星野源 自身の写真のSNSアイコン使用に対する呼びかけへの反響を語る

星野源 ブログ記事と写真のSNS・アイコン無断転載を語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんがニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で、前週にリスナーに対して話した、自身の写真をSNSアイコンとして使用することに対する考えについて、その後番組に寄せられた反響を話していました。

(星野源)ええと、あとは何だ? ああ、これですよ。18歳の方。「先週の放送でアイコンの話が……」。これ、ありましたね。いちばん最初はブログの内容をSNSに無断転載してる方がいて。「やめてください」って言ったらすぐにやめてくれて。本当にありがとうっていう流れから、アイコンに僕の顔写真を使ってる方からメールが来て。「私は使ってしまってるんですが、これは星野さんは嫌でしょうか?」っていうメールをいただいて。なので正直にお話をさせていただきました。

星野源 ブログ記事と写真のSNS・アイコンへの無断転載を語る
星野源さんがニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で番組公式Instagram開設を発表。それに加えて、番組公式ブログの内容をそのままSNSへ転載することや自身の写真をアイコンにすることへの考えを話していました。 本日深夜1時から...

なので自分が思ってることをすごくまっすぐに言うことができて、なんかすごくいい機会をいただいたなっていうことで。本当にメールをくれたリスナーの方も、すごくありがとう。こっそり、ねぶり箱に入れました(笑)。放送中は言わなかったけど、こっそりねぶり箱の方にメールを入れました。ありがとう。「……先週の放送でアイコンの話があり、その中で源さんは『アイコンを見れば、その人がどんな人かわかるけど、引用した写真だとわからない。このネット社会ではアイコンは自分を表現できる唯一のものだと思う』とおっしゃっていましたが、僕はこの言葉にハッとさせられました。このことが、いまの僕と重なったのです。

僕はどちらかと言うと明るい性格ではなく、表現も得意ではないです。なのでいつも大勢に流されていることが多く、自分から発言する機会も少ないです。しかし、大勢の人間の中に身を潜め、後ろに下がっているのではなく、勇気を振り絞り、その大衆の前に出て自分を表現することが大切だと思いました。僕は高校3年生で、あと数ヶ月経ったら社会に出て行きます。大事なことを教えていただいた源さんに感謝の気持ちを伝えたくて、初めてメールさせていただきました。これからの更なるご活躍を願い、微力ながら全力で応援させていただきます」という。ありがとう! 嬉しいです。

そうですね。先週、そういう話をさせてもらってですね、すごく嬉しかったのが本当に僕がいるラジオブースの外で、みんなが……僕のマネージャーさんとか、この番組のスタッフさんとかが見てくれて。で、僕もちょっとその後、アイコンとか上がっているものを見させていただいて。本当にいなくて。僕はね、あのね、あの……ちょっと、恥ずかしいんですけども。あの、番組が終わって、その後でトイレの個室で5分ぐらい泣きました(笑)。

あの……ちょっと恥ずかしいんですけども。あの、なんですかね? なんかすごく「絆」みたいなものを感じてしまってですね。なんかこういうね、ともすれば否定的な言葉にとらえられてしまうようなこととかもあると思ったんで。「嫌だ」っていう人もいるだろうなと思ったんですけど、そんなことなくて。なんかすごく理解をしてくれて、受け取ってくれて。もちろん、辛かった人もいると思うけれども、それでも受け取ってくれて。で、またその景色が鮮やかだったのよ。景色が。そのタイムラインの景色が。

鮮やかだったタイムラインの景色

いやー、それでちょっと本当に感動してしまいまして。本当に嬉しかったです。ありがとうございます。ねえ。いやー、素敵だね。あなたたちは。そう。そんな感じですごく嬉しい時間でした。ありがとうございます。そう。でもね、なんていうか僕が「自分を表現できる」って言ったのはたとえば「顔を出せ」とか、そういうことではもちろんないですからね。いまは本当に危ないから。顔を出しちゃうと。とか、なんかそういうね、いろんな事件もありますから。ぜひ自分を守った上で、なにかを表現する。なにか人前に言葉を伝えるということは、やはりそれなりのなにか、見られてしまうわけですから。

