オードリー若林 萩本欽一とのラジオ対談を語る

オードリー若林 萩本欽一とのラジオ対談を語る オードリーのオールナイトニッポン

オードリー若林さんが2021年12月11日放送のニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』の中で萩本欽一さんとのラジオ対談番組についてトーク。収録の模様などを話していました。

(若林正恭)それで欽ちゃんとさ、ラジオをやったんだけど。やっぱり業界の人はさ、あれなんだね。「欽ちゃんとラジオをやった」っていうことを……俺も大きなイベントだったけど。まあ、話しかけられたね。「欽ちゃん、どうだった?」って。いろんなスタッフさんに。

(春日俊彰)それはやっぱりそうじゃない?

(若林正恭)いや、すごかった。ニッポン放送のお出迎えが。あれ、なんなんだろう? なんでイマジンスタジオだったんだろう? やっぱり欽ちゃんを狭いブースに押し込めるってわけにいかないからなのかな? ああ、偉い人がいっぱい集まるからブースがデカい方がいいのか? それもあったのかな?

(春日俊彰)まあまあ、いろんな理由があるんじゃない? ああ、スタジオの都合?

(若林正恭)空いてなかったからなのかな? どのぐらい偉い人か、わかんないスーツを着た偉い人がもう、みんな集まってたよ。ニッポン放送に。社長もいらしてたし。

(春日俊彰)ああ、まあそうだろうね。

(若林正恭)それでなんかすごいね、本番始まるっていう前まで、俺と欽ちゃんが会わないようにすごい導線を厳しくやってたね。

(春日俊彰)やっぱり会うのはブースの中でって?

(若林正恭)ブースで顔を合わせていきなりしゃべり始めるっていう風に青銅さんはしたかったみたいで。すごかったな。お出迎えの人数が。

(春日俊彰)でも、そうだろうね。

(若林正恭)でも、俺めちゃめちゃコント55号のネタを見てるんだけど。何十本、何百かはわからんけど。何十本かな? あれさ、欽ちゃんの番組って、見てた?

(春日俊彰)欽ちゃんの番組……だからちびっこの頃に。世代が上だからね。

(若林正恭)1個、上なんだよね。

(春日俊彰)そうそうそう。でも記憶はあるよ。なんかこっちで「ちょっと!」って呼んでさ。あれはなんだろう? 『欽どこ』なのかな? 「良い子悪い子普通の子」みたいな。山口良一さんとかが出てきて、なんか言って……みたいな。でも、イメージしかない。どういうことを言っていたのかとかはあんまり覚えてない。

(若林正恭)俺も正直、全く通ってきてなくて。「仮装大賞の司会の方」なのよ。で、その本当に(オールナイトニッポン全国ツアーの)青森のちょい前に、なんか「台本があるってもう、嫌だな」って思い始めて。ネットでいろんな漫才を見てたの。もう若手からベテランまで。もう超昭和のレジェンド漫才師から。そしたら、ずっと巡り巡って……「これがやりたい」って思ったものはなかったのよ。なんか「真面目だな。みんな、真面目だな」って思って見てたの。で、コント55号に行き着いて、「めちゃめちゃ不真面目だな!」と思ったんだよね。欽ちゃんと二郎さん。全然台本がないから。

(春日俊彰)アドリブというか。

(若林正恭)そうそう。これぐらいだったら言ってもいいけど。だからさ、ちょうど『浅草キッド』をひとりさんがNetflixで撮ったっていうのがこの間の『あちこちオードリー』で。たけしさんの師匠が深見千三郎師匠でしょう? 欽ちゃんもそうなのね。

