佐久間宣行と橋本和明 テレビ各局の社風を語る

佐久間宣行と橋本和明 テレビ各局の社風を語る 佐久間宣行のオールナイトニッポン0

日本テレビの橋本和明さんが2022年5月25日放送のニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』の中で日テレ、テレ東など在京テレビ各社の社風について話していました。

(佐久間宣行)橋本さんの経歴も一応、ご説明したいと思うんですけど。1978年生まれで大分県出身。東京大学大学院修了後、2003年に日本テレビ入社ということで。東大の大学院なんですか、橋本さん?

(橋本和明)はい。学歴の無駄遣いという……(笑)。

(佐久間宣行)何を学んでらっしゃったんですか?

(橋本和明)社会学で、上野千鶴子っていうフェミニストの方のゼミにいて。

(佐久間宣行)上野千鶴子ゼミだったんですか?(笑)。

(橋本和明)そうなんですよ(笑)。めちゃくちゃ、もうバリバリ社会学やって研究してたんで。なんで今、お笑いをやってるのか?っていう。だいぶ違うところに行きましたね。

(佐久間宣行)日テレに入社して最初から制作ですか。

(橋本和明)最初から制作です。

東大院卒でテレビADへ

(佐久間宣行)じゃあ、ADから? 大学院出でADからって結構きついですよね?

(橋本和明)めっちゃきつかったですね。当時、まだ……僕は最初、『情報ツウ』っていう朝の番組に入って。まだ当時、徒弟制が激しい頃で。

(佐久間宣行)まあまあ、俺とか橋本さんが入った20年前って、マジでテレビ界隈、怖かったですよね?(笑)。

(橋本和明)怖かったんですよ。めっちゃ怖かった時代で。で、大学院でバリバリ1日、研究してたのがテレビに入って、最初の仕事が深夜にコンビニで6万円分、おにぎりを買って。それを編集所に配るっていう。で、「俺はすじこが好きだ」とか「俺はおかかが好きだ」みたいな……。

(佐久間宣行)そうそう! 俺も結構テレビに入って最初の時に思ったのが、「なんで俺がお前らディレクター全員のタバコの銘柄と、コーヒーに砂糖入れるか入れないかを覚えなくちゃいけないんだ?」っていう。その好みの一覧を渡されて「これ、覚えろ」「マジで!?」って思って。そういう時代ですもんね。

(橋本和明)だから無駄な記憶力を発揮するっていう時代でしたね。本当に。

(佐久間宣行)東大に入ったその記憶力をおにぎりの具の好みで使うという(笑)。

(橋本和明)「このために俺、勉強してきたのかな?」っていう(笑)。

(佐久間宣行)そこで情報番組とかやってて。で、俺がたぶん橋本さんに一番最初に会ったのって、なんか舞台の時。見に行った後とかで声をかけていただいた時ですよね?

(橋本和明)そうですね。

(佐久間宣行)8年……10年ぐらい前ですかね?

(橋本和明)ナベプロのライブかな? なんか終わった時に「あっ、佐久間さんですよね?」っていう。

(佐久間宣行)そう。橋本さんから声をかけていただいて。

(橋本和明)ファンみたいな声のかけ方で(笑)。すげえ嫌ですね? お笑い部ライブを見に行って、普通に終わった後に他局のディレクターに「佐久間さんですよね?」っていう(笑)。

(佐久間宣行)声をかけてもらって(笑)。で、その時に俺は『ウレロ』っていうシチュエーションコメディをやってて。橋本さんが『マジカル・ラジオ』っていうSKEのシットコムをやっていて。なんかその時に「お互い、シットコムをやってるから」っていうので。角ちゃんが『マジカル・ラジオ』に『ウレロ』のキャラで遊びに行くみたいな。っていうので10年前、1回だけ仕事して。

(橋本和明)そうなんですよね。その時に直接連絡させてもらって。「出ていただいていいですか?」っていう。そこからですよね。でもそこから……7、8年ぐらいはあんまり。

