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渡辺志保・DJ YANATAKE 2018年グラミー賞を振り返る

渡辺志保・DJ YANATAKE 2018年グラミー賞を振り返る INSIDE OUT
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渡辺志保さんとDJ YANATAKEがblock.fm『INSIDE OUT』の中で2018年の第60回グラミー賞を振り返り。ジェイ・Zやケンドリック・ラマーが多数ノミネートされるも、主要部門は全てブルーノ・マーズが獲得する結果になったグラミー賞についてあれこれと話していました。

(渡辺志保)このへんから第60回グラミー賞の授賞式に関しての特集をスタートしたいと思います。

(DJ YANATAKE)俺たちのグラミー!

(渡辺志保)始まった~! で、なんて言うの? 野暮な話だけど昨年のノミネートが発表された時、めっちゃヒップホップ! みたいな。で、最多ノミネートがジェイ・Zで8部門。続いてケンドリック・ラマーが7部門。その後に6部門でブルーノ・マーズがノミネートされ。で、女性アーティストで最多ノミネートされたのがSZAということもありましたし。結構ニューアーティストのところに、SZAもいてアレッシア・カーラもいて、カリードもいる。そしてリル・ウージー・ヴァートも! みたいな。

(DJ YANATAKE)そうなんですよ。

(渡辺志保)だったから、もういかにヒップホップが……「これ、BETアワードみたいになるんじゃね?」みたいな期待もあったんですけども。まあ、日本時間の今朝9時30分から約3時間ぐらいですかね? 授賞式が行われまして。授賞式に関しても、これまでずーっと……別に始まってからではないですけど、ここ最近はLAのステイプルズ・センターで開催されていたんですけど、今年は15年ぶりにニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンに帰ってきたということで。

(DJ YANATAKE)うん。

(渡辺志保)で、私も結構さ、業界人系の人をInstagramですごくフォローしているんですけど。それこそ向こうのヒップホップライターの女性の方とかをフォローしているんだけど、やっぱりニューヨークの街をあげてプレパーティーみたいなのを。ザ・ルーツが主催するパーティーとか、雑誌の『ESSENCE』が主催するパーティーとかSpotifyが主催するパーティーとか。そこでみんなさ、ミーゴスも歌っているし、エミネムも歌っているし、ミッシー・エリオットもジャネットも出てくるし。すっごいお祭り騒ぎだったんですね。

(DJ YANATAKE)あれ、ジェイ・Zのロックネイションもさ、どデカいのをやっていたよね。みんな集まっていて。

(渡辺志保)ねえ! で、たぶん毎年恒例でしょうけど、クライヴ・デイヴィスのでっかいプレパーティーなんかもありまして。街を上げてグラミーを待ってたぜ! みたいな。「こんなグラミー、待ってたぜ!」っていうヴァイブスを感じたりもしていたんですけども。で、まあ無事に今日授賞式が終わりまして。まあ、いまバックでも(『24K Magic』が)かかっていますけども、なんといってもまずは、まずはブルーノ・マーズ、おめでとう! Big Congratulations!っていう。

(DJ YANATAKE)まあブルーノがどうなったか?っていうのは……。

(渡辺志保)どうなったのかといいますと、ブルーノ・マーズは主要3部門を含む計6部門にノミネートされていて。そのノミネートされた部門のトロフィーを全部奪って帰ったという。6部門ノミネートで6部門全てのトロフィーを奪取したって、これはなかなかない記録なんじゃないかなと思います。で、主要3部門っていうのは最優秀アルバム賞。最優秀レコード賞。そして最優秀楽曲賞っていうのがありまして。その3つを全部ブルーノ・マーズが奪取したという。

(DJ YANATAKE)うん。

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ブルーノ・マーズが主要部門三冠

Unreal!! I love you all!!! ?

Bruno Marsさん(@brunomars)がシェアした投稿 –

(渡辺志保)で、去年はあんまり言いたくないけど……その3部門全てにノミネートされたアーティストがビヨンセとアデルだったんですけども、去年は去年でアデルがそれを全部持っていったっていう。で、今年はその3部門を全てブルーノ・マーズが持っていった。かつ、ブルーノ・マーズ、彼のパフォーマンススキルっていうのは本当に神様にも負けぬぐらいのパワーがありますから。『Finesse』をしかもRemixで。しかもカーディ・Bとね、一緒に……もう私、涙が出ちゃいました。本当にカーディがあのクロスカラーズの。90年代をオマージュしていますから、カーディ・Bがクロスカラーズのバケットハットをかぶってモスキーノのカラフルなセットアップとジャケットを羽織って。今日のカーディのラップは肉声のような気がしましたね。

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Bruno Mars and Cardi B『Finesse (LIVE From The 60th GRAMMYs)』

(DJ YANATAKE)はい。カーディね、すごいかわいかったし、よかったし。言ってもさ、『Bodak Yellow』出たのが去年の7月ぐらいなんだよね。で、1年たっていない状態で……。

(渡辺志保)そう! グラミーのステージまで。

(DJ YANATAKE)行くっていう。これはやっぱり夢があるよね。

(渡辺志保)本当にね、爆裂シンデレラガールことカーディ・B。

(DJ YANATAKE)元ストリッパーだしさ。でもそういう経歴とかも関係ないっていうか。

(渡辺志保)そうそうそう! で、みんながウェルカムしているじゃないですか。カーディ・Bに関しては。だからもうね、すっごいよかった。あのギャルっぽいカーディが最高でした。で、本当に今日の見せ場だと言っていいと思うし。そのカーディ・Bとブルーノ・マーズのパフォーマンスというのは。で、かつブルーノ・マーズは実際にトロフィーを6つ、奪取して今日はお家に帰られたと。

