佐久間宣行『鬼太郎誕生ゲゲゲの謎』を語る

佐久間宣行さんが2023年11月29日放送のニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』の中で映画『鬼太郎誕生ゲゲゲの謎』について話していました。

（佐久間宣行）佐久間宣行です。最近面白かったエンタメは映画『鬼太郎誕生ゲゲゲの謎』です。『鬼太郎誕生ゲゲゲの謎』はですね、なんつったらいいだろう？　鬼太郎が誕生するまでの話。だから、鬼太郎自体はそんなに出てくるわけじゃないのね。ただ、独立した物語になっているんだよ。だから、アニメシリーズを見ている必要も全くない作りになってるの。

鬼太郎シリーズを見ていなくても大丈夫

（佐久間宣行）で、「鬼太郎と目玉の親父っていうのがいるよ」っていうことだけでわかるようなストーリーになっていて。しかもね、めちゃくちゃダークなんですよ。でも、子供がギリギリ見れるぐらい。でもPG-12にしているから。横溝正史的な世界観の中で、おどろおどろしさとか展開の面白さとか、人間とか戦争の愚かさとか、妖怪の悲しさとかがあった上に、ミステリーとしてもめちゃくちゃ面白くて。

それで最後、愛と感動まで来るから情緒を振り回されすぎて。今回はね、結構劇場でみんな泣いてたしね。傑作の部類じゃないかなって思った。アニメの鬼太郎の……でもシリーズの映画化じゃなくて、この単体だけで素晴らしいからね。『ゴジラ-1.0』がさ、昭和でゴジラの初登場の頃の話になってるじゃん？　で、今回も戦争が終わった直後の昭和の話だから。これは結構、お互いシンクロしてるのもあるし。これ、本当に傑作だと思います。おすすめですね。