ランジャタイのお二人が2022年10月20日放送のニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』の中で土砂降りの名古屋野外ライブで全くウケてくれない観客と繰り広げた戦いについて話していました。
(佐久間宣行)でもモグライダーはウケなかった原因がわかってたけど。でもランジャタイは俺たちも撮り終わった後、「なんでだろうな? 俺たちが見てた面白いランジャタイのまんまだったんだけど、なんでうまくいかなかったんだろう?」っつって。
(国崎和也)でも不思議でしたね。笑いこそなかったですもんね。できてはいたんですけど(笑)。淡々とはやりましたけど、その日、笑いだけがなかったんですよ。
(佐久間宣行)そういうことって、このやってる時の間にあるの? 全く同じことをやってるんのに……。
(国崎和也)いや、多いです。もう間も完璧。ツッコミの声量とか音とかも完璧。めっちゃくちゃ面白い。ただ、笑い声だけがないっていう(笑)。
(佐久間宣行)フハハハハハハハハッ!
全て完璧。笑い声だけがない
(国崎和也)ただ、笑いだけがないみたいな日々はめちゃくちゃあります。
(伊藤幸司)お客さんも険しい顔をしている。
(国崎和也)うん。親の仇みたいな顔で。お客さんが。
(伊藤幸司)睨みつけてきて。
(佐久間宣行)そういう時ってさ、だって反省のしようがないでしょう? あるの?
(国崎和也)ないです。こっちが笑いそうになります。
(伊藤幸司)なんかそこからが楽しいっていうのもあるし。ワクワクしてくるというか。
(佐久間宣行)そういう時、ネタを延ばすんでしょう?
(国崎和也)めちゃくちゃ延ばします。あっちが笑うまで。
(佐久間宣行)フハハハハハハハハッ! マジで? タチが悪いな(笑)。
(国崎和也)めちゃくちゃタチが悪いです。本当に。
(伊藤幸司)でも、そうやって作り上げてきた感じはありますね。
(国崎和也)そういうのがありますね。だって1回、名古屋の営業に行った時に僕らとAマッソと立川吉笑さんっていう3組で行って。そこで……吉笑さんは落語の方なんで。で、ライブステージは30分で終わらないといけない。で、僕らは落語を知っているんで。落語は10分じゃ無理だってわかっているんで。
(佐久間宣行)押しちゃダメっていうことね。
(国崎和也)で、Aマッソと俺らが5分・5分で終わらせようと。で、吉笑さんには20分、使っていただこうっていうことでAマッソがちゃんと5分で終わって。
(伊藤幸司)しっかりと。
(佐久間宣行)あのAマッソがちゃんと?
(国崎和也)あのAマッソがですよ。吉笑さんのことを思って。落語があるからって。で、僕らにバトンをつないで。で、土砂降りだったよね? 土砂降りで、そこにはAマッソのファンしかいないんです。
(佐久間宣行)ああ、その時の人気としても?
(国崎和也)そう。で、外に柵があって。その後に名古屋のアイドルの方々。超人気の方々が出るっていうことで、ファンの方たちが待っているっていう。それは、めちゃくちゃいるんですよ。
(佐久間宣行)じゃあ、もうランジャタイを見たいやつは誰もいない?
(国崎和也)誰もいない。で、僕らがネタをやってた……。
(佐久間宣行)そしたらもうさ、まっすぐに明け渡せばいいだけの話じゃん?
