星野源さんが2021年6月1日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で前週、放送内で作家の寺坂直毅さんが披露した結婚お祝いの曲紹介前口上についてトーク。放送後、Radikoのタイムフリーで聞き直して泣いたという話をしていました。
(星野源)先週、結婚発表をさせていただきまして。なんというか、いろんな方から、「ラジオを聞いたよ」っていうご連絡いただいたりとか。あとそのなんというか、取材というか……ニッポン放送の入り口でね、マスコミの方々にご挨拶をカメラを通してしたものを見て、ご連絡をくださった方とかいっぱいいらっしゃって。本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします。はい。もう、あれですよね。寺ちゃんの口上が素晴らしかったですね。
(寺坂直毅)いえいえ、本当にすいません。
(星野源)その寺ちゃんの口上、放送中ね、スタッフのみんなが号泣して(笑)。今はグッズとかイベントの方に行っている前ディレクターのヒカルちゃんもずっと見てくれていて。号泣しておりましたよ。ああ、メールが来ています? 香川県の方。「先週の『特別な通常回』、最高でした」。ああ、あれね! 公式インスタグラムの宮森の……ハッシュタグだっけ? 「#特別な通常回」
くぅーっ! いい言葉でしたね。あれは。あれを書いた人はモテるっていう感じ、しましたよ? どう考えてもモテるでしょう? あの言葉の使い方は。ねえ。
あれ、宮森がやってくれていますから。星野源のオールナイトニッポンの公式インスタグラム、ぜひフォローをしてください。なんか、20万人ぐらい行ってない? すごい人数、行ってるよね? あ、ごめん。2万人だったらごめん(笑)。たしかそうだったと思うんだけども。あ、21万人? すごいね! ラジオのアカウントで、すごいね。ありがとうございます。皆さん。でね、写真とか上がりますから。皆さん、登録してください。
(星野源)「……『特別な通常回』、最高でした。寺ちゃんの口上、ラジオを聞いてあんなに泣いたのは初めてで、たくさんの方が星野さんのご結婚をお祝いしてるのが伝わり、心が温かくなりました。源さんはあの時、どんな気持ちで目の前の寺ちゃんを見ていましたか? 泣いちゃいましたか?」っていうね。たしかに僕のリアクション、気になるかもしれないですね。僕のリアクションのことは言ってないですもんね。
(寺坂直毅)はい。
(星野源)あの時ですね、寺ちゃん、泣いていたじゃない? で、その泣きをごまかすように笑ったりとかしてたじゃない? 僕はあの時ね、完璧に本番スイッチが入っていたので。「絶対にここで止まるなよ」って思っていました。寺ちゃんに。「今、止まったら終わりだからな」と思って。だから僕があそこで笑ったりとか、目線を合わせると、寺ちゃんはたぶんもっと泣くって思って。僕は目を隠して……(笑)。
(寺坂直毅)なるほど!
(星野源)僕は目を隠して下を見ていました(笑)。でも本当に素晴らしかったですよ。そうそう。あれはたぶん途中で止まっちゃいけないやつだと思ったから。でも、今にも止まりそうだったから。思いが……あんなにさ、「思い」っていうものが口から出そう、出そうっていう人、なかなか見ないよね? もうこの知り合ってね、10年ぐらいの友達の思いがグワーッと喉から、もうモンスターのように。「俺を出せ!」みたいな感じのさ(笑)。
いや、そう。それで、もちろんグッと来ているんだけども、本番のテンションだったので。「ダメ、ダメ。止まっちゃダメ!」って思いながら聞いていて。で、みんなが泣いていて「ああ、泣いてくれている。素敵だな。素敵な空間だな。あとで聞こう」と思って。それであとで聞いて、泣きました(笑)。タイムフリーで聞いて、泣きました。
「タイムフリーで聞いて、泣きました」(星野源)
星野源『不思議』と結婚を語る https://t.co/FWQz6il4Yq
(星野源)いやー、最高。寺ちゃんの口上を聞きながらね、もう聞いてるブースの外のヒカルちゃんとかね、そっちのスタッフが全員号泣ですよ(笑)。— みやーんZZ (@miyearnzz) May 26, 2021
(星野源)でも、俺は泣いたんだけども。ちょっと涙ぐんで「ああ、素敵な口上だったな」って思って。これはでも、その前に泣いた方が割とちゃんと泣いたんですよ。それはなぜか?っていうと、世間的に発表をした瞬間に寺ちゃんから「おりゃーっ!」っていうLINEが来て(笑)。その、なんていうか……「言語化ができない」っていうLINEが来て。それで、いろんな人にごあいさつの連絡とかしなきゃいけなかったし。それをしている最中でもあったので。「すぐ返事できない。ごめん」と思いながら。
で、返事ができる状態になって、寺ちゃんに電話して。「こういう運びになりました。言えなくてごめんね」って話をした時に寺ちゃんが「いや、いいよ!」って。フハハハハハハハハッ! 「いや、いいよ!」って。「本当にいろいろとお世話になって。今度のラジオの時に、もしかしたら……いろいろ反響もあるだろうし。もしかしたら迷惑かけちゃうかもしれないけど、よろしくね」って言ったら「いや、いい! あのね、ちゃんとやる! ちゃんとやるよ!」って(笑)。
