佐久間宣行 近所の寿司屋で「最低な男」と思われた疑惑を語る

佐久間宣行 星野源に関するラジオトークを訂正する 佐久間宣行のオールナイトニッポン0

佐久間宣行さんが2021年8月25日放送のニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』の中で妻と娘が行きつけの近所の寿司屋に初めて行った際の模様を紹介。そこで「最低な男」と思われてしまったかもしれない話をしていました。

(佐久間宣行)っていうことで、奥さんのおばあちゃんと話したその夜なんだけど。その日ね、近所にお寿司屋さんがあって。そのお寿司屋さんは奥さんとそのおばあちゃんの息子。だから、うちの嫁のお父さんね。もう亡くなっているんだけど。その亡くなったお父さんが行きつけだったお寿司屋さんっていうのが近所にあるのね。で、そのお寿司屋さんって要は、いいことがあると奥さんと娘と亡くなった嫁のお父さんとお母さん。その4人でよく、なんかいいことがあったら行っていたんだって。亡くなったお父さんの行きつけで。

そういうお寿司屋さんが近所にあったんだけども、それがコロナ禍で。緊急事態宣言とかもあるから、お店を1回、閉めるというか、休むっていう話になって。それがその日の夜が最後の営業みたいになっていて。「そこに行こうと思っているんだ」ってうちの奥さんと娘が言っていて。で、夕方ぐらい。夜、すぐに閉まっちゃうからそこに行くって言っていて。で、俺もその日、たまたま会議がバレたから。「ああ、俺も行くよ」って言ったら「ああ、そう」ってなったんだけど。

だけど俺、そこには行ったことなかったわけ。1回もね。だから娘がおじいちゃんに連れて行ってもらえるようになって5、6年だと思うんだけども、俺は行ったことがなかった。なんでかっていうと、まあ仕事が忙しいから行ったことがなかったっていうのもあるけども。行くとさ、嫁のお父さんがおごってくれるじゃん? 払っちゃうのよ。それもどうかな?っていう気持ちもあって。娘と孫に払うのはいいけど……みたいな気持ちもありながら、それでまあ、行ってなかったの。

自分は一度も行ったことがない寿司屋

(佐久間宣行)で、そこに行くっていうから、「閉まっちゃうなら……」って。しかも、その思い出の店だっていうから。1回、行ってみたかったから、閉まる前日に「行こうよ」って言って。で、俺はその日、昼に別の仕事をしてて。夕方、そのお店で待ち合わせみたいな。で、「時節柄、ガラガラだから大丈夫ですよ。密にもならないし。ほとんど予約も取ってないですから」って言われて。なんなら、うちの家族だけぐらいの感じ。で、行ったの。俺、1人でまず行くわけ。で、行って、「ああ、佐久間さん。こちらです」って言ってカウンターに座ったわけ。

そしたら、「お酒とかはもちろん、緊急事態宣言中なので出せません」って言われて。「ああ、いや、全然。家族ですから。別に僕、飲まないですから」っていうんでお茶をもらって。で、「奥さんと娘さんにはよく来ていただいてね」みたいな話をして。すごい丁寧なの。なんか、すごい丁寧なのよ。「丁寧なお店だな」って思っていたら10分以上遅れて奥さんと娘が到着したのね。俺も「おそいよー」ぐらいのことを言ったら、娘と奥さんがなんか、会釈するんだよ。「あ、どうも」みたいな。

「えっ、なに? どういうこと?」「あ、どうも、どうも」なんて会釈するの。他人行儀な感じで。「えっ? なにこれ?」って思って。それで店員さんもそれを見て、はにかんで俺の方を見て会釈するわけ。変な空気なの。で、「なにを頼む?」って言ったら娘と奥さんが「ああ、お父さん。なんでも好きなのを頼んだら?」「ああ、お前は?」「ありがとうございます。こっちも考えますから」みたいな。「えっ、なになに? いつもだったらズバズバ言ってるのに何、この空気?」って。で、ちょっと頼んで。

それで板前さんが離れた時に奥さんと娘が「やっぱりそうだよね」みたいな。「えっ、なに? どういうこと?」って俺、聞いたら「このお寿司屋さんって、ずっと来てたじゃん? おじいちゃんが生きてる時」「ああ、そうそう。よく行ってたよね、君らね」「パパ、1回も来たことなかったじゃん?」「ああ、まあまあ。仕事で忙しいのもあるし。合わなかったのもあるし。いろんな事情があるけど」「行ってないじゃん? たぶんね、別居してると思ってる。大将たち」って(笑)。
だからこの6年ぐらいずっと、娘と妻とそのお父さんとお母さんだけで来てる。「でね、ここからはもう覚えてないんだけど。冗談で言ったこともあるかもしれない」って(笑)。いや、そうなってくると、話が変わってくるよ? 「えっ、言ったこと、あるの?」って。娘が「うん……言った気がする」っていう(笑)。なんかのノリの冗談で。なんだったら、お父さんが言ったかもしれないし、誰か言ったかわかんないけど。いるじゃん? 「ああ、もう別居してるみたいなもんですから」みたいな感じを言った可能性もあるみたいになって。