(国崎和也)そうです。で、Aマッソのファンがまず、僕らで笑わないんです。で、僕らは「笑って!」って思っているんですけど、笑わない。そしたら、あちらの柵の向こう側にいるアイドルファンの方々が柵を持ってガシャガシャーンッ!ってやったんですよ(笑)。僕らの漫才の時に。「早く終われ!」って。
(佐久間宣行)暴動じゃん(笑)。
(国崎和也)暴動(笑)。ガシャガシャガシャーン!って。で、僕らはそれに腹が立って。「じゃあ、あなたたちが笑うまでやりますよ!」って。それでネタをめちゃくちゃ延ばしたんですよ。それはバスケットゴリラっていうネタだったんですけども。「ウホウホ」ってずっと言っているだけなんですけど。だから、すごかったんです。「ウホウホ!」って言っているとあっちの方からずっと「ガシャガシャガシャーン!」って(笑)。「ウホウホ!」「ガシャガシャガシャーン!」って。本当の動物園みたいな(笑)。
(佐久間宣行)本当だな(笑)。動物園で暴動が起きたみたいな。
(国崎和也)それで、結局誰も笑わなかったんです。でも、もうお互いに無理みたいになって。「お互い、今後会うこともないだろう。そもそも感性が合わない」って……(笑)。
(佐久間宣行)早く気付けよ!(笑)。それもめちゃめちゃ長くやって気付いたんでしょう?
(国崎和也)で、終わって僕らが戻ってきたら、吉笑さんとスタッフがめちゃくちゃモメてるんですよ。で、よく見たら我々が20分ぐらいやっていたみたいで(笑)。で、吉笑さんが「もう出れないです。5分しかない……」って(笑)。
(佐久間宣行)5分だったら枕もできないよ(笑)。
いつの間にか20分、やっていた
(国崎和也)で、スタッフがその吉笑さんを押して。飛び出した状態でスタッフさんが音をかけて。「チャンチャラチャンチャン……♪」って(笑)。
(佐久間宣行)で、吉笑さんが出て、座って?
(国崎和也)外は土砂降りなんですよ。
(佐久間宣行)そもそも、土砂降り落語ってね(笑)。
(国崎和也)土砂降りで。水たまりにスタッフさんが座布団をベチャッて置いて(笑)。で、吉笑さんがフラフラでそこに行って(笑)。で、そのまま5分で……何を言っているのかもわからないんですよ。早送りで(笑)。「ドゥルルルルルルルッ……」って。全部早送りで落語をやって。「ガシャガシャガシャーン!」は聞こえるっていう(笑)。
(伊藤幸司)もう収まらない(笑)。
(佐久間宣行)「あんな長いことやったやつらの後、なんで早送り落語なんだ?」って(笑)。
(国崎和也)パントマイムの落語みたいなのがなにを言っているままわからないっていう状態で。上下もむちゃくちゃなんですよ(笑)。「なにやってんの、こいつ?」みたいな。で、「ガシャガシャガシャーン!」ってなって。で、終わった時に……すごかったよね? そのアイドルグループが出番になって。「みんな、お待たせ!」ってローラーブレードで出てきたら、あっちの門がパーン!って開くんですよ。そしたら本当に三国志のように、ファンの方たちがなだれ込んできて。
(佐久間宣行)『キングダム』みたいだ(笑)。
(国崎和也)ドゥワーッ!って押し寄せてきて(笑)。すごいライブですよ。「オイッ! オイッ!」って。そしたら……スタッフの方が吉笑さんの座布団を取り忘れていて。ずっと水溜りにその座布団がプカプカ浮いているんですよ(笑)。で、それをみんな、アイドルの人たちがぐるぐる回って(笑)。
(佐久間宣行)センターの座布団だけをよけて(笑)。
(国崎和也)で、スタッフさんが気づいて、走ってきて。その座布団をパーンッ!って投げて(笑)。座布団がシュルシュルシュルシュルッ!って(笑)。
(伊藤幸司)落語家の命がね(笑)。
(国崎和也)落語家の命の座布団が、シュルシュルシュルシュルッ!って(笑)。
(伊藤幸司)すごい回転しながら。
(国崎和也)そういうのばっかりでしたね。なんかもう、ウケた、滑ったとかじゃんなくて。
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(佐久間宣行)でさも、ネタを続けたってことはさ、自分たちは面白いと思ってるのと。あと自分たち……なんか芸風を変えろって言われたこと、あるの?
(国崎和也)あります、あります。
(佐久間宣行)ああ、あるの? やっぱり。
(国崎和也)なんなら「解散せよ」って言われたことありますよ(笑)。
<書き起こしおわり>