星野源と山岸聖太 RTAとヒップホップの共通点を語る

星野源と山岸聖太 RTAとヒップホップの共通点を語る 星野源のオールナイトニッポン

山岸聖太さんが2022年1月25日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』に出演。星野源さんとゲームの攻略スピードを競う競技RTAについて話していました。

(山岸聖太)先週のさ、RTAジャパンの話、よかった。あれ、面白いよね。

(星野源)ああ、うんうん。あれ、見た?

(山岸聖太)もちろん見た。

星野源 2021年ベストラジオ&ベストYouTube動画を語る
星野源さんが2021年1月18日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で自身の2021年のベストラジオとベストYouTube動画を紹介していました。

(星野源)あれのさ、『Portal』のやつ、見た?

(山岸聖太)『Portal』は見てないや。

(星野源)『Portal』のRTAがあって。『Portal』っていう僕の好きなゲームがあるんですよ。それの『1』で、あれはポータルガンっていうのを発射して、穴ができて。もう1回、撃つと今度はワープができるんだよね。1個目に撃ってできた穴に入ると、2個目に撃ったところにできた穴から出てくるみたいな。それで、いわゆるFPS、主観視点のパズルゲームで出口まで行って、何面も何面もクリアしていくっていうやつなんだけども。そこのできた穴にちょっとだけ、自分が入らないんだけども入っているぐらいの絶妙なところの端っこに行くことによって、自分の画面の視点ともう1個……2つ、できちゃうっていうか。なんて言うの? 当たり判定の判定だけ中に入って、実際のカメラの視点は元々のままであるっていう風になって、そこからその外に出れたりするの。

(山岸聖太)ああ、なるほどね。

(星野源)それで、そのポータルガンを別のステージのところに打ったら、そこに行けちゃうの。だから、それでものすごく早く全クリするっていうRTAがあったんだけども、それがめちゃめちゃ面白くて。

『Portal』RTA

(星野源)それをたどっていったらものすごい肉体を使う『リングフィットアドベンチャー』のRTAまで行ったっていう。

(山岸聖太)RTAはああいう、ゲームの隙をつく競技っていうかね。めちゃめちゃ面白いよね。

(星野源)裏技っていうか、なんていうか。バグとかも含めて。それをさ、みんなプレイヤーっていうか、ユーザーの人が開発してやっていくじゃない? 遊びを生み出していくっていうか。

(山岸聖太)それがやっぱりいいよね。あれが面白いんだよ。本当に。

(星野源)いいよね。

(山岸聖太)『ドラクエ3』のRTA、知ってる? ファミコンの『ドラクエ3』。

(星野源)ああ、知らない。

(山岸聖太)ファミコンの『ドラクエ3』って普通にやるとクリアまで何十時間もかかるんだけど、RTAでやると30分ぐらいでクリアできるっていうのがあって。

(星野源)へー!

(山岸聖太)それになにが必要か?っていうと、ホットプレートが必要なの。

(星野源)えっ、ホットプレート? あの、焼肉とかお好み焼きとかを焼くやつ?

(山岸聖太)そうそう。ホットプレートの上にファミコン本体を置いて。で、本体の体温っていうか、温度によって起きるバグが変わってくるっていう。

(星野源)めちゃくちゃ面白いね! そんなことがあるんだ!(笑)。

(山岸聖太)それを研究開発している人がいて、どんどんどんどんタイムが縮まっているのよ。毎年、毎年(笑)。

(星野源)すごいね!

(山岸聖太)すっごい面白いよ。あの世界は。感動するよね。

『ドラゴンクエスト3』RTA(ホットプレート使用)


(星野源)感動するよね! 限界の挑戦するしさ。あと、『マリオ64』のさ……。

(山岸聖太)目隠しのじゃない?

(星野源)ああ、そうそう! あれ、かっこいいよね。

(山岸聖太)すごいよね。見えない状態で『マリオ64』をやってクリアするっていう(笑)。

(星野源)コントローラーを握って、目のところにバンダナみたいなのをやって。見えない状態でいかに早くクリアできるかっていう。だから、全部の動きとあと、ボスとか敵が攻撃してくる音とかタイミングとかを全部覚えてやるんだよね。

(山岸聖太)そうそうそう。「BGMの拍に合わせて押す」って言っていたよ? 「このBGMのこの何拍子で……はいはいはい、ジャンプ!」みたいな。

(星野源)「テッテッテッテ、テレレレ♪」みたいなね。

(山岸聖太)すごいよね!

(星野源)すごいよね!

(山岸聖太)めちゃめちゃ面白いんだよ。あれ。

『スーパーマリオ』目隠しRTA

(星野源)それがさ、無限に遊び方を生み出しているっていうのがすごいよね。もちろん、公式ではない部分もあるとは思うんだけども。だから、そのへんがちょっとヒップホップと通じるようなところをなんとなく感じてしまったり。

(山岸聖太)たしかにね。

(星野源)全然違うところをチョップして……サンプリングしてまた違う音楽を作るみたいな感じで。ゲームはゲームとしてそこに存在しているのに、また新しい面白がり方をどんどん開発しているみたいなね。

(山岸聖太)本当にそうだよね。それが本当に……今でも、ずっと何十年も前のゲームを今でも好きでそれをずっとやっているみたいなことがたまらないよね。本当にいいですよ。

(星野源)そうですよね。20年前とか30年前のゲームをさ。しかも、10代の子とかがやっていたりするじゃない? 20代前半とかさ。世界中でやっているからね。

(山岸聖太)世界中でやっているよね。

(星野源)面白いよね。

(山岸聖太)あれ、いい話でしたよ。源くんがラジオでRTAを話してくれたのは(笑)。

(星野源)でも、あの『リングフィットアドベンチャー』のRTAをやっていたえぬわたさんっていう走者の方がTwitterかなんかを更新してくれたのを見て。なんか、僕の曲を聞いてくれていたんだって。

(山岸聖太)ああ、そうなんだ。

(星野源)それで、挑戦をする前に『創造』を聞いて。その『創造』っていう曲がすごい好きだったからって、テンションを上げてからやっていたんだって。

(山岸聖太)へー! すごいね。

(星野源)そんなの、全然知らなかったから。嬉しいって思って。

(山岸聖太)まあ、嬉しかっただろうね。その話もね。

(星野源)そうだね。いや、面白いなって思った。じゃあ今、ちょうどヒップホップの話も出たので。元々ある曲をサンプリングして、全然違うところに仕上げて出来た、また全然違う曲になったという曲をかけますよ。ファーサイドで『Drop』。

The Pharcyde『Drop』


(星野源)この曲はJ・ディラというアーティストがサンプリングをして作った曲ですね。お送りしたのはファーサイドで『Drop』でした。

<書き起こしおわり>

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