結構、最後の賞を受賞した時のスピーチでも、もともと彼はハワイで……自分のお父さんもお母さんもミュージシャンでダンサーだったから、家族と一緒に観光客の人を相手にパフォーマンスなんかをしているようなことを子供の頃からやっていた方ですけども。で、「かつてハワイでベイビーフェイスとかジミー・ジャムとかテリー・ルイス、そしてテディ・ライリーたちが作った曲を歌っていた僕が、こんな賞を受賞できて本当にうれしいです」っていう、そういうR&Bシーンの先人たちにも敬意を表して。「『24K Magic』を作った理由はただひとつ。これでみんなが一緒に歌ったり踊ったり、あとは乾杯できたらいいな。LoveとJoyだけを目標にして作りました」って言っていて。

(DJ YANATAKE)うん。

(渡辺志保)私はね、まあいろんなことは後で話しますけども、去年アデルがグラミー賞の主要3部門を全部取った時にも思ったんだけども。やっぱりどれだけ多くの人の心を揺さぶるかどうかが鍵だな。キー……Major Key? Key To Successだなって……(笑)。

(DJ YANATAKE)急にDJキャレドが出てきたな(笑)。

(渡辺志保)そうそう。って、思ったんです。だから、もうブルーノのこのスピーチを聞いて、まさに世界中の何百万人、何千万人、何億人という人の心を揺さぶり、そして体も踊らせたこのブルーノ・マーズこそが相応しい受賞者だなと思って、ちょっと乱れた呼吸を整えるみたいな感じだったんですけども(笑)。

(DJ YANATAKE)アハハハハッ!

(渡辺志保)まあまあ、前置きはいいですわ。ブルーノ・マーズも今年4月に来日して大きな公演をやるということですので。それも非常に楽しみですし、そんなブルーノ・マーズへのささやかなお祝いの気持ちを。

(DJ YANATAKE)いや、本当におめでとうございますですよね。ブルーノ・マーズに関してはね。

(渡辺志保)本当にそうなの。ぶっちゃけ、ブラック・ミュージックがグラミー賞でこんなにスポットライトを浴びることもしばらくなかったし。なので、ここはグラミー賞特集の一発目として、ブルーノ・マーズのソング・オブ・ジ・イヤーを獲得しました『That’s What I Like』の……『INSIDE OUT』なんでフィーチャリング グッチ・メインの方をちょっとお願いしてもいいですか? DJ YANATAKEさん。

(DJ YANATAKE)アハハハハッ! これ、選曲のメールが来た時、マジでウケました(笑)。

(渡辺志保)というわけで、じゃあ聞いてください。ソング・オブ・ジ・イヤーを獲得しましたブルーノ・マーズ『That’s What I Like Remix feat. Gucci Mane』。

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Bruno Mars『That’s What I Like Remix feat. Gucci Mane』

(渡辺志保)はい。というわけでいま聞いていただいたのは今日のグラミー賞で大活躍でした。ブルーノ・マーズ feat. グッチ・メインで『That’s What I Like』。まあグッチ・メインもアトランタのストリップクラブでストロベリー・シャンペンを飲みながらお祝いしているんじゃないでしょうか?っていう感じがしますけども。というわけで、ブルーノ・マーズ、圧巻でした。

(DJ YANATAKE)いや、めっちゃくちゃいい曲だよ。マジで。

(渡辺志保)で、私、2016年の年末のblock.fmさんのパーティーでヤナタケさんがWOMBでDJした時、隣でやいのやいのさせてもらって。2017年の暮れもblock.fmの年末のパーティーでヤナさんの隣でやいのやいのさせてもらって。やっぱり、ブルーノ・マーズの曲がかかるとあんまり普段、たぶんヒップホップを聞いてないだろうなっていうようなお客さんでもドッカーン! と盛り上がるという。やっぱりそこのブルーノ・マーズのオールマイティーヴァイブスみたいなね。そういうのをすごく感じたので、もう今日のグラミーに関してはブルーノさんには……(笑)。ちょっと歯切れが悪くなってきましたけども。

(DJ YANATAKE)さあ、いよいよ本当の俺たちのグラミーを始めるか(笑)。

(渡辺志保)俺たちのグラミー(笑)。なので……まあ、そういうことよ。(BGM:ケンドリック・ラマー『HUMBLE.』を聞きながら)HUMBLE(謙虚)ではいられないっていうことよ!

(DJ YANATAKE)フフフ(笑)。

(渡辺志保)まあ、さっきもちょっと言いましたけど、去年は最多ノミネートがビヨンセでね。で、主要3部門。レコード・オブ・ジ・イヤー、ソング・オブ・ジ・イヤー、そしてアルバム・オブ・ジ・イヤー。で、アルバム・オブ・ジ・イヤーがいちばん最後に発表されるので、いちばん権威のある賞という風にも言われているんですけども。『25』のアデルと『Lemonade』のビヨンセが一騎打ちみたいな感じになって。で、全部アデルに持っていかれたわけですよ。

(DJ YANATAKE)うん。

(渡辺志保)しかもアデル自身のステージの上で「えっ? このアルバム・オブ・ジ・イヤーは私じゃなくてビヨンセ姉さんが取るべきだったんじゃないですか?」みたいな感じになって。でも、「いいのいいの。あなたの賞だからね」みたいなところがあったのが去年で。今年はまあ、ブルーノ・マーズさんが3部門を全部奪取した。で、なんかもうさ、2年連続でこういう結果になるなら、もうお前ら1個にまとめればいいじゃん? みたいな。期待させんなよ! みたいな。

