町山智浩『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』を語る

町山智浩『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』を語る 星野源のオールナイトニッポン

町山智浩さんが2021年9月28日放送のTBSラジオ『たまむすび』の中で園子温監督、ニコラス・ケイジ主演の映画『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』を紹介していました。

(町山智浩)今日は映画の話なんですが。日本の誇る映画監督、園子温監督がハリウッドデビューをしたんですよ。それが来週から公開される『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』という映画で。ハリウッド映画なんですが、日本で全部撮影してるんですね。で、日本で全部スタッフも……ただ主演はニコラス・ケイジです。

(山里亮太)想像がつかない。どんな映画になるのか。

(町山智浩)話はニコラス・ケイジが銀行強盗なんですが。その銀行がある場所がですね、西部劇の荒野の街みたいな街と、日本の江戸時代の街がごっちゃになった謎の世界なんですよ。侍がいて、花魁がいて、ガンマンがいるんですね。そこで、ニコラス・ケイジはその街で銀行強盗として捕まってしまって。その街の市長から「行方不明になっている娘を探し出してくれ」と頼まれて。「断ったら……」っていうことで、スーツを着せられて。そのスーツには爆弾が付いてるんですね。

で、逃げられなくなって娘探しに出かけるという話がその『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』なんですけど。その爆弾がですね、やっぱり園子温監督だから、首とかには付いてるんですけど、股間のところにも付いてるんですね。で、その爆弾が丁寧なことにですね、2つずつ付いていて。1個ずつ、あそこを破壊するようになっているというね。で、ニコラス・ケイジもだから、あれは1個は予備ということでね。1個はやられても、もう1個があるぞっていうことなんでしょうけども(笑)。

(赤江珠緒)なるほど。そこが丁寧に描写されて(笑)。

(町山智浩)あと、荒野に向かって、その娘が誘拐されている場所を探しに行くわけですけども。荒野に向かってヒーローが行くというのに、なぜかニコラス・ケイジが乗ってるのはママチャリなんですよ。

(赤江珠緒)ええっ?

(町山智浩)馬とかすごい車にしてほしいところをね、ママチャリでキコキコ漕ぎながら荒野に向かってニコラス・ケイジが走っていくというね。

(赤江珠緒)また不思議な世界観になってますね。

(町山智浩)全編そういう調子なんでね。とんでもないことになってる映画が『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』なんで。まあセットとかすごいんですけどね。で、ニコラス・ケイジがどうしてそういう映画ばっかりに出てるのか?っていう問題がありまして。ニコラス・ケイジは最近、そういう映画ばっかりなんですよ。

(赤江珠緒)なんかザ・ハリウッドスターっていうね。

(山里亮太)スーパースターっていう感じで。

(町山智浩)もちろん、かつてはスーパースターで。『ザ・ロック』とか『フェイス/オフ』とか出ていまして。あと『ナショナル・トレジャー』シリーズとか。ハリウッド超大作に出ていて。それが2007年ぐらいまではそういうハリウッドの大物映画に出てたんですが。あと彼はアカデミー賞も取っていますよ。1995年に『リービング・ラスベガス』というね、「ラスベガスを出ていく」というタイトルの映画で。ラスベガスで……ラスベガスってお酒、タダなんですよ。行ったこと、ありますよね?

(赤江珠緒)えっ、知らなかったです。タダなんですか?

(町山智浩)タダなんですよ。だから博打をしてるとお酒をどんどん持ってきてくれるんですよ。なぜかっていうと、感覚が麻痺してどんどん賭けるから。で、ニコラス・ケイジはアル中で、お金もないんだけどそこで死にたいからってラスベガスに来て、酒に溺れてるアル中の役をやってるんですね。それでアカデミー主演男優賞をニコラス・ケイジは取っています。そういう俳優なんですが、2008年ぐらいから、へんてこな映画にしか出なくなっちゃったんですよ。

(赤江珠緒)ええっ?

