安住紳一郎 北海道の生鮭争奪ゴルフコンペを語る

安住紳一郎 北海道の生鮭争奪ゴルフコンペを語る 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんが2021年5月2日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で、子供の頃、父親が参加していた北海道の鮭丸々1本が賞品となったゴルフコンペについて話していました。

(安住紳一郎)「私の小さな楽しみ」。福井県丸岡町の40歳女性の方。ありがとうございます。「私の小さな楽しみはスーパーの魚売り場です。数ヶ月前まで3枚おろしができませんでしたがある時、福井県にいながら3枚おろしができないことに恥ずかしさを感じ、猛特訓の末、ある程度の魚はさばけるようになりました。今までは魚売り場ではパックに入ったお刺身か切り身しか購入しませんでしたが、今では頭を内臓も取り除いていない魚を購入するようになりました。スーパーの魚売り場ではちょっと前の私のように切り身を眺めている主婦の人、刺身を選んでいる人が大勢いる中で、私は堂々と処理していない魚を手に取り、買い物かごに入れています。

そんな時、ちょっとした優越感を感じるのです。また周りの視線からも『ええっ? 魚、さばくんだ』というちょっとした私への尊敬のまなざしを感じます。スーパーの魚売り場は私の心を満たしてくれる、ちょっとした楽しみの場所なのです」。そうね。たしかに、まるっとした魚をね、手に取っていると「ああ、この人は家でやるんだな」っていう。たしかにそういう尊敬の目で見ますね。

(中澤有美子)見ますね。

(安住紳一郎)わかりますよ。福井県に住んでるから、3枚おろしができないことで恥ずかしさを感じ、猛特訓の末に……というね。素晴らしいじゃないですか。こういう人を福井県の観光大使とかにしたらいいじゃない。ねえ。なさったらいいじゃないと思いますけどね。なかなかね、思っていてもできないですよね。

(中澤有美子)そうです、そうです。後の処理とかを考えると、もう億劫になったりして。ええ、ええ。

(安住紳一郎)そうですね。私の母親は北海道に住んでるんですけども。北海道に住んでると、秋口になりますとね、贈答用で生鮭を丸々1本、いただく機会があったりして。丸々1本いただいても、なかなか普通のね、家庭の台所は小さいですからね。で、そんなに立派な出刃包丁もなかったりするので。もう、うちの母親が泣きながらおろしてましたよね。なんかね、頭を落としてね。で、魚、おっきいでしょう? 1メーターまで行かないけど、80センチぐらいありますもんね。で、もう太さもね、まるっとしているから、出刃で頭を落とすって言っても、女の人の体ではなかなかできなくてね。

鮭丸々1本に対する強い思い

(安住紳一郎)私、1回家に帰ったらもう母親が台所で人を殺したんじゃないか、みたいな感じで。もう出刃包丁を持って「おかえり」なんて。もう血がシンクにザーッてなっていて。泣きながら、もう「いやだ、いやだ」って言いながらやっていましたけどね。面白いですね。私も出身が北海道なんですけども。北海道は鮭丸々1本に対する思いがみんな、強いんですよね。なんとなくね。そう。鮭を食べながら、北の大地っていうのイメージが勝手にあるのかもしれませんけれども。

なので私の父親がゴルフが大好きで。ゴルフのコンペティション、会社とか取引先の仲間で行われるコンペティション、やりますでしょう? それで成績の順に1位、2位ってつきますよね。ハンディキャップを引いて。で、ベストグロス賞があったりとかして。そうすると、商品を順番にもらえたりしますけども。秋になりますとね、ゴルフ場ですよ。フェアウェイに生鮭がざっと並ぶんですよ。山の中ですよ? 山の中に鮭が打ち上がったみたいな感じになって。それで生鮭がまるっと、参加した人数分、ざっと並ぶんですよ。それで、スコアの良かった人から順番に自分の好きな鮭を取って、それをゴルフクラブと一緒に持って帰るっていう。「ええっ? ヒグマか?」みたいな感じで。

(中澤有美子)本当(笑)。

(安住紳一郎)で、成績の良かった人から順にやっぱりメスを選んで。筋子の入っている鮭を選んでいって、成績の悪い人は本当にちっちゃいオスの鮭とかになったりするみたいなんですけどね。で、「今年はメスが取れたわ!」みたいな感じで帰ってきてね。で、母親が台所で出刃包丁で筋子をやって、イクラを作ってくれてね。いやー、楽しかったですけどね。今、考えると変わってるなと思いますけどね(笑)。

ゴルフ場に並べられる大量の生鮭

(中澤有美子)そうですね。新巻鮭じゃなくて、生の鮭をゴロゴロゴロゴロっと、魚市場みたいに?

(安住紳一郎)そうよ。まあ、でもちょっと塩は軽くしていたと思うけれども。すごいよ。フェアウェイに並べてるってすごくない?

(中澤有美子)本当に。ミスマッチで。

(安住紳一郎)ミスマッチでね。しばらく芝生、生臭いだろうって思うんですけどもね。

(中澤有美子)テラテラしていて(笑)。

(安住紳一郎)ああ、フェアウェイじゃないか。ティーグラウンドか。ティーショットを打つところかな。うん(笑)。

<書き起こしおわり>

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