「えっ、そうなの?」って。でも、それもわかんないでもない。6年、来たことないから。「だから、たぶんだけど。大将たちは今日、久しぶりの面会だと思ってる」っていう(笑)。「絶対、そうだ。父親だけ、先に1人で来たじゃん? で、私たちが遅れてきたじゃん? もう絶対そうだ。完全に面会日でお寿司屋で会っていると思ってる」って言ったの。「ああ、なるほどね」って思ったの。そしてそこで娘が言ったのが、「だから、よそよそしくしないと」っていう(笑)。「いやいや、ちょっと待って? えっ、どういうこと?」「いや、だから別居して面会だって思われてるから。あっちはそう思ってるから、よそよそしくしないと」って言われて。「えっ、言えばいいじゃん?」っていう(笑)。

それは今まで、そう思われていたかもしんないけど。「仲はいいんですよ、別に。一緒に住んでますよ」っていうのを言えばいいじゃん? 「いや、でもずっと思っているわけだから。よそよそしくしないと……」って。いや、もう意味がわかんないから。なんでそこで小芝居を打たなきゃいけないんだ? それは優しさになるの?っていう(笑)。「でも、ほら。5、6年、積み重ねてきちゃっているから」って言うから。「どういうことなんだろう?」って思って。で、また店員さんがくるわけよ。

「じゃあ、玉子、つまみでください」みたいなことを言って。娘も「玉子、食べたい」って言って。「玉子、頼む?」って聞いたら娘が会釈するのよ(笑)。いや、やめてくれよ!っていう(笑)。なんで別居コントをやらなきゃいけないんだよ?っていう(笑)。もう絶対に楽しんでいるんだよね。父親のことをよく知らない感じを出すのよ。

「お父さん、なに食べるの? ああ、そういうのが好きなんだ」みたいな感じをやって。もう面倒くさいから。別にそれを細かくは続けないだけど、普通に頼んでね。しかも、緊急事態宣言中だからチャチャッと頼んで帰ろうって思って。で、食べて。ある程度経ったところでその設定を忘れたぐらいよ。もう最後のあがり、お茶を飲んでるぐらいの時に「あっ!」って。奥さんが「そういえばお父さん、お金を口座に入れてないでしょ?」って言われたの。「えっ? どういうこと?」って。今まで、ほら。俺、サラリーマンだったから。給料が自動的に奥さんというか、生活費の口座に入ってたわけよ。まあ、そうじゃん? そこからお小遣いというか、そんな感じだったわけね。

なんだけど、俺はほら、個人事務所で会社を作ったから。取引が全部、個人事務所の口座に入るわけ。で、そこから収入を得るんだけども、その手続きをしてないから家族の口座に実は2ヶ月か3ヶ月、支払いをしていなかったわけ。で、それを奥さんが「そうだ、そうだ」みたいに言ったんだけど。「ああ、そうだ。俺、払ってないわ」みたいなみたいなことを言った時にパッと板前さんを見たのね。「あれ? これ、俺って養育費を払っていない人みたい?」って(笑)。「ここでその話題だと、養育費を払ってない人になってるんじゃないか?」って思って。でも、もう寿司も終わりを迎えているから。そこで否定をするのも、そこまでやってきちゃったし。別居家族として。

養育費を払っていない疑惑

(佐久間宣行)「ああ、そうだ、そうだ。ごめん。払うわ。手続きしないとね」みたいな感じだったんだけども。なんかピリッとした空気を感じたの。わからない。俺の想像ね? でもこれは完全に、久しぶりに会って寿司屋に来て、奥さんが切り出しにくい話題を切り出したっていう(笑)。最後にね、「あの……お金もらえてないんですけど」っていうのを言われてる家族になるじゃん? だから俺、その後ね、普通は家族でご飯を食べた時って俺、払わないわけ。要は、家族の口座で払うから、奥さんが払ったりするんだけど。たぶんと結構そういう家庭って多いと思うんだけど。

でも、その奥さんが払おうとするのを「ちょっと、俺が払うわ。待て待て。これでお前が払ったらもう終わりだから。俺に払わせてくれ」って(笑)。「えっ、なんでなんで?」「いや、違うんだよ。お前、ちゃんと理解してないけど。もう状況が難しくなっているから。ここは俺が払わないと、俺が最低だっていうことになってきちゃうからここは俺に払わせてくれ」っていう。大将に「金がない」って思われているから(笑)。だから本当は俺、奥さんが家計から出してくれた方がいいんだけども。

もう俺が払ってさ。それで「ありがとうございました」って言った時からその大将と女性の店員さんも全部ひっくるめて……なんだろうな? これは俺の勝手な妄想なんだけど。俺にだけ、なんかあいさつが軽かった気がするんだよな(笑)。だから、休業が明けて。次、行く時は俺、1人で行こうと思ってるの。で、1人で行って「全部誤解でした」って言ってその誤解を解こうと思っているから。ただ、早くコロナが明けてもらわないと俺、ずっと最低なやつだと思われたままだよ(笑)。近所の寿司屋に(笑)。

<書き起こしおわり>

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