(町山智浩)どうもハリウッドから仕事が来ないのか、彼が断っているのかはわからないんですが。その頃に破産するですね。彼は。で、今日はニコラス・ケイジのハチャメチャな私生活の話をずっとしていくことになるんですが。

(赤江珠緒)ちょっと聞きたい。

ニコラス・ケイジのハチャメチャな私生活

(町山智浩)この人、150億円ぐらいその頃、資産があったらしいんですよ。

(赤江珠緒)それが、破産? 150億円が?

(町山智浩)そう。全部使っちゃったんですよ。パチンコじゃないですよ? パチンコのコマーシャルに彼、出ていましたけども。それはね、彼は浪費癖があるんですよ。めちゃくちゃ浪費癖があって。世界中にお城とか、買ってるんですよ。で、お城ってね、買っても維持費が大変なんですね。だから持ってると、どんどんお金がなくなっちゃうんですよ。あとね、カリブの方に島を買っていましたね。それもだから島を買ったと言っても、観光客が来たりできる島じゃなくて、無人島で。1家族しか住めないようなリゾートの島を買って。すぐにやっぱり手放してますけどね。

(赤江珠緒)ええっ?

(町山智浩)あと、ニューオリンズにお化け屋敷があるんですよ。そこはですね、南北戦争前にそこを持っていたフランス系の貴族の奥さんがそこで何十人もの黒人奴隷を拷問して生体解剖してたっていうことで大変なことになっちゃったお化け屋敷があって。怒った人たちに1回焼かれて建て直したところなんですけど。それをニコラス・ケイジは3.5億円で買ったんですね。で、破産する時にこれを売らなきゃってことになったんですけど、誰も買わなかったですね。買わないよ、そんなものはね。気持ち悪い。

(赤江珠緒)そうですよね。なんで3億5000万もかけて……。

(町山智浩)それで銀行管理になってるのかな? 今は。そういう馬鹿げたことをしまくっているうちにどんどんお金がなくなって。あとフェラーリとかロールスロイスとかランボルギーニとかですね、すごい車を次々と50台持っていたのかな? ジャガーとかね。バイクも30台ぐらい持っていて。まあ、そんだけ持っていても乗れないですよね。

(赤江珠緒)それはそうですね。

(町山智浩)ただそれもね、いっぺんに買うんじゃなくて、ローンとかで買ってるんですよね。それでやっぱり滞納しまして、全部取り上げられてます。あとヨットが4個ぐらいあるのかな? で、ひとつのヨットはベッドルームが12個あるヨットですね。巨大なクルーザーを持っていて。

(山里亮太)ケタ違いだな。

(町山智浩)そう。それもね、「いらない」っていうかね、持っていてもしょうがないのでね。結局全部取り上げられて。あとね、ティラノサウルスの頭蓋骨の化石を3500万で買ったりとか。

(赤江珠緒)いやー、なんかもうちょっと、お金の使い方、本当にめちゃくちゃですね。

(町山智浩)それは密輸品でね。モンゴルから密輸されて。要するに盗品だったんですね。で、結局返さなきゃならなくなったりね。

(赤江珠緒)あればあるだけ使ってしまう人なんですね。

(町山智浩)さらにね、何回も離婚をしてるんですよね。で、離婚をすると、最初の取り決めがある場合は別として、資産の半分を取られますからね。アメリカの場合はね。この人、5回結婚してますね。

(赤江珠緒)5回も結婚してるの?

(町山智浩)でね、最初の頃の結婚はパトリシア・アークエットっていう女優さんで、結構ちゃんとした女優さんで。その彼女と離婚してからね、たとえばエルヴィス・プレスリーの娘さんと結婚して、3ヶ月で離婚してるんですよね。このプレスリーの娘さんはニコラス・ケイジ以外にもマイケル・ジャクソンとも結婚しててね。なんだかかなりとんでもない人なんですけども。で、2004年にはニコラス・ケイジはロサンゼルスのお寿司屋さんで働いてたバイトの女の子と結婚しますね。

ハタチぐらいの、自分の娘ぐらいの人と結婚してます。韓国系の子ですけど。で、その間には子供ができたんですけど、やっぱり別れて。その次は日本人の女性と結婚して。日系人の。コイケ・エリカさんっていう人と結婚してますね。これも、やっぱり彼女も20歳ぐらい若いんですけども。つまり、めちゃくちゃ若くて自分の娘ぐらいの年齢のアジア人が好きなんですよ。とんでもないスケベオヤジですけども。このコイケ・エリカさんとは4日で離婚ですね。

(赤江珠緒)4日!?