(DJ YANATAKE)そうなんだよ。だってさ、ずーっと言っているけどジェイ・Zが最多ノミネートで8。ケンドリックが7で……とかって。ヒップホップがどんだけ取っちゃうの? みたいな。

(渡辺志保)そうなんですよ。

(DJ YANATAKE)期待させておいて、取らせないとは! みたいな(笑)。

(渡辺志保)で、なぜ私たちがこんな風にヒップホップアーティストの主要部門でのトロフィーに固執するか?っていうと、やっぱりアカデミー賞とかグラミー賞ってマイノリティーをすごい冷遇しているみたいなことを言われ続けてきたっていうのもありまして。たとえば去年のアカデミー賞なんかは、オール黒人キャストで挑んだ『ムーンライト』が作品賞なんかを取ったっていうのもありますし。今年のグラミーに関しましても、私も常々言ってきたような気がしますが、今年が60回目。60回分のベスト・アルバムが贈られて来ているわけですよ。グラミーから。その中で、ラップアルバムって1枚だけなんですよ。アウトキャストの『Speakerboxxx/The Love Below』だけなんですよ。主要部門をヒップホップ作品が取ったのって、本当にそれぐらいしかなくて。

あとはローリン・ヒルの『The Miseducation of Lauryn Hill』があるんだけど、あれはR&Bに分類されるんですって。グラミーのジャンルで分けるとね。だから本当に主要3部門を取ったヒップホップ作品ってマジでないんだ。そこにケンドリック、ジェイ・Zっていうのがこれだけノミネートされたから、我々……もうヤナさんも何十年ですか? ヒップホップを聞き始めて(笑)。

(DJ YANATAKE)いや、本当ですよ。

(渡辺志保)私ももう人生の半分以上を狂ったように頭を振り続けてケツを揺らしまくっているわけですけども。だからこういうヒップホップリスナーにとってはすごく今日のグラミーに関しては、アチーブメント。ドヤ! ができると思っていましたね。

(DJ YANATAKE)ずっとアメリカでも、ほら。ヒップホップの売上がロックを抜いたとかさ。ビルボードを独占したとか、そういうニュースでお膳立てができていた感じもしていたし。いよいよここで、もう本格的にヒップホップ時代の……なんだろうな? まあ他のラジオでも言ったんですけど、いま日本のラジオの人とかでも、俺らすっごい「トラップって何ですか?」みたいな取材をめっちゃ受けるんだよね。

DJ YANATAKEと対馬芳昭 世界のヒップホップの隆盛と日本の音楽鎖国を語る
DJ YANATAKEさんと音楽レーベルorigami PRODUCTIONSの対馬芳昭さんが『TOKYO FM WORLD』の中で全世界的に隆盛を極めるヒップホップとトラップについてトーク。そんな流れに取り残され、「音楽鎖国」状態の日本の音楽シーンなどについて話していました。

(渡辺志保)ああ、そうですね。たしかにね。

(DJ YANATAKE)で、そういう人たちに話をすると、なんとなくもうわかってきているんだよ。「いまヒップホップとかが世界中ですごいことになっているんだ。トラップっていうのがすごいことになっているんだ」っていうのをさ、こういうグラミーとかを取ってくれることで、そういう人たちがラジオでかけてくれたりすることに、大きく背中を押すことになるってすごく信じていたんですよね。

(渡辺志保)起爆剤になるという。私もすごく信じていた。で、まあジェイ・Zはね、アチーブメント賞みたいな、アイコニックな賞を受賞したっていうのもありましたし、グラミーの2日前ですか? CNNの番組にも出て、そこで結構トランプ批判をしたりもしましたし。で、しかも開催地がジェイ・Zの故郷でもあるニューヨークということで。世界がジェイ・Zの準備ができていたという……わかんないけど(笑)。

(DJ YANATAKE)そうなんだよ。そうなんだよ。

(渡辺志保)少なくとも我々は準備ができていた。今日なんてヤナタケさんのお召し物は『4:44』のロンTの下に、なんとケンドリック『DAMN.』のTシャツを重ねて着ているという。

(DJ YANATAKE)そう。今日はどっちに転んでもいいようにね、ケンドリックのTシャツとジェイ・ZのTシャツを2枚重ねで着ているんですけどね。

(渡辺志保)っていう感じだったんですけども、まあ惜しくもジェイ・Zに関しては8部門ノミネートを受けたにもかかわらず、無冠。トロフィーはゼロ。ただ、ケンドリック・ラマーに関しては7部門ノミネートを受けて、5つのトロフィーを持って帰るという輝かしい結果になりました。ちなみにケンドリック・ラマーが受賞したトロフィーなんですけども、ベスト・ラップ・アルバム、ベスト・ラップソング、ベスト・ラップパフォーマンス、ベスト・ラップ&サング・コラボレーション、で、ベスト・ミュージックビデオ。だからラップ部門は全部ケンドリックが総ナメしてプラス、ミュージックビデオを取ったと。ちなみに去年もビヨンセはR&B部門は総ナメ状態で、かつミュージックビデオ賞も取ったっていう感じで。

