東野幸治『天使のU・B・U・G』遠峯ありさとジェフ・ニコルズを語る

東野幸治『天使のU・B・U・G』遠峯ありさとジェフ・ニコルズを語る 東野幸治のホンモノラジオ

東野幸治さんが2021年7月22日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中で『天使のU・B・U・G』についてトーク。後に華原朋美となった遠峯ありささんや、松田聖子さんの交際相手、ジェフ・ニコルズさんとの対決について話していました。

(東野幸治)じゃあ、次に行きましょう。45歳男性の方です。「25、6年前でしょうか。『天使のU・B・U・G』という深夜番組が……」。覚えてますよ。『オールナイトフジ』とかそういうフジテレビの関東ローカルの土曜の深夜。だからいろいろ、今田さんとかナインティナインとか中山ヒデちゃんとか。よく最近、中山ヒデちゃんとかが『ごっつええ感じ』をやっていた今田さんがフジテレビの『オールナイトフジ』の枠で番組をやるっていうことで。ナインティナインの後輩がいてて。中山ヒデちゃんがいてて。

でも負けられへんみたいな感じで。ヒデちゃんは和気あいあいとやろうとしていたけども、今田さんは関係なく、お構いなくひたすら笑いを取って険悪だったっていう。で、「今、思えば僕、間違っていました」なんて今田さんがよくしゃべっているんですけども。その枠で……今田さんのやっていた番組(『殿様のフェロモン』)はハケ水車って知ってます? あ、知らないですか、佐藤くん。

なんかセクシー女優が3人、やってきて。土曜日の深夜。ほんで、その股間のところを隠していて。1人だけ、水車があって、その水車の回る端っこに2面かな? あのペンキとかを塗る時に使うハケを2つ、つけて。それで水車がグルグルグルグル回るんですよ。それでハケが女性の大事なところに当たるんですよ。で、果たして誰がホンマにハケ水車を食らっているのか、みたいなのでおなじみの番組をやっていたんですよ。今田さん。『殿様のフェロモン』っていう番組。

『殿様のフェロモン』

今田耕司 伝説の深夜番組『殿様のフェロモン』の思い出を語る
今田耕司さんがMBS『オレたちゴチャ・まぜっ!~集まれヤンヤン~』にゲスト出演。田村亮さん、有野晋哉さん、山本圭壱さんらと伝説の深夜番組『殿様のフェロモン』について話していました。 殿様のフェロモン pic.twitter.com/fy8t...

(東野幸治)それで今田さんはそんなハケ水車のエッチな番組も、そんなの関係なくとにかく笑いを取ろうっていう。みんなで土曜日、ちょっとエッチな……今は無理やけども、あの時代、ちょっとセクシーなコーナーを作ってみんなで和気あいあいと楽しく、親が寝ている間に深夜テレビをこそこそ見るっていう若者に向けての楽しい番組のはずが、今田さんだけとにかくダウンタウン一派として負けるわけにはいかんっていうことで。空気を悪くするぐらい笑いを取っていたんですよ。

で、その枠でその後に『天使のU・B・U・G』っていうて。これは売れないアイドルを集めて、言うたら体をつかったシゴキ教室であったり、ゲームだったり。とにかく頑張っていくっていうやつで。パイロット版で菅野美穂さんが出ていたんですけども。レギュラーになってすぐに来なくなりました。『イグアナの娘』に行きました。正解でした。

で、その時に水中カルタ合戦っていうのがあって。売れないアイドルのみんなが水着を着て。ほんで2メートルぐらいの水槽に水を入れて。で、下にカルタの札があって。で、僕が読んで。わかった方は潜って、重りがついているからそれを拾うっていう。そこでめちゃくちゃ頑張っていたのが遠峯ありさっていう、売れないグラビア、アシスタントの子だったんですよ。

それで、その頑張りで番組でマネージャーに文句を言うみたいなコーナーでは「ギャラ上げろ、お前!」とか言うて。めちゃくちゃ頑張ってくれていたんですよね。で、「遠峯ありさっておもろいな、おもろいな」言うて。

(東野幸治)ある日、プロデューサーが楽屋に来て。「今週で遠峯ありさ、卒業になります」「えっ、なんで? こんなに番組で頑張って。売れないアイドルっていう軍団でおもろいことをいっぱいやって頑張ってくれているのに、なんで辞めるんですか?」って言ったら、「小室さんのプロデュースでデビューすることが決まりました」「えっ?」って。で、後に華原朋美としてデビューするんですよ。

(佐藤)ええっ!