(町山智浩)離婚した理由は「結婚した時にお互い酔っ払ってたから」っていう。

(赤江珠緒)かなりハチャメチャな感じになってきましたね。本当に。

(町山智浩)で、今年に入って2月に結婚します。また日本人の女性と。これ、たぶんね、この『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』を撮影している時かなんかに日本に来ていて。で、結婚したんじゃないかって言われてますけど。その女性も31歳、年下ですね。で、結婚したんだけど、一緒に住んでないみたいで、この人よく分かんないですよ。で、こういうことを繰り返していて。ついこの間、3日ぐらい前にラスベガスのレストランにニコラス・ケイジが入ってきて。酔っ払って入ってきたんで、ホームレスと間違われて、店を追い出されましたね。

(山里亮太)ええっ?

(町山智浩)はい。酔っぱらってラスベガスを去るなんて……「お前、『リービング・ラスベガス』か?」って言われてますけど。これ、スマホで撮られていて。本当にベロベロに酔っ払っていて。しかもそのサンダル履きで短パンかなんかで来て。

(赤江珠緒)でもお店の人とかは気付かなかったんですか?

(町山智浩)気付かなかったんですよ。ただの酔っぱらいだと思って追い出しちゃっているんですよ。

(町山智浩)というね、とんでもないことになっているニコラス・ケイジさんなんですが。変な映画にいっぱい出ているんですけども、でも、その中にすごいいい映画があったんで、ちょっとそれを紹介したいんですね。この映画はね、日本ではまだ公開予定がないんですが。タイトルは『PIG』っていうんですよ。「豚」っていうタイトルで。これ、ニコラス・ケイジは豚を飼ってトリュフを見つける仕事をしている人なんですね。トリュフハンターという仕事がちゃんとあるんですけども。トリュフってフランス料理とかに削ってかけるだけでいきなり5000円増しとかの世界ですよ。

(赤江珠緒)そうですね。昔から言いますけども。豚で探すと言いますけども。やっぱりそうなんですね。

(町山智浩)そうなんですよ。地面の下にあるんですね。そのキノコは。だからその匂いを嗅ぎ分ける特殊な訓練された優秀な豚じゃないと見つけられないらしいんですけど。それを飼っている人がトリュフハンターで、非常にお金が儲かるみたいですよ。トリュフってほら、大きいものだと1個10万円ぐらいするんですよ。でも、実際に食べてもよく分かんないよね? あれね。

(赤江珠緒)よく分かんない。そうなんですよ。

(町山智浩)そんなに香るかな?っていうね。松茸の方が香り、全然いいですよね。

(赤江珠緒)まあ、いいものを食べていないのかも知れないですから、なんとも言えないですね(笑)。

(町山智浩)かもしれない。すごい高いのは本当に違うのかもしれないですけど。それを見つけることで暮らしていて。そのポートランドっていうオレゴン州のところにはたくさん温帯雨林があるんで。その雨林の中でトリュフハンターをして暮らしている老人がニコラス・ケイジなんですね。で、豚と2人暮らしなんですよ。ぼろぼろの老人なんですが。で、豚を抱っこしてですね、山小屋の中で、人里離れたところで孤独に暮らしてる謎の老人がニコラス・ケイジなんですけども。そこに強盗が来てですね、その豚ちゃんをさらって行っちゃうんですよ。つまり、その豚にはすごい価値があるわけですよ。分かります?

(赤江珠緒)ああ、そうだ!

