星野源さんが2022年9月13日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で自身の落ち着きのなさについてトーク。基本的にじっとしていられない性分であることや、楽曲制作中にはなぜかじっとしていられること。そしてその落ち着きのなさがきっかけで音楽を始めたことなどを話していました。
(星野源)この1週間、先週のね、ラジオの翌日からの1週間はですね、もうずっと作曲をしておりました。作業部屋でですね、もう起きてご飯を食べて、ちょっとボーッとして。それで作曲をして……みたいな。で、ご飯を食べて、作曲して、寝て……みたいな。そんな感じでしたね。なんか最近、当たり前にはなってきたんだけれども。前はギターを持ってずっと作曲を……ああだこうだと歌いながら、全部スマホに録音して、それで作曲してたんだけど。2020年からかな。打ち込みを勉強して、打ち込みができるようになってからは全然、その作曲のやり方が変わりまして。
ずっとパソコンの前に行ってキーボードを弾いて、打ち込んでるんですけど。気がついたら3時間ぐらい経っているんですよ。で、「ああ、3時間経ったわ」って。で、だいたいいつも自分で豆を挽いてコーヒーを淹れて。マグカップに熱々の状態で淹れているんだけど、気がつくと3時間経ってて、冷めてるわけ。で、「しまった!」みたいな。で、なんか調子がいい時は5時間ぐらい、経ってるんですよ。6時間とか。
で、それが誇張じゃなくてマジで気がつくとそうなってたりする時があって。でね、ちょっと不思議なのが僕、じっとしてられないでんすよ。だから、「ここで座ってなさい」とかが結構難しくて。「ここにいなさい」とか言われると、なんかもう立って歩きたくなっちゃう。「うおーっ!」とか「いーっ!」ってなっちゃうんですよ。それは昔から。それはもう、ちっちゃい頃からそうで。なんかずっと走り回ってたし。
でもなんか、作曲中はね、ずっとパソコンの前でね、カチカチカチカチやったり。キーボードを弾いたりして、何時間もそのままいられるんですよね。だからすごい不思議だなと思って。それが自分でもよくわからなくて。で、もう1個、全然動く気にならないのが、映像の編集中で。Premierとかでたまにね、ミュージックビデオのオフライン編集とかをやるんだけども。それの編集中はね、それも気がつくと何時間も経ってるみたいな。だからね、同じ姿勢でもうずっとやってるから、気がついたらヘトヘトみたいな。
作曲中と動画編集中はパソコンの前でじっとしていられる
(星野源)だから、体には別にあんまり良くないとは思うんだけど、精神的には集中できてるから、たぶんいいんだよね。いつもはかなり気が散っちゃうタイプで。ちっちゃい頃も。だから、なんか今、思い返すと親と話しててる時に……それが大事な話だったりとかしても、テレビを見ちゃうの。もうどんなに頑張っても、テレビを見ちゃうの。で、「話を聞いてないでしょ?」って怒られて。すごい怒られてテレビを消されて。テレビを消されると話を聞けるわけ。
でも、その仕組みに気づいたのが30代ぐらいなの(笑)。「俺はテレビがついてるから話が聞けないんだ」っていうことに気がつくまでにすごい時間がかかって。それをちっちゃい頃からわかっていたら、最初からテレビを消せばよかったのに……っていうことなんだけど。なんかそういう、何か音が鳴るとそっちを見ちゃうみたいな、そういう子供だったんですよ。
で、それが小学校とか中学校とかになるにつれて、思春期が近づいてくるにつれてどんどん暗くなっていくから。元々、落ち着きがなくていっぱい動きたい子供なんだけど……なんか、たまにそういう話になるわけ。美容師さんとかに髪切ってもらってる時に、「どんな子供でした?」みたいな話になる時に「いや、落ち着きがなかったですね」って言うと「意外ですね」って言われたりして。割と今、落ち着いてる風に見られるんだけど、そんなことはなくて。貧乏ゆすりもね、全然しちゃうし。
「でも、作曲中は大丈夫だな」って思った時に「待てよ?」って思って。自分が音楽を始めた時って、いつもインタビューで話す時は「中学1年の時に周りがギターをやっているからギターを始めました」って言うんだけども。本当はドラムをね、小学生の時にやってたんだけど。それもよく考えたら、ちっちゃい時に食卓でご飯を待っている時に、お箸を両手に1本ずつ持って待っているんだけど。待ちきれなくて、食器をめちゃめちゃ叩いちゃっていたの。カンカンカンカン……って。で、「うるさい!」って言われて(笑)。
で、それを「やめなさい」って言われても全然やめないから。「そんなに叩きたいんだったらドラムを叩け!」って言われてドラムを始めたのが俺の音楽人生の始まりなんですよ。だから僕が今、音楽をやってるのは落ち着きがないからっていう。そこでドラムをやったことによってリズム感が……そこからドラム教室に通うんだけど。たぶんそこでリズム感みたいなのが身に付き。で、親がギターを持ってたからその後、ギターをすんなり始められて……みたいなのがあって。
落ち着きがなかったせいでドラムを始めた
(星野源)「ああ、そうか。俺の音楽の始まりは落ち着きがないところであり、そして今、音楽を作っている時はじっとしていられるな。なんか不思議な感じだな」って思って。
今夜の #星野源ANN では、放送で使用するファンファーレを募集した「F-1グランプリ」優秀作品を発表!
なんと、“ねぶり棒”部門も急遽爆誕!今後の放送で流れますのでぜひお楽しみに。どんなファンファーレが選ばれたのか、ぜひタイムフリーでチェックしてくださいね?https://t.co/fjb8jFc3kt pic.twitter.com/AvPEHeBcCF
— 星野源 Gen Hoshino (@gen_senden) September 13, 2022
<書き起こしおわり>