レイザーラモンRGさんが2021年10月7日放送のSBSラジオ『内山絵理加のふくわうち』の中で小室哲哉さんのおすすめ楽曲を5曲、選んで紹介していました。
(レイザーラモンRG)今日は、復帰されることが決まりました小室哲哉さん。TM NETWORKが再結成ということで。本当にいろいろとあってね、小室哲哉さんという大天才。ちょっとスキャンダラスなことも多かったんですけども。俺たちにとってはやっぱりさ、小室サウンドで育ってきたわけやん? で、各々の小室哲哉があるわけやん? たとえばうっちー世代だと安室ちゃんとか。
(内山絵里加)あと、私はglobeも。
(レイザーラモンRG)globeも。(モノマネで)「ワナビアドリーンメイカーッ♪」ですね。よりによってこの曲ですけども(笑)。
(内山絵里加)フフフ(笑)。
(レイザーラモンRG)globeね。「EZ Do Dance♪ EZ Do Dance♪」の人たちもいるかもしれない。で、僕はTM NETWORKでやっぱり最初に小室哲哉を食らったわけですよ。それで、復活をするということで。俺はまず、この曲でガンとやられた曲をまず流すんですが……みんな、『Get Wild』が来ると思ってるんちゃうの? 『Get Wild』ちゃいますよー? 『Get Wild』は今日は敢えてかけません。まず、僕が食らったTM NETWORKはこの曲です。『Self Control』!
TM NETWORK『Self Control』
(レイザーラモンRG)ねえ。危うく1回、サビが終わったと思ったでしょう?(笑)。
(内山絵里加)「待て、待て」って言ってましたね(笑)。めちゃめちゃTwitterが沸いてますよ。『Self Control』で。
(レイザーラモンRG)「よりによってこの曲かい!」ってなってるでしょ?
(内山絵里加)(ツイートを読む)「おお、『Self Control』!」「来た! 『Self Control』」とか。「『Self Control』、いい!」とか「よくわかってらっしゃる。僕も『Self Control』推しです」とか。
(レイザーラモンRG)せやねん、せやねん。『Get Wild』はもう大ヒットソングなんですけど、『Get Wild』の1個前のシングルなんですよ。だからここでもう爆発寸前っていう仕上がりに仕上がったTM NETWORKが『Self Control』で。当時、調べたら「ライブはしない」っていうことがコンセプトで。それはなぜか?っていうと、小室さんがやりたい音楽を当時の機材ではライブですることはできなかったからっていう。どんだけ志が高いんですか?
(内山絵里加)たしかに。
(レイザーラモンRG)で、TM NETWORKは宇都宮隆さん、木根尚登さん、小室哲哉さんの3人だったんですけども。バンドとは考えていなくて。そこにいろんな人たちが傘下をしていくっていう、「企業として考えている」っていう風に小室さんは言っていて。先どっているわけですよ。分業制で。誰よりも早く、いろんな機材とかを……たとえばH Jungle with tとかもあのリズム……早めの「ダダダダダッ」っていうジャングルというリズムをいち早く取り入れてJ-POPに流し込んでいたりっていう。もうとにかく、全てが早いわけですよ。小室さんは。
(レイザーラモンRG)それをポップにして出すっていうとんでもない才能なわけ。で、やっぱり早いから、この後に『SEVEN DAYS WAR』とか名曲もあるんですけども。TM NETWORKとしての動きの最後の方には激しめになってきます。激しめなところが入ってきたこの曲を紹介したいと思います。そのTMNになる前、TM NETWORKの曲です。『COME ON EVERYBODY』。
TM NETWORK『COME ON EVERYBODY』
