佐久間宣行と平成ノブシコブシ 腐り芸人を語る

佐久間宣行と平成ノブシコブシ 腐り芸人を語る 佐久間宣行のオールナイトニッポン0

平成ノブシコブシの吉村さん、徳井さんが2021年2月17日放送のニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』に出演。佐久間さんと腐り芸人について話していました。

(佐久間宣行)ということで本日のゲストをご紹介しましょう。平成ノブシコブシの吉村と徳井です。

(吉村・徳井)よろしくお願いします!

(佐久間宣行)いやー、久しぶりに吉村と会うし、徳井とは先週も一緒にやっていたしね。

(徳井健太)そうですね。『腐り芸人オンラインセラピー』で。

(吉村崇)いやー、うちの相方がお世話になってますよ。

(佐久間宣行)そうね。だってさ、腐り芸人ってね2015年か16年にハライチの岩井がコンビ愛確かめ選手権に出た時に、あまりにも澤部と仕事の格差がある。そのことを岩井が語った時にすげえ腐った笑いをしたの。で、それを劇団ひとりが「お前、腐ってんな!」って言ったのがきっかけで。その3ヶ月後ぐらいに調べて腐っている人を集めてみようってなって。

(徳井健太)結構でも、腐っている芸人っていますよね?

(佐久間宣行)いる中で、まず一番最初に板倉が見つかったのね。

(徳井健太)あの時、いろんなことで一番腐っていたんですね?

(佐久間宣行)そうそう。「俺は堤下という重りを背負って生きている」って言っていて。で、その時に要は「格差の岩井」と「相方の重荷の板倉」ってなった時に、「違うタイプの人がいいよね」ってなって。で、その時に「徳井って何やりたいのか、もうわからないよね?」って話になったのがきっかけ。他の人のただ単に「誰かが憎い」とか、そういうのじゃなくて。変な言い方じゃないけども。「徳井って何のために生きてるのかがわからないよね」っていう(笑)。

(徳井健太)結構なことを言ってますね(笑)。俺のいないところで。

(佐久間宣行)フハハハハハハハハッ!

(吉村崇)それをいよいよ目の前で言うってこれ、結構ですよ?

(佐久間宣行)いや、念のため……芸能生活をね。なんか目標があるとも思えないし……みたいな話で盛り上がって。「じゃあ、やっぱり徳井がいいんじゃないか?」っていうことで徳井を呼んだらその時……4年前の話ですけども。「俺はいつだって吉村を殺そうと思って生きている」って言ったのよ(笑)。

(徳井健太)言いましたよ。

(佐久間宣行)たぶんまだ仲がめちゃくちゃ悪い頃だよね?

(徳井健太)あと、恨みを忘れてない頃ですね。

(吉村崇)佐久間さん、ベストな状態の徳井と出会いましたね(笑)。その2、3年後だったらこんな感じじゃないもんね? あそこが一番ピークじゃないですか? 俺に対する殺意というか。

ベストな状態の徳井と出会う

(佐久間宣行)それでこっちは、そういうことを聞きたいわけじゃなくて。「自分が腐ってどうなのか?」っていうのを聞きたかったのに「ちょっと聞いてくださいよ。俺は本当に吉村に対する殺意だけでやってきたんですよ、佐久間さん!」って。もうグーを握ってね。

(吉村崇)その手、やるわ(笑)。

(佐久間宣行)そう言っていた一番のピークの徳井に出会っているから。逆に言うと、4年後にコンビでこのラジオに来て、しかも和やかな空気なのがちょっとね、感動的ですよ(笑)。

(吉村崇)いや、俺だって怖いですよ。ここのタッグが怖くて……本当に(笑)。

(徳井健太)でもまあ、あれですね。じゃあ当初のイメージ通りの3人になりましたね?

(佐久間宣行)そうなのよ。当初のイメージ通りのまま、腐り芸人、三者三様でまさか売れていくといくとは……(笑)。びっくりだよね!

(徳井健太)びっくり? こんな風になるとは思っていなかった?(笑)。

(佐久間宣行)いや、だって腐り芸人って、言ってみれば「じゃない方芸人」に近かったわけじゃない?