(寺坂直毅)恥ずかしいーっ! 恥ずかしい……恥ずかしい……(笑)。
(星野源)俺、寺ちゃんにタメ口を使われることってないわけですよ。同い年で、なのにずっと敬語で接してくれている……距離があるとかじゃなくて、寺ちゃんの性格的に敬語なんですよ。
(寺坂直毅)でも、演者さんとスタッフということで。
(星野源)それでいつも敬語なんだけども、その時だけはタメ口で。「いいよ! 大丈夫だよ。大丈夫。大丈夫!」って(笑)。
(寺坂直毅)すいません!(笑)。
(星野源)いや、でも俺はそれにめちゃめちゃグッと来ちゃって。そのタメ口に……なんていうの? すごく「頼れる人だな!」って思って。懐の深さみたいな……なんていうの? 胸に飛び込みたい感じ? 正直その……(笑)。そう。ちょっと笑っちゃったんだけども。その瞬間(笑)。「タメ口じゃん!」ってなって笑っちゃったんだけども、それでなんか、やっぱり言葉にできない感情になって。そこはちょっと泣きましたね。あれはちょっとグッと来ました。で、それを先週の会議の時かなんかに寺ちゃんに言ったんだよね。そしたら「タメ口になったこと、もう1個、あります」って言ったんだよね。それが紅白に初めて出る時に僕が報告の電話をした時。「その時、タメ口だったと思います」っていう。「よかった!」っていうね(笑)。
(寺坂直毅)「うわーっ、決まった! よかったねー!」って言いましたね(笑)。
(星野源)そうそうそう(笑)。
(寺坂直毅)他局のラジオのスタジオで。僕が生放送で。FMのJ-WAVEさんで。
(星野源)そうだよね。
(寺坂直毅)で、その電話……「たぶん叫ぶな」と思って。誰もいないスタジオに勝手に入って。「おおっ、決まった!」って(笑)。
(星野源)「決まったよ」って言ってね。「おお、決まった!」ってね。僕はね、その時はたしか『スマスマ』の収録で。当時、『SUN』で『スマスマ』の収録があって。その収録が終わった段階で「出場が決まりました」ってスタッフの方に聞いて。それで寺ちゃんにいの一番で電話して。そうそうそう。たしかそうだった気がする。それで、その時にもたしかにタメ口だったなって(笑)。
(寺坂直毅)いやー、覚えてないですねー(笑)。先週のことも覚えてないぐらいなので(笑)。あ、先々週か。
(星野源)だからやっぱり、いつもそういう風に敬語で丁寧に。あとはその演者とスタッフであるという、自分を律している人がさ、その律する弁みたいなのがバコーン!ってぶち飛ぶ瞬間に相対すると、やっぱり涙が出るよね。
(寺坂直毅)「口上、やるよ!」って言ったんですよね(笑)。
(星野源)そうそうそう! 先々週ね(笑)。「口上、やるよ!」って(笑)。
「口上、やるよ!」(寺坂直毅)
(寺坂直毅)「口上、させていただいていいですか?」っていうのが普通、正しいですけども。「おう、口上、やるよ!」って(笑)。
(星野源)なんていうの? なぜか寺ちゃんがすごくチャラくなって。「おおっ! やるよ! 口上、やるよ!」って(笑)。
(寺坂直毅)しかもなんか、ベランダみたいな、窓際に近づいて電話していました(笑)。
(星野源)なんで?(笑)。
(寺坂直毅)部屋の奥じゃなくて。家で仕事していたんですけども。なんか、窓際に近づいて。「ああ、やるよ!」って。太陽に(笑)。
(星野源)太陽に(笑)。いやー、そうなのよ。それでね、だからそれの、その瞬間をもう1個、見たんだけども。昨日。『明日のたりないふたり』という山里と若林さん。そのお二人の2時間の漫才! 本当にありがたいことに……若林さんに僕のオンラインライブをご招待とかさせていただいたお礼も兼ねてだと思うんですけども。若林さんからメールをいただきまして。「よかったら見てください」っていうご招待枠のメールをいただいて。「ありがとうございます!」って。元々、買って見るつもりだったんだけど。それをいただいて、見させていただいて。
いや、すごかったですね。ちょっとネタバレになっちゃうと思うんで詳しく言わないですけど。やっぱり、何かの弁が吹き飛ぶ瞬間っていうのを見ることができて。非常にたまらない気持ちになりました。なので、今日の1曲目はこの曲です。Creepy Nutsで『たりないふたり』。
Creepy Nuts『たりないふたり』
(星野源)今夜のメールのテーマを発表します。今夜は「世界の景色が変わって見えた出来事」です。先週、僕はオープニングでこの話をしましたけれども。なんかね、そういう瞬間って誰にでもあるのではないかと思うので。その体験をした後では全然、世界が変わって見えたっていう。本当にそうだったんですよね。その結婚の発表をさせていただいた瞬間から、もう世界が……なんていうのかな? もう周りの気がバーッと変わった感じがして。「ああ、なんかこういうことなのかな」っていうのはすごく思いましたね。なので、皆さんの世界の景色が変わって見えた出来事を教えてください。
<書き起こしおわり>