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みうらじゅん 横尾忠則から受けた影響を語る

みうらじゅん 横尾忠則から受けた影響を語る 大竹まことゴールデンラジオ
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みうらじゅんさんが文化放送『大竹まこと ゴールデンラジオ』に出演。大竹まことさん、光浦靖子さんらと横尾忠則さんから受けた影響について話していました。

(みうらじゅん)今日、先ほどまで横尾さんが来られていたということで。ちょっと急いで来たんですけど、中央線が人身事故があって遅れちゃって。残念だったんですけども。いま、横尾さんが横尾さんの美術館が神戸にあるんですけども。新神戸から車で5分ぐらいのところなんですけど、横尾忠則現代美術館っていうのがあって。横尾さんだけの美術館なんですよ。そこでいま、横尾さんの『笑う横尾忠則展』っていうのがやっていて。で、俺もちょっと近くまで仕事があって行ってので、この間見に行ったんですよ。

(みうらじゅん)で、僕は横尾さんにたのんでいただいて、そのカタログに文章を書かせてもらって。僕、中3の時に『横尾忠則大全集』っていう本を京都の京都書院っていう本屋の本棚にささっているやつを見て。分厚い本なんですけども。なんか背表紙を見て、変だなと思ったのか、なにかがあって。こう、抜いたのがこの道につながるきっかけだったんですよ。もうほぼ、横尾さんのマネをしてずーっとやってきたんで。でも俺、残念なことに横尾さんみたいに絵が上手じゃなかったんで。マネしていろいろと横尾さんの絵をそっくりに描いたりしていたんですけど、いかんせん似ないんですよ。下手だから。似なくて、似ないまま似ないところだけが突出して現在に至る、なんですよ。だから……。

(光浦靖子)へー!

(大竹まこと)でも、その似ないところが全然、ゆるキャラとかあっちの方に。それはそれで……。

(みうらじゅん)横尾さんがテーマにされていた……僕は当時、中3ぐらいですから。高1ぐらいになってからロックとかもすごい好きになって。その時にまた、横尾さんはロック系のアルバムのジャケットとかをたくさんやられていて。で、サンタナの『ロータスの伝説』っていうのがあって。日本武道館のライブだったんですけども。それも全面ジャケットっていうか、ジャケットが観音開きに上下に開いてさらにのびるみたいな。めちゃくちゃデカくなるんですよ。すごいジャケットで。右端にブッダが、左端にはキリストがいたのかな? すっごい世界観のコラージュ作品っていうか。僕ははじめてそのコラージュっていうものを横尾さんから知ったんですけども。

(光浦靖子)ふーん!

(みうらじゅん)で、まあサンタナの『アミーゴ』っていうアルバムも横尾さん、されていたし。いろんな方、外国の方のもいっぱいやられていたんですけども。まあ、そのロック期ともばっちり合って。座禅をするっていうことになって。当時、GOROっていう雑誌でお寺にこもって座禅をされているんですけども。で、そこの座禅をしているお坊さんたちと談笑をしているみたいなのが載っていたんですけども。お坊さんはまあツルツルで袈裟を着ている中、毛皮のコートを着ている横尾さんが写っているんですよ。「かっこいいー!」って。

(光浦靖子)かっこいい!

(みうらじゅん)かっこよすぎだ!って思って。俺、ちっちゃい時から仏像は好きだったんですけど、そうやって結びついたのも横尾さんで。全てが横尾さんなんですよ。

(大竹まこと)へー! 知らなかった。

(みうらじゅん)俺、「マイブーム」っていう言葉で流行語大賞をもらったんすけど、その根底には確実に横尾さんの滝のブームとかUFOのブームとか、いろいろと世の中とは関係のない横尾さんの中だけで起こるブームの絵画だったりデザインだったりしていたんで。それがすごいあって。まあ、何度かお会いはできたんですけども、「そんなに僕のことをマネして好きだったら、僕はあの当時自殺をしていたら、君はするよね?」って言われて。「できないですね」って言ったら「ダメだね!」って言われたことをよく覚えているんですけども。

(光浦靖子)ええーっ、すごい!

