テレビ東京の佐久間宣行さんがニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』の中でTBSラジオ『伊集院光とらじおと』出演を振り返っていました。
(佐久間宣行)もう1個、今週僕にとってはでっかいトピックスがあったんですよ。昨日、TBSラジオ『伊集院光とらじおと』にゲスト出演してきました。これ、緊張したー! 緊張したっていうか、ニッポン放送に出てからすぐにTBSにも出るっていうそのラジオに対する節操のなさ(笑)。そしてなんかあれだよね。よく考えたらニッポン放送に出ること自体が特殊だから、TBSラジオも別に直接声をかけられるから。別にもう自由な存在だから実現したんですけど。まあ、震えましたよ。ラジオの帝王。もうすごい。
写真もらった。
やったぜ。それと、17年前に番組やってた時のメイキング写真も発見された。 pic.twitter.com/dKKaca0v8W
— 佐久間宣行 (@nobrock) 2019年5月14日
だから正直、ラジオを好きになった時から聞いている人だし。あと、ちょっと前にも話したけど昭和最後、平成最初のオールナイトニッポンの水曜二部が伊集院光さん。そして平成最後、令和最初のオールナイトニッポン水曜二部がテレビ東京の私、佐久間宣行。これ、新旧オールナイト水曜二部対決ですからね。歴史に残る対決ですよ。っていう風に思って行ったのは俺だけだけど。フハハハハハハハハッ! いやいや、これすごい感慨深いんですけど。これ、話すと長くなっちゃうから。いろいろと思うところがあるからあとでしっかり話したいと思いますので。ちょっとお待ちください。これ、本当にね、面白くなりますから。
フフフ、面白くなりますからね。フハハハハハハハハッ! いやいや、「面白いこと言うよ」ってこれ、普通に若手芸人がやったら俺がマジで怒るやつ。自然に言っちゃった(笑)。違う。「面白くなります」っていうのは「面白かったですから」っていう風に言いたかったの。これ、言い間違いね。あの、いったん聞かなかったことにしてハードルを下げてもう1回、ラジオを聞き直してください。大して面白い話、しませんから(笑)。これ、あれだなー。また1週間、反省するやつだなー(笑)。
(中略)
(佐久間宣行)(メールを読む)「もしかして今日の佐久間さんのフリートーク、古舘さんに魔法をかけてもらったから自信があるんですか? だから『面白い』って先に言っちゃったんですか?」(笑)。許してくれよー。違う違う、その「伊集院さんと会ったことが面白かったですよ」っていうのを「面白いですよ」って言っちゃっただけっていう。今日は別にそんな……伊集院さんとの関係性みたいなのを話すから。その、面白エピソードとはまたちょっと違うんですよ。魂の話ね。うん。ソウルトーク。これから俺がするのはソウルトーク。おい、なんだ、福田。その顔は? フハハハハハハハハッ!
いやいや、まあだから伊集院さんのラジオの『伊集院光とらじおと』に呼ばれて行ったんですよ。で、ちょっと前に「出ませんか?」っていう話があったんだけど、結局スケジュールとか諸々合わなくて流れちゃって。「すげえ残念だな」って思っていたら、先週急にまた話があって。もうそれはお願いしたい!っていうことで、会社のOKを申請して。会社もなんだったら水曜、木曜ぐらいよ。広報とかにバーッと送ったの。そしたら「OK!」ってやってくれて。テレビ東京、いい会社だよ(笑)。翌週にTBSラジオに出るのがもう即OKなんだもん。
そしたら、まずアンケートが送られてくるわけですよ。アンケートっていうのは、伊集院さんとはこういうテーマで話してほしいけど、あのこれについてどう思いますか?って。たとえば「いま、いちばん仕事した人は誰ですか?」とか。「伊集院さんのことをどう思っていますか?」とか。だから「佐久間宣行と○○と」っていうテーマ。番組名が『伊集院光とらじおと』だから。
