安住紳一郎さんが2022年2月6日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で自動車教習所についてトーク。普通自動車免許取得のためにトータルで4回、教習所に通った話や運転免許センターでの一発試験などについて話していました。
(安住紳一郎)久喜市の25歳男性の方。ありがとうございます。
(中澤有美子)ありがとうございます。
(安住紳一郎)「自動車の運転免許を取った時の話です。免許センターで試験が終わり、試験官が『それではこれから番号を呼ばれた方は別室に移動をお願いします』と言いました。番号を呼ばれた人たちは自分が合格であると思い、隣の席の一緒に受けてきたであろう仲間たちへ『うん、それじゃあね』のような顔で部屋を後にします。残された私を含めた数十人は絶望の顔をしています。最初に呼ばれた人たちがが退出し、扉が閉まりました。試験官の方が『はい、こちらに残った方が合格となります』と言いました。ざわつく室内。すると試験官が『先日の熊本地震の影響で電光掲示板が修理中のため、このような方法を取っております。ご容赦ください。とりあえず、合格でございます』と言われました。熊本県警のとんでもびっくりな免許交付のお話でした」(笑)。
(中澤有美子)そうでしたか(笑)。
(安住紳一郎)たしかにね、「番号を呼ばれた方は……」っていうと、その人が合格かと思うよね。
(中澤有美子)ええ。
(安住紳一郎)番号を呼ばれた方が不合格っていう。こういうの、あるよね。勘違い。ドキドキしているからね。みんな、ボーダー上にいるからね。「どっちだろう?」みたいに思うもんね。
(中澤有美子)出た人たちはじゃあ、廊下で「お帰りください」って言われて「えっ、逆?」って(笑)。
(安住紳一郎)「違うんですか?」って(笑)。私も自動車運転免許、最後は鮫洲の運転免許センターで学科試験を取りましたね。一番最後ね。教習所で実技の卒業試験まで終わると最後、学科試験だけはどんな教習所でも免許センターに行きますもんね。
(中澤有美子)そうでしたかね。
(安住紳一郎)たしか私が行った時の鮫洲運転免許センターも大教室に200人ぐらいいて。電光掲示板に番号が出たら合格なんですよね。で、その電光掲示板に番号が出なかった人は「では荷物をまとめて前の扉から退出してください」ってなって。合格した人が机に残ってその後の手続きをするみたいなことで。なかなか前の扉から出るっていうのが……三条河原さらし首みたいな感じで。「ああ、こういう人たちが落ちているんだ。ああ、準備不足ね」なんて。「ああ、意外にスーツを着ている社会人が落ちていらっしゃる? 準備不足か……」とかね。「見るからにふてくされている」「うーん、後ろを振り返っている」とかね、ありましたね。今もそのシステムなのかな? 前の扉から……まあ、このへんは一応、警察の抑止力的なこともはたらいているのかな? きちんと交通法規をわからない人はさらし首っていうね。
(中澤有美子)なるほどですね。
(安住紳一郎)後ろから……じゃないもんね。「前の扉から出ていってください」っていうことで。
(中澤有美子)「さあ、ジロジロ見てください」っていう感じで(笑)。
(安住紳一郎)「交通法規を理解していない人たちですよ」なんてね。いや、でももしかするとそういう抑止力がはたらいているのかもしれない。うん。後ろよりも前の方がキツいもんね。「次、勉強してこよう!」っていう気持ちになりますもんね。
(中澤有美子)そうですか。
(安住紳一郎)ああ、こういうところにももしかすると私たちの税金は使われているのかな? よくわかんないけど(笑)。
(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!
