吉井理人さんが2022年8月21日放送のTBSラジオ『石橋貴明のGATE7』に出演。ピッチャーの球数制限について、石橋貴明さんと話していました。
(石橋貴明)じゃああと、球数制限。だいたい、プロ野球の投手……それこそ佐々木朗希くんなんかもそうですけど。ほぼ100球行かずにマウンドを降りますけど。これもやっぱり必要ですか?
(吉井理人)まあ、ある程度は必要だと思うんですけども。「100」でなくてもいいのかなっていう風に。これはもう人によって変わる気はしますね。
(石橋貴明)そうですね。だから昨日かなんか、オリックスの山本投手は110から120ぐらいまで行きますもんね。これも人によって?
人によって球数は違う
(吉井理人)そうですね。個人的な感覚ですけども。僕は130を超えると、ちょっと次の中4、中5の時はきついなと思いましたけども。120ぐらいまでだったら中4で全然、普通に回復してましたね。
(石橋貴明)で、メジャーだと中4日ですよ。中4日だと、メジャーはやっぱり100ですか?
(吉井理人)1番手、2番手のエースクラスは、僕がいた当時は125がマジックナンバーと言われてたんですよ。
(石橋貴明)125?
(吉井理人)125を超えるとダメなんで。それまでで抑えましょうっていう。で、僕みたいな5番手ピッチャーは125まで投げたらたぶん最後の方、打たれるんで。実力が下なんで。そういうピッチャーは100球前後で。
(石橋貴明)これで現役時代、その球数だとか、そういったこともありますが。やっぱりコーチになって、コーチで選手を見ていく時に大切にしていることって何なんですか?
(吉井理人)まあ先発ピッチャーの場合は、球数もそうなんですけども。佐々木朗希みたいにまだ駆け出しの選手は本当にきっちり管理しなきゃいけないと思うんですけども。ある程度、仕上がった選手は余計なイニングを投げさせないように気をつけてました。
(石橋貴明)余計イニングを?
(吉井理人)たとえば10-0で……別に10-0だったら完封しなくてもいいじゃないですか。だったら、もう7回ぐらいでやめて。8、9は違うピッチャーが投げるっていう。シーズンのその前半戦の余計なイニングがやっぱり後半戦になると先発ピッチャーもやっぱり疲労に繋がってくるんですよね。なので前半戦の余計なイニングは極力投げさないようにっていうのは考えてました。
余計なイニングは投げさせない
(石橋貴明)それはやっぱり選手と話したり、練習とかを見てて。「ああ、ちょっとへばってるな」とか、「調子いいな」っていう。そういうのでも判断を?
(吉井理人)それもあります。で、ゲームの中で調子よかったとしても、やっぱり余計なイニングを投げちゃうと、直近は大丈夫だとしても、やっぱり後で絶対に来るんですよね。これはみんなそうなんですけども。
(石橋貴明)その1イニングが?
(吉井理人)1イニングの積み重ねで。
(石橋貴明)この間、大谷くんなんかは、もう1イニング行こうとして歩いて行ってるのに止められて。「もう今日は6回でいい」って。ああいうこともやっぱりメジャーは?
(吉井理人)やります。やってますね。
(石橋貴明)本人は行きたいと思ってマウンドに向かってるのに、監督が「今日あいいよ。6イニングで」って。その判断は早いんですか?
(吉井理人)早いですね。で、日本はやっぱりピッチャーが「行く」って言ったら行かせてしまうんで。どうしても、選手のやる気を重視して。でも、やっぱりそういうのは後々くるんで。そこはやっぱりきっちり、こっちで管理しないとダメですね。
本日8/21(日)朝7時~
TBSラジオ【#石橋貴明のGATE7】は
『新ピッチャーズバイブル!
吉井式トレーニング論』時代を経て変わっていく投手の常識
どんなトレーニングが最適なのか⁉ダルビッシュや大谷翔平
佐々木朗希のコーチを務め
侍ジャパンの投手コーチに就任した#吉井理人 さんに伺います— 石橋貴明のGATE7【公式】 (@takagate7) August 20, 2022
<書き起こしおわり>