佐久間宣行と東京03飯塚 乃木坂46メンバーのコントの上手さを語る

佐久間宣行と東京03飯塚 乃木坂46メンバーのコントの上手さを語る ニッポン放送

佐久間宣行さんと東京03・飯塚悟志さんが2022年1月16日放送のニッポン放送『クセになっちゃうラジオ』の中で乃木坂46メンバーのコントの上手さについて話していました。

(佐久間宣行)でも、「しゃべる奴らは、ハラが減る。」ってもう11話じゃないですか。僕は11話だけ出たけども……飯塚さんが印象的だった回って何ですか?

(飯塚悟志)2年やっていて、最初の1年は「ノギ荘」っていうので、別の設定だったんですよね。僕がアパートの管理人で、みんなでルームシェアみたいな。で、今回はノギアドっていう、広告代理店で。広告代理店になってから、僕が一番印象に残ってるのは、もう卒業された生田絵梨花さんが出た回で。まあ、そのノギアドっていう会社のエースなんですよ。生田絵梨花さんが脳内で「私はエース」っていう架空の歌をずっと歌ってるコントがあるんですけど。これがね、めちゃくちゃ面白い! 鬼才・オークラが考えた。

(佐久間宣行)ああー、オークラさんが好きそうな設定だけど……そこに生田さんって才能が乗っかると。

(飯塚悟志)これは本当に面白いですね。あんまり見たことないパターンのコントかもしれないです。

カップスターコメディ「しゃべる奴らは、ハラが減る。」第5話

(佐久間宣行)ノギ荘よりノギアドになったらストーリーとか、強くなってきてますよね?

(飯塚悟志)なんかちょっと撮り方もドラマっぽくなってるし、ストーリー性もなんか濃くなりましたよ。

(佐久間宣行)あと、1年ノギ荘をやったのを経て、オークラさんが「あれ? こいつら、出来るな!」って思って、コントの役柄をちょっと強めにしてますよね? で、しかも結構できてるっていう。

(飯塚悟志)みんな、すごいんですよ。齋藤飛鳥さんとかびっくりするのが、なんかコントをやっていて。たとえば僕のセリフの後、齋藤飛鳥さんってなった時に、普通はセリフを変えちゃうと、きっかけセリフだから困るのよ。でもね、僕はちょっとツッコミ的なセリフだったんで、反射的に変えちゃったんですよ。

(佐久間宣行)ああ、なるほど、なるほど。みんな、だいたいその前のセリフのケツで覚えているからね。だから『ウレロ』の時、結構大変だったもんね。

(飯塚悟志)そうなんですよ。そこを変えちゃうと、ゲストの方々が困るかなっていう気の使い方をしてたんですけど。ちょっと変えちゃった時があって。でも、齋藤飛鳥さんは変えちゃったセリフの後にちゃんと自分なりにそのセリフを受けて、面白おかしく返してきたんですよ。「うわっ、天才だ!」と思って。