(みうらじゅん)もう本当にすごい影響を受けて。だからこの朝日新聞のブレブレのやつも話に聞いてはじめて今日、見せてもらったんですけども。僕らが少年マガジンっていう、『巨人の星』とかを連載していた頃の……。

(大竹まこと)待って。この話はまだ番組ではしていないんで。もうちょっとちゃんと話さないとわからないんだけども。横尾さんが本の書評を書いているんですけども。向こうの作家の人のを。

(太田英明)朝日新聞の書評欄を担当されているんですね。

(大竹まこと)で、その書評は字がブレブレで二重、三重、四重に重ねてあって。もう読めない。読めない書評。それを横尾さんが来る前に僕らも見ていて「やられた!」って。「読めない書評って書いた横尾さんもすごいけど、載せた新聞もすげえな!」っていう話を、まだみなさんにはしていなかったので。

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読めない書評

(みうらじゅん)絶対にモメたと思うんですよね。その僕がいま言おうとしていた少年マガジンの表紙、『巨人の星』が連載されていた頃で大人気だったんですけども。ものすごい、まあ言えばカラー時代にあって白黒なんですよ。白黒で星飛雄馬が走っている……川崎のぼるさんが書いた星飛雄馬の絵がバーン!ってあって。「ゆけゆけ飛雄馬」って筆字で書いてあって、白黒で少年マガジンって書いてあるだけの表紙だったんですよ。

(大竹まこと)はい。

(みうらじゅん)「ええっ?」って思ったんだけど、それもやっぱりカラーの時代にあって「白黒でやりたい」って。「君はケンカとか、しないだろ? ダメだな」って言われて。

(大竹まこと)『少年マガジン』の表紙がその時だけ白黒になっちゃった?

(みうらじゅん)はい。で、その後もずっと横尾さんはその『少年マガジン』もされていたんですけども。怪獣映画のポスターをバーン!って貼ってあって。少年マガジンって書いてあるだけとか。すごいんですよ。まあ、なんかその発想をちゃんと通すっていうか。やっぱり自分も後にこういう仕事に就いて「やっぱりちょっと困る」とかって言われた時に折れちゃっているから。結構、変な発想は出すんだけど、「それはないでしょう?」って言われると折れるけど、「いや、そうじゃないと意味がない!」っていうところ。そういうところがまた、すごいっすね。

(大竹まこと)さっきも天井桟敷の『毛皮のマリー』の舞台のセットを持っていって、デカくて入らなくて壊れて。そこにいた若いものと……東由多加さんなんだけども、喧嘩して「もうやらねえ!」って。

(みうらじゅん)この間、その横尾忠則さんの現代美術館のところでちょっとニュースになったことがあって。これから、そこの会場で絵を描かれることになっていた紙が30分遅れて届かなかった。遅れたっていう。それで横尾さんは「描く気をなくした!」って怒られて帰ったっていうのが新聞に載っていたんですよ。「すごいな!」とは思っていたけど、この間その兵庫県の現代美術館に見に行ったら、もう本当に100号以上の大きい油絵の……まあリキテクスで描いた大きい油絵に三叉路が描いてあるんですよ。横尾さんのテーマの三叉路が描いてあって。暗いところに風が吹き荒れているの。そこになんか、紙みたいなのが飛び散っていて。いちばん手前のところに「横尾忠則激怒」って書いた自分の新聞記事が貼ってあるんですよ。

光浦・大竹:フハハハハハハッ!

(みうらじゅん)作品の中に。切って糊でつけてあるんですよ。すっごいな!って思うし、見た時に笑うし、おかしいし。僕、ずーっと横尾さんにあこがれてこういう仕事をさせてもらったけど、横尾さんが「おもしろい」っていうことに気がつかなくて。絵がかっこいいから。全てかっこいいから全然気がつかなかったけど、その絵を見るとすごいブラックユーモアがたっぷり入っていて。もう驚いたんですよ。久しぶりにまた圧倒されて帰ってきたんですけども。ええ。

(大竹まこと)アンディ・ウォーホルの絵がたくさんあって。俺、見ていてどれもすごいいいんだけど、見ている途中で「この人、ウォーホルが好きなのかな? 嫌いなのかな?」ってわからなくなってきちゃってね。まあ、なんか……。

(みうらじゅん)ああ、ウォーホルの絵を描かれていて。いまやっている展覧会のやつですね。はいはい。

(大竹まこと)たくさん描いてあるんだけど。好きで描いているだけじゃないんじゃないか?っていう。見る方の勝手な思いだけど。それだけ描いてもまだわからないっていうので描き足していったらしいから。