(DJ YANATAKE)うんうん。

(渡辺志保)だからミュージックビデオ賞ってヒップホップとかR&Bのおまけの賞なのかな?って思っちゃったりもするんですけども。でも、ちなみにこのヒップホップ部門の総ナメってケンドリックは1回、『To Pimp A Butterfly』の時にやっているんですよ。なんで今年はケンドリックじゃないアーティストに私はラップ・アルバムとかを取ってほしかった。ラップ界の中でケンドリックが素晴らしいのって、もうみんな当たり前だけど知っているじゃん? ジェイ・Zが素晴らしいのももちろんみんな知っているけど。でも、だからこそケンドリックとかジェイ・Zは主要部門の、ジェネラルな方でトロフィーをゲットして。

で、こういう専門というかサブジャンル的な、サブカテゴリー的なラップ畑のトロフィーっていうのは、同じくノミネートされたミーゴスとかカーディ・Bとか、あとラプソディーやタイラー・ザ・クリエイターもノミネートされていましたから。そういうアーティストにもうちょっと分配されてもよかったんじゃないかな?っていう風にも若干思いましたね。だから本当にヒップホップって、まあこれだけ流行っている、流行っているって……アメリカでは特に流行っているって言われても、なかなかマス。ジェネラルなところに食い込めないのが現状。ただ、これはグラミー賞に限った話だからね。

(DJ YANATAKE)まあ、だけだからね。全然ヒップホップがこれでダメになったわけでもなんでもないし。日本でも全然もっと盛り上がっていくんだけど……ただここで取ってほしかったっていうのはすごい本音でね。俺なんかめちゃくちゃいろんな想像をしちゃって。ニューヨーク開催でさ、ジェイ・Zがなにか取れば、ニューヨークでそれはそれですごくきれいだったし。ケンドリックが取ってさ……もう最初にあんだけド派手なオープニングをやってさ。もうみんなが絶賛するパフォーマンス。U2とかも出てきちゃってさ。「うるさ型も黙らせるし。よし、OK!」みたいなのを見せられて。そこから5部門ぐらいババババッてケンドリックが取ったじゃん。もうこれ、ケンドリックは今日どこまで行っちゃうの? ヤバい! みたいに思っていて。で、ケンドリックの曲で主要部門もガーッて取ったら……ほら。『Control』を思い出して。

(渡辺志保)ああー、はいはい。

(DJ YANATAKE)「ニューヨークで俺はキングだ!」みたいなね。

(渡辺志保)ああ、ケンドリックが珍しくディスに回ったっていうね。

(DJ YANATAKE)ビッグ・ショーンの昔の曲で『Control』っていう曲があって、そのケンドリック・ラマーのバースでさ、「俺はニューヨークのキングでもある」みたいな発言をたしかその時にしていたと思うんですけど。なんかそれも現実になっちゃうな、みたいなことを上手く言えるかな? なんて想像しながらね、今日はニヤニヤしながら見るつもりだったんですよねー。

(渡辺志保)なかなかね、そういうわけにも行かなかったけれども。まあちょっとでも、やっぱりいまのヒップホップ・ラップシーンのキングはケンドリックだったなっていうことも証明したという。

(DJ YANATAKE)これ、ちょっと真面目な話ですけど。なんで取れないんだと思う?

(渡辺志保)ええーっ? やっぱり保守的すぎるんじゃないですか? 委員会の人たちが。それはすごく思いますね。プラス、去年は逆に、アデルとかビヨンセがバーッてノミネートされて。で、その代わりパフォーマンスとかスピーチがめちゃめちゃポリティカルだったし、コンシャスだったんですよ。で、授賞式本編の一発目のカテゴリーで発表されるのって、だいたい最優秀新人賞なんですけど。去年もジェニファー・ロペスが初っ端で出てきて、トニ・モリスンっていうすごく有名な黒人の女性作家の方。『青い眼が欲しい』とか『ビラヴド』とかを書いている作家の言葉を引用しながら、「この世の中ではますます、これ以上に私たちの声(Voice)が反映されなければいけないんだ」みたいなことを言っていたりとか。

で、まあケイティ・ペリーのパフォーマンスとかア・トライブ・コールド・クエストのパフォーマンスなんかでも、すごい政治的なところがワッと押し出されていた。けれども、今年は「もう並びを見ればもう、俺たちが人種問題とかそういったところに気を使っているんはわかるでしょう?」みたいなすごく大きいエクスキューズみたいなものを私はちょっと感じてしまったんですよね。これだけ主要部門に、まあケンドリックもいて、ジェイ・Zもいて。あと、『Despacito』のルイス・フォンシとダディー・ヤンキーもいてって。「俺たち、こんな風に多様性をこうやってグラミー賞のノミネーションにも反映させてますよ!(ドヤッ!)」みたいな。

だから、なんでしょうね。別にブルーノ・マーズはすごく才能もあるし、素晴らしいアーティストだから全然異論はないけども、だからそこで、だからこそ「みんなが大好きなブルーノ・マーズだよー。みんな、お前らブルーノ・マーズ、好きだろ?」みたいな、そういうことかなと思いました。これでもしジェイ・Zとかケンドリックが本当に主要部門を取っていたら……それはグラミーの委員会の人たちが「俺たち、ちょっとやりすぎちゃったかな?」みたいな。バランス?

(DJ YANATAKE)なっちゃうのかな? 『To Pimp A Butterfly』の時もね、さんざんそういうのでなりましたけども……1個だけ俺がすっごい、別にこれはブルーノのことを悪く言うわけじゃない意見として聞いてほしいんですけど。ブルーノ・マーズのアルバムってさ、2016年の9月に発売しているから……。

(渡辺志保)あ、ああーっ……そうね。アレッシア・カーラもそうね。

(DJ YANATAKE)だから2017年1月に行われているグラミーで取っていてもおかしくはないんだよね。

(渡辺志保)うーん。でも、期間が違うんですよね。グラミーが定める年間っていうのが。だから今年、たとえばテイラー・スウィフトは入っていなかったとか言われてますけども。

(DJ YANATAKE)じゃあ、9月発売のが入らないんだっけ?

