星野源さんが2022年3月1日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で坂本九さんの『明日があるさ』を選曲。『星野源のおんがくこうろん』中村八大回では話しきれなかった話を紹介していました。
(星野源)はい。そんな感じでここで1曲、お送りしようかな? そう。海野さんの曲もかけたいんですが、ちょっと次週以降にしようかな。ちょっとこの曲をかけたいんですよ。『おんがくこうろん』のアリー・ウィリス回が先日、放送されましたけども。この次、今週がお休みで来週が最終回です。第4回、第4夜ということで中村八大さん。ジャズピアニストで作曲家の中村八大さん。大好きなんですけども。その魅力に迫るということで、お送りするんですけど。
『おんがくこうろん』で話しきれなかったこと
(星野源)もうね、代表曲の『上を向いて歩こう』とか、いろんな曲があるんですけれども。放送の中でやっぱりね、たくさん話すんですけど、話しきれないんですよね。やっぱり。なので、「この話、全然できなかったな」っていう曲をちょっとかけたいんですけど。あの坂本九さんの『明日があるさ』っていう曲、皆さん知ってる人も多いと思うんですけれども。
あれ、10年ぐらい以上? 吉本の方々とかさ、ウルフルズの方々とかがカバーをしてやったりした時期がありまして。ずっと流れてた時期があったと思うんですけども。えっ、そんな前? 2002年か!? ひゅーっ! 歳、取ったー!(笑)。ヤベえ(笑)。そうそう。いやー、本当にそうよねー。時って経つし。「そんなに経ったの?」みたいなのって本当に多いよね! 「えっ、『らき☆すた』放送からそんなに経ったの?」みたいなの、本当にありますからね。
(星野源)そう。それで、『明日があるさ』。僕はもちろん、ちっちゃい頃から聞いてたし、知ってたし、テレビでいつも流れてたし。なんか「懐かしの名曲」みたいなのでもずっと流れてたし。それこそカバーとかでも聞いたことがあったし。でも、フルを……いわゆる坂本九さんご本人のフルっていうのを聞いたのはたぶん中学生だったかな? その時に初めて聞いて、震えたんですよ。で、僕はラジオでも何回かかけていると思うんですけど。なんかね、なにが好きかって、その『明日があるさ』っていう曲は前向きな曲じゃない?
でも、そのアレンジ……中村八大さんがされているアレンジと坂本九さんの歌い方でね、「明日があるかはわからない」っていう前提で歌ってる気がするんですよ。で、「明日があるかはわからない」っていうのと、「若い僕には夢がある」って歌詞があるんですけども。「若さがいつまでも続くかわからない」っていう、なんかその前提に立ってるぐらい鬼気迫っていくんですよ。どんどん、曲が進行するに従って。最初こう、かわいい感じで「ドゥンチャッ、ドゥンチャッ♪」って始まるんだけども、どんどんなんかテンションが上がっていって。僕はすごく鬼気迫っていって、「明日がある」ってことが……「明日はないかもしれない。でも、明日はあるぞ」って歌ってる感じっていうか。そこがですね、僕はすごく好きで。その曲をぜひ、聞いてください。坂本九『明日があるさ』。
坂本九『明日があるさ』
(星野源)お送りしたのは坂本九で『明日があるさ』でした。
<書き起こしおわり>