(東野幸治)それ、なんでかって言うたら、水中カルタでめちゃめちゃ頑張っているのをたまたま見て「この子、面白いね」って呼んでカラオケで歌わせたら……「この曲、歌える? あ、行けるね。この曲は? この曲は? ああ、高い声も出るんだ」みたいな感じでデビューして。で、「へー!」ってなって。それはまあ、よかったじゃないですか。それで『I’m Proud』が大ヒットして。『HEY!HEY!』に出たりして。なんか不思議系キャラの朋ちゃんみたいな感じでやっていたじゃないですか。

でも、その根っこは「ギャラ上げろ、てめえ!」とか言うていたから。「えっ? すごいキャラクター、変わったな」って思っていて。でも、僕も大人やから。それはそれとして、華原朋美という新しいアイドルになってんから、よかったよかったって思って。応援して。でも、もう会うことはないだろうなって思っていたら、2年後かな? ある番組でゲストが華原朋美で。「ええっ? 来るわ。どうしよう。どうしたらええんやろう?」って思って。

華原朋美として再会

(東野幸治)俺、遠峯ありさしか知らんから。下町のヤンチャな娘がマネージャーに罵詈雑言を言うたりとか。アイドルとかに負けん気で勝負して。いつも勝つっていう勝ち気な女の子だったのが、華原朋美になったら「朋ちゃんはね……」みたいに言うて。天然なキャラクターになっていて。それで会うってなって。「どうしよう、どうしよう?」っていたら当日、楽屋に追ったら「トントン……」ってノックして。ドアが開いたら遠峯ありさが立っていて。今の華原朋美が。

で、「ああーっ!」って。俺ももちろんわかっているから。3割ぐらい久しぶりの顔と、7割ぐらいはじめましての顔をして(笑)。「ああっ!」って。俺もプロやから(笑)。映画、ドラマ、お芝居、舞台では大根ですけども。俺、プライベートではアカデミーのノミネートされるぐらいのリアルな芝居をしますから。7割はじめましての顔をして。「ああっ!」って。「ああ、おはよございます」って言うたら華原が「こんな感じで、やってるんです……」って言われて(笑)。

「いや、もう、もちろん、もちろん! 皆まで言わんでええ。もちろんよ! わかっている、わかっている! お互い、頑張っていこう!」って言うて(笑)。で、本番もそつなくこなしたっていう。そんな『天使のU・B・U・G』。ごめんなさい、長なって(笑)。という『天使のU・B・U・G』なんですけども。「……その時に松田聖子さんが以前、付き合っていたジェフ・ニコルズくんが出てきました」っていう。

ジェフくん。昔、松田聖子さんがどの時かな? 離婚をされて。最初の結婚があって、子供を産んで、離婚された時かな? なんか、ニューヨークかなんかで外国人、白人の彼氏ができたみたいなので。肩車されている写真みたいなのがあったりするんですよ。それがジェフくんっていう名前で。それで「お付き合いしているんじゃないか?」っていうので女性誌はすごくワーッて騒いだんですよ。先輩の山口百恵さんっていう方はアイドルを一生懸命やって。三浦友和さんという映画で共演した俳優さんとお付き合いして。結婚するってなって。

で、最後、武道館で白いマイクを置いて去っていって、そこからピタッとテレビとかにも戻らず。子供をお産みになり、育て、三浦友和さんのために甲斐甲斐しく主婦をされているっていう。一方、もう時代。松田聖子さんはそれはそれで結婚をされてお子さんを産むけども、自分も歌います。アイドルを生涯やりますっていう感じで。だから正反対やから女性誌としては松田聖子さんの記事を書くと売上がすごかったから追いかけていたら、そのジェフくんという彼氏がいてるという。

その方が日本にやってきたみたいな時にその『天使のU・B・U・G』っていうのになぜか来たんです。で、そのジェフくんとジェフVS東野の対決みたいなので。で、なんかいろいろ相撲勝負とか○○勝負とかやって。向こうは穏やかなアメリカ人でご陽気ですけども。こっちはなんか知らんけども。さっきのハケ水車やないけども。とにかくジェフくんよりも笑いが取りたいと思って。とにかく、罵ったら笑いが取れるかなと思って。ジェフくんに向かって私は「Die! Die! Die!」って。つまり「死ね、死ね、死ね」ってずっと言っていたんです。

ジェフ・ニコルズに暴言

(東野幸治)俺、ダメでしょう? オリンピックの開会式。資格、ないでしょう? 「……ジェフくんに至近距離で面と向かって『Die! Die! Die!(死ね、死ね、死ね)』と叫んでいました。ジェフくんは東野さんに英語でなんかわめいていました。『なんで初対面の一言目でそんなことを言うんだ?』というような顔をしていました。その時、東野さんはニヤニヤしていました。あの時の裏話、ありますか?」。もうこれが全てです。はい。

「……あと、ジェフくんはヤフー知恵袋によりますと、現在はボルティモアで演奏をしているそうです」。これはもう、ボルティモアに行って謝りたいです。本当に申し訳ないと。「Life! Life! Life! 」って言いたいです(笑)。「……現在と言っても2017年の情報です」ということで。ありがとうございます。

<書き起こしおわり>

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