石橋貴明と五十嵐亮太 監督・吉井理人を語る

石橋貴明 メジャー挑戦を迷う吉井理人の背中を押した話 石橋貴明のGATE7

石橋貴明さんと五十嵐亮太さんが2023年7月30日放送のTBSラジオ『石橋貴明のGATE 7』の中で千葉ロッテの吉井理人監督についてトーク。その魅力やすごさについて話していました。

(石橋貴明)ちなみに五十嵐さんのパ・リーグの開幕前の予想。1位、ソフトバンク。2位、オリックス。3位、ロッテ。

(五十嵐亮太)このロッテ、すごいな。

(石橋貴明)4位、西部。5位、楽天。6位、日本ハム。ということ上位3球団はまあ、きっちり。

(五十嵐亮太)でもソフトバンクとオリックスはだいたいの人が予想してるところなんですよ。でもこの3位、ロッテっていうのがミソですね。外れた時にはなかなかここまで強く言えないけど、当たった時はまあまあ強めに行かしてもらえますけど。このロッテが3位っていうのはすごいと思います。

(石橋貴明)なぜロッテを3位に?

(五十嵐亮太)僕、吉井さんとのソフトバンクの時に選手とコーチという関係でもやってましたし。その後ね、ロッテに移ってからも吉井さん、ヘッドコーチをやっていたり、コーチとかをやっていたじゃないですか。巡回コーチかな? で、吉井さんのコーチングとか指導法が僕は好きだったんですよ。そういった中で、監督に就任されたって時に、今のロッテの選手も見てきたし。吉井さんは選手のいいものを引き出しながら、勝つための戦略とかっていうことを考えても日本でもかなりのチームをいろいろ回って。

海外でもプレーしてとなると、いろいろ考え方とか発想とかっていうのは他の監督にはなかなかないものを持ってるのも全て含めて、吉井監督が率いるロッテは絶対強くなるって僕は思ったんですよ。それがロッテを今回、上位に挙げた理由のひとつですよね。それが見事はまったっていうところで。野球を見ても、やっぱり吉井さんの野球は面白いなと思いますよ。

吉井さんの野球は面白い

(五十嵐亮太)選手個人個人というよりは、それこそ日本ハムで2回続けてスクイズ外すとかって、なかなかないですよ。1回目、スクイズを外す。2回目なんて3ボール2ストライクから日本ハムのバッターがスクイズしたのを外して。それで逃げ切って勝った試合とかがあったんですけれども。そういうこととかですね、あとは代打の送るタイミングで言うと僕の中で印象に残ってるのが角中選手が1打席目でヒットとかホームランを打って。3打数2安打でホームランとヒットを打って、もう状態がめちゃくちゃよかったんすよ。

そこで左ピッチャーが来たっていう時に、その角中選手に代打を送ったんですよ。それが、石川だったかな? その石川がもう見事に打って、勝ち越し。で、そのまま勝つとかっていうところで、この変えるタイミングとか、変え方とかっていうのが、もう吉井さんじゃなかったらできないだろうなっていうようなことやってるのを見て「ああ、すごいな!」っていう。

(石橋貴明)冴えている?

(五十嵐亮太)冴えているし、でもそれもバッターのスイング軌道と、ピッチャーのボールが合いそうだとか、合いにくいとか、いろんなこともコメントでは残してるんですけれども。そういった細かいところが結構うまくいってるのかなっていう風に思いますね。

(石橋貴明)去年、ちょうど就任された直後ですよね。就任発表があって、番組にゲストで来てもらった時に「どんな野球をやるんですか?」って聞いたら、「とにかく選手個人で、自分で考えさせる野球をする。教えない」って言ってましたよね。「とにかく自分で何が足りないのか、そういうことを考えて。トレーニングも含め、野球に取り組ませる」っていう。

(五十嵐亮太)僕が好きだったのはキャンプの時、「ピッチャーがブルペンで投げる球数だとか、そういったことは評価しない」って言ったんですよ。それは、投げる方からすると自分の調整がしやすいんですよ。なんか周りが球数投げたりとか、どういう状況っていうのを「競争、競争」って言われるけど。もちろん大事なんですよ。チーム内の競争っていうのは大事なんだけど、そこばっかりに執着すると、自分のペース崩しちゃったりとか。いいパフォーマンスをするために準備しなきゃいけないのに、そうじゃなくなっちゃうこともあるんですよ。

でも吉井監督は「ここでの評価は関係ないから、ちゃんと調整してください」みたいなことを言ったんですよ。「ああ、めっちゃいいな」と思って。監督就任して早々に、やっぱり選手がうまくいくような土台であったりとか、どういうチームにしようっていうところが早い段階で見えていたんですね。それが今、いい方向に行っていると思います。

(石橋貴明)優しい和歌山のおっちゃんを演じてますね?

(五十嵐亮太)演じてますよね。あれは演じてます。

(石橋貴明)演じているんですよね。ものすごい基本、熱い人ですからね。すんごい熱い人ですからね。

優しい和歌山のおっちゃんを演じている

(五十嵐亮太)選手時代、暴れるような人だったら。でもやっぱりね、オーラがありますよ。僕は選手で、吉井さんがソフトバンクのコーチをされてる時も、「ああ、やばい。ちょっとなんか雰囲気ある。ちょっと危ない」みたいな時あったから。そのへんのピリピリ感とかっていうのは、選手は感じてるはずなので。優しいだけじゃないんですよ。それがうまいと思います。

(石橋貴明)コーチ時代、結構だからピッチャーを守るために監督さんとぶつかっているんですよね。

(五十嵐亮太)おっしゃる通りです。

(石橋貴明)だから「ええっ?」っていう……日本一になってるのに辞めちゃったりとか。「えっ、また吉井、辞めちゃったじゃん」みたいな。「日本ハム、行って。ソフトバンクに行って……また辞めちゃうの?」みたいな。なんかこうね、自分の芯から外れちゃうと、ちょっとダメなんですよね。

(五十嵐亮太)そうだからやっぱり考え方がしっかりしていて。やっぱりコーチっつっても、自分のその考え方でどういったコーチングとかっていうのが合う・合わないってもちろんありますから。そういった時に、そこまで無理してやらなくてもいいっていう人なんじゃないのかなって思いますよね。

(石橋貴明)選手ファーストなんですよね。

(五十嵐亮太)本当にそうです。選手が結果を残すためにとか。それこそ技術的なものもそうですけれども。メンタル的なところのケアとかもするので。ベテランってやっぱり特に難しいんですよ。替えるタイミングとか、そういった後のケアとかっていうのも吉井さんは結構声をかけるタイミングだとか、かけ方とかをすごい見図りながら選手に近寄っていって話して……っていう、細かいことをやる方だったので。僕はそういったところでちょっと距離を置いて見てたんですが。「ああ、素敵だな」って思って見てましたね。あそこまで近づいて話す人って、あんまりいないんじゃないですかね。あと、話し方とか。人間味のある方でしたね。

<書き起こしおわり>

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