安住紳一郎さんが2022年7月31日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中でジェネレーションギャップについてトーク。おニャン子クラブを知らない後輩女性アナウンサーにその情報を伝えたところ、思わぬ不幸な事態を招いてしまったことを紹介してしまいました。
(安住紳一郎)成田市の38歳女性の方、ありがとうございます。「ここ何年か以内に入社してきた後輩たちにジェネレーションギャップを感じます。彼女たちはとにかく言葉を略します。このジェネレーションギャップという言葉さえ『ジェネギャ』と言っており、聞き取りも難しいですが、言ってみるとめちゃくちゃ言いにくいです。『これ、本当にみんな、略してるの?』って思っています」。ジェネギャ……そうね。なんか力が必要だね。ジェネギャだよね。うーん。
(中澤有美子)ジェネギャ(笑)。
(安住紳一郎)「私は馴染みのない新しい言葉は通じないような気がして略すのが怖いため、略すことに少し抵抗を感じます。ところが、最近入社してきた子供たちは『イチキタしてもいいですか?』と言ってきます。訳としては『一時帰宅してもいいですか?』とのことです」。ええっ? 「イチキタしてもいいですか?」って言うんですか。「本当に翻訳が必要なくらい何を言っているのかわからない時があります。後輩たちからすると『話、通じない。ジェネギャ感じる。マジつら』って思ってるんでしょうね」という。38歳の方。そう。イチキタね。へー!
(中澤有美子)へー!
(安住紳一郎)なんかね、下北沢にある商店街みたいな感じで。なんか、活気を感じるけどね。
(中澤有美子)アハハハハハハハハッ! そうですね(笑)。
(安住紳一郎)「イチキタですね」なんて。うん。イチキタ、なんか商店街っぽいね。いいわ。イチキタ。
(中澤有美子)使ってみたい。
(安住紳一郎)ねえ。いいよね。なんかサッカーの強い高校みたいな感じもするしね。なんかね。
(中澤有美子)アハハハハハハハハッ! そうですね(笑)。
(安住紳一郎)それは市船だね(笑)。
(中澤有美子)市船ね(笑)。
(安住紳一郎)へー! そうか。ジェネレーションギャップね。難しいよね。
(中澤有美子)そうですね。
(安住紳一郎)どうなんだろう? あんまりね、知ってる知らないで、知らない人は知らないもんね。でも、知らないことを聞くのも楽しいしね。
(中澤有美子)そうそう。それをきっかけにコミュニケーションできたらいいですよね。
ジェネレーションギャップが不幸を招くことも……
(安住紳一郎)そうだよね。ただ、ちょっとね、そのジェネレーションギャップが不幸を招くようなことになってはいけないっていうところは、ありますけどね。私の近々の不幸話、ひとつ、ご紹介しますね。あら……これはね、本当に不幸な出来事だったんですけどね。ええと、後輩の同僚、女性の同僚にですね、親切心で教えたんですよね。そしたら、それが彼女にとっては非常にその、不快だったということで、私ね、お叱りをねいただいたんですよね。
いわゆる、その「セクハラに繋がりかねない案件」としてですね、お叱りをいただいたんですけれども。まあ、そこまで大げさじゃないんですよ。あの、処分されたとか、そういうわけじゃないんですけれども。「注意してください」っていうことだったんですけれども。ちょっとね、このへん、上手に斟酌してネット記者の皆様、よろしくお願いいたします。
(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!
