安住紳一郎 7000円で買い取りたいリスナーの夏の思い出を語る

安住紳一郎 7000円で買い取りたいリスナーの夏の思い出を語る 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんが2020年8月16日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中でリスナーから届いた「夏の思い出」のメッセージを紹介。「この思い出は私が7000円で買い取りたいぐらいだ」と絶賛していました。

(安住紳一郎)さて、少し長いですけども、こちらの方に行きましょう。広島市の男性の方。ありがとうございます。おいくつぐらいの方なんだろう? 「長文で失礼します。高校2年生の時、友達と2人でプールに遊びに行った時の話です。最寄りの駅から歩いてプールに向かっていたら、『プールに行くんですか?』と2人組の女性に声をかけられました。『そうですよ』と答えると『じゃあ、一緒に行きましょう』と言われ、突然の申し出に私の胸は高鳴りました」。高鳴るね、これはね。

「プールまでの道中で彼女たちは高校3年生で隣の県から来たことが分かりました。仲良く4人で遊び、何か約束をするわけでもなく、お互い帰りました。夏休みも終わり、9月のある日、ポストに手紙が入っていました。差出人はプーで一緒だった女性でした。あの時、彼女たちに私の下の名前と学校の名前、アルバイトでガソリンスタンドに行っているということは話しました。今でも謎なのですが、それだけの情報で私の家の住所と名前をどうやって知ったのでしょう? 

手紙には『もう1人の女性、Kさんがあなたに会いたがっている』と書いてありました。そこにはKさんの電話番号が書かれてありました。早速、返事を書き、『まず電話で話しましょう』と言ったものの、やはりいざ電話をする時はとてもドキドキしました。意を決して電話をし、そしてKさんと会うまでの2ヶ月間、親が呆れるほど毎日のように電話で話したのを覚えています。そして彼女とのデートの日。お互い、ほとんど話すこともなく、ただ時間だけが過ぎていき、『どうやって私の住所が分かったですか?』も聞けませんでした。

Kさんは受験を控えていたのでデートはその1回だけでした。年が明け、2月になった頃、またポストに手紙が入っていました。手紙の送り主はKさん。その手紙は英文のタイプライターで打たれていて、何が書いてあるのか理解できず、辞書と格闘の結果分かったことは『東京の学校に行く。あのプールは楽しかった。あなたも頑張ってね』ということくらいでした。出会いから終わりまで全てがミステリアスな40年前の夏休みの思い出です」。うーん。いいねえ……。

(中澤有美子)フフフ(笑)。

(安住紳一郎)今、じゃあ55歳ぐらい? いいねえ。高校2年生の時に隣の県からプールに遊びに来た1学年上の3年生の女子との思い出……いいねえ!

(中澤有美子)フフフ(笑)。

(安住紳一郎)えっ、よくない? 7000円くらいで譲ってほしいわ。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ! ねえ。何度でも味わえる感じの。

(安住紳一郎)うん。いいねえ。思い出は人生のキャラメル。

(中澤有美子)それね!(笑)。

思い出は人生のキャラメル

(安住紳一郎)何回も行けるよ、これ。いいねえ、これね!

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ! 気に入りました?(笑)。

(安住紳一郎)また、2年生の時のひとつ上の3年生っていうのがいいじゃない? しかもちょっと思い出して、思い返して、まだ謎が残る感じ。堪らないね! でも何度繰り返しても自分に悪いパターンはないじゃん? 「うん? うーん!」みたいな。

(中澤有美子)そうですよね。だって調べてくれたわけですしね。住所を。

(安住紳一郎)そうでしょう? これはいいんじゃない? これはいいわ! 思い出としてはA5ランクだね!

(中澤有美子)フフフ、くださーい!(笑)。

(安住紳一郎)えっ、この思い出、ほしくない? 売っていたら。

(中澤有美子)そうね。男子はほしいでしょうね(笑)。

(安住紳一郎)女子はいらないよね。女子は結果を求めるしね。過去には何の未練もないもんね。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)いや、これいいわあ! 何回も思い出の散歩に出かけられるでしょう? すぐほら、その最寄りの駅から歩いたところに戻って。何回も繰り返せる。最高だ! いや、でもこの人はさ、この思い出があるからさ、きっとその後の人生もさ、道を外れることなくまっすぐ来られたんだと思うんですよ。本当にそう思いません? 「1人にひとつ以上のいい思い出。これは厚生労働省が果たします!」ってやってほしい!

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)いや、社会によくされたら、社会のことなんか恨まないもんね。

(中澤有美子)そうですね。そうそう。

(安住紳一郎)うん。やりましょう、やりましょう。いや、いいわ、これ。譲ってほしいわー。くぅー! こんなこと、あるんだって。高校2年生の時、友達と2人でプールに行こうと思ったら「プールに行くんですか?」って隣の県から遊びに来た高校3年生の女子2人組に声をかけられるんですよ? そしてたわいもない話をしていて、家に帰ったらポストに「Kちゃんがあなたに会いたがっている」って手紙が来てるんですよ?

(中澤有美子)もう1周(笑)。

2周目の思い出

(安住紳一郎)もう最高でしょう? で、電話をしたんだよ? しばらく電話をし合うんだよ?

(中澤有美子)親も呆れるほどに(笑)。

(安住紳一郎)親も呆れるほどに電話をするんだよ? ドキドキするんだよ?

(中澤有美子)ねえ。それで当日、話すことがなかったっていうね。

(安住紳一郎)もう話し尽くしたんだろうね。で、ドキドキしちゃったのかな? そしたら、2月になったら、英文タイプで打たれたお手紙が届くんだよ? 「はあ!」って思うよね。うん。「そこには、なんて書いてあったの?」みたいな。その英文を思い出したりするんでしょう? たまらないじゃない! 「あれ? うん? ちょっと待って、もう1回、もう1回……」って。それでもう1回、プールに行くところからやればいいじゃない? 「あれ、なんだ? なんで住所がわかったんだ? ちょっと待て待て、もう1回、もう1回。もう1回!」って。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)「あいつとプールに行くところから思い出しーの……あっ! 思い出した!」みたいなことでしょう? 「俺が……ああ、そうだ。あの時! プールのロッカーの鍵を無くして、受付のところに鍵、届いてませんか?って言いに行った時に、自分以外の3人の時があったんだね。そこできっと俺の住所を言っていたのか?」みたいな。

(中澤有美子)フハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)「違うか? 違うな!」みたいな。皆さんからのメッセージをお待ちしております。

<書き起こしおわり>

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