(春日俊彰)ああ、そうみたいだね。

(若林正恭)で、『浅草キッド』の映画を見るに、なんか落語家さんとか関西の漫才師さんの師匠・弟子って感じじゃない。どこにでもついていって、お茶を持って袖で待ってる。カバンを持ってるっていう感じじゃなかったじゃん? 『浅草キッド』の映画って。なんか、劇場の面白い、やり方を一番知ってる人みたいな感じだから。そういう感じだったんだってね。欽ちゃんが言ってたけど。「その衣装とその衣装を着て、ちょっと適当にやってきて」から始まってるから。

欽ちゃん、「台本がある人は素人だ」と思ってるんだって(笑)。これ、聞いたことなくない? 俺、びっくりしたよ。これだけなら言っていいと思うけど。「漫才とコント、若手とかを見ます? 現役の時も、今も」って聞いたら「見ない」って言っていて「なんでですか?」って聞いたら、「だって台本がある人って、素人じゃん?」って言っていて。すごいよな?(笑)。

(春日俊彰)すごい。

「台本がある人は素人」

(若林正恭)で、「でもテレビで尺を聞かれるでしょう?」って聞いたの。テレビってほら、「6分以内で」とか言われるじゃん? 「尺を聞かれて、なんて答えたんですか?」って聞いたら「えっ、『無限』って答えてた」って(笑)。「とんがっとるなー!」って俺、言ったもん(笑)。「とんがってるなー!」って。「無限」って答えていたんだよ? だから、ねえ。この間さ、だから「コンプラチェックのために番組に台本を送ってくれ」って言われて。ネタ番組で。

(春日俊彰)ああ、ネタの台本を。

(若林正恭)で、俺らも台本、ないじゃん? 一言一句の。それで、ないから、「どうしましょう?」って。「ライブでやった映像を送れば? 台本ないから」って。だって俺、俺そのためにさ、自分のネタライブのネタ、漫才を見ながら全部それを俺が文字に起こす作業ってさ、クソめんどくさいじゃん? だって。一言一句、一時停止しては打って。春日のも打って。あと、変わるし。

(春日俊彰)まあ、そうだね。

(若林正恭)だから「台本送ってくれ」って……あと、困るよな。もう俺たちもな。「ネタ時間6分」って言われても、何分になるのか……だから、ショートとする可能性もあるからね(笑)。

(春日俊彰)そういった意味でもね、うん(笑)。あんまりね、乗らなかったらね。

(若林正恭)春日がなんか結構カチカチに固まっていたら、ショートするから。

(春日俊彰)場に飲まれていたら、ショートする可能性、あるからね(笑)。

(若林正恭)それで、どうしていたんだろう?って思って聞いたら欽ちゃん、「無限って答えていた」っつってたね(笑)。で、「このへんで終わろうかって思って、終わっていた」っていう。だから台本がある時代がないんだって。でも、そう考えると不思議だよな。だからストリップの合間にネタをやっていたから。だからあれ、キサラもそうだもんね。台本通りにやったって、ウケないもんね。しゃべってるし。当時はお客さん、客席でタバコも吸ってるし、ビール飲んでるし。今は違うけど。禁煙になってるけど。そんなの、聞くわけがないからな。そういうところから始まってるっていうのはあるんだろうけどな。

(春日俊彰)やっぱりお客さんを巻き込むというか。その日の感じでやらないとダメなんだろうな。

(若林正恭)あと、だからお客さんはストリップを見に来ているんだろう?

(春日俊彰)だから、お笑いは目当てじゃないからね。

(若林正恭)その歴史も不思議だよな。ストリップの合間になんでコントやることになったんだろうな?

(春日俊彰)たしかにな。ウケるわけがないよな。普通に考えて。

(若林正恭)だから、どういう流れなんだろうな?

(春日俊彰)「引っ込め! 早く裸見せろ!」みたいな感じの雰囲気なんでしょう?

(若林正恭)だからそれで言うと、やっぱり関西で言うと寄席っていうカチッとしてたんだろうな?