(レイザーラモンRG)まあ、なんでこの曲をかけたかっていうと、このツイートですよ。「『COME ON EVERYBODY』、B’zの松本さんのギターだ!」っていう。そうなんですよ。この時、ツアーで回った時はB’zの松本さんがサポートギタリストだったんですよ。だから俺はB’zは素晴らしいバンドですけども。小室さんがやりたかったことを1個、継承してくれているバンドだと思って、俺はありがたく聞かせてもらっています。で、浅倉大介さんのaccessもやっぱりTM NETWORKの流れを汲んでいて。で、accessがプロデュースしたT.M.Revolutionも結局俺はTM NETWORKがやりたかったことを継承してくれていると思っていて。これもありがたく聞かせてもらっています。で、ここから……俺は1回だけ、小室さんと番組でご一緒させてもらったことがあって。
俺がMCでMAN WITH A MISSIONと小室哲哉さんの対談っていう番組が1回、あって。そこで聞いたらめちゃくちゃ激しいのも聞いているわけ。「MAN WITH A MISSIONもすごい聞いてるよ」って言っていました。で、俺はそれがすごく嬉しくて。なぜかというと、TM NETWORKからTMNになった時。B’zの松本さんがギターをやっていたりした縁もあって、どんどんと激しくなっていくわけ。激しいハードロック路線。僕はハードロック大好き男なので。とうとうハードロックとTM NETWORK、小室哲哉さんが混ざりあったということで。俺的な超ド名曲が生まれます。この曲、TMNで『Time To Count Down』!
TMN『Time To Count Down』
(レイザーラモンRG)はい。まあ激しい。ドスドスドスドス、ツーバスが効いている。で、この『Time To Count Down』もずっとピコピコ鳴りながらも激しいギターが流れて。俺はこれ、結局今、MAN WITH A MISSIONとかハード系の……ワンオクとかも結局、小室さんのやりたかった音楽の1個なんですよ。
(内山絵里加)ちょっと泣きそうになっているじゃないですか。RGさん。
(レイザーラモンRG)本当に……。
(内山絵里加)熱いよ! とても熱いです(笑)。
(レイザーラモンRG)そうなんです。小室さんがいろんな日本を音楽を……日本の音楽に種をいっぱいまいてくれたのよ。こんな偉大な人をちっちゃいことで追い込んで……追い込むことになったんですけど、結局追い込めなかったんですよ。結局、音楽の力が強すぎて。で、戻ってきたわけですよ。そしてとうとう、天才と天才とがこの後、ぶつかる。ぶつかって、ド名曲が誕生します。この時、ハードロック。どんどんと激しくなっていった小室哲哉はやっぱり、運命的にあの人と出会います。X JAPANのYOSHIKIさんです。
(内山絵里加)へー!
(レイザーラモンRG)この曲をかけるラジオ局、一時はなかったんじゃないかな? と思うぐらいの名曲。YOSHIKIさんと小室哲哉さん2人のユニットV2。最初、これまたピアノから始まりますけども。小室さんがボーカルを取ります!
(内山絵里加)ええっ、歌うの?
(レイザーラモンRG)小室さんの声がまたいいのよ! 全てが詰まった……日本の音楽の天才の全てが詰まった曲を聞いてもらいましょう。V2で『背徳の瞳』。
V2『背徳の瞳』
(レイザーラモンRG)ああー……小室さんの声がこれ、癖になるのよ! (モノマネで)「あの日~、愛が始まった~♪」って。Twitterでも「ヤバい。V2、鳥肌立つ」って。これ、YOSHIKIさんとかとたとえばミュージックステーションとか出た時は階段とか、すごい高いセットでまず上の方で2人でグランドピアノを弾くの。小室哲哉さんとYOSHIKIさんが2人で弾いて。ちょっと静かになってアナウンスが入った時にババババッ!って下に走っていって。YOSHIKIさんはドラムセットへ。小室さんはすんごいいっぱい積んであるキーボードの前に行って「あの日~♪」って(笑)。それがかっこよくてさ!
(内山絵里加)ねえ。このジャケット写真、めちゃめちゃかっこいいですね!