(渡辺志保)たぶんそのへんが切れ目なんじゃないかと。(※10月1日~9月30日が対象期間)。

(DJ YANATAKE)じゃあ、夏前までの盛り上がっていないといけない。まあ、ブルーノ・マーズ、目一杯盛り上がったけどね。だから本当にすげーアルバムなんだけどさ。けどさ……みたいなね(笑)。

(渡辺志保)そう。で、プラス、私が思うのはジェイ・Zの『4:44』もケンドリック・ラマーの『DAMN.』に関しても、いまヤナタケさんがおっしゃる通り、2017年のポスト・トランプ。トランプ大統領誕生以降のアメリカで暮らすアフリカン・アメリカンのミュージシャンにしか作り得なかった作品だと思うので。そのへんの時代性とか、そういったものがもうちょっと語られてもよかったかなと。グラミー委員会の口からっていうか、あそこのステージでもうちょっとそういうところにもフォーカスされてもよかったなとは思いますね。

(DJ YANATAKE)うーん。なるほどね。まあ、でもね、別にこのグラミーが全てではないんですが。またケンドリックのアルバムが出たりしたら、絶対にまたこういうことになるし。ケンドリックじゃなくてもまた来年ね、ヒップホップアクトも。こんだけ盛り上がっているんだからね、また主要部門をいつか取ることを願い続けたいと思いますけどね。

(渡辺志保)ねえ。カーディ・Bがノミネートされるかもしれないからね。

(DJ YANATAKE)そうですね。はい。

(渡辺志保)というわけで、ここでケンドリック・ラマーの『HUMBLE.』をかけさせていただこうと思うんですけども。『HUMBLE.』に関してもベスト・ラップソング、そしてベスト・ラップパフォーマンス、ベスト・ミュージックビデオもね、受賞したと。『HUMBLE.』1曲で3つのトロフィーを持ち帰ったということで、改めていま、みなさんと一緒に聞いてみたいと思います。ケンドリック・ラマーで『HUMBLE.』。

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Kendrick Lamar『HUMBLE.』

(渡辺志保)はい。というわけでいま聞いていただいておりますのは、グラミー賞で大健闘しましたケンドリック・ラマーのアルバム『DAMN.』から『HUMBLE.』です。みなさん、「これは何度も何度も聞きました」という方もいらっしゃるかもしれませんが。まだまだ踊れる『HUMBLE.』ということで。

(DJ YANATAKE)ちょっと心を落ち着けていきましょうか。

(渡辺志保)そうですね。「Sit Down, Be Humle」ですよ。で、ケンドリックのオープニングのパフォーマンスも素晴らしかったし。「This is a Satire by Kendrick Lamar.」っていう……「Satire」っていうのは「風刺・皮肉」とかいう意味なんですけども。まあ、そういった文字が大きく映し出されたグラミーのオープニングのパフォーマンス、素晴らしかったし。なんと、あのデイヴ・シャペルもね、引っ張り出してきて、あんなステージを作るとは私も思っていませんでしたので。

(DJ YANATAKE)うん。

(渡辺志保)ぶっちゃけ初っ端から結構涙が出ちゃうぐらい感動したんですけども。

(DJ YANATAKE)ねえ。素晴らしかったよね。

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ケンドリック・ラマー パフォーマンス

(渡辺志保)本当にね、パフォーマンスもブラック・ミュージックアクトが多かったっていうか。さっきのブルーノ・マーズとカーディ・Bもそうですけども。DJキャレドの『Wild Thoughts』もキャレドがしゃべりに来ただけのおっさんになってましたけども。しょうがないけど(笑)。

(DJ YANATAKE)フフフ(笑)。

(渡辺志保)「まさかグラミーのステージに立てるとは思わなかったよ! We The Best!」みたいな。笑うしかないみたいなね(笑)。

(DJ YANATAKE)まあ、あれはかわいいです。

(渡辺志保)かわいかったですね。まあ、アサドくんとおそろいのベルベットのスーツをお召しで。もちろんリアーナも最高だったし。で、やっぱり私が最後、涙なくしては見られなかったパフォーマンスまロジックと新人賞を受賞しましたアレッシア・カーラと同じく新人賞のノミネートされたカリードによるこの『1-800-273-8255』。自殺防止ダイヤルの電話番号ですけども。このパフォーマンス、以前にもMTVのVMAでも大勢の方と一緒にパフォーマンスしまして。で、今回はロジックがグラミー賞の最後のパフォーマーとしてこの曲を披露したわけなんですけども。

で、最初にロジックが出てきて。次のバースでアレッシアが歌って、最後にカリードが出てくるんだけど。いちばん最後にフリースタイルっぽいスピーチを行いまして。私、Twitterでもつぶやいたんですけども。その時のスピーチ用の紙をロジックがTwitterで写真に上げていたんですよ。その中で、「You are beautiful(君は美しい)」っていう一節があるんですえけどもそこに「×」が書いてあって。「You are not Shitholes」っていう風に大きく上から書かれたスピーチ原稿だったんですね。

Thank you Grammys.

