ジミー大西と東野幸治 明石家さんまを語る

ジミー大西と東野幸治 明石家さんまを語る 東野幸治のホンモノラジオ

ジミー大西さんが2021年7月16日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』に出演。東野幸治さんと明石家さんまさんについて話していました。

(東野幸治)さんま師匠に冷たくあしらわれているジミーさんも俺、好きなんですよ(笑)。あんなテレビで明るい、どんなボケとか無茶振りでも乗ったりとかして絶対に腐さないし。人のあんまりおもろないボケも全力で乗ってやってくれるサービス精神の塊のさんまさんが、まあ、すかす! 表情で(笑)。

(ジミー大西)バスの隣に……みんなやったら絶対に乗ってくれるで? その、お茶屋さんがあって。なんや、名前は忘れたけど。新喜劇の……かわばたや。かわばたっていうお茶屋さんがあるねんって今田くんが言うて。「お茶屋さんが有名なんや」って言うてて。

(東野幸治)さんまさんも横に座わっているんですか?

(ジミー大西)若が横に座っていて。

(東野幸治)で、ジミーさんが……?

(ジミー大西)なんか独り言で「ああ、新喜劇の川畑くんなんや」って言うた瞬間に「んなわけないやろっ!」って(笑)。

(東野幸治)フハハハハハハハハッ!

(ジミー大西)「んなわけないやろっ!」って言われた時、俺はもう全身に火が噴いたもん。

冷たくあしらうさんま師匠

(東野幸治)俺、もうそれがおもしろうて。あんなさんまさんがそんな冷たい……みんなにあったかくて、アイドルのボケにも全力に乗ってあげたりするさんまさんがジミーさんの「ああ、新喜劇の……」「んなわけないやろっ!」って(笑)。いや、だからそういう関係性が羨ましいというか。さんまさんは僕とかには多少は気を遣ってくれるんですよ。だからジミーさんとの関係性があるから、ジミーさんがボケた時の、もう本当に人を殺すような目(笑)。俺はあれが好きで。さんまさんって新大阪の痛いファンにも優しいんですよ?(笑)。

(ジミー大西)ああ、優しい(笑)。

(東野幸治)ジミーさんだけですよ?(笑)。

(ジミー大西)俺、この間、仙台で舞台に……さんまさんが寛平師匠の50周年の舞台の特別ゲストで来はって。で、大衆演劇の「どんな大衆演劇を見せるんですか?」言うて。ほんで俺が座長なんですよ。「座長、座長!」っていうんで俺が来るわけ。で、壁を突っ切って俺がバーッと行くわけ。「壁、突っ切ったらあかんやろ? 中から入って……」って(笑)。

(東野幸治)客前へ?(笑)。だから、セットやから。前っ面はなんもないけども。ボケとして「どっから来てんねん!」ってツッコミがあるかな?って思ったら「おいおい、どっから来てんねん。そこ、壁になってんねん。設定は」って言ったらウケるじゃないですか?

(ジミー大西)バチーン!ってなって。「どっから来てるねん。中から入って、そこから入ってこんか!」「はい、すいません……」って(笑)。もう座長やないわな(笑)。ほんで「もう1回、やりなおせ」ってなって。ほんでまた壁からこうやって。テンドンでもう1回、グルッとやったら、もう怖い目で……。

(東野幸治)フハハハハハハハハッ! 怖いっすね(笑)。

(ジミー大西)怖い……(笑)。

(東野幸治)それは終わってから、楽屋とかでメイクを落としながらとか、メシを食いながらとか。「あそこやけどな」みたいな話にはならないんですか?

(ジミー大西)なれへん。一番あかんのは、オチを先に言うた時にはえらい怒られた。「お前がしゃべられへんとか、ここで詰まったとか。そんなんは怒らへん。ネタを飛ばしてもそんなん、怒らへん。でもなんでオチを先に言うねん! オチを先に言うてもうたらあかんやんけ!」「はい……」って。ホンマに叱られる(笑)。ほんで俺、着物やから。一応俺、着物を畳めることは畳めるのよ。バーッと。

(東野幸治)そこはさんまさんの着物を?

(ジミー大西)バーッと畳むのよ。そういう、ゴマをするのは上手いから。

(東野幸治)弟子やん(笑)。

(ジミー大西)バーッと畳んで。ほんで、帰ってくれたらええのに、待ってはるねん(笑)。

(東野幸治)帰ってほしいの?(笑)。

(ジミー大西)帰りはったらええやん。俺もオチを飛ばしているし、怒られたくもないから。

(東野幸治)だから「オチを先に言うな、ボケ!」って真剣に怒られて。ほんで機嫌も悪いし、今日はもう、一緒にいたくないと。

(ジミー大西)これはちょっと尾を引くなと思って。

(東野幸治)で、とにかく早く帰ってほしいけど、なかなか帰りはれへん?