(みうらじゅん)昔の作品……その70年代の頃に描かれた作品をいま、描き直されているんですよ。その展示も。サイケな時代のやつをまたそっくりに……変えてはあるんだけど、同じなんですよ。だから描き直しが流行ったんだと思うんですよ。横尾さんの中で。「これは俺もやらなきゃ!」って思って。もうとりあえずずっと横尾さんを追いかけていたんで。

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昔の作品を描き直す

(大竹まこと)描き直し? すごいな、またそれ。世間が認めているのに。「これはこれで」って言っているのに。

(みうらじゅん)すごいんですよ。ええ。終わっていないんじゃないですか? 「全ては未完である」って書いてあったから。「未完ってすごいな!」みたいな。だからもう、横尾さんの展覧会とか見てもらったらあれなんだけど。俺のやっていることは全部もうパクリだってバレちゃうけど。でも俺はうまくマネができなかった部分で自分のことでやっているんですけど。

(大竹まこと)いやいや、できなくてよかった。

(みうらじゅん)あ、これ。またそれこそまたね、『みうらじゅんフェス』を今度は富山で……去年川崎でやったやつを。

(太田英明)武蔵小杉でやっていた大規模展が?

(光浦靖子)あの規模もまま?

(みうらじゅん)もっと大きいんですよ。そこでね、このポスターは菊人形に……。

(太田英明)ああ、みうらじゅんさんが菊人形になっていますよ。

(みうらじゅん)で、富山って菊人形となんにも関係ないんですよ。福島ですからね。二本松のところなんですけども。でもこういうことをやるっていうのも、全部横尾さんなんですよ。ええ。はっきり言って。僕はそう思うし。

(光浦靖子)菊人形も?

(みうらじゅん)もうずっと根底には横尾さんの影響があって。どこから行っても逃れられないから。ええ。あ、それの券をまた。いっぱいあるんで。プレゼントしてください。2枚で……っていうのがいいんでしょう?

(光浦靖子)1人でよりも2枚ずつの方が……。

(太田英明)じゃあ、ちょっと整理をして。

(みうらじゅん)たぶん50枚ぐらい入っていると思いますんで。

(太田英明)ありがとうございます。7/6~9/1、富山市民プラザで『みうらじゅんフェス! マイブームの全貌展 MJ’s FES in 富山』が開催されます。これは冷マの冷蔵庫も?

(みうらじゅん)並んでます。

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みうらじゅんフェス! in 富山

(太田英明)じゃあ、ラジオ聞いている方から送られてきたのも富山に行くということで。

(光浦靖子)旅行がてら、いいかも。

(みうらじゅん)東京からだったら2時間半ぐらいなんですよ。

(太田英明)夏休みに富山旅行プラス……。

(光浦靖子)ああ、夏休みか。人、ちょっと増えるな。夏休み前に……がいいな。

(みうらじゅん)でも言っておきますけど、俺は富山になんのゆかりもありませんので。それだけは言っておきます。

(光浦靖子)フハハハハハハッ!

(大竹まこと)誰かにずっと影響されたりするのって、いいね。

(光浦靖子)なんかよくわからないけど、模倣なんて100%できるわけじゃないから。きっとオリジナルが出てくるんですよね。

(大竹まこと)最後はなんかオリジナルになっちゃうんだね。

(みうらじゅん)なるのかもしれないですね。模倣に模倣を重ねているんで。

(太田英明)みうらじゅんフォロワーもいまに出てきますよ。

(光浦靖子)だもんで、みうらじゅんさんのマネ、模倣をしている人もいっぱいおるもんで。ねえ。

(大竹まこと)その人たちもすごいことになっていく可能性は……。

(みうらじゅん)ありがとうございます。いたら、同じ髪型とメガネをかけてください。よろしくお願いします。

(大竹まこと)そういう模倣じゃなくてね(笑)。

(光浦靖子)ニセ豊川悦司でしたっけ?(笑)。はい、月1レギュラーのみうらじゅんさんでした。

(みうらじゅん)どうも、ありがとうございました。

(大竹まこと)ありがとうございます。

<書き起こしおわり>

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