(佐久間宣行)そう。だってね、別にそれぞれの局のディレクターだから。あと俺と橋本さんも……俺はラジオで話しているからあれだと思うけど。橋本さんもだけど。ざっくり言うと、人見知りに近いから。ちょっと(笑)。

(橋本和明)いや、もう……(笑)。本当に人見知りですもんね(笑)。人見知りが無理してラジオに出てるっていう今ですもんね。やっぱりちょっと、会議の時とか変な緊張感ありますよね、あの『東京03とスタア』の時も。

(佐久間宣行)あるある。なんかね、人見知り同士が頑張って話してる感じ(笑)。

(橋本和明)根っこは……でも人見知り、多くないですか? やっぱりテレビ。

(佐久間宣行)多い、多い。藤井(健太郎)くんもそんな感じするし。人見知り……だから加地さんとか、一世代上のディレクター上ってヤバい人、多いじゃないですか。コミュニケーションで言うと。

(橋本和明)そう! どこでも入っていけるっていう。

(佐久間宣行)日本テレビのレジェンドディレクターの髙橋トシ(利之)さんとか。『行列』とか全部作ってる、すごいレジェンドディレクター、レジェンドプロデューサーの人なんだけど。ヤバいんだよ。あの人のコミュニケーション能力とか。

(橋本和明)すごいですよね。どこにでも……いや、もう土曜日かな? 『ツギクル芸人グランプリ』の審査員で出た時に終わってからトシさんから電話がかかってきて。「見たよ! コメント、まとまってたね!」って。「いや、どこまで見てるんですか?」っていう。

(佐久間宣行)とにかく急に電話かけてきて。それで絶対に諦めないから、絶対ブッキングできるっていう(笑)。そういう人なんだけど。まあ、そういう人たちが上の世代の先輩たちで。その世代の下の僕らって結構、人見知りのディレクター、多いですもんね。

(橋本和明)多いです。なんかもう陰に……割と文化系だし。僕ももうその、それこそ『ドロステ』を見に行くぐらい、下北大好きだし。あんまり日の当たる場所に出ちゃっていないっていうか(笑)。

(佐久間宣行)その中で、日テレって逆に……これは俺の局のイメージですけど。なんか体育会というか、結構縦がしっかりしてる会社のイメージはあるんだけど。日テレって。

(橋本和明)ありますね。結構縦がしっかりしている。

各局のイメージ

(佐久間宣行)他の局のイメージで言うとTBSはそれぞれ個人商店だけど、ダウンタウンさんとやってた『リンカーン』チームが結構がっしりとお笑いを縦でやってて。で、フジテレビはそれぞれの個人商店っていう感じのイメージで。日テレは24時間テレビとか、なんか局をあげた行事でもうとてつもないのがあるから。結果的に体育会の空気っていうイメージが……俺の勝手なイメージね。

(橋本和明)みんなやっぱり知り合いになるし、仲良くなるし。一緒にやるじゃないですか。その『THE MUSIC DAY』でもあれば24時間テレビもあれば。みんな集まってやるから。

(佐久間宣行)だから日テレの人たち、結構知り合いですね。みんな、ちゃんと。

(橋本和明)そうなんですよね。だから何かあったらすぐ電話するっていう関係だから。昔みたいな体育会系じゃないですけど。でも先輩・後輩っていうのはちゃんとある社風ですよね。

(佐久間宣行)って思います、思います。

(橋本和明)でもテレ東さんは自由だなっていう。

(佐久間宣行)そうね。テレ東は本当にそういうの、全くないですからね。今もなんか三宅から生放送中なのにLINEが来て。「いじんないでくださいよー」みたいな。「うぜえ!」って思って。フハハハハハハハハッ! そういう社風ですからね。テレ東は。

(橋本和明)いい社風ですね(笑)。

<書き起こしおわり>

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