(町山智浩)で、その豚を探す旅にニコラス・ケイジが出るっていう映画がこの『PIG』なんですよ。

(赤江珠緒)ええっ? 珍しい話ですね!

ニコラス・ケイジ『PIG』

(町山智浩)そうなんです。で、これポートランドっていうところが舞台なのが非常に重要で。ポートランドっていう街はね、アメリカで最大のグルメタウンになってるんですよ。これね、本当に高級なその通好みのレストランがたくさんあって。それを食べるために大金持ちたちがそのセカンドハウスをたくさん持ってるんですね。ポートランドには。で、ポートランドってね、僕も行きましたけどもすごくいいところで。水がきれいなんで。ビールとか日本酒とかがすごく美味しいんですよ。そこで作られるお酒が。で、日本のいろんなレストラン業界の人たちも勉強するためにポートランドにわざわざ研修に行ったりしてるようなところなんですね。

町山智浩 オレゴン州ポートランドの人気の秘密を語る
町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で取材に行ったオレゴン州ポートランドについてトーク。10数年前には何もなかった街が全米一の人気の街になった理由について話していました。

(町山智浩)で、そこのレストランはたとえばメニューに豚肉とか写真が載っておて・それは日本なんかでも焼肉屋で時々、ありますけど。「こういう風に育てました」っていうことが詳しく書いてあるんですよ。「この野菜はこういう人がこういう農場に育てていて、この豚ちゃんはこういうところで育てていて、この牛はこういうところで部屋に押し込めないで自由に牧草を食べて楽しく育ったんですよ」とか。育てた人とかが「私が育てました」とかっていう風にメニューに載っているようなところなんですよ。ポートランドって。

そういう、通好みの世界なんで。そこに彼はトリュフを供給してたんですよ。で、トリュフを見つける豚を持っていったのは絶対、そのポートランドのレストラン業界と関係しているんだってことで。それで今度、そのポートランドのレストランに行くと、レストランのキッチンから地下に入ってくんですよ。これはね、ポートランドの建物……住宅じゃないですけども。お店とかの地下は全部、地下室で繋がっているんですね。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)今は繋がっていないところが多いんですが、かつては全部繋がってたんです。これ、地下に暗黒街があったんですよ。要するにギャングとかが地下で人を人身売買をしたりね、麻薬を売買たり。禁酒法時代はそこでお酒を保存してたりね。あと秘密の賭博をやってたりしてたんですよ。で、アメリカは結構シカゴとかにも、この地下があって。よくアメリカの言葉で「アンダーグラウンド」という言葉が出てくるんですけど。あれは本当の地下を意味してるんですよ。物理的に。地下にそういう闇の世界があったんですよ。かなり、アメリカのいろんな都市には。で、そこはまあ今、残ってないんですが。この映画の中だと残っていて。そこの地下に入ると地下に巨大なホールがあって。そこで高級レストランのシェフたちが闇のバトルを繰り広げているんです。

(赤江珠緒)シェフたちが?

(町山智浩)闇のバトルを繰り広げているんですよ。そこに入って、ニコラス・ケイジがぼろぼろの姿で「俺の豚をどこにやった?」って言うんですよ。そうすると「お前、何なんだよ? ここは入っちゃいけないんだよ、普通の人は」って言われて。「俺の本名は○○だ!」って言うんですね。するとシェフたちがみんな「おおおーっ!」ってどよめくんですよ。実はニコラス・ケイジはかつて、そのシェフ界の大スター、スーパーシェフだったんですよ!

(赤江珠緒)ええっ? その老人が?

(町山智浩)もう彼らにとっては伝説でっていう。なんか『刃牙』みたいな話になっているんですよ(笑)。地下にそのシェフたちの闘技場があって……っていう。というね、もう5分ごとにわけのわかんないことが起こる映画が『PIG』で。これはとんでもない映画でしたね。

(赤江珠緒)へー! これ、どうなっていくんですか? どこにゴールが向かっていくんだろう?

