渡辺志保さんが2022年8月19日放送のbayfm『MUSIC GARAGE:ROOM 101』の中でロナルド・アイズレーとビヨンセのデュエット『Make Me Say It Again, Girl』を紹介していました。
(渡辺志保)ここでもう少し、私が今ハマっている新譜を何曲か紹介したいと思います。まず1曲はですね、あのロナルド・アイズレーとビヨンセのデュエットが実現しました。ということで『Make Me Say It Again, Girl』というね、オリジナルはそのアイズレー・ブラザーズ名義で1975年にリリースされた曲ですけれども。
(渡辺志保)それが今回2022年、ビヨンセ……ビヨンセもこの間、『Renaissance』をリリースしてえらい話題をかっさらったわけですけれども。そのビヨンセと一緒にロナルド・アイズレーがセルフリメイクみたいな形になるんでしょうか? シングルとしてリリースされました。
で、このオリジナル曲『Make Me Say It Again, Girl』に関しては、本当にヒップホップ界では大ネタとして知られている曲かなと思うんですけれども。たくさんね、アイズレーの曲って本当に本当に数えたらきりがないぐらい、いろんな楽曲でサンプリングされてるわけですけども。この楽曲に関しても、たとえばノーティ・バイ・ネイチャーの『Hip Hop Hooray』とか。あとはボーン・サグスン・ハーモニーの『Tha Crossroads』とかね、いろんな曲で90年代からずっとサンプリングされ続けているわけですけれども。
私も今回、このリメイク版を聞いて久しぶりにこの『Make Me Say It Again, Girl』を聞いて、イントロ部分で「ああっ!」って思ったんだけど。デスティニーズ・チャイルド……言わずもがな、ビヨンセが元々所属していたグループ、デスティニーズ・チャイルドのファーストアルバム。その名も『Destiny’s Child』っていう作品が98年に発表されたわけなんですけれども。その1曲目、『Second Nature』という曲が収録されてるんですよね。その『Second Nature』もこのアイズレー・ブラザーズの『Make Me Say It Again, Girl』をサンプリングしてるんですよね。
Destiny’s Child『Second Nature』
(渡辺志保)で、その『Second Nature』という曲はですね、ちょっとアンニュイな雰囲気っていうか。当時、彼女たちもまだティーン、16歳とか17歳とか、それぐらいだったと思います。めちゃくちゃ若かったんですけれども。なんか年齢似つかわしくないぐらいのセクシーさっていうか、アンニュイさというか、けだるさというかね。そうした雰囲気をまとってこの『Second Nature』という曲を歌ってまして。かつ、繰り返すけれどもアイズレー・ブラザーズをサンプリングしたっていうことで。
それで私も当時、10代だったから。このアルバムを聞いた時は。「なんて色っぽいお姉さんたちなんだ!」ってすごいぶっ飛ばされたんですよね。なので今回のロナルド・アイズレーとビヨンセの2022年におけるこのデュエットを聞いて「うわっ!」って。98年のあの衝撃が蘇ったみたいな気持ちを覚えまして。
ある種、懐かしい。そしてある種、新しい感覚を覚えました。というわけで、どんな曲に仕上がっているのか皆様にも聞いていただきたいなと思います。ロナルド・アイズレー&ビヨンセで『Make Me Say It Again, Girl』。
Ronald Isley, The Isley Brothers, and Beyoncé『Make Me Say It Again, Girl』
<書き起こしおわり>