(レイザーラモンRG)この時はYOSHIKIさんのビジュアルに小室さんも寄せたというか。ちょっとビジュアル系になって。小室さん、見た目がかっこいいわけよ。むちゃくちゃかっこいいわけ。肉を食べないからずっと細いわけ!
(内山絵里加)そうなんですね(笑)。
V2「背徳の瞳」!当時の8cmCD!#ふくわうち pic.twitter.com/okKtcX4SOT
— レイザーラモンRG (@rgizubuchi) October 7, 2021
(レイザーラモンRG)細いわけ。2人のド天才が交わった瞬間ですよ! プロデューサー、聞いてますか?
(内山絵里加)聞いてますか? マキタさん。たぶんマキタが立ったばりにすごい盛り上がってますよ?
(レイザーラモンRG)(ツイートを読む)「『背徳の瞳』が聞けるとは。イントロの静寂からYOSHIKIのドラム、最高です」。はい。これが最高なんですよ。で、今、みんな、小室さんの曲の虜。そして小室さんのボーカルの虜になったと思います。(モノマネで)「あの日~♪ 愛が始まった~♪」って。そうなんです。結局、全て……布袋寅泰さんも最初は自分の声が好きじゃなかった。でも、歌っているうちにもう癖になるわけ。唯一無二の声なわけよ。(モノマネで)「ポポポ、ポポポポイズン♪」とかさ。
誰もあの声を出せない。結局、唯一無二の声を持っている男が……でも、あんまり歌ってくれないんですよ。小室さんってどうしても、プロデュースする。曲を作りたいっていう側になって。女性にいっぱい曲を書くようになって。華原朋美さんとか、名曲を出していくんですけども。でも、そんな小室さんが自分で歌うことになったっていう曲がひとつ、あるんですけども。これが2曲、あって。今からかける『Running To Horizon』っていう曲と『Dive Into Your Body』っていう曲だったかな? 2曲あって。メンバーに聞かせて「どっちがいい?」って話をして『Dive Into Your Body』 の方がいいってなってそっちをTMの曲にしたんですが。もう1個、今からかける『Running To Horizon』。
「この曲もいい曲だしな……俺が歌っちゃおう」ってなって。それで歌ってアニメ『シティハンター3』のオープニングテーマになりました。これは小室さんの全ての最高傑作だと僕は思っています。小室哲哉で『Running To Horizon』!
小室哲哉『Running To Horizon』
(レイザーラモンRG)くぅーっ! これ、小室哲哉が全て入っていない?
(内山絵里加)入っていますね。
(レイザーラモンRG)『SWEET 19 BLUES』にも聞こえる部分もあるし、『masquerade』にも聞こえる部分もあるし。全て入っていて、しかもアニメ『シティハンター3』のオープニングテーマだったからこれ、後の『ドラゴンボール』とかあのあたりのオープニングテーマにもめちゃめちゃ影響を与えているわけ。結局、日本って小室さんの国なわけ!
(内山絵里加)小室パラダイス!
(レイザーラモンRG)小室さんが海外に負けない音楽を……っていうことでずっと頑張って作っていたものが今、日本に根づいていて。で、そういうのが再評価されていて。で、その小室サウンドとかを聞いた韓国の人たちが当時のJ-POPのレベルの高さにビビって、いろいろ真似したりして頑張って今、BTSにつながっていくわけ。だからBTSは結局小室サウンドの孫なわけ!
(内山絵里加)小室さま、ありがとうございます! もう、Twitterもすごいですよ。「『シティハンター』かけてくれた。RGさん、さすが!」「RGさん、選曲最高すぎます」「RGさん、選曲パないっす!」。
(レイザーラモンRG)もうマジで、熱くなって涙が出たっていうね。
(内山絵里加)ああ、泣いてる!
(レイザーラモンRG)マジで。だから本当、「おかえりなさい」は僕に言わなくていいです。「小室哲哉さん、おかえりなさい」にしてください。今日は小室哲哉おかえりなさい特集でした!
<書き起こしおわり>