鈴木もぐら 新幹線・グリーン車の車掌クオリティーを語る

空気階段 吉本興業110周年記念公演『伝説の一日』を語る 空気階段の踊り場

空気階段のお二人が2022年4月4日放送のTBSラジオ『空気階段の踊り場』の中で新幹線のグリーン車で爆睡中に車掌さんに起こされた件を紹介。その車掌さんのクオリティーの高さを話していました。

(鈴木もぐら)でも昨日、俺、前乗りで大阪に来たじゃないですか。新幹線でね、来たんですけど。僕ら、以前もリスナーの皆さんにお伝えしたと思うんですけど。会社がね、僕らがキングオブコントで優勝したっていうことで、グリーン車にしていただけたんですよ。

(水川かたまり)そうなんですよ。

(鈴木もぐら)グリーン車、もうめちゃくちゃ寝心地いいじゃないですか。

(水川かたまり)もう本当に直角ぐらいにリクライニングできるし。

(鈴木もぐら)そう。足も置く場所もあるし。それで例の、いつものごとくなんですけど。もう東京駅から乗って、たぶん新横浜に着くまでにもう私は寝ちゃったんですよ。

(水川かたまり)早いですね。あなた、もう本当にかならずじゃがりこ、買ってるよね。

(鈴木もぐら)別にいいでしょう?

(水川かたまり)なんか、タバコを吸い喫煙所に歩いてってお前を見かけても、絶対にじゃがりこ置いてあるでしょう? あれ、決まりなの?

(鈴木もぐら)ダメなの? じゃがりこ。

(水川かたまり)いや、僕からして忌まわしい食べ物ですから。美味しいですけど。

(鈴木もぐら)忌まわしいって……美味しい食べ物じゃない? じゃがりこって。

忌まわしい食べ物、じゃがりこ

(水川かたまり)お前が食っているのはまだちょっと許せてない節はありますので。1回、大阪の仕事にもぐらが6時間ぐらい遅刻してきた時に、遅刻していたのに車内でじゃがりこを食っていたという大事件がありまして。

(鈴木もぐら)大事件っていうか……じゃがりこを食っても食わなくても着く時間は一緒だから。俺、好きだし。しかもあの事件から……別に事件でもないけど。お前が勝手に事件って言っているだけだけど。その件からもう1年ぐらい経ってるでしょう? あれから。まだじゃがりこを憎んでるの?

(水川かたまり)フフフ(笑)。

(鈴木もぐら)マジで。憎みすぎよ。お前、あれからじゃがりこ、食ってないだろ?

(水川かたまり)僕はじゃがりこ、食ってないね。

(鈴木もぐら)その件があってから、たぶん「ちょっとな……」ってなって、食ってないだろう?

(水川かたまり)選ぼうとはしていない。

(鈴木もぐら)食いなさい。食えばわかる。食えばわかるのよ。もう、めちゃくちゃうまいっていうのが。

(水川かたまり)うまいよ! 僕も大好きでした。

(鈴木もぐら)大好きだったけど、その件があってからちょっと距離を置いてる感じでしょ?

(水川かたまり)「うまい」よりも「イラつき」の方が勝つ食べ物になってしまったから。

(鈴木もぐら)そういう風に思っちゃってるじゃん? 1本食えば、わかる。もう全部、水に流れますから。今度、食べてみてくださいよ。それで、じゃがりこももちろん置いてましたけど。私はすぐに寝てしまったわけです。で、途中で起きることもなく、深い眠りについてたんですけど……突然、体をババッと揺らされて。「はっ?」って起きたら、車掌さんがいるわけ。で、京都を過ぎたぐらいだったの。それで次、新大阪に着くぐらい。バッと起こされて車掌さんが「あの、お客様、大丈夫ですか? 体調、大丈夫ですか?」「あ、いや、全然大丈夫ですけど……」「あの、とても寝苦しそうで。とてもお客様、来るしそうでしたので。本当に私、心配になってしまいまして。僭越ながら、起こさせていただきました」って。

(水川かたまり)聞いたことのない並びの日本語だよ(笑)。「僭越ながら、起こさせていただきました」って(笑)。

「僭越ながら、起こさせていただきました」(車掌)

(鈴木もぐら)そう言うわけ。それで「ああ、そうですか?」「大丈夫ですか? 苦しくないですか?」「ああ、全然。すいません。いやー、ありがとうございます。僕は全然大丈夫なんで……」「そうですか。よかったですー!」って言って出ていったんだけど……しばらく経ってから「あれ?」って思って。俺はその車掌さんに「大丈夫ですか?」って言われた時には無呼吸が発動していて。本当に「フガッ、グガーッ!」っていうやつで起こしてくれたと思っていたんだよ。「う、ううーっ、フガッ、グガガッ グーッ!」みたいな。

