星野源 中山秀征ゲスト回『あちこちオードリー』を語る

星野源 中山秀征ゲスト回『あちこちオードリー』を語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんが2021年7月13日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で中山秀征さんと高橋真麻さんゲスト回の『あちこちオードリー』について話していました。

(星野源)ちょっとね、最近……何週連続でしてる? オードリーさんの話?(笑)。ちょっともう、しすぎてね。しない方がいいって思うんだけども。でも、どうしても……ありがたいことに話題になっているじゃない? 世間的にも。僕が出させていただいたテレビ東京系列の『あちこちオードリー』が見逃し配信でテレ東のバラエティで1位になったんですって。今までの記録を塗り替えて、ものすごい数になったということで。

あ、メールが来てる? 大阪府の方。「『あちこちオードリー』、源さんが出演された回が見逃し配信で100万回再生を突破。おめでとうございます。バラエティ番組での再生回数は過去最高。すごい! 7月14日(水)24時24分まで何度も見れるので、明日のお休みはおかわり日にします」という。明日の水曜日の24時ぐらいまで見れるということで。ぜひ皆さん、見てください。

いまだにあの感想が知り合いから来たりとか。「すごいよかったです」って言ってもらえるんで。本当によかったなって思いますね。ありがとうございます。出させていただいて。で、もう1個、あれですよ。先週の水曜日。僕の次の週の『あちこちオードリー』で中山秀征さんと高橋真麻さんが出られた回を「おもしろいな!」って思いながら見ていて。

僕ももうどっぷり、中山秀征さんの……『TVおじゃマンボウ』とかも小学校の時に見ていましたから。あとは『DAISUKI!』。腕を組んで歩く『DAISUKI!』を見て「いいな」って思っていたから。子供心に。「なんか素敵だな」って。だからそういうのも含めて見て、面白かったですね。なんかその、過去の「大変だった」っていう話をしながらも、「嫌だった」とか「つらかった」「苦しかった」って一言も言わないところにものすごいこだわりを感じましたね。

なんか、全部「おもしろいことなんだよ。僕の経験したことはおもしろいことなんだ」って表現するということが、なんていうんだろうね? 本当にこだわりっていう感じがしました。で、僕が思うのは、クレイジーキャッツとかドリフターズの皆さんとか、あの世代の人たちがやっていた「洒落」っていう……洒落っ気があるっていうコメディの形。洒落ているっていう。そのコメディの形。だから植木等さんとかの佇まいとか。そういうような佇まいを唯一、今に受け継いでいるのが中山秀征さんなんじゃないかっていう感じがしていて。

クレイジーキャッツやドリフターズの洒落た佇まいを受け継ぐ

だからそういう「苦しい」とか「つらい」って言わないっていう。フワッとしていたりとか、楽しそうに生きているっていう。所ジョージさんもそうなんだけども。所さんはどちらかというと、目の前の全部のことに対して……僕は前にも話したけども、目の前の全部のことに不満がありすぎて。全部それを変えてやるっていうような強い意志を感じるんですよ。「俺はそれを全部楽しいものにしてやるんだ」っていう、そういうのを感じていて。

でも、つらそうな感じは一切なく、なんかちゃらんぽらんに見える、みたいな。すごい楽しそうみたいな。でも、どう考えてもちゃらんぽらんじゃないっていう。その感じはちょっと違うかもしれないけど、所さんとか中山さんに感じるというのを改めて、その過去の話をしているというところでも感じましたね。

星野源 所ジョージの世田谷ベース訪問を語る
星野源さんがニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で所ジョージさんの世田谷ベースを訪問した際の模様について話していました。 (星野源)ええとですね、募集をしていた星野源のギターの名前について、メールが来ました。香川県の方。「『ジョ...

