東野幸治『あらびき団』ゴールデンSPと『ラヴィット!』代打MCを語る

東野幸治『あらびき団』ゴールデンSPと『ラヴィット!』代打MCを語る 東野幸治のホンモノラジオ

東野幸治さんが2022年2月11日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中で『あらびき団』15年目の初ゴールデンSPについてトーク。収録の模様や番宣として藤井隆さんと代打MCを務めた『ラヴィット!』などについて話していました。

(東野幸治)さあ、そしてもうひとつでございますけれども。もう明日ですか。実質今日なんですけど。今日、土曜日の夜7時から9時まで、なんとTBS系列で『あらびき団』が始まって15年かけて、コツコツコツコツやってきたのかどうかわかりませんけど。急に白羽の矢が立ちまして。恐らくですけれども、どこぞの局が北京オリンピックを厚めに放送するんで、TBSとしては……僕が言うのもなんですけど。土曜日の19時ー21時なんてその北京オリンピックの裏にやっていいいいコンテンツ、『体育会TV』があるじゃないですか(笑)。

どう考えても体育と体育でぶつかり合ったらいいじゃないですか。なぜか、ぶつかり合わずに余った枠で、たぶんTBSの編成がガラガラポンとか、ダーツでやったか知りませんけれども。『あらびき団』のその矢が刺さりまして。なんと、ゴールデンで『あらびき団』が放送することになりました。先週の日曜日にTBS本体、赤坂のビックハット。本体の一番大きなスタジオに行って、あらびきパフォーマーの映像を見るっていう仕事をしてきました。

でっかいスタジオのね、6分の1だけを使って(笑)。6分の1だけ使って、いつもよりもなんか取り巻きが多いというか。なんかよくわからん人が周りに何人か、ちらほらいいる中で、大きなモニターですよ。それが4台ぐらいあって。俺と藤井くんと、それからもう発表したから言いますけれども、菅野美穂さんの3人だけですよ。恐ろしいですよ。俺、普通てっきり人気アイドルとか、人気お笑い芸人とかが来て、華やかにする。お客さんもコロナですけれども等間隔に座らせてやったりとかするのかなと思ったら、たった3人で。

で、よく分かってないからスタッフが……僕、本番中数えたんですけど。なぜか意味不明にカメラが10台っていう(笑)。たった3人でですよ? たった3人しかおれへんけど、カメラが10台ぐらいあって。で、なぜかカメラマンが4人しかおれへんっていう(笑)。6台ぐらい定点みたいな感じの中、その皆さん、あらびきパフォーマーのVTRを見るっていう。まんま深夜時代、15年前と全く変わってない状況でやったんですよ。

で、何となく、企画書の段階でパッと説明を受けた時に遡ると、そういうコラボがあったりとか。どこぞで見たような文言みたいなのがね、いっぱいあるんですよ。「あれ? これ、どこかの番組で見たパターンやな?」みたいなのがいっぱいあって。「ああ、そんな感じでするねや」と。まあ僕もね、ゴールデンですから。そんな意見を言うこともなく。歯車の一部ですからそう思ってたんですよ。で、全く何するかも、どうなるかも知らないから。ほんで、始まったんですよ。

びっくりするぐらい深夜のまんま

(東野幸治)ほんだらホンマにびっくりしたんですけど……深夜のまんまなんですよ。結果、引くぐらい。いや、男前なのか、いいのか分かりませんけど。もしかしたらビッグコラボみたいな。アーティストとお笑い芸人がコラボするとか、そのメジャーな芸人があらびき芸を特別に……みたいな、華やかなやつをしたかったけれども。わからないですよ? コロナ感染なのか、濃厚接触者なのかはわかりませんけど。そんなのは全くなく、あの……引く感じでした(笑)あんまり言っちゃなんですけれども、15年前に出てたパフォーマーの人が、ホンマにちょっとガリガリなって出てきたとか(笑)。「いや、これ誰が笑うねん!」みたいな(笑)。

小1、小2ぐらいの女の子がご飯食べながら『あらびき団』を見てたら、箸を何回も落とすような場面がいっぱいあるような感じでした。で、なんとなく「ナンバーワンパフォーマーを決めよう!」みたいなことだったんですよ。まあ、これもどこまで言っていいかわかんないですけど。それで一応、毎回毎回あら-1グランプリっていうのとかね、深夜でやったりとかネットでやったりとかしてて。それで言うたら、僕がもう1人審査員で。勝手に僕が好みの人を毎回、選んでいくんですよ。チャンピオン。で、その日だけお笑いスターになって次の日から、日本中の人がそれを忘れてるという。誰1人売れないっていうチャンピオンを毎回輩出していって。

で、ゴールデンも一応僕が代表して。菅野さんもいらっしゃったけど僕が代表して、その今夜の最強パフォーマー決めてくださいっていう時に……やっぱりいろんなことを考えるじゃないですか。僕もね、54歳。TBSのゴールデン、たった1回のチャンスを……第2回、第3回とね、細い糸。言うたら蜘蛛の糸みたいな細い、ホンマに細い糸。もしかしたら本番が始まったらその糸はもう消えてたかもわからないけど。その糸を手繰り寄せて2回、3回ってこう、ついつい思っちゃうじゃないですか。ねえ。

