンと来てたんですか?
(藤本美貴)来てましたよ。だからもう本当に大きいテレビ局の人とかにいつも「ちょっと! あんまりルールをいろいろ変えるの、やめてください」みたいに言っていましたもん(笑)。「ごちゃごちゃさせるの、やめてください。十分、楽しいですから」って言って。
(吉田豪)やっぱりちゃんと抗議する人にする人なんですね(笑)。
(藤本美貴)する人なんです(笑)。そう。
(吉田豪)だからね、アイドル業をやりながら、そっちもそれだけ本気でやるのは相当大変だったと思いますよ。
(藤本美貴)たしかに。体力的にはすごい大変でしたよね。でもやっぱり、もう本当に楽しいから、全然大変だとは思ってなかったですね。若さってすごいと思います。
<書き起こしおわり>