(安住紳一郎)よくわかんないけど。ねえ。車の運転免許、最近若い方はあまり持たなくなったって言われていますけども。今、ハタチの人でちょうど50パーセント、半々って言っていましたかね。
(中澤有美子)そうですか。
(安住紳一郎)私たちぐらいの世代になりますと、所持率が95パーセントかな? で、社会人全体……今は免許は18歳から取れますか? 自動二輪とかだと16歳ぐらいから取れますか? 16歳、18歳から上で見ますと75パーセントぐらいの方が運転免許を持っているっていうことのようですね。中澤さんも車、運転されますもんね。
(中澤有美子)そうですね。取る時は難しくて。本当にびっくりしましたよ。
(安住紳一郎)本当ですよね。もう、バスの運転手さんとかが神さまに見えましたよね。「なんでこの人はこんなにクラッチをつなげるんだ? ええっ?」みたいに驚いちゃって。うん。
(中澤有美子)オートマ限定免許だからその難しさすらもよくわからないです。低レベルですけどもね。
(安住紳一郎)「なんで車の端の感覚を自分の手先のようにわかっているんだろう?」っていうね。
(中澤有美子)あんなに大きいのを、ねえ。
(安住紳一郎)私は車の運転免許を取ったのが27歳と少し遅かったんですよね。社会人になってからだったので。
(中澤有美子)よくやりましたね。
社会人になってから運転免許を取った
(安住紳一郎)また、仕事が始まってからですとね、なかなか時間が取れないっていうか。学科の試験なんか、時間割が決まっていますから。なかなか取れなくて。あれはたしか、一番最初の適性試験から9ヶ月の間に全部、1段階、2段階、仮免、卒検、学科2回を取らなきゃいけないんですよね。なので、私はそれでダメになっちゃうんですよね。9ヶ月、経っちゃうんですよね。
(中澤有美子)社会人にとってはあっという間ですよね。
(安住紳一郎)しかも、仮免を取ってからも6ヶ月って決まっているのかな? なんかいろいろとね、決まっているんですよ。で、卒検を通ってからも3ヶ月以内に最後の学科試験を取らなきゃいけないとか。全部期限が決まっているんですよね。なので私、結局トータルで教習所に4軒、通っているんですよね。4回トライして、ようやく取れているんですよ。
(中澤有美子)ああーっ!
(安住紳一郎)なのでね、ちょっとこのへんはうるさいんですよ。カリキュラム。20年前のカリキュラムですが、頭にしっかり入っています。第1段階で学科が10。実技は15とかね。
(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!
(安住紳一郎)第2段階はたしか学科16の実技が19です。
(中澤有美子)ああ、そうですか。
(安住紳一郎)第1段階とか第2段階の間に高速教習と、それから人工呼吸のコマを2コマ取らなきゃいけないとか。もうとにかく詳しい。教習所に異常に詳しいですから。なのでとにかく第1段階を4回、やっているんですよね。なので教習所内の王様なんですよ。
(中澤有美子)アハハハハハハハハッ! 古老ですね(笑)。
(安住紳一郎)もう、普通の人は1回しかやらないでしょう? で、第2段階でちょっとね、行くのが嫌になっちゃってもう1回みたいな人がいるのかもしれないですけども。渡しの場合はもう、第1段階はものすごいやっていますから。特に最初の方の学科とか、技能とかなんかものすごい上手っていうか。「えっ、なにこの人?」みたいな。教習所内のプロだから。
(中澤有美子)アハハハハハハハハッ! やだー!(笑)。
(安住紳一郎)やだよね? ものすごい慣れているから。信じられないよね? 本当にね(笑)。「はい!」って。
(中澤有美子)模範生徒なんですね(笑)。
(安住紳一郎)模範生徒。教習所内で乗る車に乗り込むその乗り方とかが……みんな、ほら。一番最初じゃん? 人生ではじめて、教習車に乗る実技の1限目……2限目かな? 一番最初はシミュレーターみたいなのに乗るから2限目になるのかな? 2限目、私も慣れているから、もうすごいよね。「前方よし、後方よし! 後方、対向車なし!」なんて。で、ドアをちょっと開けてからフッと2段階で開けたりして。バッつって。ドアの閉め方もね、バタンッ!って閉めたらダメなんですよ。ちょっとフッと閉めてからダッと閉めるっていう。慣れている。
(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!
