空気階段・水川かたまり 長渕剛楽曲にあまり共感できない理由を語る

空気階段・水川かたまり 長渕剛楽曲にあまり共感できない理由を語る 空気階段の踊り場

空気階段の水川かたまりさんが2022年7月25日放送のTBSラジオ『空気階段の踊り場』の中でこれまでの人生であまり触れてこなかった長渕剛さんの楽曲についてトーク。試しに聞いてみたところ、あまり共感できなかったと話すかたまりさんがその理由を語っていました。

(水川かたまり)この間、鹿児島に行ったじゃないですか。笑い飯さんの単独ライブの全国ツアーの鹿児島公演のゲストに呼んでいただきまして。僕らとマヂカルラブリーさんと、三浦マイルドさんと、スマイルさん。4組をゲストで呼んでいただいて。鹿児島になぞらえたような大喜利とか、替え歌のコーナーとかもあって。鹿児島だからっていうので、替え歌のお題が長渕剛さんの『とんぼ』だったんですよね。で、その時に、今までは特に思わなかったんだけど。パッと思い出して。そういえば僕が19歳の時に母親に「長渕は聞かんでええよ」って言われたなと思って。

(鈴木もぐら)「聞かんでええよ」ってなによ?(笑)。

「長渕は聞かんでええよ」(かたまり母)

(水川かたまり)だから僕、「そういえば『とんぼ』ぐらいしかわかんないな」って。たぶんしっかりとAメロ、Bメロ、サビのメロディーが全部わかるのは。他の「ぴいぴいぴい」は知ってるけど。

(鈴木もぐら)『ろくなもんじゃねえ』ね。

(水川かたまり)ああ、これが『ろくなもんじゃねえ』なんだ。他の曲とかもあんまり、わかんないんだよね。それこそ単独ライブで『乾杯』を歌わせてもらいましたけど。

(鈴木もぐら)名曲じゃないですか。

(水川かたまり)それも全部は知らないぐらい。

(鈴木もぐら)ええっ? しかも、ちょっと禁止するの、遅くない? なんか、もっと長渕ってさ、中学ぐらいで禁止とかなきゃ。みんな、通るよ?

(水川かたまり)それは俺は通ってなかったから。そこで初めて、暇だったからいろいろ音楽を聞いてて。で、「長渕は聞かんでええよ」って言われて。「ビートルズ、聞きな」って言われて。「ああ、それで俺、ビートルズを聞くようになったんだ」と思って。

(鈴木もぐら)なんか全然さ、長渕やめてビートルズがインみたいなのって……全然なんていうか、別物というか。「飯は食わんでいいよ。その代わり、本を読み」みたいな。なんか、全然別物というか。でも、19でしょう? 19で親にさ、音楽を決められてるっていうのはヤバいよ(笑)。

(水川かたまり)いや、暇だったから……。

(鈴木もぐら)そりゃ32歳で(怖い話を聞いて)泣くよ(笑)。19で親に聞く音楽を決められた人間は32で泣きますわ(笑)。「4時44分」で。

(水川かたまり)でね、あんまり通ってこなかったから、帰りに聞いてたの。なんか『かあちゃんの歌』っていうのを。知ってます? 有名な歌なんですか?

(鈴木もぐら)『かあちゃんの歌』?

(水川かたまり)なんか自分のお母さんのことを歌った歌で。アルバイト先でこき使われて、それでも歯を食いしばって頑張って。それで全国をどさ回りして……みたいな歌なの。やっぱりね、あんま共感できなかった。

(鈴木もぐら)なんでよ?

(水川かたまり)なんか、たたき上げすぎて。

叩き上げすぎて、あんまり共感できない

(鈴木もぐら)まあ、そうか。だってバイトとかで飛んでる人間だから。仕送りをもらってバイトから飛んでる人間には剛は刺さらねえか。やっぱり剛、そのへんは歌わないからね。「母親に音楽をぅー、決めてもらってぇー♪」とか。「仕送りを、1200万、もらいぃー♪ 4時44分の時間は見てぇー、泣きぃぃぃー♪」とか。剛のそのへんを無視しているから。甘ちゃんは。そりゃあ引っかかりませんよ(笑)。

(水川かたまり)だから範囲外だった。本当に長渕は。

(鈴木もぐら)まあ、19歳の時に剛をそこでさ、なんの違和感もなく「あんた、聞くのやめな」ってビートルズを聞こうって思える人は、それは剛は一切共感しないと思うわ。うん(笑)。

(水川かたまり)だからちょっと、悔しくもあるからね。もし自分に息子が生まれたら、長渕剛に共感できるような人間になってほしいな。

(鈴木もぐら)それは自分を否定してるってことだ?

(水川かたまり)いや、自分を否定っていうか、たぶん男としてある程度、共感できた方がいいんだろうなと思う。

(鈴木もぐら)じゃあ、まあそういう英才教育をね。剛英才教育、がんばってください。息子さんには厳しく……めちゃくちゃ甘く育てられた人が「息子に厳しく」って言ってもなんか、すごい反剛的な感じ、するよな(笑)。剛だったらなんかさ、「おう、お前が甘やかされてきたんだったらさ、子供も甘やかしてやれよ?」とか言いそうだなって思ったから。やっぱり自分が甘やかされてきて、子供に対してはめっちゃ厳しく「剛、聞け!」とか、なんかすげえ、それこそ剛がしょんべんをぶっかけるような存在なんじゃない? それは(笑)。

<書き起こしおわり>

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