Yan Seku 千葉雄喜(KOHH)全面プロデュースのアルバム制作を語る

Yan Seku 千葉雄喜(KOHH)全面プロデュースのアルバム制作を語る INSIDE OUT

Yan Sekuさんが2024年1月15日放送のblock.fm『INSIDE OUT』の中でアルバム『NATURAL PUNKS』制作についてトーク。千葉雄喜(KOHH)さんとの出会いや、アルバムプロデュースについて話していました。

(渡辺志保)そうなんだね。今回、ビートはどういう風に集めていったんですか?

(Yan Seku)ビートは最初、全部のフリービートで。タイプビートとか。その中から自分の好きな感じのを見つかるまでずっと探して。で、今回アルバムにするにあたって、書き換えていただいたりとかして……っていう感じですね。だから最初はもう探して、探してっていう感じで。

(渡辺志保)そうなんだ。そして今回の『NATURAL PUNKS』には千葉雄喜さんが全面プロデュースで参加ということで。千葉雄喜といえば……という感じなんですけど。千葉さんとはどういう風に「じゃあ、一緒にやろうぜ」っていうことになったんでしょうか?

(Yan Seku)そうですね。本当に最初はDMをいただいて。「お会いしましょう」みたいな連絡をいただいて。それで赤羽の飲み屋さんにKOHHくんたちご一行がいたみたいで。で、連絡をいただいて「何してます? 今から会いましょう」みたいなって、自分が行って。で、会って早々に「スタジオに行こう」みたいな。「挨拶もまだ全然してないけど、ヤバッ! いきなりスタジオ!?」みたいな。もうドキドキで。

出会っていきなりスタジオ入り

(渡辺志保)Yan Sekuさんも千葉雄喜さんと同じく王子出身なんですよね。王子エリアの。

(Yan Seku)そうですね。王子エリアですね。ちょっと僕、離れてるんですけど同じ東京都北区出身で。

(渡辺志保)それもなんか、最初のきっかけって感じだったんですか? 「地元が一緒なら、ぜひ!」みたいな。

(Yan Seku)だと思います。で、僕もちょうどKOHHくんに初めてお会いする1週間とか前ぐらいに当時、Tajyusaim Boyzでインタビューをやらせてもらって。その時に「一緒にコラボしたいアーティストとか、いますか?」みたいな質問があって。そこで僕は「KOHHくんとYoung Thug以外は興味がないっすね」ぐらいに尖ったことを言っていたら連絡をご本人からいただいて。だから「言うものだな」みたいな(笑)。

(渡辺志保)「言ってみるもんだな」みたいな(笑)。で、そんでさ、そこまで自分が「すごいな」って思っていた相手の方と「じゃあスタジオ行こうぜ」っていきなりなったらさ、めっちゃビビる? どうでした?

(Yan Seku)ビビりまくりでしたね。たぶん今までで一番膝が震えていたんじゃないですかね。

(渡辺志保)ヤバい(笑)。そうだよね。

(Yan Seku)すごかった。しかも「どうやって曲を作っている?」みたいな話になって。「僕は書いてます」みたいに話たら「じゃあ、見せるわ」みたいな感じで目の前でビートをバーッて選んで。それでそのレコーディングのソフトに入れたと思ったらそのまま一発で曲をバーン!って終わって。「えっ?」みたいな。「ただでさえ何が起きているのかわからないのに。こんなところまで……ヤバい!」ってなって。

(渡辺志保)すごいね! 食らうね!

(Yan Seku)「憧れの人はこんなことをしているのか!」みたいな(笑)。

(渡辺志保)たしかに。今、紐解かれる事実みたいな。そうだったんだね。じゃあ、そこからどういう道を経て、この『NATURAL PUNKS』に至ったのかは後半で聞くとして。まず、この『NATURAL PUNKS』。Yan Seku名義というか、ソロとしては正真正銘のファーストアルバムということになりますよね。

(Yan Seku)そうですね。ファーストです。

(渡辺志保)その記念すべきファーストアルバムから1曲、Yan Sekuさんからご紹介願えますでしょうか?

