安住紳一郎さんが2025年4月27日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で和歌山アドベンチャーワールドのパンダ、良浜、結浜、彩浜、楓浜が2025年6月に中国に返還されることが決定した件について話していました。
(安住紳一郎)そして、このニュースは本当にね、驚いてしまいました。ずっと私たちは和歌山のパンダのことを様々、いろいろ企画などもしてきましたので、本当に「寂しい、残念だ」の一言に尽きますが。和歌山のアドベンチャーワールドにいるジャイアントパンダ四頭ですが、6月いっぱいで中国に返還することが決まったというニュースが出てきました。
関係者にとっても寝耳に水
(安住紳一郎)本当に、私も比較的パンダの情報などはたくさん接していたと思うのですが。本当に関係者の皆さん方にとっても寝耳に水で大変、まあショックで。和歌山の飼育されているアドベンチャーワールドの特に係員の皆さん方の落胆は本当にいかばかりかと思いますが。野生動物を世界で展示する時代ではないという声もある一方で、30年近くにわたり16頭の繁殖に成功してきたという世界でも例のない偉業を成し遂げてきた和歌山でさえ、こういうことになるんだということで。本当にまだまだ気持ちが整理つきませんけれども。皆さん方からもたくさんね、メールをいただいています。ありがとうございます。
(中澤有美子)ありがとうございます。
(安住紳一郎)世田谷区の女性の方ですが。「こんな急なお別れになるとは思ってもいませんでした。和歌山のパンダたちが四頭とも中国に帰るなんて、心の準備などできるわけもなく、涙も出ないほどのショックです。私のパンダファン歴は5年弱と短いのですが、末っ子楓浜との出会いはコロナ禍のあの重苦しい時間を心に彩りのある温かいものにしてくれました。そしてお母さん良浜は愛情深く子育てをする一方で、美味しそうな竹を子供から横取りしたり、滑り台から子供を転がしたり、我先にバックヤードに走って戻ったり。『ああ、育児ってこんな感じでいいんだ』と私自身、肩の力が抜けました。
それ以来、私は『自分が良浜になる』を教訓にあまり周りに気を使いすぎず、自分本位な時もあっていいんだということを心がけ、生活してきました。良浜は医療設備の整った場所で穏やかに過ごすために。また三頭の年頃のメスパンダたちはお婿さん候補と幸せな出会いのために。彼女たちの幸せを思えば、この別れは致し方ないことなんだと思いますが、とはいえ、永明の死の悲しみも癒えないこの時期に寂しさ、悲しさを受け入れるのはまだまだ時間がかかりそうです」。
(中澤有美子)おっしゃる通りですよね。
(安住紳一郎)そうですよね。パンダJAPANの皆さん方からもたくさんメールいただいています。ねえ。こういう時にこそね、お互い気持ちを共有したいということですよね。良浜は人間だと70歳くらいということなので、たしかに医療設備の整った場所へという。また一方でね、三頭のメスパンダはきょうだいということになりますんで。ただね、和歌山県知事も去年の7月くらいに「オスパンダをぜひ和歌山に」ということで。たぶん三頭の結浜、彩浜、楓浜の中のどのパンダかとたぶん交換でオスパンダが来るんじゃないかっていう、まあ楽観的な見方があったんですけども。叶わずということですよね。私たちもね、パンダが生まれた時、一緒に名前を考えて思い入れのある三頭ですけども。結浜。ちょっとね、どんくさいところがありまして、本当にかわいくて。うっかりしてるとすぐ体重が増えちゃうという結浜。
そして彩浜は本当に小さく生まれましてね、ちょっと生まれてすぐは少し心配だったんですが。飼育スタッフがなんとか命をつなぎ止めたという彩浜。さらにはコロナ禍ということで中国側のスタッフの渡航が制限される中で、日本人スタッフだけで育てた楓浜というこの三頭のメスパンダがいたわけですが。6月いっぱいで中国に戻るということになりました。来年2月には上野のパンダもね、戻りますので。さらには和歌山の皆さん方にとっては「オスパンダをぜひ和歌山にお願いします」と交渉していた岸本知事も亡くなってしまったということでね、ショックが重なったということです。
また新しい情報など、私も知ることができましたら番組の中で皆さんにお伝えできたらという風に思っています。ちょっとあまりにも私も皆さんにお伝えする内容がなくて、申し訳ないという気持ちがまず第一にあります。ごめんなさい。
和歌山パンダについては安住さんがたびたびラジオで取り上げてくれたおかげでそのすごさ、偉大さが理解できたところがあります。あのプレイボーイ永明が亡くなってそんなに間も経たずに今度は四頭の返還決定……なかなか気持ちの整理がつきませんね。