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で、みなさん、ニュースとかご覧の方ならもちろんご存知だと思うけど、この「シットホール」っていうフレーズはちょっと前にトランプ大統領が発展途上国のことを「シットホール(肥溜め・糞の穴)」とかいう風に、そういう汚い言葉で罵ったって言っていいと思うんですけども。まあ、そういう言葉で表現した。その言葉については、さっきもちょっと言ったけどジェイ・ZもCNNの番組に出て、「あれは本当にない。心が傷つきました」みたいなことを言っていたりとか、本当にいまだに波紋を呼んでいるフレーズではありますけども。あえて、その言葉をロジックが持ってきて、最後に感動的な、すごく心を揺さぶるスピーチをしたというのは、すごく希望だなと思ったし

で、今年、ちょっと私がグッと来た瞬間は、若手アーティストのスピーチ。たとえばジャネル・モネイ。別にジャネル・モネイは超若手でもないですけど、まあまあ中堅よりもやや年下ぐらいかな? 彼女はね、去年それこそ宇多丸さんなんかも高く評価していた映画『ドリーム』でもすごくいい演技を。その前は『ムーンライト』でもすごくいい演技をしていましたけど。そのジャネル・モネイがそれこそね、女性のハラスメントとか、あとは差別問題に立ち向かう「Time’s Up」という運動がありますけども、その「Time’s Up」運動に向けたすごく素晴らしいスピーチをした。「もう私たちのことを黙らせようとするやつにはこの2ワードを贈るわ。『Time’s Up』!」みたいな感じで。で、「私たちはいまこそひとつにならねばならない」というようなスピーチをして。

(渡辺志保)からの、ケシャとシンディ・ローパーとかアンドラ・デイとかジュリア・マイケルズとかの『Praying』のパフォーマンスになったりとか。あの瞬間もすっごいたまらなかったですし。

(渡辺志保)その後、『Praying』のパフォーマンスを終えたカミラ・カベロが登壇して。「自分のお父さんとお母さんはキューバからの移民でした。アメリカン・ドリームを追いかけて、何もないような状態でアメリカに渡ってきたんです。それを私はすごく誇りに思う」みたいな。もちろんいま、トランプ大統領の政策で移民に対しての締め付けっていうところもすごく厳しくなっていますから、そこに対するアンチテーゼのスピーチを行ったりとか。

もちろん、カミラ・カベロもついこの間、デビュー・アルバムがリリースになりまして。フィフス・ハーモニーとしてのキャリアもありますけども、彼女ももちろん若手アーティストということで。今回、若手アーティストのスピーチにすごく心を打たれる場面が多かったなというのが私の純粋な感想でもございます。というわけで、ちょっとここで……本当にね、パフォーマンス動画、ネットでいくらでも見れると思いますので、ぜひ見ていただきたいと思います。聞いていただきましょう。ロジック feat. アレッシア・カーラ&カリード『1-800-273-8255』。

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Logic『1-800-273-8255 ft. Alessia Cara, Khalid』

(渡辺志保)はい。いま聞いていただいておりますのは、今日の印象的なパフォーマンス。みなさんぜひぜひチェックしていただきたいと思います。ロジック feat. アレッシア・カーラ&カリード『1-800-273-8255』でした。

(DJ YANATAKE)まあアレッシア・カーラもカリードもベスト・ニューアーティストにね、ノミネートされてましたからね。

(渡辺志保)だからこういう時も、WOWOWさんの中継を私も見ていたんですけども。すごいラップの力、言葉の力がすごいねみたいな。みんな、もちろんそういうことを言うじゃないですか。でも、それでも『4:44』と『DAMN.』は言葉の力が足りなかったんだな、トホホ……みたいな気持ちになってしまったり、しまわなかったりっていう感じがしますけども。でも、ヤナタケさんがおっしゃる通り、このアレッシア・カーラもカリードも新人賞にノミネートされていて。ロジックもド新人ではないけどフレッシュなアーティスト。だから新世代、若い世代のアーティストでこういうすごいとてつもないパワーを持つアンセムを作ったって、すごいいいことだなと私は思うんですね。

(DJ YANATAKE)そうだね。うん!

(渡辺志保)もちろん、ミーゴスとリル・ウージー・ヴァートで『Bad and Boujee』を作るのもすごく素晴らしいけど、その一方でこういうアンセムがヒップホップシーンから生まれたというのはめちゃめちゃ喜ばしいなと思っておりまして。

(DJ YANATAKE)そうですね。まあ、みんな知っているかもしれないですけど、SKY-HIもね、これのビートジャックみたいなことを、同じテーマで日本語に置き換えてやっている曲ですからね。

SKY-HI『0570-064-556』の反響を語る
SKY-HIさんがWREP『WALKING ON WAVES』の中でロジックの『1-800-273-8255』をビートジャックした曲『0570-064-556』の反響について話していました。

(渡辺志保)ねえ。そう。だからそういうパワーを持った曲です。で、その新人賞と言えば、かなりの本命馬だったこの女を忘れてはならぬということで。あのね、今日のパフォーマンスも……それこそパフォーマンスもキュートで力強くて素晴らしかったSZAがございます。彼女も5部門にノミネートされたが、一冠も取れず、無冠でグラミー賞の会場を後にしたということですけども。でも、どうなんですかね? TDEの社長、パンチとかもね、ケンドリックと一緒にいちばん前に座って、ちゃんとTDEのキャップをかぶって。かつ、胸元には白いバラをさして座ってらっしゃいましたけども。TDE的には今年、SZAもあれだけパフォーマンスとノミネートで評価されまして。ケンドリックもこれだけトロフィーを持ち帰って本当に素晴らしいビッグイヤーになったのでは? とかって思うんだけど……でもやっぱり個人的にはSZAにも新人賞を取ってほしかったですね。

