安住紳一郎 普通自動車免許取得のために教習所に通算4回通った話

安住紳一郎 普通自動車免許取得のために教習所に通算4回通った話 安住紳一郎の日曜天国

(安住紳一郎)はい。すごいですよ。一発試験。教習所ではありませんから。教えてくれませんからね。

(中澤有美子)そうですよね。

(安住紳一郎)普通の車の横に制服を着た警察官を乗せますからね。

(中澤有美子)へー!

(安住紳一郎)もう自分のところにハンドルがなければ、俺が護送されてるっていう話ですよね。

(中澤有美子)本当です。わあ、緊張する!

(安住紳一郎)緊張するし、一言もなにも言わないし。で、失格のポイントが3ポイントたまるともうその場で終わりなんですよ。

(中澤有美子)ああ、そうなんですか?

(安住紳一郎)もう別になにも言ってくれないんですよ。「戻ってください」って言われるだけなんですよ。

(中澤有美子)わーっ! へー!

(安住紳一郎)ドキドキしますよね?

(中澤有美子)制服を着た警察官を?

制服を着た警察官が助手席に乗る

(安住紳一郎)制服を着た警察官が助手席に乗って。「はい、車を出してください。6番に行ってください。3番に行ってください。戻ってください」みたいなのを言うんですけど。ちょっとでも間違うと、そこでピピッと書かれて。で、たしか減点が30点だか貯まると「はい、終わりです」って言われるんですよね。で、どこが悪かったかみたいなことも教えてくれないはずだったんですよ。

(中澤有美子)くれないんだ?

(安住紳一郎)そこでだから私が発揮をするわけですよね。「ドアよし、ミラーよし、目視よし! ウィンカー出します。1、2、3。もう一度、見て、見て、見て……出ます!」って。

(中澤有美子)ええっ、口に本当に出して?(笑)。

(安住紳一郎)口に出して言う。言わないとね。警察官に「やってない」って言われたら終わりだから。「やってるよ」っていうアピールをしたりしてね。ああ、懐かしいわー。

(中澤有美子)すごいことをしてきてますね。

(安住紳一郎)朝8時半か9時ぐらいに一発試験を受けたい人が全員、府中免許センターに揃うんだよね。JR武蔵小金井の駅からバスに乗ってね。そうするとさ、大きなロビーみたいなところにちょうど天井、スーパーの売場の案内みたいな。おせんべいとかサラダ油とか書いてある看板みたいなの、あるじゃない? ああいう感じでいっぱい書いてあるのよ。「一種大型」とか「二種大型」とか「二種牽引」とかね。で、「二種普通」とか。もうザーッと種類が並んでいるのよ。25種類ずつぐらい。

で、その看板の下に列を作っているんですよね。で、ぜんぜん違うのよ。やっぱり二種の大型とかになるともう、京王バスとか小田急バスとか西東京交通みたいな、そのバスの運転手さんが自社養成コースを卒業してきたから。制服を着て、もう仕事の一環だよね。で、なんか先生に連れてこられてさ。「はい。じゃあ君たち、がんばりなさい」みたいなことを言われて送り出されているんだよ。なんか私立中学受験のSAPIXの先生に送り出されているみたいな感じだったよ。

(中澤有美子)そうね(笑)。本当、そう(笑)。「今日はがんばって!」って。

一発試験を受ける人々

(安住紳一郎)で、みんな京王バスの制服とか着てるんだもん。「えっ、制服を着てくるんだ? それはプライドがかかるね!」みたいな感じだし。あとは○○急便とか○○配送センターみたいなところはもう、その企業文化を引きずったまま来ているからさ。「杉並営業所、ただいま行ってまいりますっ!」「しっかりやってきなさい!」みたいなことをやられているわけよ。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)「先生方の訓示を受けまして、私、がんばってまいります!」みたいな。「かならず1回で受かってこいよ!」なんて。二種大型とかね。すげえんだもん。ちょっと圧倒されるじゃん?

(中澤有美子)本当ですね。

(安住紳一郎)私立強豪野球部みたいなのが来ているわけよ。なんか殴られるんじゃないか、みたいな顔をして見ているわけ。ほら、その人たちは自社教習して入ってくるわけ。

(中澤有美子)そうですよね。わあ、かっこいい!

(安住紳一郎)かっこいいでしょう? あと大型、二種、牽引とかトレーラーとか。もう完全に石川五右衛門とかスナフキンみたいな感じでさ。「ああ、俺は一匹狼だぜ?」みたいな感じ。あと、クレーンのところとかは完全にそういう芸術系職人みたいな。「ああ?」なんて。なんか手でクレーンの積荷をイメージしてなんかやっているんだよね。

(中澤有美子)エアーで?(笑)。

(安住紳一郎)エアーで。「話しかけないでくれ」みたいな。クレーンとかはあんまり団体では来ないから。1人だから。本当、「かっこいい!」みたいな。尾崎豊みたいな感じの人がいるんだよね。なんかね。「ええ、私はクレーンの免許でやっていこうと思っているんですぜ?」みたいな感じ。その列ごとに雰囲気がぜんぜん違うんだよね。

(中澤有美子)そうですね。

(安住紳一郎)そこに堂々と並んでいる一種普通・仮免・オートマ限定っていう最も弱い列に私、1人で立っているから。

(中澤有美子)フハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)ツン、なんて(笑)。

(中澤有美子)よく行ってきた(笑)。

(安住紳一郎)よく行ってきた。まあ、他の人たちから見るとね、「なに、君は?」っていう感じだよね。「オートマ限定……しかも仮免!?」みたいな。「仮免……クククッ、仮免っていうのは、教習所から出るための免許だね?」「はいっ!」みたいな。

(中澤有美子)赤ちゃん、来たーっ!

(安住紳一郎)赤ちゃん、来た。「ええっ、いけませんか?」って。「仮免許保持」っていうポスターを自分で作るっていう(笑)。ああ、自分でどのぐらい話したか、わかんない。ごめんなさい。私ね、これ長いのよ!

(中澤有美子)すごい面白い!(笑)。

(安住紳一郎)ああ、そう? いろいろとあったわー。楽しかったわー。やってみるか、また。

(中澤有美子)ぜひ(笑)。

(安住紳一郎)かっこよかったなー。やっぱり運送会社の人たちとか、団体で来るんだよね。ものすごい気合が入っているんだよ。それはそうでしょう。会社のお金で養成されているから。これで受からないとっていうことですよね。

(中澤有美子)背負ってくるわけですよね。

(安住紳一郎)背負ってくるからね。いやー……皆さんからのメッセージをお待ちしております。

<書き起こしおわり>

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