(吉村崇)よりハードな言葉じゃないですか。

(佐久間宣行)要はハードなじゃない方芸人なわけ。でも先週の腐り芸人のオンラインライブ、1万9500枚チケット売れているのよ? すごいよね?

(吉村崇)すごくないですか? もう「腐り」を食べれる「美味」にしましたよね? 捨てるものじゃなくなった。

(佐久間宣行)発酵食品になってきているからね。

(吉村崇)でも、それは本当に佐久間さんなんですよ。本当に。だって俺、昨日グランジの五明と3人でやったトークライブでのオンラインチケット、20枚しか売れなかったですから(笑)。

(佐久間宣行)フハハハハハハハハッ!

(吉村崇)お前は……いい加減にしてくれよ(笑)。1人立ちしてくれよ! 佐久間さんにおんぶにだっこで……頼むよ!

(徳井健太)こんな恥ずかしいこと、ないですよね?

(吉村崇)売れると思っていた? ある程度は?

(徳井健太)というよりは、本当に「腐り芸人って俺じゃないんだな」っていうのをマジで痛感しましたよ。

(佐久間宣行)いや、そんなことはないと思うよ。まあまあ、パッケージングの問題でしょう?

(徳井健太)それもあるとは思いますけども。でも、「20枚」は白目をむきますよね。さすがに。

(佐久間宣行)そうだね。20枚はびっくりするよね。

(徳井健太)びっくりしますよね。それも最初は7枚でしたからね。で、まあ7枚からだから3倍になってますけどね。本番5分前に。

(佐久間宣行)でもさ、1万9000っていうか、あの本番の時は1万6000枚で。それで1万9500枚売れたっていうことは、それはおぎやはぎとか岩井とかみんな人気者になってきたけども。でも、自分にも数千枚はあると思うもんね。そこは。1万9500枚行ったら。

(吉村崇)ちょっと、いい加減にしてくださいよ? 全然発酵じゃないじゃないですか。腐って乾いちゃってますよ、7枚なんて!(笑)。

(徳井健太)それでちょうどキングコングの西野が千鳥さんと華大さんの番組で「これからは認知度じゃなくて、どれだけ信じられるかが大事だ」みたいなのをやっていて。で、そういうグラフで考えたら俺ってどっちかって言ったら西野側とかあっちゃん側だって自分で思ってたんですけど。認知もねえし、信じられてもいねえって本当、炎上YouTuberよりも下だなっていうことを昨日、痛感したんですよ。

(佐久間宣行)フハハハハハハハハッ!

(吉村崇)いやー、良さが出てるねえ! いいねえ!

(徳井健太)冷静に分析したらそうじゃないですか。

(佐久間宣行)なんでさ、先週の1週間とかの間で腐りをチューンナップしてくるんだよ?(笑)。

(徳井健太)いや、昨日あったんですもん。それがつい先日だったんです。いや、恥ずかしい話ですよね。

(吉村崇)でも俺、今日久しぶりに徳井と仕事しているんですけど。佐久間さんの前だと声、でかいですわ。徳井、なんか。

(佐久間宣行)そうなの?

(吉村崇)こんなにいつも声、出ないよな? 2人でラジオとかやる時もあるんですけど。なんだろう? すごい信頼感があるのかなと思いますよ。

(徳井健太)まあ緊張してるってのもあるよ。やっぱりそれは。腐りの時は本当にその本編でも言ったけど。「全員を殺そう」って思ってやっているから。

(佐久間宣行)あのね、毎回ね、オンエアーでも使ってないんだけど。普通に「俺はね、いつだって岩井も板倉さんも殺そうと思ってやっているんですよ」って。もう毎回言うのよ(笑)。

(吉村崇)そんなバラエティあります? 殺しに行くバラエティ(笑)。仁義じゃないのよ?(笑)。

(佐久間宣行)「佐久間さん、俺はあの2人を殺そうとも思ってるし、俺もいつ死んでもいいです!」って(笑)。

(徳井健太)スタッフも全員よ。

(吉村崇)ヤバいやつなんだから(笑)。そんなやつを世に放っちゃダメですよ(笑)。

(佐久間宣行)でも、それはあるかもしれない。俺の前で声が大きいっていうのはわかんないけど。この間、ジャンポケと仕事した時に斉藤が「あのね、佐久間さん。佐久間さんの前のおたけと他の現場のおたけ、全然違って。佐久間さんがいるとおたけ、声が倍デカいんですよ、あいつ」って言っていて(笑)。

(吉村崇)なるほど(笑)。

(徳井健太)あいつなりに本気なんですね。

(吉村崇)かかっちゃうんだな。

(佐久間宣行)というか、「拾ってくれるのかな」っていう気持ちもあるだろうけども。「編集で生かしてくれるかな」っていう。

(吉村崇)ちなみに、次の腐り芸人みたいなのは探してるんですか?