(DJ YANATAKE)意外と主要部門もさ、ブルーノの取った3部門もそうだけど、この新人賞の層の厚さよっていう感じもするかな。

(渡辺志保)はいはい。たしかにそうね。

(DJ YANATAKE)アレッシア・カーラも本当にめちゃくちゃ売れてたしね。

(渡辺志保)そう。彼女はそれこそZeddとかと一緒にやっていたりとか、彼女にとってもすごいビッグイヤー。若い子だったらもしかすると映画『モアナ』の歌で知っているかもしれないですけど。なので本当にアレッシア・カーラで全然異論はないって感じだけど、SZAにも何かスポットライトを当ててほしかった! みたいな。コンテンポラリー部門はザ・ウィーケンドでしたけども。

(DJ YANATAKE)これ、本当に最初のケンドリックもそうだったけど、パフォーマンスもがっつりやってさ、取れないんかーい!っていう(笑)。

(渡辺志保)本当、そうよね(笑)。

(DJ YANATAKE)俺、取れないんかーい!っていう(笑)。

(渡辺志保)だって去年もビヨンセが双子を妊娠した体であんだけのパフォーマンスをして、取れないんかーい! だったし。その前はケンドリックが『To Pimp A Butterfly』で『The Blacker the Berry』とか。やっぱりすごい衝撃的な、手錠とかをつけているようなすっごい心を揺さぶるようなパフォーマンスだったけど、やっぱり主要部門は取れないんかーい! だったし。かならずしも、パフォーマンスと一致するわけではないけど。それを言うと、たとえば去年すっごいめちゃめちゃ力強いパフォーマンスをして、バスタ・ライムズも素晴らしかったATCQ(ア・トライブ・コールド・クエスト)に関しても、彼らがこの間出したアルバムというのは期間で区切ると本当は今年のグラミーにノミネートされるべきアルバムだったんですよね。

(DJ YANATAKE)そうそうそう。

(渡辺志保)18年ぶりのオリジナルアイテム。なんだけど、去年あれだけ素晴らしいパフォーマンスをしたのに、ノミネートすらされてないんかーい!っていうのはもうQティップがね、めちゃくちゃ言っていたっていう。Twitterとかでもめちゃくちゃ。だから、そういうもんなんですねっていう。まあ、なかなかね。

(DJ YANATAKE)そういう意味では、政治的な感じはあまりないのかな? わかんないけどな。日本の年末の○○大賞とかだと、現場に来ないと取れないとかさ。なんかいろいろ噂、あるじゃないですか。

(渡辺志保)3億円払わないと取れないとかね、ありますけども(笑)。

(DJ YANATAKE)アハハハハッ!

(渡辺志保)プラス、今回のグラミーで言われているのは、これは誰がどうなっても何かしら言われるのよ。だから今年もさ、ブルーノが三冠、素晴らしい賞を取っても我々のような意地汚いヒップホップリスナーがやいのやいの言うのと同じで、今年はちょっと女性がね、トロフィーをゲットするのが少なかったんじゃないのか?っていう。全部で80いくつあるカテゴリーのうち、女性の手に渡ったトロフィーって本当に1/7とかそれぐらいらしくて。主要部門においても、全部ブルーノが取って。あとはアレッシア・カーラが新人賞に輝いただけだねってことにもなっていまして。なので、そういうことを考えても、もうちょっとSZAにもスポットライトが当たってほしかったというのが私の素直な気持ちです。もちろん、ラップソングには『Bodak Yellow』もノミネートされていましたから。

(DJ YANATAKE)そうですよね。

(渡辺志保)今日のカーディ・Bはすっごい、もう白バラの天使カーディみたいな感じですっごいかわいかった!

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(DJ YANATAKE)かわいかったね!

(渡辺志保)なのでここで、みんなでSZAを歌おう! 合唱しよう!っていう感じなんで。

(DJ YANATAKE)一応『INSIDE OUT』的には2017年のベストR&Bソングに志保さんが選んでいましたからね。

渡辺志保とDJ YANATAKE 2017年ヒップホップ年間ベスト大賞
渡辺志保さんとDJ YANATAKEさんがblock.fm『INSIDE OUT』の中で、2017年のヒップホップを振り返り。10部門に渡ってベストな作品やアーティストを選び発表していました。

(渡辺志保)そうです。みんなでこの、彼女がいる男、奥さんがいる男を好きになった経験がある女の子は、もうみんな一緒に歌おう!っていう感じなんで、ここで聞いてください。SZAで『The Weekend』。

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SZA『The Weekend』

(渡辺志保)はい。いま聞いていただいておりますのは、第60回グラミー賞にて5部門にノミネートされたんですけど、残念ながら無冠に終わってしまいましたが、我々は応援してるよ!っていうことで、SZAの『The Weekend』を聞いていただきました。

(DJ YANATAKE)名曲や!