なんでしょうか? やっぱりメジャーなところとか、みんながわかるやつとか。あら-1グランプリで選んでた審査基準と全く違う別人みたいな審査基準を勝手に自分の中で設けて。「今回の最強はこの人です!」って言うてもよかってんけど。俺が選んだのはホンマに最低最悪な人を選んで(笑)。選んだんですよ。で、たぶんあれ、ゴールデンやからタイトに編集するからカットすると思うんですけども。総合演出が「ちょっと、別パターンを撮ってもいいですか?」って言うから(笑)。

まあまあ、それは当然なんですよ。で、なんか夕方流すかもわからなんっていう、わけがわからん話があって。その方は「夕方流すかもわかんないです」みたいなことで。後々聞いたら、なんか関東ローカルで夕方、番宣番組をやるから。もしかしたら、我々が撮ったののその2Hにこぼれたところで流すっていう。ぐらいの人を俺、選んでるんですよ。それで「ああ、わかりました。ごめんなさい、ごめんなさい。僕もね、54歳で。ゴールデンのことをわかってますから」って言って、改めて「発表は……」って言ってもう1回、その人を言ったんですよ(笑)。それ、3回ぐらいやったんですよ(笑)。3回ぐらい、ひたすらずっとその繰り返しを延々とやってたんです。

「ああ、わかりました。ごめんなさい、ごめんなさい。ゴールデンですもんね」って言って。こっちも……今日、見ました? スノボーの平野歩夢さんのね、3回のチャレンジ。俺、全部見たんですよ。1回目の1発目から果敢に行ったでしょう? それで結局、コケたじゃないですか。それで俺ね、「こんなん、ようするな」と思って。もう俺やったら1回目、2回目とちゃんと点数を取って。暫定1位ってわかった上で3回目だけ……3回目だけ、言うたら人類史上誰もやったことがない技をやるじゃないですか。でもやっぱりえらいもんで、ああいう人って毎回やるんですね。だからやっぱり立派やなと思った時に「男前やな!」って思ったけど。ふと「最近、そんな男前を見たな?」って思ったら、僕でした(笑)。

あん時の俺は平野歩夢くんでした! ゴールデン、15年かけてやっとゴールデンに出て。スタッフみんなが喜んで。それでスタッフ全員が全くゴールデンを意識してない編成にしたから、僕もやっぱりそれを意気に感じて、平野歩夢くんじゃないけど。いつも通りわけがわからんやつを選んで。一応、菅野さんとか藤井くんとか「誰がよかった」みたいな賞みたいなのを……上手に編集したら、その菅野さんのやつが最強パフォーマーになるような振りをして。僕は(笑)。で、もしかしたらちゃんとした人が選ばれているか、それか僕が選んだ人が選ばれるのか、それは全くわかりませんけど。一応、ゴールデンはそんな感じで。

それで次の日に「番宣番組で……」っていうことで。ちょうどその『ラヴィット!』っていう番組があって。それが麒麟の川島くんがコロナ感染したみたいなになった時に「あっ!」と思って。その『あらびき団』の総合演出の方に「俺と藤井くん、よかったら『あらびき団』で助っ人MCに行くで」みたいな。「それ、TBSの人に言っといて。『ラヴィット!』側が嫌やったら別にいいけど、気持ちとしては行くで!」みたいなことを言うててたんですよ。なんか、そんな感じで、軽い感じで。「でも、たぶん断られるな」と思ってたんすよ。

そしたらまさかまさかのOKが出てもうて。「ええっ? OKなんかいな!」と思って次の日の月曜日、MCに行って。ほんで、気づいたら『ラヴィット!』の世界観をぶっ壊してしまって。申し訳ないなと思って。川島くんに今度……もう会いたくないっていうか。2年ぐらい会いたくない(笑)。3年目ぐらいで初めて謝れるっていうか。「ごめんね、川島くん。『ラヴィット!』の世界観、壊して……」みたいな(笑)。いや、申し訳ないことをしたな思いながら、その宣伝もしてて。自分の中で「宣伝も終わったな」と思ってたら、宣伝かなんか知りませんけど。たまたまなのか知りませんけど、『水曜日のダウンタウン』で風船太郎さん選手権みたいなのもあったりとかして。

『ラヴィット!』代打MCと風船太郎選手権

(東野幸治)ここに来て、急にTBSが「どうした?」っていうぐらい『あらびき団』『あらびき団』ってなっていて。いや、なんかもう逆に申し訳ないなっていう感じもあるし、まあ最初で最後やと思ってるんで、木っ端みじんに最後、バーン!って爆破して終わるんやろなと思いながらも、明日の『あらびき団』のゴールデンを皆さん、楽しみにしてほしいなとも思います。

<書き起こしおわり>

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