(佐久間宣行)でもこれはね、ジャンポケの太田だと思っているんだよね。

(吉村・徳井)ああーっ!

(佐久間宣行)腐り芸人じゃなくて。そういう意味で言うと。

(徳井健太)いいラインですね。さすが。なるほど。

ジャンポケ・太田に注目

(佐久間宣行)太田の……こんなこと、言っていいのかな? 太田の書くネタにおたけと斉藤がいまいち納得していないっていうか(笑)。

(徳井健太)あれ、変ですよね?

(佐久間宣行)あるじゃん?(笑)。で、それをちょっと我慢してたのが、おたけがバラエティで自信をつけてきちゃって。ちょっとずつ言うようになってきているのね。「こういうんじゃないんじゃない?」っておたけが言ってきて、それで太田がイライラするっていうのを俺、何回か見ているから。「これは始まってるぞ?」って(笑)。

(吉村崇)いいねえ! ここから発酵させて?(笑)。

(佐久間宣行)「これから始まるぞ?」っていう(笑)。

(徳井健太)たしかに太田はちょっと変な道、行ってますもんね。職人気質な感じ、ありますもんね。

(佐久間宣行)だから太田はたぶんさ……ここで、ノブコブと俺でジャンポケの話をしちゃっているんだけども。太田はさ、東京03に憧れてるじゃん? ネタっていうのを大事にしているし。なんだけど、斉藤とおたけは「俺たちは東京03さんのネタっぽいものは向いてないんじゃない?」みたいな感じの話し合いをよくしているっぽいっていうか。だから……。

(吉村崇)それを、どこかで見ているんですか?

(佐久間宣行)見ている。「これは面白くなるな」っていう(笑)。「面白くなるな」っていうか、その太田自身が面白いから。元々、仕切れるじゃん?

(徳井健太)上手ですよね。

(佐久間宣行)で、本当はパンサー向井くんと太田が同じぐらいな感じで一昨年ぐらいから見てたんだけど、向井くんは独力で抜け出したじゃん? なんて言ったらいいの? 怒りを自分の中で内回転して。ゴッドタンじゃなくて『あちこちオードリー』の方でバコーンと行ったから。だからもしかしたら太田くんが面白いんじゃないかなって。

(吉村崇)そうですね。向井はしっかりと尾形を切りましたもんね。

(佐久間宣行)切ってないよ(笑)。

(吉村崇)切って、突き進みましたからね。「もうこいつには限界が……」って。

(佐久間宣行)ちゃんと独力で……向井くんは感情を全部出せるようになったよね。

感情を全部出せるようになったパンサー向井

(徳井健太)なるほど。僕、結構向井のこと、「俺に似ているかな?」って思うんですよね。なんかちょっと諦めている感っていうか。「どうせ俺なんて一番面白くないんだ」ってなってから、ギアが上がったかなって僕は思いましたけどね。

(佐久間宣行)そうね。たぶん、向井くんはやっぱりオードリーのラジオをめちゃくちゃ聞いて、若林くんのドキュメント感みたいなものを自分の中に取り入れてから、何て言ったらいいんだろう? ドキュメント感っていうか、思ったことを言うようになってから面白くなった感じがするね。

(徳井健太)「面白い」とかそういうことじゃなくて。思ったことを言えばいいんだっていう。

(佐久間宣行)思ったことを言うことがいいことなんだっていう風になっていった気がするね。

(吉村崇)今、この第7世代が隆盛の中でそこに目を付けるテレビディレクターさん、あんまりいないでしょう? 向井・太田って……(笑)。

(佐久間宣行)向井と太田が面白いなって(笑)。

(吉村崇)なかなか出てこないですよ、今(笑)。

<書き起こしおわり>

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