で、そこにアンケートが送られてきて。このアンケートって結構大事なんですよ。これをちゃんと送ってきてくれると、正直僕もスタッフだから、スタッフが展開を考えられるし。リサーチで出てこないものとかがあると、「ああ、じゃあこの人のこの部分を引き出してあげよう」っていう風になるから。アンケートをちゃんと書いてくれる人ってやっぱり売れるは売れるんだよね。
まあ、そうじゃなくて才能で売れる人もいるけど。で、ちゃんと書く芸人と書かない芸人っていうのがはっきりいるのよ。書く代表ね。アンケート、とにかく書いてくれて、全部使える。どうしよう?って思う人の代表。それは博多大吉と麒麟川島。これはもうね、「川島くんのどこを取っても企画になっちゃうな!」みたいなね。あと、南海キャンディーズの山里もそう。山ちゃんの場合は逆にもう多分、もうパソコンの中にストックが入っていて。どこからでも貼り付けてもってこられるぐらいに用意周到。麒麟の川島さんも大吉さんもそう。
で、書かない芸人の代表ね。「うわっ、こいつのアンケート、ひどいな!」っていう代表。インパルスの堤下(笑)。いまは書くね。たぶん。いろいろあったからいまは書くと思う(笑)。でも昔、全然書かなくてさ。あまりにもアンケートがひどくて。俺たち『ゴッドタン』で、これはもう1回ちゃんと怒ろうって思って、体を緑に塗ってアンケートゴブリンっていうキャラクターをやらせたことがあるの。だってさ、いちばんひどいのは「最近あった面白い話はありませんか?」みたいな基本のアンケートにあいつ、「特にない」って書いてるの(笑)。「嘘だろ?」って思ったんだから(笑)。
という、しかもアンケートを書く人っていうのは番組のシュミレーションをするから。1回、頭でアンケートを書きながらするじゃん。だから、うまく行くのよ。そういうところがちゃんと行くから。だから私、死ぬほどアンケートを書きましたよ(笑)。もう、びっしり中のびっしり。準備するタイプだから止まらなくなっちゃって。いちばんアンケートを用意していないものまで書いてくる人がいるのね。森三中の黒沢なんだけど(笑)。森三中の黒沢ぐらい書いた。
森三中の黒沢ってひさしぶりに仕事をたのんだりすると、あまりにもアンケートで書くことがあふれて、最後の方は「佐久間さん、ところであの映画、見ましたか?」って書いてあったりするんだよ(笑)。私信みたいなのが書いてある。あと、「椿鬼奴の最近のこのネタが面白いのでYouTubeで見てみてください」とか。黒沢の場合(笑)。俺への手紙が書いてあるのよ。っていうぐらい、俺も書いたの。で、アンケートを送って。
それで前日ね。月曜日。寝ようと思ったんだけど、全然寝れない。全然寝れなくて。まあ先週話したけども、先週からつけてるCPAPもつけて。寝れなくて外して。で、トイレに行って戻って、CPAPつけて、寝る体勢を変えて、寝れなくて。CPAP外して、で、トイレに行って……(笑)。でね、全然寝れなくて。まあ、それはそうなのよ。あんまりこの話はしたことがないんだけど。伊集院さんって僕にとってはちょっと特別な人なんですよ。
小6ぐらいの時に引っ越して初めて……それまでは妹と同じ部屋に住んでたんだけど、小6の時に自分の部屋をもらって。その時に親父が買ってくれた……ミニコンポって言ってもいまの人はわからないかもしんないけど。ステレオのアンプとかついているちっちゃい版のミニコンポっていうのを買ってもらって。最初は音楽だけ聞いていたんだけど、徐々にラジオを聞くようになって。いちばん最初に面白いなと思ったのが、夜の10時からやってた『三宅裕司のヤングパラダイス』っていうのが中1の時にやっていて。
で、それも面白かったんだけど、三宅さんは結構大人だから。俺はまだ中1、中2ぐらいだったから、もっと深夜のラジオが聞きたくなって。それで初めてオールナイトニッポンを聞くようになったのよ。で、その日はたまたま夜中に起きてオールナイトニッポンを聞いた時とかも覚えているけど、自発的に自分としてリスナーになって聞き始めたのはその中1ぐらいからね、オールナイトニッポン。1988年ぐらいだけど。それで出会ったのが水曜の二部。たまたま起きた水曜の深夜3時。だからいまのこの時間だよね。そこでやってたのが『伊集院光のオールナイトニッポン』。面白かったよねー!
