星野源さんが2022年7月19日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で『異世界混合大舞踏会 (feat. おばけ)』についてトーク。楽曲の中に入れ込んだ沖縄音楽やエイサー的な要素について話していました。
（星野源）メールです。埼玉県の方。「『異世界混合大舞踏会』の歌詞、『さらば 生きる人たちよ 気をつけてね』という歌詞を最後に、息詰まる地球で生きる観客は劇場をあとにするんだなと気づいた時、鳥肌が立ちました。映画を見てからエンディングで爆音で流れる主題歌を聞けることがますます楽しみになりましたね」。ねえ。ちょっと、楽しみだね、どんな風に劇場でみんなが聞くのかっていうのもね、非常に楽しみにしております。皆さん、ぜひ。
あと、劇場で聞くその5.1chの主題歌はまた全然聞こえ方も違うと思うので、ぜひお楽しみに。またこれも曲の感想ですかね。「源さん、イントロから大好きです。イントロから流れてきた時、『これ、ヤバい。好きだ！ またすごい曲に出会った！』と感動しました。2番になると、耳の後ろでひそひそと囁くようなコーラスも入っていて、歌詞にあるように自分の肩に止まったおばけに囁かれてるような気になりますね。
何度も聞いていたら、ゴスペルを歌いながら踊るように、日本だったら盆踊りのようにたくさんの人やそのあたりにいるであろうおばけたちと一緒におばけダンスを歌いながら踊れたらとても楽しいだろうなと思うようになりました。サビの部分で、指笛のような音が聞こえるような気がするので、それもあってこんなことを思いました」。ああ、なるほどね。
沖縄音楽・エイサー的な要素
（星野源）もう1個。神奈川県の方。「イヤホンに切り替えてしばらく聞いてから気がついたんですが、サビでエイサーの指笛のような音が流れてるように聞こえました。エイサーといえば沖縄の踊る時の音楽という漠然とした印象しかなかったので、今回の楽曲と何か関連があるのだろうか？ と不思議に思って調べてみたら、エイサーは沖縄地域のお盆の時期に踊られる伝統芸能だと知り、なるほどと思いました」。うんうん。そうですね。
今回の曲はいわゆるディスコ経由のわけのわからないダンスミュージックっていうものなんで。なんかその、いろんなダンスが同時に踊れたらいいなと思って。いろんなリズムを試していたんですよ。それこそ、僕が踊ってた高校生の時の『七頭舞』とか。なんか、そういうリズムをまず打ち込んでみてから作ったりとか。それは結局は採用はされてないんですけど。
（星野源）だからディスコティックなんだけど、ソウルミュージックなんだが、日本の盆踊りにも合うっていうような、そういうよくわからない着地点みたいな。だから、それをすごい目指したので。なんか「盆踊りを思い出す」みたいなのはすごい嬉しいですし、そういうのもね、踊ってもらえたら嬉しいですよね。盆踊りも。で、指笛なんですけども。それも僕、ずっと沖縄居酒屋でバイトしてて。そのエイサーシンカっていうエイサーのチームの手伝いをちょっとだけさせてもらったりとかしてる時期もあったりして。その沖縄の音楽が大好きなので。
でも、それをたとえば、「イーヤーサーサー♪」とか指笛をまんま入れると、なんていうんだろうな？ 本当にただ持ってきただけになっちゃうので。なんかいいのはないかな？って思いながら、ずっといいろいろなことを試したりとかしてたんすけど。シンセサイザーで、指笛とか「イーヤーサーサー♪」って音を作っちゃえばいいなと思って。Buchlaっていうシンセで僕が作りました（笑）。で、YMOの『ABSOLUTE EGO DANCE』っていう曲が沖縄の音楽とテクノとを融合させていて。で、合いの手とか指笛をシンセで表現しようとしていて。なんだろう？ 「目指せ、『ABSOLUTE EGO DANCE』超え」みたいな気持ち、なんとなく目標を立てて自分で音作りをしました。
なのでサビで「ピューッ、ピューッ」っていうのは僕が入れた音ですね。あそこはおばけじゃないです（笑）。おばけをアウトロだけです。アウトロの「トュットュトュ……♪」だけです（笑）。続いて、埼玉県の方。「源さん、『異世界混合大舞踏会』のミュージックビデオでゲンくんと一緒に踊っているベロが長い袖引き小僧は埼玉県の妖怪だそうですよ」。ああ、うん。なんか聞いたことある。「源さんの子供の頃から近くにいたのかもしれないですね」という。それも素敵な話ですよね。いや、本当そうだよね。
星野源『異世界混合大舞踏会 (feat. おばけ)』
＜書き起こしおわり＞