(春日俊彰)「お笑いを見に行く」っていう。

(若林正恭)お笑い見に行くから、カチッとしてるじゃない? やっぱり。まあ、人によるけど。漫才師によるけど。というのはあるよな。でも、来週か。スペシャルウィーク。モンキーチャックが来るけど。もう一組、575の方のコンビのさ、ちゃぁぼはさ、漫才っていうものが……もう芸人は引退したけど、忘れられなくて。息子と出てるからな。毎年、M-1に。で、今年はお父さんが噛みすぎて落ちたんだよね。

(春日俊彰)ちゃあぼの方が?

(若林正恭)うん。ちゃあぼが舞台降りて息子に「めっちゃ噛むやん」って言われたっつってたもん。「めっちゃ緊張してめっちゃ噛むやん」って息子に言われたって(笑)。だからそんぐらい、やりたいものなんだろうな。

(春日俊彰)全くゼロに、離れられはしないものなんだろうな。完全にはね。

(若林正恭)そうだよな。でもさ、そうやって「オールスターライブ」って聞くと思うけどさ、なんだろう? ほら、芸人が歌を歌ったりするだろう? 歌を出したり。でも、そのミュージシャンが漫才やるってあんまりないじゃない?

(春日俊彰)そうね。たしかに。

(若林正恭)で、アイドルがたまに漫才コンビ組んで、結構3回戦とかぐらいまで行くのは、やっぱり面白いのかね?

(春日俊彰)面白いんじゃん?

(若林正恭)見たこと、ある?

(春日俊彰)ないかな? ないけど。

(若林正恭)やっぱり面白いのかな? そのアイドルを使って……。

(春日俊彰)面白くないと、行かないもんね。3回戦は。1回戦ぐらいは通るかもしれないけど。

Creepy Nutsの漫才はウケそう

(若林正恭)でも唯一さ、Creepy Nutsだけさ、ちょっと漫才やってウケそうな……ネタによってはウケそうなイメージがわく人じゃない? なんか。

(春日俊彰)なんか、そのイメージでいいもんね。ネタをやってる姿が。

(若林正恭)ねえ。松永がわけわかんない持論をぶちまけてさ、Rが「それ、ちゃうやん」って言ってる感じ、するもんな?(笑)。

(春日俊彰)するね。松永くんが舞台を広く使いそうな……マイクから離れて。文句を言いながらさ(笑)。イメージできるよね。

(若林正恭)ネタを書くとしたら、でも誰なんだろうな? なんかCreepy Nutsだけ、浮かぶよな?

(春日俊彰)そうだね。不満をぶちまけてたら、ネタになりそうだけどね。松永くんね。3分やら5分(笑)。

(若林正恭)本当だよな。そうだよな。でも、すごい話をいろいろ聞けたな。欽ちゃんの話。

(春日俊彰)それは貴重だね。

(若林正恭)それは貴重だよな。だから身構えてたのよ。二郎さん的な振りが来るだろうなと思って。

(春日俊彰)「ああ、じゃあ今、ここでやってみて」みたいな。

(若林正恭)で、「どうしようかな?」と思ってた。で、最初から……なんかほら、いるじゃん? 目上の人に噛みつけばいいと思ってるやつ、いるじゃん? 俺、それはすごい嫌で。愛のない無礼。で、噛みつき得というか。噛みついた側は得をする。噛みつかれた方が怒ったら「大人げない」ってなって損するという構造を知った上で噛みついて来る年下。そのパターンが俺、あんまり好きじゃないの。で、俺はあんまりやらないようにしてるんだけど。それは嫌だったの。欽ちゃんに対しての単純な無礼は嫌だったんだけど……結構もう、始まってすぐに「お前、なに言ってんだ?」みたいなことを(笑)。

(春日俊彰)若林さんが言ってたの?

(若林正恭)だってすごいよ? もうドアが開いた瞬間からしゃべり始めたから。欽ちゃんが(笑)。

(春日俊彰)ああ、そう? それはまあ、言うよね。

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