(渡辺志保)名曲や! で、女性にあまり今年、トロフィーがあまり渡らなかったんじゃないか?っていう風にも言われているんですけど、グラミー賞の授賞式を中継していた間で「The Most Tweeted Moments of the Grammys」。グラミー授賞式の間にもっともツイートされた瞬間っていうのが記録されておりまして、それがケシャのパフォーマンスだったらしいんですよ。『Praying』をカミラ・カベロとかシンディ・ローパーとかとパフォーマンスした。そういった意味では、女性の動き……その前のゴールデン・グローブ賞で「Time’s Up」とか「#metoo」の動きもあったからこそ、女性の動き自体にはかなり注目が集まっていたのではないか? という風に思っております。

町山智浩 2018年ゴールデングローブ賞を語る
町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で、2018年のゴールデングローブ賞についてトーク。注目の受賞作品や参加者たちが皆、黒ずくめの衣装で登場した意味などについて話していました。

(DJ YANATAKE)うんうん。

(渡辺志保)で、ゴールデン・グローブの時は女優さんとかがみんな黒い衣装を着て、それで抗議の姿勢を示していましたけども。今回のグラミー賞は白いバラがひとつ、キーワードというかモチーフになっておりまして。みなさんが白いバラを手に持って登場したりとか、胸元に白いバラをさしていたり。U2のボノとジ・エッジに関しては白いバラが描かれた黒いピンバッジを胸元につけて最後のアルバム・オブ・ジ・イヤーの発表もしていましたし。そういった動きがすごく見られました。ケシャのパフォーマンスに関しては、みなさん白いドレスでパフォームしていて。白いドレスといえば、SZAも白いドレスを着ていたし。

(渡辺志保)白いバラの妖精のようだったカーディ・Bも白いドレスを着て。ちなみにカーディ・B、エンターテインメントのE!っていうチャンネルがあって。その授賞式の前のインタビューで、英語の表現で「お腹の中に蝶々がいる(Butterflies in my stomach)」っていう言葉があって。それは「すごいドキドキする、緊張している」っていう時に「Butterflies in my stomach」って言うんだけど、その時に「お腹の中とあそこの中にも蝶々がいる。アハーッ♪」っつって(笑)。もうインタビューの人、固まってましたけどね(笑)。

(DJ YANATAKE)アハハハハッ! それ、めっちゃバズってたよね!

(渡辺志保)さすがカーディみたいなね。

(DJ YANATAKE)それをかっけらかんと言ってくれるっていうね。あれは何なの?

(渡辺志保)「あそこの中にも。アハーッ♪」っつって。いや、今日のMVPはマジで私はカーディ・Bに贈りたいっていう感じだったんですけど。まあまあとにかく、そんなこんなで今年も話題には事欠かないグラミー賞が終わってしまったということで。私は今日、この『INSIDE OUT』でヤナタケさん、そしてリスナーのみなさんといろいろとお話ができたのですっきりしましたという感じです。

(DJ YANATAKE)まあ1個ね、やっぱり俺らもものすごい期待はしていたし、主要部門はラップミュージックが取れなかったけど。でもブルーノ・マーズが取ったブラック・ミュージックっていう意味では本当にうれしいし、俺らが毎晩DJでクラブでかけているような人なんで、本当にまずそれはうれしいっていうことと、でもこれで別にグラミーを取れなかったからヒップホップがダメになったわけでもなんでもないし。むしろ全然盛り上がっている途中というか。こんだけヒップホップが取るんじゃないか?って噂された年もなかったわけですから。

(渡辺志保)本当、本当そう。でもまあ本当に本当に、今年はケンドリック・ラマーVSジェイ・Zの図式が見れるかと思ったけど、ズコッ! みたいな感じもあったけど。でもそれは、みんなの心の中にジェイ・Zもケンドリックもいるからさ……みたいな。なにを言っているのかわかんなくなってきましたけども。

(DJ YANATAKE)ただまあ、日本的にもミーゴスが来日が決まったり。

渡辺志保 Migos緊急来日と『Culture II』を語る
渡辺志保さんがblock.fm『INSIDE OUT』の中で緊急来日公演が決定したMigosと、彼らの最新アルバム『Culture II』について話していました。

(渡辺志保)そう。サマーソニックには……。

(DJ YANATAKE)サマーソニックにはチャンス・ザ・ラッパーも来ますし。とにかくこの大物が日本に来てくれるように……だってミーゴスとチャンスが来るんだよ? これはもうみんなでヒップホップを今年、盛り上げねば!っていう風に本当に思いますよ。

(渡辺志保)はい。なのでそんな心意気で我々も2018年、『INSIDE OUT』をみっちりお届けしていきたいと思います。

(中略)

(渡辺志保)というわけで、エンディングチューンのお時間になってしまいました。

(DJ YANATAKE)エンディング、なにを行きますか?

(渡辺志保)最初にミーゴスをかけておいてあれですけども。本来であれば最後もド新譜で行きたかった。行きたかったが、でもやっぱり俺たちのグラミー、これで終わらないと……っていう感じがしまして。最後はやはりジェイ・Zパイセンの『4:44』で締めたいなと思います。ちなみに全然グラミーとは関係ない話ではあるんですけど、この『4:44』っていう曲でサンプリングされているハンナ・ウィリアムズっていうすごい恰幅のいいおばちゃんがいるんですよ。彼女は結構このサンプリングを聞くと70年代の人かな?って思うんですけど、全然いまの、現代のシーンのシンガーだったりするんですけど。彼女がちょうどこのタイミングで、今週の水曜日、木曜日に東京ブルーノートに来日するんですよ。

(DJ YANATAKE)うんうん!

(渡辺志保)私はそれを見に行こうと思っていますので。そのハンナ・ウィリアムズの『4:44』の生歌声を聞きながら、みんなでハンカチを噛み締めようじゃないかという風に思っておりますので。みなさん、ブルーノートでもお会いしましょうみたいな感じです。じゃあもう、ジェイ・Zパイセン、マジでお疲れっした!

(DJ YANATAKE)お疲れっした!

(渡辺志保)今日の『INSIDE OUT』のクロージングチューンはジェイ・Z『4:44』で締めたいと思います。

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Jay-Z『4:44』

<書き起こしおわり>
https://miyearnzzlabo.com/archives/47227

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