(ジミー大西)帰りはれへん。で、パッとロビーに出たらまだいはんねん。「あれっ?」って。待ってんね。「なんでお前、オチ言うねん!」って。また言われるねん。「はい!」って。でも、ちゃんと小遣いを置いていってくれるんですよ。

(東野幸治)お、お金だけの関係なんですか?(笑)。さんまさんとの関係はお金だけの関係ですか?(笑)。

(ジミー大西)違う、違う!

(東野幸治)年末になったらいっつもお金をもらいに行くでしょう?

(ジミー大西)あの、実は俺、5年前やったかな? 3年前やったかな?

(東野幸治)3年ほど前。ジミーさん、この世界をやめようとして。

(ジミー大西)やめようとして。「俺、悪いいけど東野くん、俺、辞めるから」って。

(東野幸治)電話がかかってきて。「俺は吉本を辞める」って。

(ジミー大西)「俺は辞める。吉本とかじゃなくて、お笑いを辞めるわ。東野くん」。

(東野幸治)「なにをするんですか?」。

(ジミー大西)「俺、風俗店のインストラクターになるわ」。

(東野幸治)「おっ、いいじゃないですか。絶対やってくださいよ!」。

(ジミー大西)「東野くん、花かなんか、出してくれる?」。

(東野幸治)「ああ、出します、出します!」って。

(ジミー大西)それで東野くんは「お皿にサインを書きますから」って。

(東野幸治)サインを書くって。ジミーさん、吉本を辞めて、なんか知り合いの社長が経営する風俗店のインストラクターをやるっていう風に言ってて。「ジミーさん、向いてます、向いてます。頑張ってくださいね!」って言うて。

(ジミー大西)で、みんなが年末、「うわーっ!」って。それで岡村くんは花を出すとか。みんながワーッと盛り上げてくれて。

(東野幸治)ほんで年末、お正月のお小遣いをもらいに行ったんでしょう?

芸人引退をさんま師匠に報告

(ジミー大西)さんまさんのところに行って。忙しい時に。「すいません。僕、風俗店のインストラクターになりたいんで」「いや、忙しいんや。お前、俺はそれどころやないねん。年末年始の特番で忙しいのに、なにが風俗のインストラクターや! お前、アホを通り越して痛いのお!」って言われて。「あ、いや、あの……また来年にでもご相談に乗って……」「もうええわ」ってなったわけよ(笑)。

(東野幸治)フハハハハハハハハッ!

(ジミー大西)「もうええわ。来年来いや。もう帰って。お願いやから」って。それでお金を渡されて。「もうこれで帰って」って言うて。俺、そういうところで空気を読むのが早いから。「はい、ありがとうございます!」って。

(東野幸治)取るんかい(笑)。「いらないんです。お金やないんです」じゃなくて?(笑)。

(ジミー大西)「ああ、ありがとうございます。来年、お願いします。僕の話、聞いてください。忙しくない時に行きますから」って。お金はポケットに入れて。

(東野幸治)しゃべりながらポケットに入れて(笑)。

(ジミー大西)「あの、お願いします」って言うて。で、たまたまNGKに文枝師匠がおって。「ああ、せやな。ジミー。お前に古典落語を教えたら面白いかもな」って。

(東野幸治)偶然、目が合った時に(笑)。

(ジミー大西)「お前、古典落語を若かったら教えてあげたいな。でもな、やっぱり今からな、ジミーがやらなあかんのはな、弔事の稽古をしとった方がええぞ」って。

(東野幸治)やっぱりそういう時に。そういう舞台が出てくると。年齢、キャリアから言うと。

(ジミー大西)そう。「そんなんもええで」っていうことで。「いや、僕はもうそんなの、いらないんです」。

(東野幸治)「なんでや?」。

(ジミー大西)「いや、風俗のインストラクターになりたいんです」って言うたんや。ほんなら「それ、さんまに言うたんか?」「はい、言いました」「なんて言うてたんや?」「はい。『アホを通り越して痛いな』言うてました」って言うたら文枝師匠が「今さら?」って言うてパーッと行きはったんよ(笑)。

(東野幸治)愛されてるんですよ。文枝師匠、さんま師匠に愛されているんです。ジミーさんは。本当に。

(ジミー大西)人生、上手いな。渡り歩くのが。

(東野幸治)いえいえ。

<書き起こしおわり>

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