佐久間宣行『さんま御殿』出演時の注意点を語る

佐久間宣行『さんま御殿』出演時の注意点を語る 佐久間宣行のオールナイトニッポン0

佐久間宣行さんが2022年2月2日放送のニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』の中で出演回が放送された『さんま御殿』についてトーク。実際にオンエアーを見て気づいた点や、出演時の注意点、傾向と対策などについて話していました。

(佐久間宣行)昨日、『さんま御殿』が放送されまして。ご覧、いただけましたか?(笑)。あの強烈な違和感のある……言ったでしょう? 「俺、ボランチの位置にいる」っていう。あれ、びっくりしたんだよ。ディーンさんと岡本さんの背中をずっと見ていて。ちょっと顔をあげるとさんまさんとずっと目が合うっていう場所ね(笑)。

だから先週さ、どういう経緯でやることになったかっていう話をしたんだけども。プロデューサーに「アンケート、面白かったんでフリートーク、ぶち込んじゃってください」って言われたんだけども。あらためてオンエアーを見て、フリートークをぶち込む隙なんか1個もなかったなって思ったんだけど……俺、1個だけ後悔したのはそれを『さんま御殿』で言えばよかったなって。要は。思い返して、その『さんま御殿』のオンエアー……俺、リアルタイムで見れなくてさ。恥ずかしいというか、なんというか。

で、なんか奥さんが最初、見ていたんだけども、その時は自分の部屋に戻って。で、大学の友だちたちから来るLINEだけで「ああ、これは滑ってはいないな」って。正直、どんな感じかは覚えてなかったから。「滑ってはいないな」っていう気持ちで。それで夜、家族が寝静まった後に1人で見たんだけども。その時によく芸人が言っているさ、「『あれが言えたな』っていうのがずっと残っている」っていう。

「あれが言えたな」という後悔

(佐久間宣行)俺、その「あれが言えたな」っていうのはそんなにないのよ。プロじゃないから。「まあ、俺は俺のベストを尽くしたな」っていうぐらいのつもりだったんだけども。あの「フリートークをぶち込めってプロデューサーに言われたんですよ。できるわけがない!」っていう話は絶対にウケたなって思って(笑)。それは後悔したな! 俺、なんでこれをラジオで話しているんだよ? テレビで話せただろう、あそこで!っていう(笑)。

あと、やっぱり改めて見返してみると、長いエピソードを話せるような番組では全くないね。だから俺の対策は全部間違っていた。20個ぐらいの自分なりの鉄板トークを用意して臨むっていうやり方は全部間違いで。結局、主に採用されていたのは娘と父親っていう話。これは要はさんまさんが話を膨らませやすいっていう話。だから俺の中では別に強い話でもなんでもなかった話が採用されて。

でも、たしかにスタッフは正しいよ。横に広がっていったもんね。で、みーぱんとかさ、めるるとかがしゃべって盛り上がっていたもんね。だから、俺の役割はあれだったんだよね。俺はもちろん、本番に臨むまでは「いや、もっと強いエピソード、あるんだぞ?」って……(笑)。「俺、全然もっとありますよ?」っていう。でも俺はストライカーじゃなかったんだよ(笑)。ボランチだったのよ。さんまさんが展開をするんだけども、もう1人のおじさんとしてディーンさんを引き立てつつ、若い女性陣に父親としてパスを出していくという役割を求められていたのに、ちょっとイキって行っちゃったから最初の10分ぐらい戸惑って(笑)。

途中から気づいたよ。「俺に求められている役割は全然違った」っていう。俺はパス回しの相手。最初はフォワードのつもりでさ、オフサイドラインぎりぎりで「パス、パス!」っつってたんだけども。フォワードはどう考えてもディーンさんだから(笑)。ツートップ、いたじゃん? 岡本さんとディーンさんっていう。これね、恥ずかしくて。俺は途中、それが恥ずかしかったんだよね。たぶん『さんま御殿』のスタッフも俺が一生懸命やっているけども「ちょっとあいつ、フォワードのつもりでいるんじゃねえか?」って思っていたんじゃないかって。それを俺、途中で気づいたんだよね。

ボランチのポジション

(佐久間宣行)全然違う。さんまさんが1回、ボールを当てる場所だったのよ。で、サイドバックのジャンポケ斉藤とかさ、インディアンスとかに……両サイド、上がっているんだから。一時期のベルマーレだよ。奈良橋と岩本が上がっている……すげえ昔だけど(笑)。両サイド、上がっちゃっているんだよ。俺はその時はディフェンスラインに入らなきゃダメなのよ。ボランチからディフェンスラインに入るタイプの……両サイドが上がっちゃっているから。フラットスリーで構える用のボランチだったのに。最初、本当に恥ずかしかったな。

斉藤とインディアンスが上がっているのに、俺も上がろうとしてたよ(笑)。「下がれ、下がれ! 俺が上がるから!」って(笑)。そしたら不動のエースがいたよ。ディーン・フジオカが(笑)。そりゃそうだよ。そうやって番組を組み立てているんだなって。で、これがわかったの。俺なりの解釈ね。1個、わかったのは『さんま御殿』はアンケートじゃない。みんな「アンケートが大変だ」って言っているけど。アンケートは書く。で、採用されたものは大事だけど、一番大事なのは当日の台本で自分以外の人のアンケートでなにが採用されているのか?

それをその時に早めに読み込んで。たとえば、「ディーンさんのこのアンケートが採用されているっていうことは、ここから何発か当たって俺にこの話が来るな」とか。それは俺、全くできてなかったから(笑)。だから本当に大事なのは他人の採用されたアンケートを読むこと。これが『さんま御殿』に出る人にとって一番大事なことなのよ。これはもう本当、いろいろと傾向と対策はつかめたよ。

あとは、もう出てきている他の出演者との関係性ね。俺はそれ、途中から気づいたから。斉藤に言ったわけよ。「ここはもう、振られてないけど勇気を出して行こう」って思って。本当に清水の舞台から飛び降りるぐらいのつもりで。そしたら、さんまさんがウケてくれたからよかったなと思いながら。もう傾向と対策は完璧につかめてきたけども……えっ、これ、必要? フハハハハハハハハッ! 「それ、必要?」っていう(笑)。

おじさんが、裏方が大番組に行って番組づくりを学び、その傾向と対策を発表していくラジオ(笑)。まあまあ、でも本当にわかったよ。ひとつふたつぐらいはカットされていたけども、そもそも人数が多くないから、あのぐらいしか振られていない。だから本当にオンエアーを見た人はわかると思うけど、急に振られるのよ。「佐久間くん、ディレクターとしてどう思う?」って。でも、随分と優しいパスだと思ったけどね。芸人さんに比べたら。俺の職業から振ってくれたから。だから本当に優しい現場だったなっていう風に思っています(笑)。

TVer『踊る!さんま御殿!!』

<書き起こしおわり>

佐久間宣行 はじめての『踊る!さんま御殿!!』収録を語る
佐久間宣行さんが2022年1月26日放送のニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』の中で『踊る!さんま御殿!!』に出演した際の模様を話していました。
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