(佐久間宣行)天才ですね。

(飯塚悟志)これ、下手したら角ちゃんでもできないかもしれない(笑)。

(佐久間宣行)フハハハハハハハハッ! たしかにね。角ちゃん、乗ってる時と戸惑う時の差が激しいですからね。

(飯塚悟志)そうそうそうそう。きっかけゼリフを変えちゃった時に角ちゃん、戸惑うから。だから本当に「天才だ!」と思いました。

(佐久間宣行)あと、齋藤飛鳥さんの話ばっかりだとあれだけど。角ちゃんの悪口を言うの、絶妙にうまいよね?(笑)。

(飯塚悟志)まあまあ、あれはなんか自分の中で持ってるものをそのまま出した感じ、しますよね(笑)。あの人の中にあるものを。

(佐久間宣行)そう。俺もそのノギアドを楽しみに見ている時に、角ちゃんの悪口を言うのが一番うまいのが齋藤飛鳥で、その次が梅澤美波さんっていう(笑)。

(飯塚悟志)そうね。梅澤さんもうまいですね(笑)。

(佐久間宣行)角ちゃんの悪口のトーンがすごいうまいっていう(笑)。

(飯塚悟志)顔もね、いい顔をするんですよね。梅澤さんは。おもしろい。みんな、おもしろいですよ。本当に。

(佐久間宣行)いやいや、わかります。だからオークラさんが楽しんで書いてるなっていう。

(飯塚悟志)なんかね、ちゃんと体現してくれるから。台本をね。

オークラさんが楽しんで台本を書いている

(佐久間宣行)だから本当、徐々に豊本さんの出番が削られてるっていう(笑)。

(飯塚悟志)そうなんですよね(笑)。

(佐久間宣行)オークラさんの悪い一面というか。乗ってきて……(笑)。

(飯塚悟志)まあまあまあ、「この人、おもしろい!」ってなったら、その人に対して当て書きするから。どんどんその人の出番が増えていくんですけど、まあ、豊本が割を食っちゃうっていうね。いや、豊本もおもしろい部分、あるんですけどね。

(佐久間宣行)まあ、それは03でできるしね。

(飯塚悟志)そうそう。なんでこんな豊本に気を使わなきゃいけないんだ、俺が?(笑)。

(佐久間宣行)そういうことですよ(笑)。でも11話でこうやって僕と飯塚さんがこの関係で共演するって思ってました? こんな未来があるなんて、思ってないですよね?(笑)。

(飯塚悟志)いや、全然思ってないです。まさか佐久間さんがヤングテリーになるなんて……(笑)。

(佐久間宣行)俺は俺は言ってないけどね。ヤングテリーっていうのはね(笑)。

(飯塚悟志)いや、すごいです。本当に。だからそれこそ、そのカップスターの11話の時に「佐久間さんってなんて腕があるだろう!」と思ったし。

(佐久間宣行)たしかに、俺が腕があるっていうよりは、わかんないけど……途中から「任せても大丈夫だな」と思って、簡単に俺に振るようになってきてましたもんね?(笑)。

(飯塚悟志)いや、本当に。すごいよな。いろいろ経験して。

(佐久間宣行)それはもう、たぶんディレクターのやりたいことが分かるからだと思います。

(飯塚悟志)ああ、だからどっちの気持ちも分かるってこと? 演者も。

(佐久間宣行)演者の気持ちはディレクターとしてしか分かんないから、やってみた自分の感覚しか分かんないけど。演者で出てる時に「ディレクター、この現場ではこれがほしいんだな」ってのはだいたい台本から、行間から伝わってくるから。だからまあまあ、それが当たってたんじゃない?

(飯塚悟志)完璧じゃないですか。演者としては。スタッフさんの意向がわかるんでしょう? で、それを汲んだ上でパフォーマンスができるんでしょう? 完璧じゃないですか(笑)。すごいな、本当に!

(佐久間宣行)去年は日テレで東京03の冠番をやれたじゃない?

(飯塚悟志)はいはい。『東京03とスタア』っていう。

(佐久間宣行)あれ、楽しかったですね。

(飯塚悟志)楽しかったー! あれは本当、夢でしたからね。『ウレロ』でまあ東京03、劇団ひとり、バカリズムのみんな、本当にずっと同期みたいに一緒にやってきた友達とコント番組作ってもらって。早見あかりちゃんもいて。それがあって、それを経て、この東京03の3人だけでゲスト1人呼んでコントやれるっていう。これもまた、夢だったんで。考えていただいて。

(佐久間宣行)あれ、そうですね。なんか俺ね、本当にね、初めてセットを見る時の飯塚さんの顔を見たくてやってるんだよ。どんな番組も、作ってる時に「このセットを見て飯塚さん、突っ込みたくなるだろうな」と思いながら。で、毎回先にスタジオに入って飯塚さんがセットを見る時の顔を見るんだけど。『東京03とスタア』の時、セットの前に仁王立ちしてバーッと見た後、ちょっと涙ぐんでいたからね(笑)。

(飯塚悟志)フハハハハハハハハッ!