それを、なんでもかんでも表現したらいいっていうことではもちろんないと思うので。僕のなんか言葉をもしきっかけにしてただけたのなら、すごい嬉しいんですけど。なので自分で範囲をね、決めていただいて。なんでもいいと思うんですよ。本当に。自分の部屋の角を写真に撮るとかでもなんでもいいと思う。それだけで、その人にしかない瞬間だと思うし。あと、空とかね。たとえば空の写真とかさ、撮るとするじゃん? それってありふれていると思うかもしれないけど、その場、その瞬間、その角度にいるのはあなたしかいないですから。だからやっぱりそれって、その人の何かの表現にもなるかもしれないと思うし。

だからなんかそういう感じで……でもなんか、そういう風に自分というものを出そうというきっかけにしていただければすごい嬉しいです。嬉しいね。ありがとうございます。あと、すごい長文で感想を書いてくれた方。兵庫県の方。ありがとう。ちょっとね、全部は紹介できないのであれなんですけども。「先週の源さんのラジオでの無断転載やアイコンのお話、すごく心に響きました。そこですぐにアイコンを変えられた方。

私も含め、源さんの生の言葉を聞けたからきちんと思いが伝わったんと思ったんですが、その言葉がまたネットで記事になり、違うニュアンスで伝わってしまっている部分も少しあって、それが残念です。源さんが傷つけないように、すごく言葉を選んで伝えてくれた気持ちを記事だけでは絶対伝わらないし、読み取ることなんてできないと思います。だから記事だけではなく、生の言葉を聞いてほしいなと思いました。これからも応援しています」ということで。ありがとうございます。

そうですね。うーん、なんかやっぱりそこは難しい問題だなと思います。でもなんか、そこでね、結構そのことに対してすごく辛かったっていうメールだったんですけども。そういう風に思った方も多分いると思います。うん。でも、なんていうか、わかったでしょう?っていうね。このぐらいの違いがあるんだと思います。うん。だいたいさ、なんかその事件とか、あとはたとえば報道……芸能ニュースでもなんでもそうですけど、実際のこと、瞬間とかがわからないことが多かったりもしますけど。

でも、今回のはラジオというものがあって、それをニュースにしてくれたというの中で、どのくらい違うのか?っていうのがその場所によってね、その文章を書く方によって違うということがすごくわかったと思います。で、まあ一部ではですね、もちろん嘘はついてないんですけども、言葉を集約させることでなにかすごく厳しいこととか、冷たいようなニュアンスにも取れてしまうような文章もあったと思います。タイトルも含め、文章も含め。

文章だけはそうでもなかったっていうのもあるだろうし、どっちもちゃんと表現してもらえたっていうのもあったと思います。で、やっぱり、うーん……なんて言うか、やっぱりそういうのって普段、この方が怒ったように、僕らって日々「怒り」みたいなものを注がれているんだと思います。なので、それってやっぱり怒りとか、憤るとか、「うーん!」って思うようなことって、日頃よくあると思います。で、僕はそれにすごく疲れてしまって、もうなるべく見ないようにしないと。自分の知りたいことだけを自分から調べる。そういうことのみにしようという風に……まあ、先週も言いましたけど、そういう風に思いました。

なので、「このぐらい違う」ということがわかったと思います。なので、たとえば何かの事件でもね、たとえばその事件の中の人がコメントとかが出るじゃないですか。「○○でした。○○だったので、こうしてしまいました」とか。その言葉次第ではすごく腹が立つこともあるだろうし。これ、僕のファンの方だけにいま、向けて言っています。世間全体ではないです。

その時に、その人がどういう言い方をしたのか? その前後にどんな言葉があって、その前にどんな言葉があって、その言葉に至ったのか? それで印象って180度変わると思います。なので、そこでむやみに怒らないために。それに引っ張られて自分のエネルギーをたくさん使わないためにできることって想像することだったり、ソースというか元のことをなるべく、わかる範囲内でわかる、調べるっていうことが結構大事なんじゃないかなって。それが「リテラシー」というものなんじゃないかなと思います。

特にいま、ラジオっていうのはソースがありますから。ぜひRadikoでね、いま気軽に聞けますからね。ぜひ聞いていただけると嬉しいなと僕は思います。このいま、僕が言ったこともなるべく……(笑)。変に広まらないといいなというのを。いつもね、それでしょんぼりしてしまいますから。でもね、僕はあなたたちのことを信じてますから。大丈夫だと僕は思っています。いつも本当にありがとう。そんな感じでいったんCMに行きましょうかね。うん。ありがとう。

<書き起こしおわり>

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