面白かった。これが言いたかったの。この「面白かったよね」を言いたかった。その頃、伊集院さんて自分のことを「オペラ歌手」って言っていたの。で、実際には落語家で「三遊亭楽大」っていう名前だったんだけども、名前を偽って。それで「伊集院光」っていう名前にして「ギャグオペラ歌手」みたいなことを言ってオールナイトニッポンを始めていて。でも、もう福島の片田舎の学生だからさ、「このオペラ歌手の人、なんでこんなしゃべれるんだろうな?」って……(笑)。俺、高校ぐらいまで信じてたからね(笑)。
で、もうとにかく妄想トークが止まんないわけ。なんか1個の思いつきのワードからガンガン面白くしていくのよ。「ゴリラ」って言ったら「ゴリラってこうなっているんだろうな。ゴリラの社会ではこういう縦社会があるんだろうな。先輩・後輩が……」とかって。それだけで2、30分しゃべるのよ。それがすごく面白くて。で、その中で生まれたのが「芳賀ゆい」っていう、これはもう知らない人がすごい多いんだけど。
伊集院さんがなんか言葉で「はがゆいな」って言うじゃん? 「これ、悔しいな。はがゆいな」って。「この『はがゆい』ってさ、アイドルの名前みたいじゃね?」って急に言い始めたの。で、そこから妄想トークが始まって。「はがゆい(芳賀ゆい)ってさ、本当はもじもじしててさ……」みたいな。そしたらリスナーが翌週……その頃はハガキだから。メールで当日には来ないから。翌週リスナーから「芳賀ゆいってもしかしたら、裏ではこんなこと言ってる子ですよね?」とか。どんどんどんどん芳賀ゆいのキャラクターが膨らんでいったの。芳賀ゆいが1人歩きしていくわけよ。
で、最終的に『星空のパスポート』っていう曲だったっけな? 奥田民生さんが書いてCDデビューして、握手会とかまでやって。だからいまで言うバーチャルアイドルの走りだよね。で、妄想がリスナーと一緒に全然転がって行っちゃってさ。どんどん膨らんでいくみたいな、それがものすごい面白くて。で、妄想をリスナーと共有するみたいな。で、これが僕がお笑い好きになる1個のきっかけだったんすよ。
芳賀ゆい『星空のパスポート』
これと、だからダウンタウンさんとかウッチャンナンチャンさんがやっていた『夢で逢えたら』っていうコント番組があって。その2つが、僕がお笑い好きになった原点。
だからもうさ、寝れるわけないわけ(笑)。寝れなくてさ。で、またCPAP外してトイレに行って。つけて寝れなくて。そしたら今度、俺と伊集院さんの思い出を振り返っちゃうからさ。だから俺、ラジオがずっと好きで。ニッポン放送に入りたくて。ここでも話したけど、ニッポン放送は三次とか四次の選考で落ちて。で、テレビ局に入りました。これは今度からもうテレビの世界で頑張るしかねえなと思った時に、入社3年目にね、いまとなってはいるかもしれない。でも当時は「最年少」って言われたんだけど、企画がたまたま通ったのよ。
で、それは『ナミダメ』っていう番組で。涙を流して争うみたいな番組で。それを3年目だから、誰もブッキングができない。なんでかっていうと、ADだから。普通にADだから、正直誰がMCをやってくれるかもわかんないから。で、「それならいちばん最初に好きになった芸能人に頼もう!」と思って、それで伊集院さんにオファーしたの。もう全然知らないけど、マネージャーさんに電話して。そしたら受けてくれて。だから僕が初めて通した番組のMCが伊集院さんなんですよ。で、伊集院さんとオセロとオダギリジョーさん。オダギリジョー? フハハハハハハハハッ!