(安住紳一郎)申し訳ございません。よろしくお願いしまう。
(中澤有美子)先に申し上げておきます(笑)。
(安住紳一郎)まだ……まだ、書かないでください。最後まで聞いて、書いてください。よろしくお願いします。
(中澤有美子)そうですね、そうですね(笑)。
(安住紳一郎)特に最近、早いからね。
(中澤有美子)早いですよね(笑)。
(安住紳一郎)申し訳ございません。うん。たまに自分でまた話してる時にもう既に記事になってて、びっくりする時、ありますよね。「まだ話し終わってないのに……」みたいな時、あります。早いんです。素晴らしいんですけども。まあ、ちょっと言葉が強すぎました。申し訳ございません。後輩の女性アナウンサーで、ある番組の中で、おニャン子クラブの話題が出た時に、その後輩が話についていけなくて、ポカンとしていたんですよね。それでその女性に「おニャン子クラブって1985年当時、トップアイドルで。今だと乃木坂46の皆さんたちのような存在なので、そんなに変わったグループでもないし、みんなが知っているすごくメジャーなグループなんだよ」っていうことを伝えたんですよね。
そしたら「ああ、そうなんですか。知りませんでした。全然、名前を聞いたことがなかったんで」って言って。なので、私たちぐらいの40歳代、50歳代の人はみんな知ってるし。おニャン子クラブっていう存在がたぶん彼女にとってはすごく何かこう、セクシャルな存在だと思ったんだろうね。きっとね。少しちょっと色っぽいスター集団みたいな。何て言うかね、そういう存在だと思ったみたいなんだけども、そんなことはなくて。ごくごく、みんながヒット曲として知ってるような歌手グループ、アイドルグループだったんだよっていうことを説明して。
そして彼女へのメールに「一番有名な曲はこういう曲だよ」っていうことで、おニャン子クラブの代表曲2曲をメールで送ってあげたんだよね。それは、親切心として。全くなんの気持ちもなかったんだけども。で、「この2曲を押さえておけばよくて。こういう曲が流れた時にちょっと口ずさめるぐらい、上の世代に気遣いがあってもいいかもしれない」みたいな風に……。
(中澤有美子)なるほど。親切ですね。
(安住紳一郎)親切心なんですけど……もう皆さん、お気づきです?
(中澤有美子)ああ、ちょっとね、危うい……(笑)。
全然考えが及んでいなかった
(安住紳一郎)ああ、やっぱり、そうなんだ。全然足りなかったんだね。じゃあ、やっぱりね。全くね、考え及ばずにごくごく普通に教えたんだよね。そしたら、やっぱりおニャン子クラブの代表曲って言うと『セーラー服を脱がさないで』と『およしになってねTEACHER』の2曲。これを送ったんだよね。そしたら、彼女からしてみると「すごいスケベな、セクシャルな歌を男性の先輩がメールで送りつけてきた」っていうことになって。
(中澤有美子)「気持ち悪っ!」って(笑)。
(安住紳一郎)「気持ち悪い」っていうことになったんですよね。
(中澤有美子)不幸でしたね(笑)。まあ、うん。攻めてるもんね、やっぱり。
(安住紳一郎)何がですか?
(中澤有美子)その当時の曲のタイトルとか、曲の内容もね。
(安住紳一郎)まあ、私自身がおニャン子クラブが世代の真ん真ん中っていうこともあったし。すごく音楽として好きだっていう気持ちもあるので。全くね、考えが及ばなかった。申し訳なかったなと思ったけれども。そういうこともあるんだなと思って、ジェネレーションギャップが不幸に行ってしまった例だよね。
(中澤有美子)そうですね。
(安住紳一郎)なので、その後輩からしてみると私っていうのはものすごくその、うん。気持ち悪い先輩っていうことになっているし。また、こうやってラジオで話したこともたぶん、ものすごい嫌悪感があるんじゃないかなと思うんだけどもね。
(中澤有美子)いやいや、でも当時の空気感とか、時代の盛り上がりとかを知らないと、そう思いがちですよね。タイトルだけ聞いたらね。
当時の空気感、時代の盛り上がりを知らない世代の捉え方
(安住紳一郎)そうですよね。そしてやっぱりこの20年間、おニャン子クラブのことをあんまりみんなが話してこなかったっていうことがまた、輪をかけてるのかなと思うんですよね。なので今日はおニャン子クラブ、たくさんかけたいなって思ってるんですけど……。
(中澤有美子)ああ、そうですか(笑)。あれ?
(安住紳一郎)あれ? 違ったかな?(笑)。冗談です(笑)。すいません、ごめんなさい。朝から私の愚痴になってしまいました。皆さんからのメッセージ、お待ちしています。
<書き起こしおわり>