(町山智浩)そう思いますよ。本当にね。でもこれ、まだ日本の公開は決まってないんですが。『PIG』はぜひ日本の映画会社、公開してほしいんですが。

(町山智浩)ただね、まだニコラス・ケイジ、次の新作が4月ぐらいにアメリカ公開予定なんですよ。それがですね、タイトルが『偉大すぎる才能の耐えられない重さ(The Unbearable Weight of Massive Talent)』っていうタイトルです。自分の演技の才能のことを言ってるんですよ。要するに、彼は演技の才能がありすぎたんで、その重さによって崩壊してしまったということを言ってるタイトルで。ニコラス・ケイジの役はニコラス・ケイジです。

(赤江珠緒)ええっ!

『The Unbearable Weight of Massive Talent』

(町山智浩)はい。かつてハリウッドの大スターでアカデミー賞を取ったんだけども、今は破産してしまってハリウッドからの仕事が来ない俳優の役です。っていうか本当の役です(笑)。で、そこにものすごい大富豪からですね、「僕はニコラス・ケイジさんの大ファンなんです! 誕生パーティーをやるんで、ぜひ来てください」って誘われるという話です。

(赤江珠緒)それもありそうですもんね。

(町山智浩)そう。で、ニコラス・ケイジはお金がないからパーティーに行こうってことになるんですけども。そこでCIAだかFBIだかが来るんですね。で、「ニコラス・ケイジさん。あなたを呼んだ大富豪は実は国際的な麻薬ネットワークのウルトラボスなんです。超大物の帝王なんです。彼をどうしても逮捕したいんで、私たちのスパイになってくれ」って言われて。アメリカ政府のスパイとしてその犯罪王のパーティーに行くという話なんですね。ニコラス・ケイジ自身が。すると、その大富豪の麻薬王はニコラス・ケイジが大好きで。

家中にニコラス・ケイジのいろんな映画……『フェイス/オフ』とか『ザ・ロック』とかのいろんなグッズで博物館みたいなのを作ってるっていう話なんですよ。で、その中でだんだん彼が自分の本当のファンで、本当に愛してるってことが分かるので、その彼をニコラス・ケイジは裏切れるのか? みたいな話になってくるんですよ。

(赤江珠緒)ええっ? 自分の今までのキャリアを全部、そこに投げうつみたいな作品ですよ?

(町山智浩)はい。で、もう撮影は終わってるらしいんですけど。ニコラス・ケイジさん、インタビューで「『偉大すぎる才能の耐えられない重さ』ってどんな映画ですか?」って聞かれて「僕、これ完成しても見る気しないんだよ。めちゃくちゃすぎる」って言ってるんですね(笑)。

(赤江珠緒)ええっ!(笑)。

(山里亮太)めちゃくちゃやってきた人が?

(町山智浩)そう。もう自分の出た映画を見ることもできない状態になってるというね(笑)。「見たくない」って言ってるんですけど。すごいことになってるんでね。まあ本当に日本のパチンコ業界もね、またニコラス・ケイジを助けてほしいと思いますが。

(山里亮太)助けたこと、あったんでしたっけ?

(町山智浩)ありましたよ。「アイ・ラブ・パチンコ!」ってコマーシャルに出ていましたからね。

(赤江珠緒)ああ、そうか!

(町山智浩)もうみんな、忘れていますが。

(町山智浩)ということで、ニコラス・ケイジが大変なことになっているということで。

(赤江珠緒)そうだったんですね。そこまでとは……。

(町山智浩)ただ、この『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』もある種のアートなんですけども。『PIG』もね、実はアート映画なんですよ。芸術作品ですので、ぜひご覧になってください。はい。

(赤江珠緒)ちょっとこの解説を聞いて見るとね、より味わい深いかもしれない。

(町山智浩)日本の配給会社、配給してください。ぜひ。

(赤江珠緒)『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』は10月8日からTOHOシネマズ日比谷ほか、全国ロードショーです。町山さん、ありがとうございました。

(町山智浩)どもでした。

『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』予告

<書き起こしおわり>

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