いま思うと謎のキャスティングだよね(笑)。オダギリジョー?っていう(笑)。俺ね、伊集院さんとオセロとオダギリジョーでバラエティーを始めたんだよ(笑)。で、オダギリくん、すげえいい人だったんだけど。で、いまでも時々会うと、みんなの中では「役者オダギリジョー」だけど、俺だけバラエティーでしか仕事したことないから(笑)。2人してはにかむっていう(笑)。だからオダギリさん、1回『ゴッドタン』にも出てくれたこともあるのよ。それぐらいなんだけども。
それで最初の収録。これ、すごい思い出深いんですけど。最初の収録があって。で、VTRを頑張って作ってさ。VTRを流すのを見てもらう収録の時に、伊集院さんがオセロとオダギリジョーくんにカメラが回る前に、「まあこれ、結構実験的な番組だし。俺もMCはまだそんな慣れてないし。いろんな初めてのメンバーだし、佐久間くんも初めての番組だから。ちょっと慣れてないからさ、どうなるかわかんないから、たくさんしゃべろうぜ。30分番組なんだけど、関係ないぐらいしゃべろう。それで佐久間くん、編集してさ。どうなるか、探っていこうよ」って言ってくれて。俺、泣いたからね(笑)。26歳の俺。フハハハハハハハハッ!
嬉しかったよな! で、初回の収録だし、その頃、オダギリジョーさんが役者としてグンと行くぐらいの時期だったから、取材陣も結構いたんですよ。で、1本目が終わって、1本目と2本目の間に記者会見かなっていう時、当時僕もタバコを吸っていて。伊集院さんも吸っていて。たぶんオダギリさんも吸っていたのかな? で、喫煙所で何の気なしにモニターでテレビ見てたら、ワールドトレードセンターに飛行機が突っ込んだの。で、「えっ、えっ、なに!?」って思ったの。そしたら、伊集院さんが「えっ、なにこれ? いま、なにが起こったの?」って。それで緊急ニュースがバン!って入って。
それで、ワールドトレードセンターに2機目の飛行機が突っ込んで、バーッて崩れるのを見ていたら、後ろからバタバタバタバタッ!って音がして、取材陣が全員帰ったわけ。そりゃそうだよね。全然そうなのよ。だってもう、当然じゃん。とんでもない事件が起きて、下手すればあの頃はさ、「戦争が始まるか?」っていうような時だから。だから俺、9.11のそのことを思い出すと、伊集院さんと、たぶんオセロの中島さんと、オダギリくんと喫煙所で見ていたみたいなイメージを思い出すんだよね。
それでだから、そのぐらいさ、強烈な思いでがあって。で、番組がスタートしたんだけど。でも、3年目だから全然うまくできなくて。自分としては面白い番組ができたと思うし、後で賞をいただいたりもしたんだけど。でも結局、視聴率はあんまりうまくいかなくて。結果、半年で終了しちゃったの。最終回の打ち上げでね、伊集院さんが「いやー、これはすげえ面白かったよ。攻めていたよ」って褒めてくれたのは嬉しかったけど、まあ半年で終わっちゃったのが悔しくて。で、そこから結構トラウマに近くてさ。やっぱり3年目で通した番組が半年で終わったっていう。
だから俺、なんか恥ずかしくて。俺、実はそこから伊集院さんに1回も仕事をお願いしていないわけ。しかも、これは巡り合わせなんだけど、ADとしても会ってないから、俺は実はね、あの『伊集院光とらじおと』で会うのが17年ぶりなの。1回も仕事してないし、会っていないから。ねえ。だから寝れるわけないの(笑)。ここ、まだラジオの前日の話だからね。フハハハハハハハハッ! 俺の思い出だからね。寝れないよ。もうそしてさ、全然寝れないまま、朝を迎えたわけ。
CPAPが全然通用しなかったわけ。で、もう目がギンギンでさ。9時半ぐらいにTBSに入らなきゃいけないから向かってる最中ね、LINEが来たの。「ピンポーン!」って。パッと見たら、びっくりしちゃった。嫁から「ラジオ、走るなよ」って書いてあって(笑)。「おおっ?」「あんたは伊集院さんとか好きな人の前で結果を出したくなると、かかっちゃうから。控えめに、話を振ってもらうスタンスで行きなさい。初回の生放送もそうだった」って(笑)。「かかっちゃうんだから、ドンと伊集院さんに任せて。がっつくな。失敗するぞ」っていう風にLINEが来たの。
