みうらじゅんさんが2022年8月28日放送のTBSラジオ『日曜天国』に出演。トレンド予想とマイブーム、そしてマドラスについて話していました。
(安住紳一郎)さて、みうらじゅんさんですけども。ずいぶん長く、2005年から来ていただいています。今回で13回目のご出演ということになります。
(みうらじゅん)「13」ってなると13回忌みたいな。「忌」がつきますよね。「13」っていう数字は。
(中澤有美子)フハハハハハハハハッ!
(安住紳一郎)それはやっぱりみうらさん、仏教に詳しいから。
(みうらじゅん)いやいや。「法事かな?」みたいな感じじゃないですか。ねえ。
(安住紳一郎)で、決して毎年ではないんですよね。
(みうらじゅん)そうなんですよ。それを今日、改めて見せてもらって。「ああ、ちょっと俺は天狗だったな」と思いました。毎回、呼んでいただいてるのかなと思ってたら、たぶんディレクターの方がお変わりになった時に、「あいつはもうやめてほしい」っていう意見が出てんだなと思って。これは何度か出ましたね?
(安住紳一郎)そんなことはないですよ(笑)。ただ、またいい感じで飛んでる時、ありますね。でもね。
(みうらじゅん)2年か3年ぐらい、いい感じ飛んでますよね、僕ね。
(安住紳一郎)毎度毎度、みうらさんにはいろいろなお話を伺ってますけれども。なんでしたっけ? 今年……他の番組で2022年。みうらさんっていうとね、もう完全なトレンドを作るというか。トレンド予測師としての実績がありますよから。
(みうらじゅん)いやいや、僕ね、いつも感じとしてはずっと、夏休み終わりの自由研究を発表しなきゃなんないプレッシャーで生きてたんだなと思って。だからやっているのは自由研究ですよ。
(安住紳一郎)そうですか。結構真面目な雑誌とか新聞とか媒体などから「来年のトレンド予想」みたいなのを聞かれますもんね?
「トレンド」ではなく「マイブーム」
(みうらじゅん)まず「トレンド」っていう言葉がよくわからなかったりするんで。言ったこともないし。たぶん今も……言葉ではあんまり言ったこともないし。でもそれは、初めから僕は言ってるのに。「マイブームだ」って言ってるのに、向こうは「去年、おっしゃっていたやつ、流行りませんでしたね」とか言うんだけども。いや、流行らそうと思っているわけじゃなくて、僕は「本当に来るのかな?」っていう、自分で自分の予想してるだけの話なんで。はい。
(安住紳一郎)ああ、自分に「来るのかな?」っていう。
(みうらじゅん)そうです。僕、この間、「来た!」って言って。他局のラジオのイベントで……今日も着てますけど。ボーダーを着てるでしょう? 僕、去年の初めに「マドロスが来るんじゃないか」ってね、豪語したんですよ。でも、来てないとやっぱりよくないと思ったんで。そのイベントがあったんで、これをわざわざ新調して。買ったんですよ。僕、ボーダーなんてほとんど買う趣味、なかったけど。で、マドロス帽をパーティーグッズで買って。
(安住紳一郎)パーティーグッズで(笑)。
(みうらじゅん)それで、チョコレートが入ってる、シガレットチョコみたいなの、あるじゃないすか? パイプの形の。あれも1ダース買って。今年の初めに買ったんで、たぶんチョコレート、腐ってると思うんですけど。それを持って、バンダナを首から巻いて出たんですけど。まあ、ざわついてましたよ。それはざわつきますよね。
(安住紳一郎)でも今日もボーダーの長袖、似合ってますけどね?
(みうらじゅん)ああ、そうですか。だからボーダーまで着たっていうことはだいぶ僕の中にマドラスブームがようやく来たっていうことだと思うんですね。
(安住紳一郎)じゃあ、じわりじわりと?
(みうらじゅん)そうですね。というか、自分が納得しない限り、来ないですからね。こればっかりは。言うのは簡単だけど、やるのは難しいんですよ。
じわりじわりとマドラスブーム
(安住紳一郎)その通りですよね。みうらさんの話を聞いてるとね、もうほとんどね、みうらさん自身の中でも来なかったものとか。途中でもう早々に飽きちゃったものなんか、もう死屍累々ですよね?
(みうらじゅん)もう星の数ほどありますんで。来なかったっていうか、好きになれなかったんだよね。好きになりきれないっていうか。
(安住紳一郎)そうですよね。たまに、こうやって年に一度、ラジオで話してても、話を聞いてるインタビュー中にみうらさんご本人が飽きていたり。あるいは、話している途中でなにか新たな視点を見いだして。「これはいける!」なんていう。
(みうらじゅん)その時に、たしか去年だったと思うんですけども。安住さんから「もうその話、いいです」っていう、心無いツッコミいただいた時に「ああ、やっぱりそうなんだな」って。ちょっと自分でも自覚する時もありますよね。そりゃあ。だましだましやってますんで。
(安住紳一郎)いえいえ(笑)。
<書き起こしおわり>