(星野源)それで、それをすごく面白く見ていた時に、そのエンドロールで……そのエンドロールの一番最初ですよ。エンドロールの一番最初で「<主題歌>『化物』星野源」って出てきた時に「キャーッ!」って叫んじゃって(笑)。家で見ていて「キャーッ」って、文字通り叫んじゃって。そのまんま、写真をバーッと撮ってインスタグラムのストーリーズに「キャーッ!」って上げたんだけども。

(星野源)そうそう。「早っ!」って思って。なんかその、「嬉しい」とかじゃないの。「早っ!」っていう。僕がその前の……というか、当日だよね。火曜の深夜だからその当日の早朝、1時ぐらいに言ったことをその日の夜の11時の放送に生かすって、すごくない? ねえ。

(寺坂直毅)大変です。作業的に、大変です。

(星野源)大変だよね?(笑)。そうそう。作業的に大変で。いや、そんなのはあり得ないって思っていたから。自分もなまじっか、ドラマだったりとか、そういうところで「納品」というシステムをなんとなくわかっているから。「今週はさすがに無理でしょう」ってさすがに思っていたし。もちろん、「別に主題歌って表記しなくてもいい」っていう気持ちで、冗談で言っているわけだから。それでのほほんと見ていたの。そしたら……すごい衝撃で。「やるな!」って思って。

で、「ギャーッ!」って。そのまま、佐久間さんにも「ギャーッ!」って同じ文面で。写真と「ギャーッ!」だけメールで送って。そしたら、佐久間さんも話していたけども、ADさんが僕のラジオを生で聞いていて。ちょうど次の日に直しの作業があったので、やりますっていうことで。で、TVerの方は素材を納品しちゃっていたからできなかった、みたいな。やっぱりおもしろいなって思って。

佐久間宣行 星野源『化物』を『あちこちオードリー』主題歌にクレジットした話
佐久間宣行さんが2021年7月7日放送の『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』の中で星野源さんからの指摘を受けてさっそく『あちこちオードリー』の主題歌として『化物』をクレジットした話をしていました。

(星野源)いや、素晴らしいですね。本当にそういうフットワークが軽いというか……「軽い」とかではないかもね。あの、「おもしろいことをするぞ」っていう気概にあふれているということですね。素晴らしい番組ですね。明日も放送がありますから。ぜひ、見てください。

『あちこちオードリー』のエンドロール

(星野源)で、改めておもしろいなって思ったの。そのエンドロールに注目をしてみて「<主題歌>星野源」ってなるんだけども。バラエティではほとんどそんなの、ないわけ。「ほとんど」っていうか、99%はないんだよ。勝手に使われちゃうから。バラエティって音楽を。だから、その後に『あちこちオードリー』ってナレーションが内田真礼さんなんですよ。で、僕が『不思議』っていう曲を作って。

『不思議/想像』っていうシングルを出しましたけども。そのプロモーションの一貫ではあったんですよ。まあ、プロモーションっていう感じでは全然なかったけど、一応はプロモーションの一貫として『あちこちオードリー』に……全然、元から「なんかあったらよろしくお願いします」みたいな感じだったので。そのためにブッキングしたわけじゃないんですけども。たまたま、いろいろと重なって。

で、そういう『不思議』関連で出演した番組に……僕はラジオとかいろんなところで、何箇所かで言ったんですけども。「ラブストーリーのドラマなので、キュンとするラブソングを書いてください」って言われて、「キュンってなんだろう?」ってなって。で、いろんな人にインタビューをしたの。「キュンってなに? あなたの思うキュンはなんですか?」みたいにいろいろとインタビューをして。「ああ、なるほど」と思っていく中で、「じゃあ、俺にとってのキュンはなんだろう?」って思って。

それで過去にキュンとしたアニメとか作品とかを見直そうと思って見ていく中で「ああ、やっぱりキュンとするな」って思ったのが『たまこまーけっと』の『たまこラブストーリー』っていう京都アニメーションのアニメがあって。それはすごいキュンとして。あとは『中二病でも恋がしたい!』っていう、それも京都アニメーションの作品なんですけども。

そのアニメを曲を作って……行き詰まったり、一段落したらアニメを1話見る。で、1話見て「キュン!」って思って。そのキュンをチャージしてからもう1回、作曲するみたいな。だから、そのアニメのストーリーは1ミリも曲には入ってないんですけども。その俺の心のキュン成分、キュン度……「キュン」とした状態だけいただいて。それを作曲へのエネルギーにするみたいな。そういうのをしていて。

で、その『中二病でも恋がしたい!』の主人公が内田真礼さんなんですよ。だからそういうのも、不思議なつながりだなって思って。おもしろかったですね。

『あちこちオードリー』中山秀征&高橋真麻

<書き起こしおわり>

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