伊集院光 三遊亭円楽との落語2人会を語る

伊集院光 次にやりたいラジオを語る ザ・ラジオショー

伊集院光さんが2022年7月14日放送のニッポン放送『ナイツ ザ・ラジオショー』にゲスト出演。師匠である三遊亭円楽さんとの落語2人会について話していました。

(塙宣之)で、高校生の時に落語界に入って。両方やっていたわけじゃないですか。伊集院光と三遊亭楽大っていう。その両方をやっていて。そこで1回、もうラジオの方に行くみたいな形で、落語をやってなかったわけですもんね。この前の時に、本当に久々にやったっていうことなんですね?

(伊集院光)何年ぶりだったんだろう? 25ぐらいの時に辞めたから、25年ぶりとか30年近くぶりに落語をやることなるんですけど。この時、落語を辞める時も結構、いろいろ揉めるっていうとなんだけども。僕は落語界には内緒で、別芸名をつけてラジオをやっていて。それでラジオが評判になってきて。そしたら、いろんな人の耳に入って。「あいつ、たぶん楽太郎のところの弟子じゃねえか?」ってなってくるんですよ。そうしたら、それを師匠の師匠が何か悪い方向から聞いて。「お前は三遊亭が恥ずかしいのか?」みたいな話になって。

(土屋伸之)ああー、なるほど。

(塙宣之)「なんで三遊亭をつけないんだ?」って。

(伊集院光)「三遊亭でラジオをやればいいだろ?」ってなるのよ。そしたら、間にうちの師匠が入ってくれて。「こいつはバカなんで、何でもやらないとわからないんです」って。「お前の教育が悪いんだろう!」ってなるの。で、それを聞いて「これはもう、落語の腕もないし、無理だわ」って。

(土屋伸之)師匠に迷惑をかけちゃうから。

師匠に迷惑をかけてしまう

(伊集院光)「『笑点』の楽屋で師匠がどうも怒鳴りつけられている」っていう話が兄弟子から来るわけですよ。ヤバくない?

(土屋伸之)本当ですね……。

(伊集院光)演芸の世界がわかっていると、そのヤバさは……あの頃に『水曜日のダウンタウン』があったら、レポーターで行っているはずよ?(笑)。

(土屋伸之)フハハハハハハハハッ! 無理無理無理!(笑)。うちらにそこは無理でしょう(笑)。

(伊集院光)で、まあそこでやらなくなってからしばらくして、ラジオでうちの師匠とまず会った時に、なんかその時も誰かリスナーのネタかなんかで。「こいつはまだ弟子なんですか? 破門なんですか?」みたいなのが来た時に、俺は「たぶん破門って言われるんじゃないかな?」と思ってたら、「君が僕を今でもリスペクトしてるんなら、弟子だけどね」って。

(塙宣之)ああ、そうおっしゃってくださったんですね。

(伊集院光)そこで「リスペクト、してます!」ってなって。で、そこでさらに時を経て。それこそTBSでやっていたラジオで師匠がゲストに来てくれて。そしたら、その時のアシスタントの落語界のこととかわからないアナウンサーの女の子が「伊集院さんってもう落語、やっちゃダメなんですか?」って生放送で聞いちゃって。

(塙宣之)すごいこと言うな……。

(伊集院光)そう(笑)。わかるよね? 「すごいこと言ってる」って。わかるよね? そしたら師匠が「全然。こいつがやりたきゃ、やればいいじゃん」ってなって。で、さらには「じゃあ○月に2人会。2人で会をやろう」って言い出して。で、なんかその時にすごい思ったのは、ラジオ的にはお笑いとしては「なにをわけのわかんないアナウンサーがそんなこと、言ってるんだよ! やられるされる羽目になっちゃったじゃないか!」ってなるんだけど。心のどこかでは、ちょっと「青春時代に片をつけておきたい」みたいのはあって。それがあの、土屋くんのことを僕が最初にわからなかった、あのよみうりホールの。そうなんですよ。

(塙宣之)でも、これからもまたやっていくかもしれないっていうか?

(伊集院光)いや、それがもうその会の頭で、師匠が「またやるよ!」って言い出して(笑)。

(土屋伸之)それ、裏では言わないんですよね(笑)。

(伊集院光)そう。裏では言わないの。もう会場で「またやるよ。なあ、なあ? 落語、面白いもんな?」って始まっちゃって。

(土屋伸之)舞台上で言われたら、断れないですよね(笑)。

舞台上で言われたら、断れない

(伊集院光)で、「やります」って決まったところで。「九州の福岡と北海道を東京でやろう」って決めて。「福岡でやる」っていうのがだんだんなってきた時に、またコロナも不安定だったんだけど。うちの師匠がまたちょっと、病気で倒れちゃったんですよ。

(塙宣之)そうか。師匠の方がね。

(伊集院光)そうなんですよ。だから逆に言うと、なんか師匠と、この間また久々に会ったんですけども。「2人会、消えてないっすからね!」ってこっち側から言う立場で。「頼みますよ!」っていう。で、またこれは俺の口から言うの変なんですけど。もちろん、体調ありますよ。今、リハビリ中なんですけど。ものすごいやる気に満ちてて。急激に回復してるんですよ。

(土屋伸之)すごい!

(伊集院光)「こいつ、本当に落語会、やるつもりだ!」と思って。「おい、なんだよ。ちょっと餌で振っただけなのにさ……」と思ったら、もうマジでやるんだ、みたいな感じになっていて。

(土屋伸之)やっぱりやりたいんでしょうね。もう1回、伊集院さんと。それでまた、元気になってね。いやー、めちゃくちゃいい話が続いてますね(笑)。

<書き起こしおわり>

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