(佐久間宣行)セットを見て涙ぐむ芸人、飯塚さんしか知らないから(笑)。

(飯塚悟志)「これからコントを撮る」っつってるのに(笑)。一旦涙ぐんでからスタート(笑)。

(佐久間宣行)一旦涙ぐんで、じんわりして、小声で「ありがとう」って言ってからスタート(笑)。

(飯塚悟志)いや、まあまあ、だって本当にずっと長いことね、まあコンビ時代からやっていて。こんな未来が来るとは、本当に思ってなかったから。

(佐久間宣行)そうですよね。今ではもう知らない人もたくさんいるけどね。だって1回、諦めて。「これでうまくいかなかったら芸人をやめよう」と思って組んだトリオですもんね。

(飯塚悟志)そうです、そうです。だからでもやっぱりね、『ウレロ』の時も思ったけど。東京03の冠のコント番組っていうことで、もっとこうなんか重みというか、感慨深さがやっぱりちょっと違いましたね。「我々のためにスタッフさんはこれを作ってくれたんだ」っていう。

(佐久間宣行)それがあの仁王立ちじんわり涙になるの?(笑)。

(飯塚悟志)そうね(笑)。だからカフェのセットとか、ヤバかったですよ。日向坂の皆さんと。あれは本当に、本当にドラマみたいなセットでしたもんね。

(佐久間宣行)そうそう。「日テレの美術ってすごい」って思いましたもん。僕も。あと、本当に日テレのスタッフが「03だからやりたい」って。なんか03のファンがすごい多かったですね。

(飯塚悟志)いや、ありがたかったですね。

(佐久間宣行)あの時、やっぱり白石麻衣さんはびっくりしましたよね。

(飯塚悟志)うまさ?

(佐久間宣行)「あれっ? コント、うめえな!」って。

(飯塚悟志)第一声が違いましたね。

(佐久間宣行)第一声、違いましたよね。

(飯塚悟志)あれ、結構難しいネタだと思うんだよな。かもめんたるの岩崎う大くんが書いてくれたんですけど。

(佐久間宣行)それで俺も、「トーンが違ったらちょっと注意しないとな。修正しないとな」と思って臨んでいたんですよ。こんな専門的な話をしていいかどうか、分からないけど。キャピキャピのギャルが最終的に狐だった、みたいな。角ちゃんが取り憑かれていたみたいなオチなんだけども。そこ、だから最初はちょっとだけ空気が読めない人になっていかなきゃいけないっていう、そこのトーンがやり過ぎると引いちゃうし……みたいなので。「これ、修正しなきゃいけないかな?」と思ったら、結構しっかりね。

(飯塚悟志)絶妙な按配でしたね! 

(佐久間宣行)だからその後に俺、カップスターを見たから。「あれ? 乃木坂ってなんてこんなことコント、できるんだろう?」って思ったら、やっぱりあれなんですかね? 毎週、バナナマンに会っていると、バラエティでもちょっとだけ即興のコントの感じ、出てくるじゃないですか。あれで、鍛えられていたんですかね?

(飯塚悟志)まあねー。

(佐久間宣行)あの設楽さんの覇王のオーラが伝わってるんですかね?(笑)。あの設楽さんがどんどん売れてくるにつれて身に付けてきた……。

(飯塚悟志)バナナマンイズムってことですか? 乃木坂のあのコントのうまさは。

(佐久間宣行)そうなんじゃない? だって、それ以外になくない?

(飯塚悟志)たしかに。みんなうまいもんね。

(佐久間宣行)そうそうそう。

乃木坂のコントのうまさはバナナマンイズム

(飯塚悟志)バナナマンはね、本当にゴッドオブコントですからね。僕の中で。

(佐久間宣行)フハハハハハハハハッ! ゴッドオブコントだ(笑)。

(飯塚悟志)キングオブコントの上ですから。

(佐久間宣行)上ね(笑)。バナナマンと仕事している時の飯塚さん、なんていうの? 舎弟中の舎弟みたいだよね(笑)。

(飯塚悟志)フハハハハハハハハッ!

(佐久間宣行)そんな顔、するもんね(笑)。画面の時には出さないかもしれないけども。ちょっとした……。

(飯塚悟志)あのね、憧れだから(笑)。

(佐久間宣行)ちょっとした時に出ちゃいますよね(笑)。

(飯塚悟志)「俺、今兄貴と一緒だ!」って思っちゃうんだよなー(笑)。

(佐久間宣行)フハハハハハハハハッ!

<書き起こしおわり>

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