「何様だ?」と思ったんだけど、「……その通り!」と思って。「こいつと結婚してよかった!」って思って。フハハハハハハハハッ! 「幸せにするぞ! さすが、うちの嫁! 知ってんな!」って思って(笑)。そしたら逆に緊張が取れて。で、TBSに入って。入ったらまた緊張するかな?って思ったら、仕事のメールがたくさん来てくれたから、そのままなんか緊張せずに迎えられたのよ。
17年ぶりに伊集院光さんと会う
で、『伊集院光とらじおと』っていうのは、先に生放送をやってるから、俺が本番が始まる前に会うことができないわけ。だからもうCM中にスタジオ開けた時が17年ぶり。うん。ここからがラジオの話だからね。フハハハハハハハハッ! 17年ぶり。で、「うわっ、伊集院さんだ!」って思って。そして「お久しぶりです」って言って。座って。そしたら竹内香苗さんに「一緒にこういう話をしていたんだよ」って。それでCMがパーンと明けて。そしたらもうびっしり書いたアンケートが伊集院さんの手元にあってさ。嬉しいんだけど。俺のアンケートだって思って。
それでオンエアーが始まったのよ。全くアンケートに触れないの(笑)。もう40分、がっつりお笑いの話(笑)。ノンストップでガンガンガンガン話してきて。「それでさ、お笑いってさ……」「コント番組ってこうやってさ……」「虚と実ってどう思う、佐久間くん?」みたいなことを言っていて。もう途中でアップアップして。「うわっ、ちょっと待って。ちょっと待って!」って。もうゴリゴリのストロングスタイルで伊集院さん、話してくるのね。
で、思ったんだけど、伊集院さんの方がかかっているわけ(笑)。伊集院さんの方が、まあ17年ぶりって思ってくれたのか、あとはたぶんだけど、途中で言っていたけど、26の時にアップアップしていた若いプロデューサーが、外で頑張って。ある程度、ちょっと名をなしてで自分のところにゲストで戻ってきたっていうのは、実はちょっと嬉しかったらしくて。だからとはいえ、アンケートで俺、シュミレーションしてたのにもうゴリゴリのお笑いトーク(笑)。もう帝王の右フック。フハハハハハハハハッ! もうフラッフラでさ(笑)。
それで話していたら……でも、話してるうちにアンケートにすぐちょっと戻ったりするのよ。だからアンケートを全部読み込んだ上で、さもアンケートから行ってるんじゃないですよって感じで俺との話、思い出話を入れながら、俺が出てこないなと思ったらアンケートを入れてくるわけ。だからさ、帝王だよね! いや、マジで。俺とストロングスタイルで話しているけど、俺が出てこないところはアンケートから戻ってきて出てくるみたいな。で、いまのお笑いの話とか、僕との処女作を引き合いに出して。で、俺が説明が足りないところはちゃんと戻して「この人とこういう番組をやっていて。実は超面白かったんだけど……」って。しかもさ、その時に俺も覚えていないネタまで全部覚えているわけ。
で、「これが本当にラジオの帝王か!」って思ったよね。それでCMに入って。CMに入ってもずっと伊集院さん、しゃべってくれているの。俺との思い出とか。で、そん時に伊集院さんがその『ナミダメ』っていう番組をやっている時にすごい嬉しかったことが1個、あったんだって。で、それがオセロの松嶋さんに普通に収録前ぐらいに「いやー、ホンマ伊集院さんと一緒にいると、何も考えないでしゃべれるわー。何とかしてくれるから。こんなん、鶴瓶さん以来やわ」って言われたんだって。それを伊集院さんはずっと心の支えにしていたんだって。
17年前だから伊集院さん、ラジオはやっていたけどまだMCはそんなにやっていないじゃない? その時に松嶋さんから……あの松嶋さん、嘘をつかないから。だから松嶋さんが言ってくれた一言がまあ、本当に嬉しかったみたいで。「俺、あれが心の支えの1個だったんだよ」ってCM中に言われて。俺、またちょっと泣きそうになるっていう(笑)。