(水川かたまり)よくなっているよ(笑)。「グガッ、フガガッ、う、ううっ!」って。

(鈴木もぐら)それ! それだと思ったんだけど……よく考えてみたらさ、わかるわけねえじゃんと思ったの。普通に車掌さんが歩いてるじゃん? 普通の速度で。それで、寝てるわけじゃん? で、「フガッ、グガガッ!」ってやっていても「お客さん! 苦しそうです。大丈夫ですか?」ってなるかな?って思ったの。本当、気づかねえだろ? だから……たぶんだけど。俺のいびきがうるさすぎて。誰か、同じ車両に乗っていたお客さんが「ちょっとあいつ、うるさすぎるからなんとか起こしてくれ」って……。

(水川かたまり)いや、あるよ。マジであるよ。

(鈴木もぐら)たぶん車掌さんに言って。で、その車掌さんが普通に「お客さん。うるさいんで起きてください。ちょっと苦情が入ってます」って言うと角が立つから。「この車両の中に俺の苦情を入れたやつがいるのか?」とかさ。俺はそうは思わないけども。俺は「すいません。もうしわけない」って思うけども。俺がそういう風に思う人間かもしれないっていうのは、車掌さんからすると、あるじゃん? だからめちゃくちゃその人が機転を利かせて「お客様! とても寝苦しそうでした。体調、大丈夫でしょうか?」っていう感じで俺を起こしてくれたじゃないかなって思ったの。

(水川かたまり)なるほどね。俺もそう思う。

(鈴木もぐら)そっち?(笑)。

(水川かたまり)いや、絶対にクレーム入るんですよ。あなたのいびきは。すごいよ?

(鈴木もぐら)でもさ、新幹線、すごい走ってるじゃん?

(水川かたまり)発信源だからわかってないと思いますけど。もう一車両を全滅させる破壊力がありますから。

(鈴木もぐら)新幹線ですよ? ええっ?

(水川かたまり)一車両……もう、わかるもん。だから、車両別々の時とかも結構あるから。で、喫煙所のある車両まで俺、歩いていって。パッて自動ドアが開いた瞬間に「ああ、もぐらいるな」ってわかるから。本当にわかるよ。すごいよ?

(鈴木もぐら)マジで?(笑)。「フガッ、グガガッ……」って?

(水川かたまり)これ、皆さん、今イヤホンとか、再生機器のボリュームをMAXにしてください。これが車内中に響き渡ってるんですよ。

(鈴木もぐら)そうだよね。たぶん、だから誰かが「うるせえな」ってなって。で、車掌さんが機転を利かせてそういう言い方で起こしてくれってことだよね? ちょっとすごいと思わない? その起こし方っていうか。これがそのグリーンの起こし方なのか!って。これが……前もあったじゃん? 俺、湘南新宿ラインで初めてグリーンに乗った時にさ、渋谷で降りるはずだったのに寝過ごして。「ヤベえ! このままじゃ新宿に着いちゃう!」ってなって一旦出たら、女性のグリーン車の車掌さんがいて。「すいません! 私、今ちょっと寝過ごしてしまって……」って言ったら「はあ……」って。もうツンデレの車掌さんで。「じゃあ、新宿までここで立っていてください!」って。

(水川かたまり)フハハハハハハハハッ!

(鈴木もぐら)もうJRのグリーン車に配属されてる車掌さんって、やっぱり1個、特殊な訓練を受けてるんですね。

(水川かたまり)なにか接客においてのね。

(鈴木もぐら)プロフェッショナルですよ。

(水川かたまり)それを聞いたら、1個乗っかっている感じ、するよね。

(鈴木もぐら)で、さらにやっぱりさ、新幹線のグリーンだから。こんなに……体調を気遣いながら起こして。で、周りの人も「ああ、いびきが止まった」ってなるし、俺も「ああ、ありがとうございます」って起きれるし。これがプロだよね。プロフェッショナルの接客だなって思ったの。さすがJR東海ですよ!

(曲のイントロが流れる)

(水川かたまり)フフフ(笑)。

(鈴木もぐら)ねえ。JR東海といえばね、思い浮かぶのはホームで1人の女性が立っていてね……。

(水川かたまり)聞いたことないよ。この時期に……。

(鈴木もぐら)で、そこへプレゼントを持った男の手が伸びてきてね。誰かを待っている女性がそのプレゼントをパッと見てムッとするんだけども。それで男がムーンウォークで入ってきておどけるっていうね。山下達郎で『クリスマス・イブ』。

(水川かたまり)イントロ、長えな!(笑)。

山下達郎『クリスマス・イブ』

<書き起こしおわり>

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