(Yan Seku)はい。では聞いてください。Yan Sekuで『1,000yen』。

Yan Seku『1,000yen』

(渡辺志保)Yan Sekuさんのファーストアルバム『NATURAL PUNKS』からまずは『1,000yen』を聞いていただきました。いかがだったでしょうか? 皆さん、結構衝撃を受けていらっしゃると思うんですけれども。で、さっきまで千葉雄喜さんとの出会い、そして初RECまでお話をしていただいたわけですけども。その場で「やられた! 食らった!」みたいになって。結構Yan Sekuさんもガラッと自分のスタイルっていうか、楽曲制作への姿勢みたいなのもガラッと変わったっていう感じだったんですか?

(Yan Seku)そうですね。それこそ作り方も、その場で「じゃあ次、やってみよう」みたいな感じでやらせてくれて。

(渡辺志保)「次、やってみよう」はヤバいね(笑)。

(Yan Seku)マジでヤバかったっす(笑)。で、1曲完成するまで付き合ってくれて。で、そこからも、そうですね。家に帰ってからも、「即興で作ってみよう」みたいな風に自分的にもなって。で、当時、パソコンを持っていなくて。なのでiPhoneに入っている『Garage Band』。アプリでずっとレコーディングをしていて。なので『NATURAL PUNKS』も1曲以外は全部、iPhoneで作っていて。

(渡辺志保)えっ、マジ? すごいね!

(Yan Seku)でももう、音とかも「これ、聞こえねえ」ぐらいのやつもあったんで。でも、そういうのも全部KOHHくんがきれいにしてくれて。

(渡辺志保)すごい!

(Yan Seku)クオリティーも上げてくれてっていう感じですね。

(渡辺志保)マジっすか。じゃあ本当に文字通りの全面プロデュースみたいな。

(Yan Seku)本当に全面プロデュースですね。

(渡辺志保)アルバムを作っていく過程の中で「ここはこうした方がいいよ」とか、結構具体的なアドバイスとかも千葉さんからされるんですか?

(Yan Seku)うーん。具体的なアドバイスっていうよりかは、なんていうか、僕も精神的な相談の方が多かったんで。

(渡辺志保)そうか。でも、大事だね。

(Yan Seku)なんで、KOHHくん的にも「ここをこうした方がいい」っていうよりかは、なんていうか、「こういうやり方もあるよ」みたいに導いてくれたりとか。本当に縛りなく、幅広く自由にやらせてもらったっていう感じですね。

(渡辺志保)そうなんだね。冒頭でも話したけどもさ。Tajyusaim Boyzを抜けてから今回の『NATURAL PUNKS』までは約4年の歳月が流れているわけですけども。その4年っていうのは、Yan Sekuさんにとって必要な期間だったっていう感じですか?

「まず3年は修行だな」

(Yan Seku)本当に必要な期間でしたね。最初、KOHHくんにはじめてお会いした時に「まず3年は修行だな」みたいな話をしていて。俺も「3年か……1年でなんとかしたいな」って思って。1年経っても「まだ全然ダメだ、これは」みたいなのが自分的にあって。で、そこからもう1年、2年と経って。気づいたら丸々4年経っていて、みたいな感じですね。でも、その間にそれこそロックっぽいものを始めたりとか。なんかジャンルを問わずいろんな音楽を、いろんなビートやいろんな音に声を載せるようになって。だから、そうですね。僕的にもちょっとは広がったのかなっていう感じはする、大事な期間でしたね。

(渡辺志保)そうか。すごいね。この『NATURAL PUNKS』を作り始めて「これはアルバム用に録るぞ」みたいな気持ちで1曲1曲を作っていったのか、それとも自分のフィーリングのままに作っていったら、アルバムが1枚分できたのか。どういう感じだったっすか?

(Yan Seku)完全に後者の方で。毎日、なんか日記みたいな感じでその時にあったことや気持ちだったり。「新しい服を買ったから、この服の歌を歌おう」とか、そんな感じでどんどん残していって。そういうのもほとんどKOHHくんに聞いてもらっていて。「どれがいいですかね?」じゃないですけども。そんな感じで聞いてもらって。そこからピックしていただいて……っていう感じですね。

(渡辺志保)そうでしたか。じゃあ、そういう意味ではよりすぐりの曲がこのアルバムの中に入っている感じなんですね。

<書き起こしおわり>

千葉雄喜(KOHH) Yan Sekuとの出会いとプロデュースを語る
千葉雄喜さんが2024年2月24日放送のJ-WAVE『DIVE TO THE NEW WORLD』に出演。自身が全面プロデュースを行ったラッパーYan Sekuとの出会いやプロデュースをするようになったきっかけを話していました。
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