でも、ダメだよ。これ、生放送でCM明けて泣いていたら意味がわかんねえから(笑)。ただの涙もろいおじさんだから(笑)。で、そんなことがあって。しゃべっていても記憶力がすごくてさ。全部を覚えていてしゃべっているから、楽しかったよね。あっという間の40分で。もう中学時代の自分に言ってやりたかったですよ。「お前のその興奮している芳賀ゆいの話、30年後に本人とラジオでしゃべっているぜ!」っていう。これは。
で、あっという間に40分過ぎてコーナーが終了して俺の夢のような時間が終わったわけ。それで俺は「うわーっ、あっという間に終わっちゃった!」って思ったら、CMに入った瞬間に伊集院さんが「いやー、全然話し足りないねー」って言って。その後にサラッと「いやー、佐久間さん。俺、今度佐久間さんのオールナイトに行きますよ」って言ったの。で、俺が「あ、ああ、ああ、ありがとうございます。はい、ありがとうございます」って言って戻ろうとした瞬間に、「あれ……? うん? ん、ん、ええっ?」と思った瞬間、後ろのTBSのスタッフがバタバタバタバタッ! ザワザワザワザワッ!って。伊集院さんのマネージャーさんもバタバタバタバタッ!って(笑)。
伊集院光のニッポン放送帰還
で、俺も気づいて。「ん? うん? えっ、なに? えっ、オールナイトに来るの!?」ってなって。「えっ、でも伊集院さん、ニッポン放送とバチバチ……違います?」って言ったら、「ああ、いや、アッコさんのやつに呼ばれて今度行くから。もうそれで雪解けみたいなもんだし。あと、水曜二部は俺もやっていたし。来てもらったわけだから」って。これ、全然もうあれよ。あの冗談のテンションじゃなかったからね。で、ブースを出た後もTBS、ザワザワザワザワッ!って(笑)。「嘘でしょう?」ってなって。
というわけで、伊集院さん、出るかもしれませんし。いま、この話を聞いたニッポン放送のブースもザワザワザワザワッ!って。フハハハハハハハハッ! これ、気まぐれじゃないよ。王の帰還ですよ。『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 水曜二部』(笑)。フハハハハハハハハッ!
(中略)
(佐久間宣行)(メールを読む)「佐久間さんのソウルトーク、さすがです。最初から最後まで1秒も笑うことなく聞くことができました。魂が震えるのってこういう感覚なんですね」(笑)。うん、まあ、別に笑わせるつもりで今日はしゃべっていないし。それがソウルトーク。フハハハハハハハハッ! 許してくれよ……。
大阪府の方。「ドリームエンタメラジオじゃーん!」。いや、これはそうなんだよ。これっ! ここで食いつけよ! 伊集院さん、来るかもしれないからね。ここに、水曜二部に。っていうか、伊集院さんの始まった水曜二部。そこに30年後に戻ってくるかもしれないんだよ。伊集院さん。俺、普通にブースの外で聞いていた方がよくね? フハハハハハハハハッ! どう考えても(笑)。いや、そうだよなー。マジでこれ、ドリームエンタメラジオだよ。やった。名前に恥じないことが1個、起きた。いや、起きてねえけど。でも、言ってくれたから……だから、オファー出しますよ。
(佐久間宣行)メールが来ております。「佐久間さん、はじめまして。同世代の私はいまの話、涙ながらに聞きました。伊集院さんと会えて本当に良かったですね。私もラジオ、大好きです」。うわーっ!っていうか、本当にこういう気持ち! そうなのよ。同世代っていうのはわかってくれると思うんですよね。特に地方にいたりしたら、伊集院さんとかあのへんのオールナイトニッポンが唯一のカルチャーとのつながりで。
東京とのつながりっていうか、そういうのを全部担っていてくれたんだよね。で、しかもさ、インターネットもないからさ、芳賀ゆいのムーブメントなんて地方でも参加できるなんてさ。東京でしか流行りが起こっていないと思っていたから。で、まあ実際に東京で起こっているんだけど、そこに加われている喜びみたいな。そういうのが感じられて。だから嬉しいな。ありがとうございます!
<書き起こしおわり>