(安住紳一郎)ものすごい慣れているから。教習所の先生もびっくり。「あれ?」みたいな。
(中澤有美子)大げさぐらいにやらないと先生は認めてくれませんからね(笑)。
(安住紳一郎)大げさぐらいにやらないとダメですからね。すごいんですよ。狭い教習所内でものすごい機敏な動きをしちゃって。「発車、よし!」なんて言ってね。「ルームミラーよし、ドアミラーよし、目視よし! 1、2、3……ウィンカー出します!」なんて(笑)。
(中澤有美子)先生!(笑)。
(安住紳一郎)先生みたいな。「ウィンカー出します。ウィンカー出します。発進前にもう一度。ルームミラー、ドアミラー、目視よし! 出ます!」なんて。やりづらい。ほとんど教習所の先生を乗せているタクシーの運転手さんみたいになっちゃって。「はい。そこを右ですね。わかりました。突き当りを左、了解!」なんて。「どちらまで? 6番? 承知しました! 6番につけますか?」「つけてください」「つけまーす!」なんて(笑)。
(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!
(安住紳一郎)もう自分でもなにをやっているか、よくわかんなくなっちゃって。でも、そうなっちゃうよね? 普通はそこで教えるんだけども、私は4回目だから。すごい慣れているから。
(中澤有美子)「なんでこの人、まだここにいるんだろう?」っていう感じですよね。
(安住紳一郎)まあでも、「期限切れ社会人タイプだな」って先生もすぐわかるから。「ああ、そうですか」なんて。のびのびやってね。で、やっぱり4回目になると50分とかの教習時間、そんなに……もう習っちゃっていることだから。同じことの繰り返しになるから、教習所の先生もクイズを出してくれたりするんですよね。面白いなって思って。「安住さん、このクランク、ありますよね? クランク、これに2回引っかかると仮免を取れないんですけども。1回、引っかかってもいいんですよ」「ああ、そうなんですか」「じゃあ1回、どれぐらい引っかかってもいいか、やってみましょうか」とか。
教習所の先生とのやり取り
(安住紳一郎)「あと安住さん、このクランク、2回引っかかるとダメなんですけども。ただ、カリキュラムには『前進で』とは書いてないんです」「えっ、じゃあこのS字のクランクを後ろ向きで抜けても合格なんですか?」「ハイリスクですね!」なんて言われて。「ええっ? ちょっとやってみようかな?」なんて(笑)。やらないよ! ねえ。面白いよね。クランク、ありましたよね。S字とかカーブを抜けたりとかしてね。
(中澤有美子)カクンカクンって、90度の。
(安住紳一郎)で、1回引っかかると「戻しても大丈夫ですよ」なんて言ってね。しましたけども。皆さん、覚えてますか? あれ、「前進で」って書いてないから「後進で」でもいいらしいですよ。まあ、そんなことをやる人はいないと思いますけども。いろいろと……ああ、思い出しちゃった。大丈夫ですか? この運転免許の話? 運転免許の話、私はいっぱい持っているのよ。
(中澤有美子)あららららら。
(安住紳一郎)とにかく時間がかかったから。
(中澤有美子)まだまだあるんですね?
(安住紳一郎)まだまだある。それで、一発試験っていうのに挑戦する方、いらっしゃるでしょう?
(中澤有美子)通わずにね。
(安住紳一郎)そう。認定教習所に通わず。府中とか鮫洲の運転免許センターに行って取るっていうやり方の方がいますけども、まず普通の素人では取れないって言われてますけども。私、教習所を4回目になりましたんで。4回目の時に運転免許センターの一発試験って、仮免の一発試験もあるし、本免の一発試験もあるんですよ。で、私は府中の運転免許センターで仮免の一発試験をやって。4回目は仮免だけ一発で取って、本免を教習所で取ったんですよね。そうすると、半額で済みますからね。4回目の教習所通いは。
(中澤有美子)なるほど。
(安住紳一郎)で、府中免許センターの仮免の一発試験だけは経験してきたんですよ。
(中澤有美子)すごい!