吉井理人 投手の投球後のアイシング不要論を語る

石橋貴明 メジャー挑戦を迷う吉井理人の背中を押した話 石橋貴明のGATE7

吉井理人さんが2022年8月21日放送のTBSラジオ『石橋貴明のGATE7』に出演。かつては常識だったピッチャーが登板した後、アイシングをすることについて、現在では意見がわかれていると話していました。

(石橋貴明)もう今日はですね、日本ののみならず、メジャーでも大活躍して。そして名コーチとしても知られる、吉井理人さんがゲストです!

(吉井理人)こんにちは。よろしくお願いします。

(石橋貴明)この間、本当に衝撃的だったんですけど。巨人の大勢投手。今、抑えをやっている新人のピッチャーがアイシングをしていないっていう。逆にゲームが終わったら、あっためているっていう。それ、なんかで聞いたことがあって。今、ちょっとメジャーでも意見がわかれていて。温めるピッチャーと、冷やすピッチャーがいて。一説によると、日本のプロ野球界はアイシングをするようになってから、200勝投手が出なくなったっていう説もあって。これ、どっちが正しいんだろうね?っていう話をしていたら、「吉井くんに来てもらって話を聞くべきじゃないの?」ということで今回、来ていただいて。

(吉井理人)はい。

(中略)

(石橋貴明)で、さっき。冒頭でも話しましたけども。ピッチャーの投げ終わった後のクールダウンとかもう全部、どんどん変わってきてる。

(吉井理人)そうですね。

(石橋貴明)常識って、それこそ吉井くんが若い頃。そしてピッチングコーチをやるようになって、そして今って、どんどん変わってるんですか?

(吉井理人)変わってますね。

(石橋貴明)「ここが一番変わった」っていうのは?

(吉井理人)今は投げ終わった後に少し、軽く動かすした方が回復するのが早いっていう風に言われていて。冷やすよりも、ちょっと動かして血流を良くするっていう。

(石橋貴明)「動かす」? どんな感じで?

軽く動かして血流を良くすると回復が早い

(吉井理人)軽い1キロ、2キロのダンベルを持ってもいいですし、チューブでもいいですし。ショルダーエクササイズみたいなやつをやったり。あと、トレーナーに徒手抵抗で。手で抵抗してもらって、腕を上げ下げしたりとか。

(石橋貴明)インナーマッスルだとか、そういうやつで?

(吉井理人)そうですね。そこを動かす感じですね。

(石橋貴明)もう終わってすぐ、ガッと氷で冷やすっていうより、ちょっと動かして。それは、メジャーも?

(吉井理人)メジャーもそうですね。今、マイナーなんかはスプリングトレーニングを見てたんですけども。投げ終わった後、青空のところでベッドを置いて、トレーナーと一緒になんかエクササイズをやっていましたんで。全員、やっていましたね。

(石橋貴明)やっぱりちょっと違うんですね。

(吉井理人)で、アイシングはやっぱり気持ちいいんで。やる子はまだいますけどね。でも、それが効果があるかどうかは、本当にわからない。大学院に行った時にそういう研究をしてはる人がいたんで聞いたら、「いいか悪いか、わからない」っていう風に言ってました。

(石橋貴明)えっ、ご自身はどうだったんですか? 現役時代は。

(吉井理人)僕は、はじめはやってたんですけども。途中で面倒くさくなってやらなくなったんですよ。で、それでも全然、大丈夫だったんで、やってないです。現役時代は。

(石橋貴明)当時、一緒だった野茂とかは?

(吉井理人)野茂はやっていましたね。

(石橋貴明)野茂は冷やしていたんですか?

(吉井理人)はい。「気持ちいい」言うてましたね。

冷やすと気持ちがいい

(石橋貴明)なるほどね。ああ、やっぱりちょっとずつ、ここでまた。それは明らかに、今のちっちゃい小学生とか中学生とか高校生にも、やっぱりそれを勧めますか?

(吉井理人)そうですね。あの、炎症がある時は冷やした方がいいみたいなんですけども。

(石橋貴明)炎症がある時?

(吉井理人)痛みがあったりした時は。

(石橋貴明)でも、炎症があるっていうことはもう投げちゃいけないっていうことですよね?

(吉井理人)故障ですね。

(石橋貴明)それは冷やした方がいいけども。まあ、普通の状態だったら、投げ終わった後、ちょっと軽いダンベルとかで動かしてあげた方が?

(吉井理人)そうですね。動かした方がいいっていう風に。

(石橋貴明)その後に冷やすとか、そういうのは?

(吉井理人)その後、冷やしても大丈夫です。これ、気分的なものだと思うんですけれども。ロッテでも、みんな動かした後に冷やしてますね。

<書き起こしおわり>

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